ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ROVER P5 MK II 1962 UK

ROVER P5 MK II 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VANGUARDS VA06905 1/43 110mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.74m 全幅約1.78m
エンジン 変速機: 6気筒 3L 106HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h
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ローバー P5 MK II イギリス

 

 自転車メーカーとして起業したローバー社は、1904年に自動車の生産を始めました。1911年に発表したトゥエルブは4気筒2.3Lエンジンを搭載した中型車で、安価ながら優れた品質で大ヒットしました。その後空冷2気筒1Lエンジン搭載の小型車から6気筒2.5Lエンジンの中型車までラインアップを広げましたが、業績は振るいませんでした。そこで1933年に車種を削減して生産合理化を行い、品質の向上をはかりました。その結果ローバーは高品質の中型車としての名声を確立していきました。第二次世界大戦中は軍用車のエンジン生産に専念しました。

 

 戦争が終わるとすぐに戦前型の生産が再開され、1948年には戦後型の60/75(コードネーム P3)が発売されました。前輪独立懸架を採用したシャーシは60/75に共通で、60は4気筒1.6L、75は6気筒2.1Lエンジンを搭載していました。

 

 

 1949年にはボディを新しくした75(コードネーム P4)が登場し、1953年には2.6Lに排気量が拡大された90に発展しました。さらに1958年には6気筒3L(106HP)エンジンを搭載したP5が追加されました。P5はイギリス車らしい落ち着いたデザインの上質な中型車で、4速手動/3速オートマティック変速機で、最高速160km/hの性能でした。P5は歴代首相の公用車に採用されるなど、政府の公用車として非常に人気が高かったそうです。1962年にMK II、1965にMK IIIに発展し、最終型のP5Bは1973年まで生産されました。

  ミニカーは2003年に発売されたバンガーズ製です。ラインストーンを埋め込んだヘッドライトなど昔のコーギーを思わせるレトロな作風ですが、プロポーションなどの基本はしっかりしています。このローバーも実車の雰囲気が良く再現されていて、なかなかの出来映えです。なおP5の当時物としてはスポットオンがあります。

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ROVER P6 2000TC 1966 UK

ROVER P6 2000TC 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 275 1/46 99㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 2L 103HP 4段変速
性能: 最高速175km/h
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ローバー P6 2000TC イギリス

 

 ローバーの主力中型車P4の後継車としてP6が1963年に登場しました。P4は保守的な設計でしたが、P6は高剛性の近代的なボデを持ち、ド ディオンアクスル、全輪ディスクブレーキと高度な足回りで、操縦性と乗り心地を両立させた先進的な車でした。4気筒2L(90HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速167km/hの性能でした。1964年には最初のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しており、商業的にも成功しました。

 

 1966年には103HPにパワーアップした2000TCが追加され、1968年にはGMが開発したV型8気筒3.5L(144HP)の製造権を買い取り、そのエンジンを搭載した3500が追加されました。1970年にMK IIに発展し、1976年まで生産されました。なおローバー社は1967年にトライアンフを有するレイランド社に買収され、その後国有化されたブリティッシュ レイラ ンド社に統合されています。 マウスカーソルを画像の上に移動すると側面からの画像に変わります。クリックすると後方からの画像に変わります。

 

 

 ミニカーはコーギー製で、当時物は何故かコーギーしかないようです。実車の雰囲気を良く再現した、コーギーらしい出来の傑作です。最初にモデル化された型番252には「TRANS-O-LITE」と称するライト点灯ギミックが付いていました。この型番275はそれを変更したもので、スペアタイヤ(ホイール)が交換出来る「GOLDEN JACKS」と称するギミックが採用されました。(リアに搭載したケースの中にはスペアタイヤが入っています このスペアタイヤの搭載方法は実車にもあるようです) さらにこのミニカーは型番281に変わり、コーギーのフリーホイールである「WHIZZWHEELS」が採用されました。最近の2000TCのミニカーでは、バンガーズやオックスフォードがあります。

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ROVER SD1 3500 VITESSE 1982 UK

ROVER SD1 3500 VITESSE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VANGUARDS VA09007 1/43 111㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 193HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速217km/h
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ローバー SD1 3500 ビテス イギリス

 

  P6の後継でイギリスを代表する高級車として1976年に登場したのがSD1でした。基本設計は保守的なものでしたが、外観はシトロエンのような4ドア ハッチバックと斬新で、これはピニンファリーナのデザイン実験車BMC 1800を下敷きにした物でした。エンジンはP6と同じV型8気筒3.5L(155HP)を搭載し、3段AT/5段MTで、最高速200km/hの性能でした。1977年にはヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1982年にマイナーチェンジされ、燃料噴射を採用した高性能版のビテスや豪華版のヴァンデン プラなどが追加され1986年まで生産されました。この車は当初高く評価されましたが、当時のイギリス車は製造品質の問題があり信頼性が低かったことから、商業的にはあまり成功しませんでした。この後ローバーはホンダと提携し、ホンダ車をベースとした車を作ることになります。

 

 

 SD1の当時物のミニカーはコーギー、ディンキー、ポリスティルから出ていますが、何れも1/36や1/25と中途半端なサイズで出来も今ひとつです。画像はバンガーズ製で高性能版のビテスのモデルです。実車の雰囲気が良く再現されていて、なかなかの出来映えです。シトロエンに似ているので個人的に好きな車ですが、実車は不運でした。これ以外の最近の物では、ミニチャンプスがあります。

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ROVER 75 1999 UK

ROVER 75 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 4592 1/43 109㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.75m 全幅約1.78m
エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2L 150HP 5段変速/5段自動変速
性能: 最高速210km/h
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ローバー 75 イギリス

 

 品質低下で販売低迷していたローバーは1979年にホンダと資本提携しました。1980年代にはホンダ車をベースにした車がローバーグループから発売されています。バラードをベースとしたトライアンフ アクレイム(後継は200シリーズ)、シビックをベースにした400シリーズ、アコードをベースにした600シリーズ、レジェンドをベースとした800シリーズ(北米仕様はスターリング)などがありました。ブリティッシュ レイランドは1986年にローバー グループに改名され、1988年にはブリティッシュ エアロスペース(航空会社)に売却されました。

 

 その後1994年にブリティッシュ エアロスペースはローバーをBMWに売却しました。(ホンダとの提携は解消) BMWはローバーグループを解体し、「ミニ」「トライアンフ」のブランドを自社で保有し、「ランドローバー」ブランドは米国フォードに売却し、残りの「MG」などのブランドは英国の投資家グループ フェニックス コンソーシアムに売却されました。2000年にMG ローバー グループとして再出発した会社も経営不振で2005年に倒産しました。現在、ローバー ブランドはインドのタタ自動車が保有しています。

 

 

 600と800の後継車としてBMW傘下で新規に設計された75が1998年に登場します。75という名前は1950年代のP5時代の名前を復活させたもので、デザイン的にも丸型4灯式ヘッドライトなどレトロな雰囲気に仕上げています。横置きエンジンの前輪駆動車で、当初はセダンのみで2001年にワゴン(ツアラー)が追加されました。エンジンはDOHC 4気筒1.8L(120HP)、DOHC V型6気筒2L/2.5L(177HP)、4気筒2L(116HP)ターボディーゼルなどがありました。

 2001年にエンジンやサスペンションをチューンしたスポーツ仕様の姉妹車が、MGブランドのMG ZT(ツアラーはZT-T)として登場します。ZTにはフォード製 V型8気筒4.6Lエンジンを搭載したZT Xパワーなどの高性能版が設定されました。2004年のマイナーチェンジで、75/MG ZTはヘッドライトが変更されてスポーティなイメージのフロントに変わりました。75は多くが政府公用車として使われストレッチリムジンも設定されるなど、保守的な層には評判が良かったようです。2005年のMG ローバー グループの倒産で生産が終了しました。(総生産台数は約21万台)

 1980年代後半から1990年代前半のローバー車(200、400、600、800など)はミニカーがほとんどありません。ミニカーがあまり作られなかった時期なのですが、実車も人気がないようです。最高級車のローバー 800はコーギーの1/36、ウエスタンモデルの1/43でモデル化されています。 画像の75のミニカーはシュコーの当時物で、シュコーらしい良い出来映えです。この時期のシュコーとしては珍しいイギリス車ですが、親会社BMWの意向でプロモーション用として作られたのではないかと思います。これ以外ではバンガーズがモデル化しています。またMG ZTもバンガーズがモデル化しています。 データーベースでMG ZTのミニカー検索

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LAND ROVER SERIES I FIRE ENGINE 1952 UK

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MATCHBOX YFE02-M 1/43 86㎜ + トレーラー 55㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.4m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 4気筒 2L 52HP 4X2段変速 4WD
性能: 最高速90km/h
データーベースでランドローバー シリーズ Iのミニカー検索

 

ランドローバー シリーズ I 消防車 イギリス

 

 ローバー社が戦時中のジープにヒントを得て、小型の多目的車として開発したのがランドローバーで、1948年に登場しました。乗用車の60(P3)をベースにしており、当初は4気筒1.6L(50HP)エンジンを搭載し、4段変速機に2段のトランスファー(前後軸動力分配機)を追加し、後輪駆動と全輪駆動を切り換えられました。ラダーフレームの頑丈なシャーシにアルミ製ボディを載せ、最高速は90km/hほどでした。

 この車は発売されるとすぐに評判となり、軍用や民間用として世界中で大ヒットしました。戦後の復旧などで、この様な多目的車の需要があったのと頑丈で信頼性が高かったのが理由でしょうか。ともあれこの車の大ヒットはローバー社の業績に大いに寄与しました。

 

 1952年に4気筒2L(52HP)エンジン、1957年に4気筒2L(55HP)ディーゼルエンジンが追加されました。当初はホイールベースが80インチ(2.03m)でしたが、1954年に86インチ(2.18m)に変更され、1954年には107インチ(2.72m)のステーションワゴン仕様が追加されました。1956年には86と107インチはそれぞれ2インチ伸ばされて、88インチ(2.24m)と109インチ(2.77m)に変わりました。1958年にシリーズ IIに変更されました。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのYシリーズで、1994年頃に発売されました。ランドローバー シリーズ Iの消防車仕様のモデル化で、備品を収納したトレーラーを牽引しています。短いホイールベース(80インチ 1/43で47㎜になる)で、ヘッドライトが中央に並んでいる初期型ランドローバーをうまく再現しています。(フロントの画像) 屋根上のはしごや荷台のホースリール/ポンプなどの消防用備品もリアルに再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。(リアの画像) このYFEという型番はマニア向けの消防車シリーズの型番で、約20種類ほどのクラシックな消防車がモデル化されています。(いずれも良い出来栄えで、デルプラドの世界の消防車シリーズにも流用されていました)

 ランドローバー シリーズ Iの当時物ミニカーとしては、コーギー、マッチボックス、ディンキーのビンテージ物ぐらいしかありません。最近の物ではバンガーズ、ミニチャンプス、オックスフォード、シュコーなどでたくさんモデル化されています。

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LAND ROVER SERIES II 109 TOW TRUCK 1958 UK

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CORGI 477 1/46 100㎜ (アーム除く)

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 2.3L 72HP 4X2段変速 4WD
性能: 最高速105km/h
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ランドローバー シリーズ II 109 レッカー車 イギリス

 

 前述したようにランドローバーは戦時中のジープをヒントにした多目的の小型車として開発されました。したがって最初はホイールベースが80インチ(2.03m)と短いオープンの小型トラックでした。ボディはアルミ製のシンプルな物で、キャンバス製の屋根とドア上半分はオプションで、ヘッドライトは最初はフロントグリルの内側についていました。(多分オフロード走行を考量しての処置?) またエンジン始動は手動のクランク式ハンドル(知らない人もいるでしょうが)でも可能でした。

 初期のランドローバーの4輪駆動方式は2段の副変速機を持つ本格的なフルタイム4WDでした。副変速機は通常は高速側で使い、極めて滑り易い路面などを極低速で走行する場合に低速側にセットします。フルタイム4WDながらトランスファーにフリーホイール機構を備えていたので、前輪の駆動力をカットすることもできました。後に高速では2WDと4WDを切り替えることもできるようになったようです。

 

 農業用トラクターとしての需要も見込んでいたので、農業用のスキやクワを取り付けるアタッチメント接続機構やそれを駆動する為のPTO(Power Take Off:動力取出装置)も最初から設定されていました。これはドイツの多目的車 メルセデス ベンツ ウニモグと同じような設定で、ランドローバーも乗用車だけではなく、消防車やレッカー車など様々な用途で使われることになりました。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で、1974年に購入しました。このピックアップが最初にモデル化されたのは1957年で、シリーズ Iをモデル化していました。その後この型を使って様々なバリエーションが作られ、1960年頃に型が少し修正されてシリーズ IIのモデルに変わったようです。(ただ小修正なので厳密にはシリーズ IIとは言えないかも) このレッカー車仕様は1960年に型番417で登場し3回仕様変更されて、最終的に型番477として1977年頃まで販売されたロングセラーのミニカーでした。(約170万台以上が売れています)

 画像のレッカー車は最終型で、ホイールが見た目が良くないスピードホイールに変更されています。1960年に型が作られているので素朴な作りですが、プロポーションは良くできています。クレーンは左側面のノブを回すことで巻上げることができます。(巻上部の画像) 単純なしかけですが、子供向けギミックとしては人気があったようです。これ以外のシリーズ IIの当時物ミニカーとしてはスポットオン、ディンキーなどで色々な仕様があります。最近の物では、オックスフォード、ブレキナなどがあります。

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