ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

SIMCA 5 1936 FRANCE

SIMCA 5 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R176B 1/43 78㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.22m 全幅約1.28m
エンジン 変速機: 4気筒 569㏄ 13HP 4段変速
性能: 最高速85km/h
データーベースで戦前のシムカのミニカー検索

 

シムカ 5 フランス 1936

 

 イタリア生まれのフランス人 アンリ テオドル ピゴッツィ(Henri Th?odore Pigozzi)はフランスでイタリアのフィアットの販売権を得ましたが、当時のフランスは輸入車に高額な関税を課していたので大衆車は価格が高くなり売れませんでした。そこでほとんど完成車状態の車をパーツとして輸入し簡単な製造ラインで完成させて、関税を逃れて販売するという抜け道で製造/販売を始めました。最初に販売したのはフィアット 508 バリッラで、フランス国内に1Lクラスの車がなかったので大成功しました。この成功で1934年にはフィアットの資金援助を受けて小型車製造工場を買収し、シムカ社(SIMCA:Societe Industrielle de Mechanique et de Carrosserie Automobile:自動車車両車体工業会社)を設立しました。

 

 当初はフィアット フランスの名前で主に508 バリッラを製造しました。その後シムカの名前を付けた最初の車シムカ 5が1936年に登場しました。シムカ 5はフィアット 500 トポリーノのライセンス生産で、フロントグリルの細部やロゴ以外はトポリーノとおなじでした。トポリーノは全長約3.2mの2座小型車で水冷4気筒569cc(13HP)エンジンをフロントに搭載し最高速度85km/hの性能でした。低価格で燃費が良いこの車はイタリア同様に大成功をおさめ、1939年までに約6.5万台が生産されシムカはフランス第4位の自動車メーカーとなりました。1938年にはフィアット 508Cのライセンス生産であるシムカ 8も登場しました。1939年に第2次大戦が勃発しシムカの乗用車は生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは1995年頃に発売されたブルム製です。ブルムはフィアット トポリーノをモデル化していますので、実車同様にホイールキャップのロゴをSIMCAに変更してシムカ 5に仕立てています。実車のかわいらしい雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえです。バリーエーションで幌を開いたものや軍用車仕様、商用車仕様のフルゴンチーノがあります。これ以外のシムカ 5のミニカーはノレブ初期のプラスチック製とノレブの最近の物などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリア/室内の画像です。ホイールキャップのロゴがSIMCAとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 5 1
SIMCA 5 2

 以下は1996年に発売された同じブルム製のシムカ 5 フルゴンチーノ パリ サロン 広報車 1936 (1/43 型番R244)の画像です。イタリア本国と同じトポリーノの商用車仕様のフルゴンチーノで、1936年 パリ サロンで発表されたときの車をモデル化しているものと思います。これもフィアット 500 フルゴンチーノをシムカ 5 フルゴンチーノに仕立てたものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 5 FURGONCINO 1
SIMCA 5 FURGONCINO 2

 以下は1997年に発売された同じブルム製のシムカ 8 ルマン 1939 (1/43 型番R262)の画像です。こちらはフィアット 508Cのライセンス生産であるシムカ 8で、1939年 ルマンで17位となった38号車をモデル化しています。これもフィアット 508Cをシムカ 8 ルマン仕様に仕立てたものです。同じルマンでシムカ 8の39号車が10位、41号車が13位になっていますので、当時はこのような実用車もルマンに参戦していたようです。なおこのルマンで優勝したのはブガッティ T57 タンクでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 8 LE MANS 1
SIMCA 8 LE MANS 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1989

   

FORD FR (SIMCA) VEDETTE DECOUVRABLE 1953 FRANCE

FORD FR (SIMCA) VEDETTE DECOUVRABLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 45100 1/43 109mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.72m
エンジン 変速機: V型8気筒 2.2L 66HP 3段変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでフォード/シムカ ベデットのミニカー検索

 

フォード (仏) (シムカ) ベデット デクヴェラブル フランス 1953

 

 アメリカのフォード社はフランスに進出し、1920年代にはT型A型の組立てを行っていました。1934年にはフランスのマチス(MATHIS)社がフォード社との合弁会社マットフォード(MATFORD)を設立し、フォード V8の小型版を製造しました。第2次世界大戦の勃発でマットフォードの工場はドイツ軍に占拠され、トラックと軍用車の生産を行いました。(実車画像→ マットフォード アルザス V8 1936)

 

 第2次世界後マットフォードはフォードSAF(フォード フランス)に名前を変え、戦前型のV型8気筒エンジン搭載車(フォード 13CV)の再生産を始めました。1948年には戦後型としてベデットが登場しました。ベデットは米国フォードのマーキュリーを小型化したもので、フラッシュサーフェースを採用した近代的なファーストバック ボディにV型8気筒2.2L(66HP)エンジンを搭載していました。1952年のマイナーチェンジでファーストバックのボディがノッチバックに変更されました。戦後のフランスでは排気量が2Lを超える車には高額な課税がされたので、このようなアメリカ車を小さくしたような車の市場は限られたものでした。1954年にフォードはフランスでの独自路線をあきらめて、フランス工場をシムカに売却しました。シムカにとっては近代的なフォード工場と上級車種が手に入るメリットがありました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたソリド製です。マイナーチェンジでノッチバック化されたフォード ベデット 4ドアセダンのモデル化で、屋根だけが幌になっているデクヴェラブル形式のオープンカー(フォードの呼び名はサンライナー)となっています。ソリドの型番45**のシリーズは主に1950/1960年代のクラシックカーをモデル化していて、当時の定価約2000円と比較的安価ながら、結構良い出来ばえに仕上がっていました。このベデットも老舗らしい手慣れた造形で、実車の雰囲気が良く再現されています。ワイパーがウィンドーにモールドされているなどややレトロな作風ですが、室内などの細部もそこそこ再現されています。ソリドは通常のセダンもモデル化しています。これ以外のベデットのミニカーはノレブ初期のプラスチック製とノスタルジーの物などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD VEDETTE DECOUVRABLE 1
FORD VEDETTE DECOUVRABLE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=631

   

 

SIMCA 9 ARONDE 1954 FRANCE

SIMCA 9 ARONDE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOSTALGIE NO24 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.56m
エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 42HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでシムカ アロンドのミニカー検索

 

シムカ 9 アロンド フランス 1954

 

 サラブレッド期に記載したようにアンリ テオドル ピゴッツィがフランスでフィアットを製造する為に1934年に設立したのがシムカ社でした。最初のシムカとしてフィアット 500のライセンス生産であるシムカ 5が1936年に登場し、1938年にはフィアット 508Cのライセンス生産であるシムカ 8が登場しました。1939年の第2次世界大戦勃発でシムカは生産中止となりましたが、1946年から戦前と同じモデルの生産を再開しました。1948年にシムカ 5はイタリアでフィアット 500が500Cに変わったことに合わせてシムカ 6となり、1949年にはエンジンを1.2Lに拡大したシムカ 8 1200となりました。

 

 1951年にはフィアット 1100がベースながらシムカが設計した新型のシムカ 9 アロンドが登場しました。シムカ 8の4気筒1.2L(42HP)エンジンを搭載し、フラッシュ サーフェースを採用したモノコックボディは斬新でした。当初は4ドアセダンだけで、1951年にスポーツカーの2ドアカブリオレ(オセアーヌ)、1953年に2ドアクーペ(グラン ラルジュ)と2ドア商用バン(シャトレーヌ 後にランチ)が追加されました。1956年にエンジンが1.3L(48HP)にパワーアップし フロント/リアエンドの意匠を変更して全長が少し拡大したシムカ 90A アロンドに変更されました。

 

 

 1958年にはボディが大きなフロントグリルを特徴とするデザインに一新され、エンジンが57HPまでパワーアップしたシムカ アロンド P60に変更されました。アロンド P60にはシムカ 8の1.1Lエンジンを搭載する廉価版もありました。アロンドは際立った特徴がなく万人向けの車だったことや1Lクラスのライバル車が少なかったので、ファミリーカーとして大ヒットしました。1964年まで生産され総生産台数は約45万台で、後継車はシムカ 1100でした。(実車画像→ シムカ アロンド P60 1958)

 ミニカーは2003年に発売されたノスタルジー製です。ノスタルジーはイクソ系のブランドで、その名前が示すように主に1930-1970年代の昔懐かしいフランス車をモデル化しています。このミニカーではフランス車らしくない無国籍なデザインのアロンドがレトロな作風でうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに出来ています。ノスタルジーはワゴン仕様もモデル化しています。これ以外のアロンドのミニカーはディンキー(仏)の当時物のP60、ノレブ初期のプラスチック製当時物のシムカ 9/P60と最近の物、イクソのシムカ 9/P60などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA ARONDE 1
SIMCA ARONDE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=629

   

SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 1958 FRANCE

SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 4561 1/43 112mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.75m 全幅約1.48m
エンジン 変速機: V型8気筒 2.4L 84HP 3段変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでシムカ シャンボール関係のミニカー検索

 

シムカ (ベデット) シャンボール フランス 1958

 

 前述したようにフォードSAF(フォード フランス)はフランスでの独自路線をあきらめて、1954年にフランス工場をシムカに売却しました。フォードが開発を進めていた新型のフォード ベデットはシムカ ブランドで1954年に登場しました。この車はV型8気筒2.3L(80HP)エンジンを搭載する4ドセダンで、当時の先進技術であったマクファーソン ストラット式前輪独立懸架サスペンションが採用されていました。車名は標準仕様がトリアノン(TRIANON)、その上がヴェルサイユ(VERSAILLES)、最上級がレジェンス(REGENCE)でした。1956年には5ドアワゴンのマーリー(MARLY)が追加されました。1957年に4気筒1.3Lエンジンを搭載する廉価版のアリアーヌ(ARIANE)が追加され、V型8気筒エンジン搭載のトリアノンはアリアーヌ 8に名前が変わりました。(実車画像→ シムカ トリアノン 1954)

 

 1958年に大きなテールフィンが付いたアメリカ車的なデザインに変更され、エンジンが84HPにパワーアップしました。その際にヴェルサイユはビューロー(BEAULIEU)、レジェンスはシャンボール(CHAMBORD)に名前が変わりました。1959年にコーチビルダーのアンリ シャプロンが製作する特注仕様のシャンボール プレジデンス(PRESIDENCE)が追加されました。この車はヨーロッパ初の自動車電話を備え、コンチネンタルスタイルでリアにスペアタイヤを積んでいました。プレジデンスは、フランス大統領専用車に採用されました。このシムカ版のベデットのシリーズは1961年までに約17万台が生産されました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたソリド製です。1958年式のシャンボールをモデル化しています。全体的な雰囲気は同時代の米フォードのフェアレーンとよく似ていて、まさに小さなアメリカ車といった感じの車です。ソリドの型番45**のシリーズは主に1950/1960年代のクラシックカーをモデル化していて、当時の定価約2000円と比較的安価ながら、結構良い出来ばえに仕上がっていました。このシャンボールも特徴的なテールフィンや大きなフロントグリルなど実車の雰囲気がうまく再現され、良く出来ています。テールフィン部分にはCHAMBORDのロゴが付いています。ソリドは同じ型を使ったバリエーションでプレジデンスもモデル化しています。これ以外のシャンボール関係のミニカーはノレブ初期のプラスチック製の当時物でトリアノン/ヴェルサイユ/ビューロ/シャンボールとそれをリファインした2000年以降の物、ディンキー(仏)の当時物でシャンボール/ヴェルサイユ/アリアーヌ、ビテスのヴェルサイユ、エリゴールのマーリー、イクソのシャンボール/アリアーヌなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 1
SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 2

 以下は2002年に発売されたソリド製のシムカ シャンボール プレジデンス 1959 (1/43 型番4570)の画像です。上記のバリエーションで、リアエンドにスペアタイヤを積み屋根がサンルーフ仕様となっています。テールフィン部分の塗分けはなくそこにはPRESIDENCEのロゴが追加されています。バリエーションとしては結構大掛かりな変更がされていてこれも良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD PRESIDENCE 1
SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD PRESIDENCE 2

 以下は1991年に発売されたノレブ製のシムカ シャンボール 1958 (1/43 型番5742022)の画像です。これはシムカ シャンボールとシムカ シャンボール プレジデンス 大統領専用車の2台をセットにしたセット物で販売されたもので、シャンボール プレジデンス 大統領専用車は当方のフランス大統領専用車のページに掲載しています。ノレブはシャンボールをプラスチック製当時物ミニカーとして1959年に発売していますが、これはその型を流用しクロームモールなどの細部を少しリファインしてダイキャスト製で再生産したものと思われます。1990年代のミニカーですが、上述したソリド製とほとんど同じような良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 3
SIMCA (VEDETTE) CHAMBORD 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=632

   

SIMCA SPORT OCEANE 1959 FRANCE

SIMCA SPORT OCEANE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 110 1/43 97mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.57m
エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 57HP 4段変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでシムカ スポーツのミニカー検索

 

シムカ スポーツ オセアーヌ (オーシャン) フランス 1959

 

 シムカ 8のクーペ仕様として、シムカ 8 スポーツが1948年に登場しました。全長約4mの2シーターのクーペ/カブリオレで、デザインはピニンファリーナでした。製造はピニンファリーナから派遣された作業者が行ったそうです。当初は4気筒1.1L(32HP)エンジンを搭載していましたが、1951年からアロンドと同じ1.2L(50HP)エンジンに変わり4段変速で最高速140km/hの性能でした。1952年にシムカ 9 スポーツが登場し生産中止となりました。生産台数は約5000台でした。(実車画像→ シムカ 8 スポーツ 1948)

 

 シムカ 9 スポーツは全長約4.26mの2シーターのクーペ(1955年にカブリオレが追加された)で先代と似たようなデザインでしたが、デザインはピニンファリーナではなくコーチビルダーのファセルとシムカの合作でした。50HPにパワーアップしたアロンドの4気筒1.2Lエンジンを搭載し、4段変速で最高速140km/hの性能でした。1955年まで生産されましたが、生産台数は約1500台でした。(実車画像→ シムカ 9 スポーツ 1953)

 1956年に大きなパノラマウィンドーでデザインを一新したクーペのプラン シエル(PLEIN CIEL)とカブリオレのオセアーヌ(OCEANE)が登場しました。このボディはコーチビルダーのファセル製でした。エンジンは1.3L(57HP)に拡大され、4段変速で最高速140km/hの性能でした。1959年にフロントグリルがアロンド P60とよく似た開口部の大きなデザインに変更されました。1962年まで生産され生産台数は約1.1万台、後継車はシムカ 1000 クーペでした。(実車画像→ シムカ アロンド クーペ/カブリオレ 1957)

 

 

 ミニカーは1959年に発売されたソリド製の当時物です。アロンド P60に似せたフロントグリルを持つ1959年式をモデル化しています。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、オセアーヌの魅力的なデザインを良く再現していて、当時のミニカーとして良く出来ています。なお本来は座席に女性ドライバーのフィギュアが座っているのですが、これは欠品しています。これ以外のシムカ スポーツのミニカーはノレブ初期のプラスチック製当時物と最近の物、ディンキー(仏)の当時物、ノスタルジーなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA OCEANE 1
SIMCA OCEANE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=630

   

 

SIMCA 1000 1961 FRANCE

SIMCA 1000 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 519 1/43 88mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.49m
エンジン 変速機: 4気筒 1L 34HP 4段変速/3段半自動変速
性能: 最高速125km/h
データーベースでシムカ 1000のミニカー検索

 

シムカ 1000 フランス 1961

 

 1961年にシムカ アロンドの後継として1000が登場しました。1000はシムカとして初のリアエンジン車で、モノコックボディに4気筒1L(34HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速125km/hの性能でした。当時のシムカは大株主フィアットのコントロール下にあり、1000の中身はフィアット 600を大きくしたような設計でした。ボディはごくシンプルな3ボックススタイルで、見た目は同時期に登場した同じリアエンジン車のルノー 8と非常に良く似ていました。

 

 1000はルノー 8同様に大ヒットし、当時の大衆車市場をこの2台が席巻していました。その後777ccエンジンを搭載した廉価版の800、1.1L/1.3L(60HP)エンジンを搭載した上級車のスペシャル、1.3Lエンジンを搭載した高性能版のラリー I (60HP)、ラリー II (82HP)、ラリー III (103HP)などが追加されました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが追加されヘッドライトが角形に変更されて外観が大幅に変わりました。1978年まで長く生産され、総生産台は約195万台でした。(実車画像→ シムカ 1000 1977)

 

 

 1962年にアロンドのスポーツ仕様の後継車として1000 クーペが登場しました。ベルトーネのデザインによる美しいクーペスタイルに52HPにパワーアップしたエンジンを搭載し、最高速は140km/hでした。イタリア車のようなデザインにはフィアットの影響力を感じます。1967年にはラリー IIの1.3L(85HP)エンジンを搭載し、最高速178km/hと本格派のスポーツカー1200Sに発展しました。1200Sはリアエンジン車ながら、フロントにラジエータを持つためフロントグリルが付いていました。(実車画像→ シムカ 1000 クーペ 1962)

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。1960年代のミニカーですので素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしい正確なプロポーションで、実車のイメージがよく再現されています。これ以外のシムカ 1000の当時物ミニカーは、このディンキー製をコピーしたオートピレン、CIJとJRDのセダン、ノレブ初期のプラスチック製のセダンとクーペ、コーギーのクーペなどがありました。当時物以外ではノレブの新製品の1/43と1/18でセダンとラリー II、ソリドのラリー I、イクソのラリー IIなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1000 1
SIMCA 1000 2

 以下は1962年に発売されたノレブ製初期のプラスチック製当時物 シムカ 1000 (1/43 型番57)の画像です。上記のディンキー製とほとんど同じようなレベルの良い出来ばえです。なおノレブ初期のプラスチック製に良く起こる経年変化によるボディの変形は、この個体ではあまり目立ちません。これは1976年に入手したのものなので、その頃にはプラスチックの材質が変形しにくいものに変更されていたのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 3
SIMCA 1000 4

 以下は1963年に発売されたノレブ製のプラスチック製当時物 シムカ 1000 クーペ (1/43 型番73)の画像です。ベルトーネによる美しいクーペスタイルが結構うまく再現されています。ただしこの個体はノレブ初期のプラスチック製に付き物の経年変化によるボディやウィンドーの変形が発生しています。シムカ 1000 クーペのミニカーは少ないので、この変形は残念です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 COUPE 1
SIMCA 1000 COUPE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=633

   

SIMCA 1500 1963 FRANCE

SIMCA 1500 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 523 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.58m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 69HP 4段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでシムカ 1300/1500 1301/1501のミニカー検索

 

シムカ 1500 フランス 1963

 

 シムカは大衆車市場にてシムカ 1000で成功し、その上のクラスを狙ってアリアーヌの後継車として1300/1500を1963年に登場させました。ボディは極めてオーソドックスな3ボックスデザインで、構造的にも常識的なFR方式の中型車でした。1300はアロンドの1.3L(52HP)エンジン、1500は新設計の4気筒1.5L(69HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速150km/h(1.5L)の性能でした。当初は4ドアセダンのみで、1964年に5ドアブレーク(ワゴン)が追加されました。ブレークのテールゲートはアメリカ車に良くみられる下半分が手前に倒れる方式で、荷物フロアにはピクニック テーブルが組み込まれていました。

 

 1967年に全長を4.46mに拡大した1301/1501となりました。基本的なデザインは同じでしたがフロントグリルが変更され、トランク部分が拡大されて容量が増えました。エンジンも同じでしたが、改良されて1.3L(57HP)/1.5L(73HP)にパワーアップしました。1975年まで生産され、後継車の1307/1308/1309にモデルチェンジしました。何の特徴もない平凡な車でしたが、長期間生産されていたことが成功したことを証明しています。どこの国でもこの類の地味な車が結構売れるものです。(実車画像→ シムカ 1301/1501 1967)

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)の当時物です。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的な良い出来ばえで、ヘッドライトにラインストーンが使われているので少し豪華に見えます。トランクが開閉し、中にはスーツケースが3ヶ収まっています。上述した1301/1501もそうですが、フランス車の改良ではトランク容量が拡大されることが多く、フランスでは車の評価でトランク容量が重視されるようです。フランス車のミニカーにスーツケースが付いていることが多いのは、このフランス人の嗜好が関係しているように思います。ディンキー(仏)はこのセダン以外に、ブレーク(ワゴン)も作っています。国産ミニカーではセダンとワゴンが両方ともモデル化されることはあまりないのですが、欧州製ミニカーではセダンと合わせてワゴンもモデル化されることが多いです。これは欧州ではワゴン車がバカンスシーズンのレジャーに欠かせない重要な車であるからだと思います。これ以外のシムカ 1300/1500の当時物ミニカーとしてはノレブ初期のプラスチック製やポリトーイがあり、当時物以外ではノレブの最近の物があります。シムカ 1301/1501のミニカーはノレブ初期のプラスチック製とノレブの最近の物などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1500 1
SIMCA 1500 2

 以下は1967年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シムカ 1500 ブレーク (1/43 型番507)の画像です。上記セダンを大幅に変更したバリエーションで、ドアとテールゲートの開閉ギミック付です。テールゲートは上半分のガラスが上下するといった凝りようです。さらに実車同様にリアシート後部に脚を畳んだピクニック テーブルが組み込まれていて、テーブルを取り出してジオラマ風に並べることができるという楽しいギミックもついています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 BREAK 1
SIMCA 1500 BREAK 2

 以下は1966年に発売されたポリトーイ製の当時物 シムカ 1500 (1/43 型番524)の画像です。これはポリトーイ初期のMシリーズで、Mシリーズは主にスポーツカーがモデル化されていました。地味な実用車であるシムカ 1500がモデル化されたということは、当時はこの車の人気が高かったことを示しています。実車よりかっこよくデフォルメするポリトーイらしい造形で、当時のミニカーとして良く出来ています。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミックで、Mシリーズの特徴であったエンジンなどのメカ部分のリアルな造形はこのシムカ 1500では簡単な造形にとどまっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 3
SIMCA 1500 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 5
SIMCA 1500 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=635

   

SIMCA 1100 1967 FRANCE

SIMCA 1100 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 164 1/43 93㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.59m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 60HP 4段変速
性能: 最高速148km/h
データーベースでシムカ 1100のミニカー検索

 

シムカ 1100 フランス 1967

 

 1967年にシムカ アロンド P60の後継車として1100が登場しました。1100はシムカ初の前輪駆動車で、親会社であったフィアットの影響で変速機付エンジンを横置き搭載するダンテ ジアコーサ方式を採用していました。ハッチバックスタイル、4輪独立懸架サスペンション、前輪ディスクブレーキなど時流に先んじた設計がされていて、フォルクスワーゲンがゴルフを開発する際にこの車を参考にしたほど先進的でした。3/5ドアハッチバックと3/5ドアワゴン(バン)があり、その先進性で人気がありヒットしました。なおシムカの親会社であったフィアットがクライスラーに株を売却したことで、1963年にシムカはクライスラー傘下となっていました。

 

 当初は4気筒944㏄(48HP)/1.1L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速148km/hの性能でした。1970年にイギリス向けに4気筒1.2L(75HP)エンジンを搭載したスポーツ仕様の1204が追加されました。1974年のマイナーチェンジでフロントグリルのブラックアウトやテールライト大型化など意匠変更され、4気筒1.3L(82HP)エンジンを搭載した高性能版TIが追加されました。1977年に後継車のオリゾンが登場し、その後はその廉価版として1979年にはタルボ シムカ 1100、1980年にタルボ 1100と名前を変更し1982年まで生産されました。総生産台数は約216万台でした。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたソリドの当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、良くできています。ボンネット/ドア/ハッチバック開閉のギミック付で、室内もそこそこリアルです。ソリドは型番34でマイナーチェンジ後の高性能版1100TIもモデル化しています。なおこの当時のソリドのミニカーでは合成ゴム製タイヤに含まれる有機溶剤がプラスチック製ホイールを溶かすという問題が発生していました。当方の所有する型番34の1100TIは4輪とも完全にホイールが溶けてしまい、型番164の1100も少し溶けています。 これ以外の1100の当時物ミニカーはディンキー(仏)、ディンキーをコピーしたオートピレン、ノレブ初期のプラスチック製があり、当時物以外ではノレブの新製品などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とハッチバック開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1100 1
SIMCA 1100 2

 以下は1974年に発売されたソリド製の当時物 シムカ 1100TI (1/43 型番34)の画像です。ボンネットの開閉ギミックが外されフロントグリルが補助灯付の1100TI仕様に変更されています。ただし上述したようにホイールが4輪とも完全に溶けていますので、見るもあわれな状態です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1100 TI 1
SIMCA 1100 TI 2

 以下は1968年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シムカ 1100 (1/43 型番1407)の画像です。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的な造形で、灯火類や室内の仕上げが少し見劣りしますが、それ以外は上述したソリドとほとんど同じような良い出来ばえです。ボンネット/ハッチバック開閉のギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1100 3
SIMCA 1100 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=636

   

 

CHRYSLER (SIMCA) 180 1970 FRANCE

CHRYSLER (SIMCA) 180 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 1409 1/43 105mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.73m
エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 97HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速168km/h
データーベースでクライスラー (シムカ) 180のミニカー検索

 

クライスラー (シムカ) 180 フランス 1970

 

 1963年にクライスラー傘下となったシムカは、1970年からクライスラーフランスに改名されました。クライスラー 160/180はクライスラー傘下で最初に開発され、クライスラー社のイギリスとフランスの車種を統合する車として1970年に登場しました。160/180は4気筒1.6L(80HP)/1.8L(97HP)エンジンを搭載した後輪駆動の中型車で、最高速168km/h(1.8L)の性能でした。ボディはクライスラーUK(イギリス)のデザインなのでイギリス車的な雰囲気で、およそフランス車とは思えない車でした。

 

 1973年にはフランス車としては珍しく自動変速機が標準装備された4気筒2L(110HP)エンジンが追加されました。1977年にクライスラー シムカ 1609/1610に改名され、クライスラー欧州がPSA(プジョー シトロエン)グループ傘下となった1979年以降はタルボ 1609/1610に改名されました。1980年に後継車のタルボ タゴーラが登場し生産中止となりました。総生産台数は約29万台でした。

 

 

 ミニカーはディンキーが倒産する直前の1970年に発売されたディンキー(仏)最後の頃の当時物です。あまりプラスチックのパーツを使わず、プロポーション重視のモデル化をするディンキー(仏)の良さが凝縮された素晴らしい出来ばえとなっています。全体的なプロポーションが良く塗装が綺麗で、バンバーやグリルが銀塗装処理のレトロな造形は、これぞビンテージミニカーという1台です。実車はあまり魅力が無いのですが、このミニカーは一見の価値があり、実車の魅力とは別物のミニカーとしての魅力があります。このへんはたぶん理解できない人が多いでしょうが、人物の写真と人物のイラスト(似顔絵)との違いのようなものと思ってください。(個人的な嗜好ですが。。) これ以外のクライスラー 180のミニカーはノレブ初期のプラスチック製がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER (SIMCA) 180 1
CHRYSLER (SIMCA) 180 2

 以下は1971年に発売されたノレブ製の当時物 クライスラー 180 (1/43 型番22)の画像です。ノレブの当時物にはプラスチック製とダイキャスト製がありましたが、これはプラスチック製です。購入した当時はそれなりの出来ばえでしたが、ノレブのプラスチック製に発生する経年変化によりウィンドーとボディ全体が大きく変形しています。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付ですが、ボディの変形でギミックがスムーズに動作しません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER (SIMCA) 180 3
CHRYSLER (SIMCA) 180 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=637

   

CHRYSLER (SIMCA) SHAKE BUGGY BERTONE 1970 FRANCE

CHRYSLER (SIMCA) SHAKE BUGGY BERTONE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 189 1/43 81㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.59m
エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 85HP 4段変速
性能: 最高速179km/h
データーベースでバギーのミニカー検索

 

クライスラー (シムカ) シェイク バギー ベルトーネ フランス 1970

 

 クライスラー シェイク バギーは1970年のパリ サロンで公開されたコンセプトカーでした。デザインはベルトーネでリアエンジンのシムカ 1200Sをベースにしていました。ロールバーに取り付けられたヘッドライトは1969年に発表されたアウトビアンキ ランナバウトのアイデアを踏襲していますが、こちらは当時流行していたデューンバギーのようなダイナミックなデザインとなっていました。この車は市販化されませんでしたが、フロントバンパー、露出したリアエンジン部のリヤバンパー、シート背後のスペアタイヤなど実用性や安全性がかなり考慮されたデザインになっていました。 

 

 当時のシムカは1963年にクライスラー傘下となっていましたので、この車の名前はクライスラーとなっていました。ベースとなったシムカ 1200Sは、シムカ 1000 クーペの排気量を拡大したもので、シムカ 1000 クーペ(1961年)もベルトーネがデザインしたものでした。その関係でクライスラーがベルトーネにこのバギーのデザインを依頼したようです。なお名前のシェイク(SHAKE)とは振動の意で、ビーチ バギーの動きを意味しているようです。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたソリドの当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、実車に即したリアルな不整地用タイヤなど良く出来ています。あまり知られていない車だったので、当時の日本ではミニカーとして人気がなかったようです。ただ欧米ではこの類のバギーは結構人気があったようで、コーギーも当時物ミニカーを出していました。それら以外ではこのシェイク バギーの量産ミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER (SIMCA) SHAKE BUGGY BERTONE 1
CHRYSLER (SIMCA) SHAKE BUGGY BERTONE 2

 以下は1972年に発売されたコーギーの当時物 クライスラー シェイク バギー (1/43 型番392)の画像です。タイヤにフリーホイールを採用していますが、ちゃんと不整地用タイヤの形状となっているなど、これも結構良い出来ばえです。なおこの画像はコーギーのWEBショップの画像を借用しました。
CHRYSLER (SIMCA) SHAKE BUGGY BERTONE 1

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1817

   

 

  ページ 1  2   次へ »