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メルセデス ベンツ SLK 230 コンプレッサー (R170) ドイツ 1996年
メルセデス ベンツ SLKはCクラス(W202)をベースにした2シーターライトウェイトオープンカーで1996年に登場しました。全長4mとコンパクトなサイズで、メルセデス ベンツとしては珍しい威圧感を感じさせない軽快な車でした。スイッチを押すだけでハードトップがトランク内に格納される電動格納式ハードトップ(バリオルーフ)をメルセデス ベンツとして初めて装備しました。エンジンはDOHC 4気筒2L/2.3L(136HP)で2.3Lにはスーパーチャージャー付の高性能版(193HP)がありました。車名のコンプレッサーはスーパーチャージャーの意味です。
2000年にマイナーチェンジして、Cクラスと共通のV型6気筒3.2L(218HP)エンジン搭載のSLK320とそれにスーパーチャージャーを付けて353HPにパワーアップしたSLK32 AMGが追加されました。ダイムラー ベンツ社は1998年にアメリカのクライスラーを買収してダイムラー クライスラーと改称しました。その関係で2003年にSLKベースの派生車でドイツのカルマン社が生産するクライスラー クロスファイアが発売されました。(2007年にはクライスラーを売却してダイムラーAGと改称しています) SLK(R170)は2004年まで生産され、SLKクラス 2代目(R171)にモデルチェンジしました。R170の総生産台数は約31万台でした。(実車画像→ クライスラー クロスファイア)
ミニカーは1997年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていて、それらは実車のプロモーション用に使われたものもありました。このSLK230は実車の軽快な雰囲気がうまく再現されていて灯火類や室内もリアルで、当時物ミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ドアなどの開閉ギミックはありませんが、サイドビュー画像のようにハードトップを脱着することができます。当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではシュコー ジュニアの1/87、ハイスピード、オートアートの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ CLK 230 コンプレッサ (C208) ドイツ 1997年
メルセデス ベンツのCLKクラス 初代はEクラス 2代目(W210)の派生車として1997年に登場したクーペ(C208)とカブリオレ(A208)で、Cクラス 初代(W202)をベースにしてしました。Eクラスの楕円型ヘッドライトがよりスラントされて配置され、フロント周りはセダンより洗練されたデザインでした。カブリオレ(A208)は4シーターで電動式ソフトトップを備えていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒2L/2L スーパーチャージャー付/2.3L スーパーチャージャー付でした。車名のコンプレッサはスーパーチャージャー付を意味します。
1998年に6気筒3.2L(215HP)エンジンがCLK320に追加され、1999年には6気筒3.2LエンジンがCLK320に、V型8気筒4.3L(279HP)エンジンがCLK430に搭載されました。2000年にはV型8気筒5.4L(347HP)エンジン搭載の高性能版 CLK 55 AMGが追加されました。2000年からDTM用レースカーのベース車両にもなりました。1999年のマイナーチェンジで、内装、バンパー、サイドトリムなどが変更されて2002年まで生産され、C209/A209にモデルチェンジしました。
ミニカーは1998年に発売されたヘルパの当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。前述した同じヘルパ製のセダン(W210)の出来ばえは今一つ微妙でしたが、このクーペ(C208)は実車の雰囲気をうまくとらえていて良い出来ばえです。ただしヘッドライトの造形がやや縦長気味に見えます。これ以外の初代CLKクラスのミニカーは、シュコーのクーペ/カブリオレ、アンソンのクーペ/カブリオレ(1/18)、オートアートとミニチャンプスのDTMレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ A140 (W168) ドイツ 1997年
メルセデス ベンツ AクラスはCクラスより小さいサイズの小型車で1997年に登場しました。もともとは燃料電池式の電気自動車として開発された車で、その為ボディのフロア下に電池やモーターなどを収める構造になっていました。燃料電池式の電気自動車としては時期尚早ということで量産化されませんでしたが、従来エンジンを搭載したメルセデス ベンツ初の前輪駆動車となりました。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L、4気筒1.7Lディーゼルでした。
1999年に4気筒1.9L(125HP)エンジンを追加、2001年のマイナーチェンジでバンパーの意匠が変更され、ホイールベースが延長されたロングボディが追加されました。2002年には4気筒2.1L(140HP)エンジンを搭載した高性能版(最高速203km/h)が追加され、2004年までに約100万台が生産されました。
Aクラス初代は構造的に重心が高く旋回時に転倒する危険があることが問題になり、発売早々にリコールされました。車体の電子式制御システムなどの改良で対応したのですが、この問題はメルセデス ベンツへの信頼性を大きく損ないました。同時期にアメリカで製造したMクラスの製造品質問題も発生しており、この当時のメルセデス ベンツはずいぶん評判を落としたものでした。
ミニカーは1998年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。このA140は小さいながらもダイキャスト製でずっしりと重く、特徴的なボディがうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。室内もそこそこ良く再現されています。これ以外のAクラス W168のミニカーはトミカの1/67、マイストの1/18、REAL-Xの1/72、ジク、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ S500 (W220) ドイツ 1998年
メルセデス ベンツ Sクラスの4代目 W220が1998年に登場しました。先代のSクラス(W140)の大きさが批判されたことから、ボディはコンパクトになりました。(全長5.12mから5.04mにサイズダウン) デザイン的にも威圧感をなくした軽快でシンプルなスタイルになりました。反面他社との競争からコストダウンされた部分があり、その意味では先代のような圧倒的な品質の高さはなくなりました。エンジンはS320がV型6気筒3.2L、S430/S500がV型8気筒4.3L/5L、S600がV型12気筒5.8L(367HP)で、ロングホイールベースのL仕様がありました。
ドアミラー内蔵式ウィンカーはこのW220が世界で初めて採用したもので、その後他社に波及していきました。2002年のマイナーチェンジで、ライトの形状やグリルの大型化、内装の品質向上などが行われ、従来のメルセデス ベンツらしさ(重厚さや威圧感?)が足りないとする旧来のユーザーの要望に応えました。ツインターボ化した12気筒6L(612HP)エンジンを搭載したS65L AMGなどの高性能版も設定されました。2005年に後継車のSクラス 5代目 (W221)にモデルチェンジしました。
ミニカーはマイストの当時物で2000年頃に発売されました。マイストのミニカーは1/18が主流ですが、数種類ほど1/43(たぶん他社からのOEM品かも)を販売していました。このS500はメルセデス ベンツの販促プロモーション用に作られたようで、全体的な雰囲気が実車のイメージを良く再現していて、当時としてはかなり良い出来ばえでした。ドアミラー内蔵式ウィンカーが再現され、室内も結構リアルに再現されています。 これ以外のW220のミニカーはミニチャンプス、シュコー、ハイスピード(1/43、1/87)、ヴィーキングの1/87、サンスターの1/18のプルマン、ノレブの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ CL 500 クーペ (C215) ドイツ 1999年
メルセデス ベンツ SクラスのクーペであるCLクラスの2代目CL 600(C215)が1999年に登場しました。ベンツの新しい顔である楕円4灯式ヘッドライトを採用したスタイリッシュなクーペスタイルは、従来のSクラスクーペにないスポーティなイメージでした。Sクラス(W220)のホイールベースを短縮し、サスペンションを電子制御する「Active Body Control」やレーザーで先行車を検出するクルーズコントロールなどベンツの先進技術が採用されていました。当初のエンジンはV型8気筒5LとV型12気筒5.8L(367HP)でした。
2000年に高性能版のV型8気筒5.4Lエンジン搭載のCL 55 AMGが追加されました。2002年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、12気筒エンジンはツインターボ付V型12気筒5.5L(500HP)に、8気筒のCL 55 AMGはスーパーチャージャー付(500HP)に変更されました。2003年にはツインターボ付V型12気筒6L(612HP)エンジン搭載のCL 65 AMGが追加されました。2006年に3代目のCLクラス(C216)にモデルチェンジしました。(実車画像→ メルセデスベンツ CLクラス (C216))
ミニカーは2000年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。特徴的なクーペスタイルが良く再現されていて非常に良い出来ばえです。室内もかなりリアルに再現されています。ミニチャンプス流のデフォルメで車高を下げているので、実車以上にかっこよく見えます。ミニチャンプスは9色もカラーバリエーションを出していて、かっこいいのでカラーバリエーションは買わない私が銀色も買ってしまいました。これ以外のC215のミニカーではオートアートの1/18、ホンウェルの1/72、スパークのAMGなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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