ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

PEUGEOT VIS A VIS (TYPE 3) 1891 FRANCE

PEUGEOT VIS A VIS (TYPE 3) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 16 1/43 65mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.5m 全幅約1.35m
エンジン 変速機: ダイムラー製 V型2気筒 565cc 2HP 4段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速18km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー ヴィザヴィ (タイプ 3) フランス 1891

 

 19世紀からフランスで金属加工業を営んでいたプジョー家のアルマン プジョーは1880年代に会社としてのプジョーを設立し、当初は自転車の製造を行っていました。(現在でもプジョーは自転車を製造しています) 1889年に蒸気エンジンを使った3輪車(タイプ 1)を試作しましたが、これはまともに動きませんでした。その後ドイツのダイムラー社製ガソリンエンジンの製作権を持つ同じフランスのパナール ルヴァッソール社の協力で、そのエンジンを搭載する車を開発することになりました。1990年に完成した最初の試作車は「クアドリシクル(QUADRICYCLE 4輪車の意)」(タイプ 2)と呼ばる2人乗りの小型車で、V型2気筒565㏄(2HP)エンジンを運転席床下に搭載し4段変速、デフを介してチェーンで後輪を駆動し最高速18km/hの性能でした。この車(実車画像) は数台製作されました。

 

 1991年にはクアドリシクルを4人乗りとした「ヴィザヴィ(VIS A VIS)」(タイプ 3)が製作されました。「ヴィザヴィ」とは前後に向かい合って座る座席形式のことで、ドライバーの前に人が座ったときはドライバーは前が見づらくなります。この車は1891年の自転車競技のツール ド フランスの伴走車として、往復の1200㎞を平均時速13.5㎞/hでトラブル無しで走破しました。それがきっかけとなって1894年に史上初の自動車レース「パリ-ルーアン」が開催されました。このレースでプジョーは優勝しています。

 

 

 ミニカーはフランスのクラシックカー専門メーカーだったMINIALUXE製で材質はプラスチックです。(実際の発音とは違うようですがMINIALUXEはミニオールと呼んでます) 1960-1970年代に作られたミニカーですが、クラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはかなりリアルに作ってありました。また塗装ではないですが、白/赤のカラーリングも綺麗です。当時クラシックカーのミニカーを購入していたのは大人のマニアが中心でしたから、クラシックカー専門メーカーのミニカーは子供向けのミニカーとは違い結構スケールモデル的な出来ばえでした。これ以外のプジョー初期のミニカーは、同じクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)、ドゥグー(DUGU)、ガマなどがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

 以下は同じフランスのサフィール製のヴィザヴィ 1892 (1/43 型番1)の画像です。ヴィザヴィに屋根(天蓋)を取りつけたものですが、これと同じような屋根を付けた車が1891年のツール ド フランスの伴走車として使われたようです。(→伴走車の実車画像) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 3
PEUGEOT VIS A VIS 4

 以下は1970年代に発売されたドゥグー(DUGU)のヴィザヴィ 1894 (1/50 型番M02)の画像です。64台が生産された初期の量産化仕様をモデル化しています。ドゥグーのクラシックカーとしてはホイールなどの部品を共用し梱包箱を簡素化した廉価版の「Museo」シリーズの一つです。1/50なので少し小さいのですが、廉価版とはいえMINIALUXEやサフィールと同じぐらいの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 5
PEUGEOT VIS A VIS 6

 以下は1960年代に発売されたガマのヴィザヴィ 1892 (1/46? 型番988)の画像です。上記のサフィール製のヴィザヴィと同じ車をモデル化しているようです。ただしガマのヴィザヴィはあまりリアルにモデル化しているわけではなく、サイズはかなり大きめですし、フロント部分の造形やハンドルが丸ハンドルになっている点は正しくありません。(どちらかというと子供向けの玩具的な作りです) ガマのヴィザヴィには屋根の付いていないタイプもあるのですがそちらも同様です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 5
PEUGEOT VIS A VIS 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=28

   

PEUGEOT VICTORIA 1894 FRANCE

PEUGEOT VICTORIA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 3 1/43 75mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.75m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: ダイムラー製 V型2気筒 1282cc 3HP 4段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速18km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー ビクトリア フランス 1894

 

 前述した1894年の「パリ-ルーアン」トライアルの翌年には、史上初の自動車レース(スピードを争う)「パリ-ボルドー」(全行程1180km!)が開催されました。このレースで優勝したのはプジョーで、平均時速20km/hで走破しています。このレースは蒸気車(ド ディオン ブートンなど)も出場したのですが、完走したのはガソリン車のみで、ガソリン車の優位性が明らかにされました。このレースで使われたプジョーのエンジンはパナール ルヴァッソール社から供給されたダイムラー製でしたが、1896年には並列2気筒1645cc(4HP)エンジンを自社開発してタイプ 14に搭載し、以後はプジョー内製のエンジンに切り替えました。

 

 プジョー ビクトリア(タイプ 8)は前述した前後向い合せの座席を持つヴィザヴィ(タイプ 3)のシャーシ前端をのばして、ドライバーが前に座れるように改良したものでした。(ドライバーの前方視界が確保された) この当時自動車を生産していたのは、プジョーと同じフランスのパナール ルヴァッソールだけでした。プジョーは排気量が異なる2気筒エンジンを搭載した数種類のモデルがあったそうで、1900年の生産台数は約500台でした。エンジンを開発した本家ドイツ(ダイムラー)では自動車生産が本格化していなかった時期に、フランスでは自動車生産の企業化が確立されつつありました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このプジョー ビクトリアも灯火/操作レバーなどがメッキパーツで再現され、黒/赤/白のカラーリングが綺麗で見栄えのするミニカーです。 以下はフロント/リア/キャビンの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT VICTORIA 1
PEUGEOT VICTORIA 2

 以下は同じサフィール製のバリエーションでプジョー ビクトリア 1894 (1/43 型番2)の画像です。運転席についているパラソルはいかにもそれらしい雰囲気で悪くないですが、実車の写真ではこのようなパラソルが付いているものは見たことがありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VICTORIA 3
PEUGEOT VICTORIA 4

 以下は1960-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー ビクトリア 1894 (1/43 型番22)の画像です。材質は全てプラスチックで塗装はされていません。灯火類や操作レバーなどの細部がそこそこ再現されていてまずまずの出来ばえです。プラスチックの経年変化によるボディの変形が少しだけあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VICTORIA 5
PEUGEOT VICTORIA 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=30

   

 

PEUGEOT COUPE (TYPE 27) 1900 FRANCE

PEUGEOT COUPE (TYPE 27) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 3 1/43 75mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.1m 全幅約1.3m
エンジン 変速機: 2気筒 1056cc 7HP 4段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速35km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー クーペ (タイプ 27) フランス 1900

 

 前述したように1989年にガソリンエンジン搭載の4輪車を開発したアルマン プジョーは1891年に「LES FILS DE PEUGEOT FRERES(プジョー兄弟の息子達)」社を設立しました。同年には自動車の生産を始めて車種を拡大していきました。1896年にアルマンは兄弟の会社から独立して乗用車/トラックの生産を行う「AUTOMOBILES PEUGEOT(オートモビル プジョー)」社を設立しました。兄弟の会社は工具/自転車/オートバイの生産を続けましたが、1906年には単気筒エンジンを搭載した小型自動車の生産を始めました。アルマンのプジョー車と区別する為、兄弟の会社の車は「リオン プジョー(LION-PEUGOET)」と名乗りました。その後1910年には両社は合併して「ANONYME DES AUTOMOBILES ET CYCLES PEUGEOT(オートモビル サイクル プジョー)」社となりました。

 

 1900年頃のプジョーの車種ラインナップはタイプ 14 (2人乗り小型車)、タイプ 15 (4人乗りフェートン型小型車)、タイプ 16 (4人乗り対面シート小型車)、タイプ 17 (2人乗り小型車)、タイプ 20 (8人乗りワゴン車)、タイプ 21 (リムジン)、タイプ 25 (トラック)、タイプ 27 (密閉式キャビン付小型車)などがあり、いずれもプジョー社製2気筒エンジンを搭載していました。1900年の生産台数は約500台でした。エンジンを開発した本家ドイツ(ダイムラー)では自動車生産が本格化していなかった時期に、フランスでは自動車生産の企業化が確立されつつありました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このプジョー クーペはフロントのカーブしたダッシュボードやキャビン部など実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえです。フランスの自動車博物館に保存されている実車(タイプ 27)をモデル化したもので、クーペという名前はガラス窓付の密閉式キャビン(後部は幌ですが)を意味していて、密閉式キャビンを持つ自動車としては最も古いものだそうです。エンジンはキャビンの下に搭載されていて、フロント下部にはラジエーターらしき物があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/運転席の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT COUPE 1
PEUGEOT COUPE 2

 以下は同じサフィール製のプジョー パリ-マルセイユ 1896年 (1/43 型番4)の画像です。前述したパナールが1-2-3フィニッシュしたパリ-マルセイユ都市間レースで、パナール、ドライエに次いでフィニッシュしたプジョーをモデル化しているようです。フロントに予備のガソリンタンクらしきものを搭載しています。またリアシート背後のメッキされたタンクのようなものは初期の原始的なキャブレターだと思います。これは派手な緑/赤のカラーリングで仕上げられた1970年代に作られた後期型ですが、おとなしい地味なカラーリングで仕上げられた初期型もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 3
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 4

 以下は上記と同じものですが、初期に作られたものです。くすんだ緑のカラーリング、白タイヤ(初期の車は本来はこのような白タイヤでした)、ホイールの構造、プラスチックのメッキ処理などかなり大幅に仕上げレベルが違っていることが分かります。昔のミニカーは初期型と後期型ではこんなに違いがあったのです。どちらが良いかは好みの問題ですが、個人的には初期型のほうがクラシックカーらしくて好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 1
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー ヴィザヴィ 1891年 (1/43 型番25)の画像です。ヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、これもフランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。ミニカー箱の表記に従って1891年式としていますが、当方の文献によると実際には1897年式だそうです。ライトが付いていることと以下の型番20のヴィザヴィと良く似ていますので、1897年式というのが正しいようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー バルダ ヴィザヴィ 1895 (1/43 型番20)の画像です。これもヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、フランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。バルダ(BALDA)とはこのようなカーテンの付いた天蓋を意味しているようですが、別の意味があるのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 1
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたRAMI(ラミー)製のプジョー クーペ 1898 (1/43 型番14)の画像です。これも前述したサフィール製がモデル化しているクーペ(タイプ 27)をモデルしていると思われますが、キャビン部分の形状が少し違っています。ラミーはサフィールよりも製作時期が古いので、プラスチック製のパーツが少なく幌部分も金属製です。50年以上も前に作られたビンテージ ミニカーで、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1976

   

PEUGEOT TORPEDO (TYPE 81) 1906 FRANCE

PEUGEOT TORPEDO (TYPE 81) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 9 1/43 95mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 2.2L 15HP 4段変速
性能: 最高速67km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー トルペード (タイプ 81) フランス 1906

 

 ベテラン期のプジョーで記載したように、当時のプジョーにはアルマン プジョーが「LES FILS DE PEUGEOT FRERES(プジョー兄弟の息子達)」社から独立して設立した「AUTOMOBILES PEUGEOT(オートモビル プジョー)」社が作るプジョー車と、元の兄弟の会社が1906年から作り始めたリオン プジョー車(LION-PEUGEOT)の2つがありました。1910年には両社は合併してひとつになりましたが、すぐに車を統一したわけではなく第1次大戦までは独自設計の車作りをしていました。(リオン プジョーは単気筒/2気筒エンジン搭載の小型車がメインでした) 現在のプジョーのロゴはリオン(ライオン)ですが、それはこの当時からの継承です。

 

 このプジョー トルペードは当時最も標準的なモデルであったタイプ 81をモデル化しているようです。ラジエータ グリルの形状(裾が開いた台形)、ボンネット形状、灯火類などが実車の画像とよく似ているので、ほぼ間違いないと思います。タイプ 81は4気筒2.2L(15HP)エンジンを搭載した中型車で、4段変速機で最高最高速67km/hの性能でした。なおこの当時のプジョーの単気筒エンジン搭載の小型車は既にシャフトドライブを採用していましたが、この4気筒エンジン搭載の中型車はまだ後輪をチェーンドライブしていました。タイプ 81はは約250台が生産されました。

 

 

 ミニカーはフランスのクラシックカー専門メーカーだったMINIALUXE(ミニオール)製で材質はプラスチックです。1960-1970年代に作られたミニカーですが、クラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはかなりリアルに作ってありました。このプジョーも実車の画像と見比べるとフロントグリルやボンネットが結構リアルに再現されています。リアドアが開閉するギミックが付いているのはミニオールのクラシックカーとしては珍しいです。ただプラスチックの経年変化でボディが大きく弓なりに変形しているのは残念です。これ以外にも幌を外したものや幌を2連にしたバリエーションがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 1
PEUGEOT 2

 以下は同じMINIALUXE製のバリエーションでダブル フェートン1906年 (1/43 型番34)の画像です。上記の幌の形状を変えたもので、ライトが外されています。これもプラスチックの経年変化でボディが大きく弓なりに変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 3
PEUGEOT 4

 以下は1969年に発売されたマッチボックス製のプジョー 1907年(1/43 型番Y05)の画像です。これは上記のプジョー タイプ 81のホイールベースを延長してボディを大きくしたタイプ 96 ダブルフェートンをモデル化しているようです。タイプ 96の全長は約4.1m、エンジンはタイプ 81と同じで、1907年に約50台が生産されました。クラシックカーらしくないメタリック塗装で、ヘッドライトがフロントグリルから生えているなどマッチボックス流の簡素化がされていますが、当時のミニカーとしてはそこそこの出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 12/16CV 1
PEUGEOT 12/16CV 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=85

   

PEUGEOT LION TYPE VC2 DOUBLE PHAETON 1908 FRANCE

PEUGEOT LION TYPE VC2 DOUBLE PHAETON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 3 1/43 76mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: 単気筒 1045cc 9HP 3段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速45km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー (リオン プジョー) タイプ VC2 ダブル フェートン フランス 1908

 

 ベテラン期のプジョーで記載したように、当時のプジョーにはアルマン プジョーが「LES FILS DE PEUGEOT FRERES(プジョー兄弟の息子達)」社から独立して設立した「AUTOMOBILES PEUGEOT(オートモビル プジョー)」社が作るプジョー車と、元の兄弟の会社が1906年から作り始めたリオン プジョー車(LION-PEUGEOT)の2つがありました。1910年には両社は合併してひとつになりましたが、すぐに車を統一したわけではなく第1次大戦までは独自設計の車作りをしていました。(リオン プジョーは単気筒/2気筒エンジン搭載の小型車がメインでした) 現在のプジョーのロゴはリオン(ライオン)ですが、それはこの当時からの継承です。

 

 1906年に登場した最初のリオン プジョーは単気筒785cc(6.5HP)エンジンを搭載した小型車(全長約2.8m)のタイプ VAでした。(実車画像→リオン プジョー タイプ VA) サイズを少し大きくしてエンジンを1045cc(8.5HP)に拡大したタイプ VCもほぼ同時期に登場しました。タイプ VCはVC1を経て1909年にVC2に発展しました。タイプ VC2はホイールベースを伸ばして全長3.3mまで大きくなり、4人乗り用のスペースが確保されました。VC2にはフェートン、ランドレー、リムジン、商用バンなどのボディが架装され、約1200台が1910年までに生産されました。(この生産台数は当時としてはベストセラーでした) その後1916年まで存続したリオン プジョーは2気筒1.3L-1.7Lエンジンを搭載したV2シリーズや4気筒1.8L-1.9Lエンジンを搭載したV4シリーズを登場させました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門のラミー製です。ラミーは自動車創世記のクラシックカーを多くモデル化していて、ラミーしかモデル化していない車種も多いです。このリオン プジョーもラミーしかモデル化していません。フロントグリルの形状などそこそこリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されています。なおミニカーでは再現されていませんが、実車のフロントグリルの上部にはライオンのエンブレムが付いていてこれがリオン プジョーを示す特徴でした。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/運転席の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT LION DOUBLE PHAETON 1
PEUGEOT LION DOUBLE PHAETON 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=87

   

 

PEUGEOT TYPE BP1 BEBE 1916 FRANCE

PEUGEOT TYPE BP1 BEBE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 479201 1/43 62㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.62m 全幅約1.23m
エンジン 変速機: 4気筒 855㏄ 10HP 2/3段変速
性能: 最高速60km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー タイプ BP1 ベベ フランス 1916

 

 ベベ(仏語BebeはBaby:赤ん坊の意)という愛称で呼ばれるプジョーの小型車は2つありました。最初のベベはアルマン プジョーが独立して興したプジョー社が1905年に生産したタイプ 69です。(参照画像→プジョー タイプ 69) この車は全長約2.7mの2人乗りの小型車で、単気筒652㏄(5HP)エンジンを搭載し、3段変速のシャフトドライブで最高速40㎞/hと高性能でした。この車は安価だったので1905年に400台ほどが販売され、これは当時のプジョーの生産台数の半分以上を占める大成功でした。

 

 2代目のベベはブガッティの創始者であるエットール ブガッティが設計して1913年に登場したタイプ BP1です。この車はプジョーとリオン プジョーが合併した後のプジョーが製造しました。ブガッティが設計しただけあって、当時としては本格的な水冷4気筒855cc(10HP)エンジンを搭載し、2段変速(後に3段になる ブガッティの設計では4段だった)、最高速60km/hとこの時代の小型車としては高性能でした。1916年までに約3000台が生産され、シトロエン 5CVが登場する以前のフランスでは最も成功した傑作小型車となりました。

 

 

 ミニカーはノレブ製で、2007年に発売されました。タイプ BP1 べべの量産ミニカーとしてはこれが初めてのモデル化だと思います。豆粒のような小さなサイズの灯火類や底板のサスペンション部分など実に良く再現してあり、素晴らしい出来ばえです。グリルなどのメッキパーツを敢えて鈍い光沢にしているのも、古い車の雰囲気を感じさせる良いセンスです。(この手のクラシックカーにはあまりピカピカのメッキは似合わないので) ただフロントサスペンションなどは繊細過ぎて壊れやすいので、取り扱いには注意が必要です。なお閉じた状態の幌も付属していますので、交換して幌を閉じた状態にもできます。  以下はフロント/リアの拡大画像と室内/底板部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT BP1 BEBE 1
PEUGEOT BP1 BEBE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1225

   

PEUGEOT 172 R (5CV) 1927 FRANCE

PEUGEOT 172 R (5CV) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 8 1/43 78mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m
エンジン 変速機: 4気筒 720cc 10HP 3段変速
性能: 最高速60km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー 172 R (5CV) フランス 1927

 

 プジョーは第1次大戦後の1921年に大型車156と小型車161を発表しました。156は6気筒6Lスリーブバルブエンジンを搭載したプジョーとしては最後の大型高級車となりました。(実車画像→ プジョー 156 1921) 161は大成功した小型車ベベの後継車で、クアドリレット(QUADRILETTE)と呼ばれた画期的な小型車でした。約350kgの超軽量ボディに4気筒667cc(9HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速60km/hの性能でした。後輪デフを省略した為後輪トレッドが750㎜で車幅が狭かったので2輪車のような前後2座席の2人乗りでした。161は乗用車としての性能はともかくとして燃費が良く価格が安かったので2年間で3500台を販売して成功しました。

 

 1923年に161は改良されて172になり、安定性向上のため後輪トレッドと車幅が広げられて前席が2人掛けとなり、後方の荷物室も大きくなり居住性が改善されました。1924年に720cc(10HP)エンジンが追加され、4座トルペードや2座カブリオレなどの派生モデルが作られました。1925年からは名前が5CVとなり1929年まで生産されました。161の成功はシトロエン 5CVなど他社が小型車を開発するきっかけとなったのですが、161/172/5CVもトータルで約6万台が生産され、シトロエン 5CVにつぐヒット車となりました。

 

 

 ミニカーは1960年代に発売されたノレブ初期のプラスチック製です。プジョー 5CVとも呼ばれた172の後期型である172 Rのモデル化で、実車が小さいのでミニカーも78㎜と小さいです。小さいながらも実車の雰囲気はよく再現されていて、1960年代当時のミニカーとしては良く出来ていました。室内を見ると前席に2座席ありますが、後席は荷物置き場か非常用のようです。ノレブ初期のプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するものが多いのですが、これは材質が変更された物のようでほとんど変形していません。プジョー クアドリレットのミニカーはこれしかないようですので、車種的には貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 172 R 1
PEUGEOT 172 R 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=168

   

PEUGEOT 201 1931 FRANCE

PEUGEOT 201 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ELIGOR 1016 1/43 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 23HP 3段変速
性能: 最高速80km/h
データーベースでプジョー 201のミニカー検索

 

プジョー 201 フランス 1931

 

 前述したプジョー クアドリレット(5CV)の後継車としてプジョー190が1928年に登場しました。190はプジョーとしては伝統的な木製フレームを採用した最後の車で、5CVと同じ4気筒695㏄(14HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速60km/hの性能でした。190は1931年まで生産され総生産台数約33000台と、先代以上に成功しました。なお190という名前はプジョーが190番目に開発した車という意味でした。(実車画像→ プジョー 190 1928)

 

 プジョー 5CV/190の上級車として1929年に新型の小型車プジョー 201が登場しました。プジョーが最近まで続けていた0を挟む3桁の数字によるネーミングはこの201から始まりました。201は4気筒1.1L(23HP)エンジンを搭載し3段変速で80km/hの性能でした。1931年のマイナーチェンジで前輪独立懸架式サスペンションを採用した201Cとなり、この方式のサスペンションを採用した世界初の量産車となりました。201はセダン以外にもクーペや商用車があり、排気量拡大(1.5L 35HP)やボディの流線化などの改良を行い1937年まで生産され202にモデルチェンジしました。総生産台数は約14万台で世界大恐慌による不況化で安価な車として大ヒットしました。

 

 

 ミニカーは1979年頃に発売されたエリゴール製です。1931年にマイナーチェンジした201Cをモデル化しているようです。シンプルで実用的な箱型ボディがうまく再現され当時のミニカーとして良く出来ていました。初期のエリゴールは同時期のノレブのプラスチック製ミニカーをベースにしているものが多いのですが、これもノレブの出来の良い201の型を流用したダイキャスト製でした。これ以外の201のミニカーは2007年にノレブがクーペをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 201 1
PEUGEOT 201 2

 以下は1960年代に発売されたノレブ初期のプジョー 201 (1/43 型番6)の画像です。上記のエリゴールのベースとなったミニカーでプラスチック製です。ノレブ初期のプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するものが多いのですが、これは材質が変更された物のようでほとんど変形していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 201 3
PEUGEOT 201 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=261

   

 

PEUGEOT 601 COACH FUSELE 1934 FRANCE

PEUGEOT 601 COACH FUSELE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 4148 1/43 117mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 6気筒 2.1L 60HP 3段変速
性能: 最高速108km/h

 

プジョー 601 コーチ FUSELE フランス 1934

 

 プジョーの新しい命名法で登場した201から始まる初代01シリーズには、1932年に登場した201より少し大きいサイズの301(4気筒1.5L(34HP)エンジン搭載)、1934年に登場した中型車の401(4気筒1.7L(44HP)エンジン搭載)、1934年に登場した大型車の601(6気筒2.1L(60HP)エンジン搭載)の4モデルがありました。この01シリーズには201で採用された前輪独立懸架サスペンション、油圧ダンパー、シンクロメッシュ式変速機などの先進技術が採用されていました。1934年にはシリーズ全体で3万台以上を生産していました。

 

 601は戦前のプジョーとしては最後の6気筒エンジン搭載車でした。長短2タイプのホイールベースがあり、4ドアセダン/リムジン、2ドアクーペ/カブリオレなどがありました。カブリオレには電動で収納できるハードトップを備えたエクリプスというモデルもありました。(401にも同じ仕様のエクリプスがありました) この601は2ドア4座セダンで、名前の「FUSELE」とはフランス語で「先細り」の意ですから、細長いデザインのボディ形状のことを示していると思われます。601は1935年までの1年半に約4000台が生産されました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたソリド製です。ソリドの型番4000-4100番台のシリーズはビンテージ期のクラシックカーをモデル化しているのですが、これはその4100シリーズとしては最近の物(といっても15年前ですが)となります。ソリドらしいシャープな造形で、実車の雰囲気が良く再現されています。当時の定価2100円と安価ながら、フロントグリルや灯火類はリアルで、室内もそこそこ再現され、空/青のツートンカラーも綺麗でとても良い出来ばえです。 601の量産ミニカーはこれしかないようですので、その点でも貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 601 COACH FUSELE 1
PEUGEOT 601 COACH FUSELE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=262

   

PEUGEOT 402 SEDAN 1935 FRANCE

PEUGEOT 402 SEDAN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 474203 1/43 113mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 2L 55HP 3/4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでプジョー 402のミニカー検索

 

プジョー 402 セダン フランス 1935

 

 1935年に最初のプジョー 02シリーズとして発表されたのが、画期的な流線型ボディで有名な402でした。前年に発表された革新的なデザインのシトロエン 7CVに対抗してこのようなデザインを採用したのだと思います。中身は01シリーズの発展型シャーシに新設計の4気筒2Lエンジンを搭載していました。このデザインは同時期のアメリカのクライスラー エアフローによく似ていますが、ヘッドライトがグリル内に格納されている点が異なります。奇抜なデザインでしたが、フランス人には好まれたようで商業的に成功しました。

 

 1936年に402と同じフロントグリルで、ボディを一回り小さくして1.7Lエンジンを搭載した302が登場しました。また302のボディに402のエンジンを搭載した高性能車 402 レジュール(legere:lightの意)も登場しました。この402 レジュールには世界初のハードトップ(センターピラーのない2ドア)モデルもありました。また402 コンバーチブルには電動でハードトップを出し入れできるエクリプスがありました。この電動格納ハードトップも世界初で、当時のフランス車は時代の最先端を走っていました。402は1942年まで生産され総生産台数は約75000台でした。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたノレブ製です。特徴的なフロントグリルと流線形ボディがうまく再現されていて、室内などの細部もリアルで良く出来ています。ただこのスケールでフロントグリルの格子部分をプラスチック製で再現したので、格子が太すぎて肝心のヘッドライト(ちゃんと内蔵しているのですが)がよく見えないのが残念です。このグリル内格納式ヘッドライトについては後述しているイクソ製の202の再現方法が秀逸です。ノレブは402 エクリプスもモデル化しています。ノレブ以外の402のミニカーはデュブレイ(DUBRAY)製とフランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.3でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 402 1
PEUGEOT 402 2

 以下は1970年代に発売されたデュブレイ製のプジョー 402B (1/43 型番1?)です。フランスのデュブレイはハンドメイドのプラスチック(レジン)製少量生産ミニカーのブランドで、主に1930年代のフランス車をモデル化していました。402Bは1938年にエンジンを2.1L(60HP)に変えた改良版で、ミニカー全長が119mmと長いのでロングホイールベースのタイプL(リムジン仕様)をモデル化しているようです。こちらは透明プラスチックでフロントグリルを表現していますので内蔵した黄色のヘッドライトが透けて見えますが、もう少し透明度があるともっと良くなるのですが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 402B 3
PEUGEOT 402B 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=263

   

 

  ページ 1  2  3  4   次へ »