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フォード リンカーン コンチネンタル MK V アメリカ 1979年
前述したようにフォード リンカーン コンチネンタル MKシリーズはGM キャディラック エルドラドと同様のパーソナル用途向けで2ドアクーペだけでした。1977年にコンチネンタル MK Vにモデルチェンジしましたが、外観上は先代のMK IVとほとんど同じように見えました。(実際にはデザインをややシャープにしているらしいですが) 従来のV型8気筒7.5L(224HP)エンジンはオプションとなり、標準はV型8気筒6.6L(180HP)エンジンが搭載され、3段自動変速、最高速190km/hの性能でした。アメリカでは1971年頃からエンジン出力がグロス表示からネット表示に変わったので、どのメーカーも表示馬力が激減しました。1970年のV型8気筒7.5Lエンジンは345HPの表示だったのが、1979年には224HPに激減しています。(グロス表示馬力が過大すぎたのですが)
1980年にコンチネンタル MK VIにモデルチェンジしましたが、燃費対策で全長5.6mと一回りサイズダウンされました。(実車画像→ フォード リンカーン コンチネンタル MK VI) さらに1983年に登場したコンチネンタル マーク VIIでは全長5.1mとずいぶん小さくなってしまいました。そんなわけでコンチネンタル MK Vはサイズダウンされる前の最後の大きくて派手だったコンチネンタル MKシリーズでした。
ミニカーは2009年に発売されたイクソのプレミアムX製で、プレミアムX ブランドで最初にモデル化されたミニカーでした。イクソのミニカーはダイキャスト製がほとんどですが、このプレミアムXの初期物はレジン製でした。プロポーションが正確で大きなアメリカ車をリアルに再現しています。フロントグリルとその上のエンブレムや室内のインパネなど細かいところも良く作り込んであり、薄空メタリックのカラーリングも実車に忠実でした。(ただレジン製なので大きさの割に軽くて安っぽい感じがするのがいまいちですが) この時代のリンカーンのミニカーは最近までほとんど無かったのですが、2012年頃からネオ(NEO レジン製)がコンチネンタル タウンカーやコンチネンタル MK IV/V/VIIをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード リンカーン タウンカー アメリカ 1996年
リンカーン タウンカーというモデル名はリンカーン コンチネンタルの最上級グレードとして1959年に初めて使用され、1969年まで継続された後に一時的に消えました。その後1981年にタウンカーはリンカーン ブランドの最上級グレードとしてコンチネンタルから独立したモデル名として復活しました。このリンカーン タウンカー 初代はリンカーン コンチネンタル 6代目をベースにした2ドア/4ドアセダンで、V型8気筒6L(130HP)エンジンを搭載していました。なおタウンカーという名称は1930年代の乗用車によくみられた運転席部分だけ屋根がないタイプの高級車 デビル (DE VILLE 仏語)の英訳で、そのデビルという名前は1956年からキャディラックが使っていました。(実車画像→ リンカーン タウンカー 1981)
リンカーン タウンカー 2代目が1990年に登場しました。リンカーン コンチネンタルは1988年に登場した8代目が前輪駆動方式を採用しましたが、タウンカーは古いフレーム構造の後輪駆動方式を踏襲しました。だだし外観は全体的に角がとれた曲面を採用したデザインとなり、4ドアセダンだけとなりました。当初のエンジンは先代と同じでしたが、すぐにV型8気筒4.6L(210HP)に変わりました。1994年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が変更されました。(実車画像→ リンカーン タウンカー 1990)
リンカーン タウンカー 3代目が1998年に登場しました。タウンカーは先代同様に古いフレーム構造の後輪駆動方式を踏襲しました。外観は曲面を多用した空力的なデザインとなりました。エンジンは先代と同じV型8気筒4.6L(220HP)でした。2001年にホイールベースを延長したタウンカー Lが設定され、2011年に後継車なしで生産中止となりました。タウンカーは昔ながらのフレーム構造でしたので、昔のアメリカ車の乗り心地を残していることで人気があり、またストレッチ リムジンや霊柩車などへの改造がやりやすいことでも需要があったそうです。 (実車画像→ リンカーン タウンカー 1998)
ミニカーは2015年に発売されたイクソ プレミアムX製です。タウンカー 2代目の後期型をモデル化しています。サイドビューを見るとキャビン部分がやや大きめな感じがして、プロポーション的には今一つのように思います。ただそれ以外はフロントグリルとその上のエンブレム、灯火類、室内などの細部がリアルで良い出来ばえです。イクソはこの型を流用して別ブランドのホワイトボックスでもタウンカー(型番WB133 仕上げを簡素化している)を発売しています。これ以外のタウンカーのミニカーはネオ(レジン製)が初代のセダン/リムジンと2代目のセダンをモデル化していています。タウンカー 3代目はサンスターとビテス(サンスターの型を流用か?)のストレッチ リムジン、LUXURYがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード F-150 SVT ライトニング ピックアップ アメリカ 1999年
ピックアップは日本では物を運ぶ商用車として使われますが、アメリカでは乗用車的な使われ方をしています。最初のピックアップはフォード T型を改造して後部に荷台を追加したものでした。(参照フォード T型 ランチ) この車は農場で使われましたが、貨物用だけではなく乗用にも使われました。1950年代になるとフォード ランチェロやシボレー エルカミーノのようなデザイン重視のピックアップも登場するようになりました。州によってはピックアップの自動車税が割安であったので、財布の軽い若者がこぞって乗るようになり、乗用車的な使い方をするピックアップが普及していきました。
データーベースでフォード ランチェロのミニカー検索
データーベースでシボレー エルカミーノのミニカー検索
フォードのピックアップを代表するFシリーズの初代は1948年に登場しました。F1からF8まで積載量の異なる8種類のタイプがあり、ピックアップ、パネルバン、ボンネットトラック、キャブオーバー式トラック、スクールバスなど様々なボディがありました。(1950年式 F3 実車画像)
1953年に2代目登場、モデル名がF-100、F-110、F-250、F-260、F-350、F-360、F-500、F-900に変わりました。
1957年に3代目登場、キャブオーバー式トラック(F-900)は大型トラックのCシリーズに統合されてなくなりました。1959年に4WD仕様が追加されました
1961年に4代目登場、1965年にフロントサスペンションがソフトな物に変更され、4ドアのキャブが設定されるなど乗用車的な性格が強まりました。上級モデルとしてレンジャーが設定されました。
(1965年式 F-100 実車画像)
1967年に5代目登場 1972年に小型ピックアップのクーリエが登場しました。(この車はマツダ Bシリーズ(プロシード)の流用)
1973年に6代目登場 1975年に現在の主力モデルであるF-150が登場しました。(1975年式 F-150 実車画像)
1980年に7代目登場 当時のモデルはF-100、F-150、F-250、F-350、F-600、F-700、F-800で、ディーゼルエンジン搭載車が登場しました。1982年にクーリエの後継車の名前がレンジャーとなりました。
1987年に8代目登場 7代目のマイナーチェンジ的な変更でした。
1992年に9代目登場 1993年にV型8気筒5.8L(240HP)エンジンを搭載する高性能スポーツ仕様のSVT ライトニングが追加されました。1999年にF-250以上のモデルがスーパーデューティーとして独立したので、それ以降のFシリーズはF-150だけとなりました。現在のFシリーズは13代目で、現在でもアメリカで一番売れているピックアップです。(2位はGM シボレー シルバラード →2017年式 実車画像)
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フォード エクスカージョン アメリカ 2000年
フォードのピックアップトラックを代表するFシリーズは1940年代後半に登場し、現在まで続いています。(2015年式F-150) そのFシリーズをベースにしたSUVがブロンコで、初代は1960年代に登場しました。さらにF-250 スーパーデューティ ピックアップをベースにした大型SUV エクスカージョン初代が1999年に登場しました。エクスカージョンは中型SUVのエクスペディション(ブロンコの後継)やエクスプローラーよりも大きく、当時世界最大のSUVといわれました。同クラスのライバルとしてはGMのサバーバンなどがありました。
エンジンはV型8気筒5.4L、V型10気筒6.8L(310HP)、V型8気筒7.3L ターボ ディーセル(250HP)などを搭載していました。全長5.7m車高約2mの大きなボディは3列シートの9人乗りで、リアゲートの下半分は左右に開きます。駆動方式は2WDと4WDがありました。ホイールベースを延長した巨大なストレッチリムジーンもありました。当初の販売は好調でしたが、ガソリン価格の上昇で巨大なサイズ故の燃費の悪さが災いし、その後の販売は伸び悩みました。最終的にエクスペディションに統合され、2005年に生産中止となりました。
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ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。 ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の面構えやごついタイヤなど実車の雰囲気が良く再現されていて結構良い出来ばえです。リアゲートは実車と同じように開閉し、室内もそれなりに作ってあります。車種的にあまりモデル化されていないので、世界の名車シリーズの中でも買って損はないミニカーです。なおアンソンのブランドでも発売されていますが、国内販売されたかどうかは不明です。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード マスタング GT アメリカ 2005年
1979年にフォード マスタング 3代目が登場しました。新しく開発された中型車用の「FOXプラットフォーム」(後輪駆動)を採用し、ハッチバッククーペとクーペがありました。デザイン的にはリアクオーターパネルのスリット処理が特徴的でした。1983年にはオープンのコンバーチブルが復活しました。当初のエンジンは4気筒2.3Lとそのターボ仕様(140HP フォード初の採用)、V型6気筒2.8L(109HP)、V型8気筒4.9L(140HP)などがありました。1984年にはターボ車に高性能版のSVO(175HP)が設定されました。1993年まで長く生産されました。(実車画像→ フォード マスタング 1979) データーベースでマスタング 3代目のミニカー検索
1994年にマスタング 4代目が登場しました。「FOXプラットフォーム」を改良してホイールベースが少し長くなり、クーペとコンバーチブルがありハッチバックはなくなりました。当時のフォード流のエアロルックというフロントのデザインで、リアフェンダーには初代を意識したエアダクトが付いていました。当初のエンジンはV型6気筒3.8L(145HP)、GT用のV型8気筒4.6L(215HP)とその高性能版 コブラ(240HP)などがありました。1997年にDOHC V型8気筒4.6Lエンジン(305HP)を搭載した高性能な SVT コブラが追加されました。1999年のマイナーチェンジでホイールアーチが大きくなるなど外観が大きく変わりました。(実車画像→ フォード マスタング 1994) データーベースでマスタング 4代目のミニカー検索
2005年にマスタング 5代目が登場しました。フロント グリルの造形やテールライトの形状に初代のイメージを現代風にアレンジしたデザインを採用していました。初代(特に後期型)は大きなサイズを生かしたかっこいいロングノーズのデザインでしたが、近代の車は無駄なスペースがないのでマスタング 5代目も昔風のロングノーズという訳ではありません。それでも1960/70年代当時にマスタングにあこがれた熟年層などには受けそうなデザインでした。初代初期型より少し大きい外形寸法(4770X1880X1380mm)に、V型6気筒4L(210HP)、GT用のV型8気筒4.6L(300HP)エンジンを搭載していました。2011年にエンジンはV型6気筒3.7L(305HP)、GT用のV型8気筒5L(412HP)に変わりました。
2015年にマスタング 6代目が登場しました。幅を拡大したボディは、5代目のデザインを踏襲していますが、フロントはヘッドライトが変わりダイナミックな面構えになりました。エンジンは4気筒2.3L(310HP)、V型6気筒3.7L(300HP)、GT用のV型8気筒5L(435HP)/5.2L(526HP)などがありました。(実車画像→ フォード マスタング 2015) データーベースでマスタング 6代目のミニカー検索
ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製で、V型8気筒4.6Lエンジンを搭載したマスタング 5代目 GTをモデル化しています。このミニカーは最初は赤色で2005年に発売され、この青は2008年の発売でした。ミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で、灯火類や室内などの細部も良く再現されています。なおこのミニカーのようにサイドウインドーを開いた状態にしているのは、室内を良く見えるようにしているのです。(これは室内の仕上げに自信があることを示すものです) 2012年頃からミニチャンプスはコストダウンで室内の仕上げに手を抜くようになり、その頃からサイドウインドーは閉じた状態になりました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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