ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VAUXHALL SRV CONCEPT 1970 UK

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AUTOPILEN 337 1/43 115㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.08m 全幅約1.94m
エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ツインターボ (モックアップ 
性能: 最高速 不詳

 

ヴォクスホール SRV コンセプト イギリス

 

 ヴォクスホール SRVは1970年 ロンドン モーターショーで公開されたコンセプトカーです。SRVとはStyling Research Vehicleの略で、純粋なスタイリング実験車で、ヴォクスホールのブランドイメージを高めることを目指したものでした。GMのデザイナーによるデザインで、当時としては独創的なアイデアが盛り込まれていました。外観は当時のルマン用レースカーを思わせるショートノーズ/ロングテールで、低い車高(約1m)ながら4人乗りの広い室内を実現しています。2ドアのように見えますが、実際は4ドアでリアドアは前開きでドアハンドルを無くして目立たないようにしています。このリアドアを隠すデザインは最近になって一般の車にも採用されるようになりました。

 

 ノーズ先端の中央部はスポイラーになっていて、角度を可変して空力特性を変えられます。ヘッドライトはフロントウインド下の黒いルーバー部分の中に隠されています。メーターの付いたインパネは運転席正面にはなく運転席ドアに組み込まれていて運転時に引き出すようになっています。それ以外にも電動の車高調整機能を持つリアサスペンションなど未来的なアイデアが提案されていました。エンジンはミドシップ横置き搭載ですが、エンジンや変速機はモックアップなので走行はできません。SRVが生産されることはありませんでしたが、提案されたアイデアのいくつかはその後実用化されています。

 

 

 ミニカーはオートピレン製の当時物です。オートピレンのミニカーは当初はコーギーやディンキーのコピーでしたが、徐々に単なるコピーから脱却してオリジナルを開発するまでになりました。このヴォクスホール SRVはオートピレンのオリジナルで、当時のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえです。プロポーションが良くドア/リアパネルが開閉し、室内やエンジンなどもそこそこ正確に再現してあります。また当時は安っぽいプラスチック製ホイールのミニカーが多かったのですが、オートピレンのメタル製ホイールはリアルで見映えが良いです。なおヴォクスホール SRVのミニカーはこれしかないようです。

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SPRITE MUSKETEER CAMPING TRAILER 1962 UK

SPRITE MUSKETEER CAMPING TRAILER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
TEKNO 815 1/43 112m

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: エンジン等自走機能無し 
性能: 
データーベースでキャンピング トレーラーのミニカー検索

 

スプライト マスケティア  キャンピング トレーラー イギリス

 

 日本でキャンピングカーといえば、ワゴン車などに居住できる設備を備えた自走式が一般的です。しかし欧米ではキャラバンやキャンピングトレーラー(トラベルトレーラー)と呼ばれる、乗用車で牽引するトレーラー式のほうが一般的で、バカンス旅行などによく使われているようです。日本でトレーラー式がほとんど使われない理由は、車両総重量が750kgを越えるトレーラーを牽引する場合には牽引免許が必要でさらにトレーラーを登録する必要があるなど、交通法規上の制限があるからです。また使用しない時は駐車場が必要なので、その点でも日本には不向きだと言えます。

 

 キャンピング トレーラーには、ベッド、テーブル、キッチン、トイレ、電源など生活に必要な設備が備わっています。自走する為のエンジンなどが不要なので、キャンピングカーより広いスペースがあります。欧米にはキャンピング トレーラーの専門メーカーがたくさんあります。一番良く知られているのは、アメリカのエアストリーム社のトレーラーです。エアストリーム社は1930年代に起業した業界最古のメーカーです。同社のトレーラーは銀色に輝くアルミニウム製の流線形ボディが特徴で、これは創業当時から変わらないデザインのようです。

 

 

 キャンピングカー/キャンピングトレーラーのミニカーはたくさんあります。画像のミニカーはテクノの当時物で、1969年頃発売されました。イギリスのスイフト レジャー(SWIFT LEISURE)社が1960年代に生産していたスプライト マスケティアをモデル化しています。このキャンピングトレーラーは単なる箱型ではなく、曲面的な屋根や屋根上の明かり窓などしゃれたデザインになっています。ミニカーはリアルなリアライト、ハンドルで高さを調整できるアンカー金具、コイルスプリングを内蔵したサスペンションなど凝った作りになっています。ボディは金属製で、カラーリングもきれいです。内装はテーブルやキッチンが再現されています。牽引する車と接続する為の金具が付属していて、この金具は車側の底の穴に取り付けます。(同時期に発売されたテクノのミニカーのほとんどには穴があります) テクノのサーブ 99に牽引させるとこんな具合になります。

 国産ミニカーのキャンピング トレーラーではダイアペットが型番1127で、クラウン(S60) ワゴンとセットになったトレーラーを1973年に出しています。このトレーラーは当時フランスベッドが国内で販売していたフランスのキャラベルエア社の物をモデル化したようです。トミカも同時期に同じトレーラーを型番65-1でモデル化しています。国産ミニカーのキャンピングカーでは、ダイアペットがハイエースやハイラックスなどのキャンパー仕様、トミカもハイエースやハイラックスなどのキャンパー仕様、M-TECHがスズキ ワゴン Rとイスズ エルフのキャンパー仕様を出しています。特にM-TECHのエルフ キャンパー(型番MT-08)は内装のテーブルなどが良くできていて、サイドオープニングと呼ばれる引き出し式の屋根まで付いているといった凝りようです。
データーベースでキャンピングカーのミニカー検索

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COMMER PB MOBILE CAMERA VAN ’Samuelson Film Service’ 1967 UK

COMMER PB MOBILE CAMERA VAN ’Samuelson Film Service’ 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 479 1/45 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.32m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: 4気筒 1.7L 4段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでコマーのミニカー検索

 

コマー PB カメラ バン 'サミュエルソン フィルム サービス' イギリス

 

 コマー社はイギリス最古の商用車専門の自動車メーカーで1905年に起業しています。乗用車ベースのバン、商用バン、中/大型トラック、軍用車、バスなどを製造し、大型車用ディーゼルエンジンを自社開発していました。1907年に最初のトラック、1909年に最初のバスが登場し、第一次大戦中はイギリス軍用の軍用車を生産しました。

 

 1920年代に財政状況が悪化し、1925年にハンバー(HUMBER)社に買収されました。そのハンバー社は1928年にヒルマン社を買収しますが、1931年にはルーツ グループの子会社となりました。ルーツ グループは1960年代にアメリカのクライスラーの子会社となり、1970年代にルーツ グループの商用車がダッジ ブランドに統一されたので、その際にコマーの名前が消えました。クライスラー ヨーロッパは1977年に倒産し、フランスのPSA グループに買収されました。

 

 

 コマーの小型商用車では1950年代のヒルマン ミンクスをベースにしたピックアップ/バンがありました。その後継車で1960年に登場した3/4t FC型は1983年まで長く生産されたので良く知られています。FC型はヒルマン ミンクスの4気筒1.5Lエンジンをキャブオーバー式で搭載したノーズのないスタイルが特徴で、1ボックスバン/ピックアップ/小型バスなどがありました。エンジン追加や外観変更などで1965年にPA型、1967年にPB型に変わり、1974年にスペースバンと名前を変え、1976年にダッジ ブランドとなりました。それ以外のコマー商用車では1940年代のコマンド 2階建てバスや1950年代のレーシングカーのトランスポーター「エキュリー エコッス(ECURIE ECOSSE)」などがミニカーになっているので、有名なのでしょう。

 ミニカーはコーギー製の当時物で、1967年に発売されました。映画撮影用カメラバン「サミュエルソン フィルム サービス(映画用機器を扱う会社)」としてモデル化しています。ライト類を銀色で表現したビンテージミニカーですが、プロポーションは良く、当時としてはリアルな出来ばえのミニカーでした。大型カメラとカメラマンのフィギュアが付いていて、カメラを載せた台はバンの前/後/屋根に取り付けることができます。(ギミック画像) カメラマンのフィギュアが実に良くできているのと、カメラのレンズにラインストーンが使われているのがコーギーらしいところです。

 コーギーは初期のFC型も含めて、救急車/ポリス/バン/ピックアップなど約10種類ほどをモデル化しています。コーギーは1950年代のトラックやエキュリー エコッスのトランスポーターもモデル化しています。これ以外のコマーのミニカーとしてはディンキーのビンテージ物、オックスフォードのPBバンやコマンド 2階建てバスなどがあります。以下で当時のイギリスの商用車のミニカーが検索できます。
データーベースでフォード テームスのミニカー検索  データーベースでベッドフォード CAのミニカー検索  データーベースでBMC J2のミニカー検索

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BEDFORD TK HORSE TRANSPORTER 1960? UK

BEDFORD TK HORSE TRANSPORTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 1104 1/47 255mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約12m 全幅約2.6m
エンジン 変速機: 4気筒3.3L/3.6L 6気筒5L/5.4L ディーゼルなど 4段変速
性能: 最高速 不詳  
データーベースでベッドフォードのミニカー検索

 

ベッドフォード TK 競争馬運搬車 イギリス

 

 イギリスの商用車ベッドフォードはGM系列の自動車メーカーであるヴォクスホールの商用車ブランドでした。シボレーからベッドフォードにブランドが変わったのは1930年で、小型バン、トラック、大型トラック、バスなど幅広く商用車を揃えていました。第2次大戦中は軍用トラックなどの軍需品の生産を行いました。(当時のベッドフォードの名前で12CWTや30CWTは積載量を示します。1CWTは約45㎏で12CWTは540㎏となりますので小型商用バンクラス、30CWTは1350㎏で小型トラッククラスです)

 

 戦後もイギリス有数の商用車メーカーとして発展しましたが、1980年代には競合他社に対する競争力がなくなり、1991年にベッドフォード ブランドはなくなりました。小型商用車はオペルやヴォクスホールに移管されました。戦後のベッドフォードとして有名なモデルとしては、1950年に登場した大型トラックのSタイプとその後継車で1959年に登場したTK、1952年に登場した短いノーズで特徴のある顔付きの小型商用車CA、1963年に登場したヴォクスホール ビバをベースにした小型商用車HA、ボンネットバスのOB/OWB、軍用トラックののQLなどがありました。

 

 

 ミニカーはコーギー製で、1973年頃に発売されました。ベッドフォード TKの競争馬運搬車(セミトレーラー)をモデル化しています。実車があるかどうかは不明ですが、縮尺1/48と少し小さめながらトラクターやトレーラーはそこそこリアルにできています。(なお連結されたトレーラーは分離できません) コーギーお得意の馬や作業員のフィギュアが付き、ちょっとしたジオラマが楽しめるミニカーに仕上がっています。馬に着せる被服(馬着というらしい)が紙のシール製で付属しています。(1頭だけ被せてあります)

 このミニカーは最初は型番1130でチッパーフィールド サーカスのトレーラーとして1962年に発売された物を変更しています。これ以外にもベッドフォード TKのトラクターを使った、ダンプカー、カートランスポーター、重量物運搬トレーラーなどのバリエーションが10種類ほどあります。コーギーはTKの前のモデル(Sタイプ)も数種類モデル化しています。ベッドフォードのミニカーは、当時物ではディンキーやマッチボックス、最近の物ではオックスフォードなどが色々な車種をたくさんモデル化しています。

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SCAMMELL HANDYMAN III SEMI-TRAILER 'FERREYMASTERS' 1968 UK

SCAMMELL HANDYMAN III SEMI-TRAILER 'FERREYMASTERS' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 1147 1/48 236㎜ (キャブ単体 87㎜)

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約12m 全幅約2.5m
エンジン 変速機: 6気筒 11.1L ディーゼル 150HP 6段変速
性能: 最高速 不詳  
データーベースでスキャメルのミニカー検索

 

スキャメル ハンディマン III セミトレーラー ’フェリー マスター' イギリス

 

 スキャメル(又はスカメル)はイギリスの商用車メーカーで、特殊な軍用トラクターや大型トラックを製造していました。1896年から車輪の製造を始め、1921年にSCAMMELL LORRIES社として創業し大型のトラクターの製造を始めました。従来の馬車による物資運搬を代替するメカニカル ホース(機械の?)と呼ばれる3輪トラクターを1934年に発売しました。3輪なので小回りが効くことが特長で、1.1L/2Lガソリンエンジンを搭載し接続するトレーラーの積載量は3t/6tでした。この車は1948年にはディーゼルエンジンが追加されて、角の丸くなったデザインのスカラブ(SCARAB)に変わりました。

 

 第2次大戦中は砲兵用トラクターや戦車運搬車などの軍?車の?産を行いました。戦後の1955年にレイランド グループの一員となり、軍用車やトラックの生産を行いました。戦前のスカラブは1967年にタウンスマン(TOWNSMAN)に変わりましたが、翌年には生産中止となりました。代表的な商用トラックでは、ボンネット式のハイウェイマンやキャブオーバー式のハンディマンなどがありました。レイランドのトラック部門は1987年にオランダのDAFと合併してレイランド DAFとなり、スキャメル ブランドは1988年に消滅しました。

 

 

 ミニカーはコーギー製の当時物で、ハンディマン IIIのセミトレーラ(FERREYMASTERSはイギリスの運送業者)をモデル化しています。出来ばえは当時のコーギーの標準的なもので、連結部の構造などは他のトラックと共通の手堅い作りとなっています。(プラスチック製の幌が経年変化で少し汚れています) ハンディマン IIIのキャブはグラスファイバー製でミケロッティがデザインしたということです。当時の同クラスのトラックに比べると前後長が短くスマートなのはその為なのでしょう。コーギーは同じキャブを使って、カートランスポーターやレッカー車もモデル化しています。以下このミニカーのギミックを簡易動画で紹介します。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします) まずはキャブ単体とトレーラーです。

SCAMMELL TRACTOR
CAMMELL TRAILER 1

 以下は連結部の構造と連結動作です。連結を外すにはトレーラー左下にあるレバーを手前に引いてロックを外します。
CAMMELL TRAILER 2
CAMMELL TRAILER 3
 スキャメルのミニカーの当時物ではコーギー、ディンキー、マッチボックスがあります。最近のものでは、コーギーの1/76やオックスフォードの1/76などがあり、特にメカニカル ホースやスカラブが多くモデル化されています。

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FORD V8 PILOT 1950 UK

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DINKY (MATCHBOX) DY05 1/43 104mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 85HP 3段変速
性能: 最高速130km/h

 

フォード V8 パイロット イギリス

 

 第二次世界大戦中のイギリス フォードはイギリス軍の要請に従い、軍用車両やそのエンジンの生産を行いました。Wikipediaによればロールス ロイスの航空機用エンジンをロールスロイスと同等の品質で本家よりも効率的に生産したとのことです。(フォード式生産方式恐るべしです)

 

 大戦終了後すぐに戦前型の小改良版で自動車生産が再開されました。戦前のモデルとしては欧州向けに開発した4気筒1Lクラスのエンジンを搭載し「ベビーフォード」と呼ばれた小型車のY型(アングリアとその上級車のプリフェクト)と、アメリカ本国と同じV型8気筒エンジンを搭載した中型車V8の2種類がありました。

 

 

 戦前のV8を改良して1947年に登場したのが、V8 パイロットでした。V型8気筒3.6L(85HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速130km/hの性能でした。セダン以外にワゴンやピックアップもありました。戦前型そのままのボディ、前後ともリーフ式のサスペンションなど旧式の設計でしたが、1951年までに約22000台が生産されました。

 ミニカーはマッチボックス傘下のディンキー製で、1991年頃に発売しされたものです。マニア向けのミニカーですので、プロポーションはしっかりしていてなかなかの出来映えです。この時代のフォード車はほとんどモデル化されていないので、車種的にも貴重です。

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