ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN 2CV A 1949 FRANCE

CITROEN 2CV A
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV A


NOREV 150115 1/43 87mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.78m 全幅約1.48m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 375cc 9HP 4段変速
性能: 最高速65km/h  データーベースでシトロエン 2CV 1964年以前のミニカー検索

シトロエン 2CV A フランス 1949年

 

 シトロエン 2CVはその独特のスタイルで良く知られています。2CVの外観/仕様などを理解するには、開発の背景を知る必要がありますので、簡単に説明します。この車は農村で荷物等を運搬する手押し車や馬車を代替する交通手段として1930年代に開発が始まりました。(当時のフランスは農業国でしたので、農作業の近代化が必要だったのです) したがって荷物がたくさん積めて、農道のような悪路でも快適に走れ、購入価格と維持費が安く、操作が簡単といった無理難題が課せられました。要するに人と物を運ぶ最低限度の車を目指したわけで、このためには見た目は問わないということでした。

 

 第2次大戦を挟んで開発が進められ、2CVはシトロエンの新型小型車として1948年のパリ サロンでお披露目されました。その場にはフランス大統領も臨席していたそうですが、登場した2CVの奇妙な外観にその場に居合わせた人々は唖然としたそうです。そんなわけで2CVは「醜いアヒルの子」「乳母車」などと嘲笑されて、最初は全く理解されなかったそうです。初期型は空冷水平対向2気筒375cc(9HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4段変速で最高速65km/hの性能でした。(続く→ シトロエン 2CV 1966)

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたノレブ製です。シトロエン 2CVの初期モデル(タイプ A)をモデル化しています。波状鋼板を使ったボンネット、前開きの前ドア、キャンバスで覆われたトランク部など初期モデルの仕様が再現されていて、ボディカラーもそれらしい雰囲気です。昔のフランス車ですから、ヘッドライトが黄色です。ノレブは1990年代からマニア向けのレベルの高いミニカーを作るようになりましたが、この2CVも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ノレブはバリエーションで1950年式や1957年式もモデル化しています。これ以外の2CV 初期モデルのミニカーは、ディンキー(仏)の1959年式と1961年式、JRDの当時物の1952年式(レア物です)、マッチボックス ディンキーの1957年式、ビテスの1954年式、ブレキナの1963年式 1/87、フランクリン ミントの1951年式 1/24などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN 2CV 1
CITROEN 2CV 2

 以下は1991年に発売された同じノレブ製のシトロエン 2CV 1950 (1/43 型番150215)の画像です。これも上記と同じ初期モデルの1950年式をモデル化しています。基本的には上記の1949年式と同じ物なのですが、フロントグリルやナンバープレートなどの細部の仕上げに違いがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 3
CITROEN 2CV 4

 以下は2000年頃に発売された同じノレブ製のシトロエン 2CV 1957 (1/43 型番150516)の画像です。これは1957年式をモデル化していますので、リアクオーターパネルに追加されたウィンカー、1953年に変更されたフロントグリルのシトロエンのエンブレム、テールライトなどの仕様変更が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 5
CITROEN 2CV 6

 以下は1992年頃に発売されたビテス製のシトロエン 2CV 1954 (1/43 型番521.1)の画像です。これは1954年式をモデル化していますので、フロントグリルのシトロエンのエンブレムが1953年以降に変更されたタイプになっています。室内のシートがカラフルに彩色されていて、リアシートの背後にはスぺタイヤの一部が見えます。当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 7
CITROEN 2CV 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 9
CITROEN 2CV 10

 以下は1993年頃に発売されたビテスのシトロエン 2CV AZLP 1960 (1/43 型番L023)の画像です。AZLPとは上級版のグレード名で、リアのトランク部分に鋼鉄製カバーパネルが付いていました。これも上記と同じオープンルーフ仕様なので、そこそこ再現された室内がよく見え、リアシート背後にスペアタイヤがあるのもわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 11
CITROEN 2CV 12

 以下は1992年頃に発売されたマッチボックス ディンキー製のシトロエン 2CV 1957 (1/43 型番DY032)の画像です。上記のノレブ製と同じ1957年式をモデル化しています。リアクオーターパネルにウインカーが追加され、上記のビテス製のAZLPと同様にリアのトランク部分に鋼鉄製カバーパネルが付いていますので、これも上級グレードをモデル化しています。マッチボックス ディンキーは1990年代にマッチボックスがディンキーのブランドを復活させたマニア向けのミニカーで、当時としては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 13
CITROEN 2CV 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 15
CITROEN 2CV 16

 以下は1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物でシトロエン 2CV 1961 (1/43 型番558)の画像です。2CVは1961年のマイナーチェンジで外観が大幅に変更されました。波状鉄板のボンネットのリブが少なくなり、フロントグリルの形状が変更されました。ディンキー(仏)は当時のミニカーとしてはスケールモデル的な造形が特徴で、この2CVも1960年代のミニカーとしては出色の出来ばえでした。ディンキー(仏)はこれより以前にも型番24T(後の型番535)で1950年式をモデル化していましたが、それは室内の造形がされていないもっと素朴な作りでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 17
CITROEN 2CV 18

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 19
CITROEN 2CV 20

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PEUGEOT 203 DECOUVRABLE 1949 FRANCE

PEUGEOT 203 DECOUVRABLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 203 DECOUVRABLE


SOLIDO 4547 1/43 101mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 42HP 4段変速
性能: 最高速116km/h  データーベースでプジョー 203のミニカー検索

プジョー 203 デクヴェラブル フランス 1949年

 

 第2次大戦後のプジョーは戦前型のプジョー 202だけをしばらく生産していました。1949年に202の後継車として戦後型の203が登場しました。203はモノコックボディを採用し、新開発した4気筒1.3L(42HP)エンジンを搭載する後輪駆動の中型車で、4段変速で最高速116km/hの性能でした。デザイン的にはフロントグリルが戦前のシボレーなどのアメリカ車によく似たスタイルで、あまりフランス車らしくありませんでした。4ドアセダン/カブリオレ、ロングホイールベースの5ドアワゴン(ファミリアーレ)/商用バンと少量生産された2ドアクーペ/カブリオレがありました。

 

 1950年代のフランスには1Lクラス以下の小型車はたくさんありましたが、1.3L-1.5Lクラスの中型車がなかったので、丈夫で経済的であった203は大ヒットしました。昔のフランス車というと、シトロエンに代表されるような個性的な車を想像しますが、実際はプジョーのようなオーソドックスな車もよく売れたということです。1955年に後継車の403が登場した後も203は403の廉価版として1960年まで生産され、総生産台数は約50万台でした。

 

 

 ミニカーは1997年頃に発売されたソリド製です。キャビン側面のピラー部分を残したままで、屋根だけが幌になっているデクヴェラブルという形式の4ドアカブリオレをモデル化しています。ソリドの型番45**の4500シリーズは安価(定価2500円程)故にあまり細かいパーツなどは付いていませんが、プロポーションなどの基本的なところはきちんと押さえてあるシリーズでした。この203も実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえでした。バリエーションでセダン(型番4546)、クーペ(型番4597など)、ファミリアーレ(型番4550)、商用バン(型番4551など)もありました。これ以外の203のミニカーはディンキーの当時物、ソリドの別ブランドのべレムの商用車、エリゴール、ノレブの初期物と最近の物、イクソ、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 203 DECOUVRABLE 1
PEUGEOT 203 DECOUVRABLE 2

 以下は1997年頃に発売された上記ソリド製のバリエーションのプジョー 203 クーペ (1/43 型番45105)の画像です。少量生産された2座席の2ドアクーペをモデル化しています。クーペは性能的にはセダンと同じでしたが、見た目はお洒落でした。このミニカーでも洒落たデザインがよく分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 203 COUPE 1
PEUGEOT 203 COUPE 2

 以下は1988年頃に発売されたエリゴール製のプジョー 203 アルペン ラリー 1954 (1/43 型番1190)の画像です。1954年のアルペン ラリー(RALLY COUPE DES ALPES)にて1.1L-1.3Lクラスで2位となった203をモデル化しているようです。エリゴールはこれも含めてノーマルのセダンなど数種類の203をモデル化していました。初期のエリゴールはノレブ初期のプラスチック製ミニカーの型を流用しているものが多いのですが、これもノレブの型番8をベースにしているようです。オリジナルのノレブ製の出来が良いので、これも当時のミニカーとしては良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 203 RALLY 1
PEUGEOT 203 RALLY 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 203 RALLY 3
PEUGEOT 203 RALLY 4

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FIAT 500C 1949 ITALY

FIAT 500C
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C


BRUMM R013 1/43 79mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.25m 全幅約1.29m エンジン 変速機: 4気筒 569cc 16HP 4段変速
性能: 最高速95km/h  データーベースでフィアット 500(トポリーノ)のミニカー検索

フィアット 500C イタリア 1949年

 

 第2次大戦の敗戦とその後のインフレでイタリア経済は壊滅状態でした。したがって戦後のイタリアは一般大衆が車を買えるような状況ではなく、スクーターなどの2輪車に需要が移っていました。当時の映画「ローマの休日」(1953年)には劇中車として2輪車のべスパや戦前型の500A(トポリーノ)がたくさん出てきますが、当時のイタリアの世相をよく反映していました。そんな訳で安価な小型車500Aは、戦後もそのまま生産されていました。

 

 1948年にはエンジンを16HPにパワーアップした500Bとなり、同時に派生車として4シーター ワゴンのジャルディニエラ(GIARDINIERA)が追加され、それをベースにした商用バンのフルゴンチーノも追加されました。1949年にはボディを一新した500Cとなりました。500Cはライトをフェンダーに埋め込み、スペアタイヤを内蔵しバンパーを追加して現代的なスタイルに変わりました。この変更でトポリーノのユーモラスなイメージは薄くなり、ビジネスライクな小型車といった感じが強くなりました。1951年にジャルディニエラは側面の木製パネルを金属製に変更したベルヴェデーレ(BELVEDERE)に変わりました。500Cは1955年まで生産され、後継車の600にモデルチェンジしました。500シリーズの総生産台数は約65万台でした。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたブルム製で、1970年代に作られたブルム初期のミニカーです。前述した同じブルム製の500Aと同様に、実車の雰囲気が良く再現され当時のミニカーとしては良く出来ていました。少し古くさい作風ですが、この車のイメージにはうまくマッチしています。ブルムは500Cのワゴンのジャルディニエラやベルヴェデーレ、商用バンなどのバリーエーションもたくさん作っています。ブルム以外の500Cのミニカーはマーキュリーの当時物、イクソ、リーツェの1/87、ノレブのジャルディニエラなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 500C 1
FIAT 500C 2

 以下は上記のフィアット 500Cと同じブルム製の戦前のフィアット 500A (1/43 型番R022)を並べてみた画像です。サイズはそのままで、フロント/リアが大幅に変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500A AND 500C 1
FIAT 500A AND 500C 2

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C 幌開 (1/43 型番R012)の画像です。上記の幌を開いたバリエーションです。なお500Cは生産ラインの標準化で要望が多い幌の付いたコンバーチブル仕様が標準となり、ハードトップは特注オプション扱いだったそうです。その為ブルムのミニカーにも500Cのハードトップ仕様はありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C 3
FIAT 500C 4

 以下は1981年に発売されたブルム製のフィアット 500C 消防指令車 (1/43 型番R024)の画像です。ドアに「SERVIZIO PREVEZIONE」と表示されていますが、これは「防災サービス」という意味らしいので、これは消防指令車というよりも消防の広報車なのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C 5
FIAT 500C 6

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C ジャルディニエラ 1949 (1/43 型番R048)の画像です。ジャルディニエラはファミリーユースを目的として設定された500Cのワゴン仕様で、4シーターでテールゲートがありました。リアシートは折り畳んで荷物スペースを拡大することができました。なお当時のアメリカ車のウッディワゴンのようにキャビン側面とテールゲートには手作業で製作される木製パネルが付いていました。(欧米ではこのようなワゴン仕様が良く見られます) ミニカーはこの木製パネルもそれらしく再現していています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C GIARDINIERAE 1
FIAT 500C GIARDINIERA 2

 以下は1981年に発売されたブルム製のフィアット 500C ベルヴェデーレ 1951 (1/43 型番R028)の画像です。ベルヴェデーレは上記のジャルディニエラと同じワゴン仕様ですが、コスト低減で木製パネルを金属製に変更してコストダウンした物でした。ミニカーでもその変更が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C BELVEDERE 1
FIAT 500C BELVEDERE 2

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C フルゴンチーノ (1/43 型番R051)の画像です。フルゴンチーは小型のフルゴン(商用バン)の意味で、上記のジャルディニエラをベースにした商用バンです。乗用車のジャルディニエラには前輪フェンダー上に補助灯(たぶん車幅灯のはず)が付いていて、このフルゴンチーノには付いていませんが、これも実車どおりです。様々な企業のロゴが付いたバリエーションが10種類ほどあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C FURGONCINO 1
FIAT 500C FURGONCINO 2

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ROLLS ROYCE SILVER DAWN 1949 UK

ROLLS ROYCE SILVER DAWN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER DAWN


OXFORD 43RSD001 1/43 113mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.88m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 6気筒 4.3L 130HP? 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでロールス ロイス シルバー ドーンのミニカー検索

ロールス ロイス シルバー ドーン イギリス 1949年

 

 1946年に登場したベントレー MK VIは同時期に登場したロールス ロイス シルバー レイスのホイールベースを短縮したものでした。ベントレー MK VIにはメーカー標準のスチール製ボディが設定されていました。当時のアメリカ市場のコンパクトセダンの需要に対応して、ロールス ロイス初の標準ボディ設定で低価格化したMK VIのロールス ロイス版が検討され、ロールス ロイス シルバー ドーン(DAWN:夜明けの意)として1949年に発表されました。当初のシルバー ドーンは全てが左ハンドル(輸出仕様)でした。

 

 シルバー ドーンとベントレー MK VIはエンジンのチューンとグリルが異なるだけで基本的には同じ車でした。(ベントレーはツインキャブ、シルバー ドーンはシングルキャブで少しだけパワーが小さい) 当初のエンジンは直列6気筒4.3Lで、1951年にはシルバー レイスの変更に合わせて4.6Lに拡大されました。1952年には4段自動変速がオプションで設定されました。シルバー ドーンは1955年にシルバー クラウド Iに切替わって生産中止となり、生産台数は約760台でした。なお標準ボディではなく、従来通りのコーチビルダー製ボディのシルバー ドーンもあったようです。

 

 

 ミニカーは2017年に発売されたオックスフォード製です。シルバー ドーンの標準スチール製ボディ仕様をモデル化しています。品の良いツートンカラー、良くできたフロントグリルとその上のマスコット、そこそこ再現された室内など、実車の雰囲気が良く再現されている良い出来ばえでした。ただ屋根のラジオのアンテナは、少し目立ち過ぎで目障りです。このオックスフォードはロールス ロイスはブランドが登場した当初より仕上げレベルが向上していましたが、それでも当時の値段は約6000円とそんなに高くはありませんでした。 シルバー ドーンのミニカーは最近までウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の物しかなかったのですが、2014年にトゥルースケール(レジン製)でモデル化されました。このオックスフォードのシルバー ドーンはトゥルースケールの約半値ですが、出来ばえはほぼ同等でした。以下はフロント(マスコットの拡大)の拡大画像とリアの拡大画像です(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER DAWN 1
ROLLS ROYCE SILVER DAWN 2

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GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE 1950 USA

GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE


VITESSE 281 1/43 134mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 160HP 4段自動変速
性能: 最高速156km/h  データーベースでキャディラック 戦後 60系のミニカー検索

GM キャディラック 62 コンバーチブル アメリカ 1950年

 

 GM キャディラックの1940年代のラインアップは戦前(1930年代)の60(シリーズ)が61(シリーズ)に、65が62に、70が60Sになり、その上にはリムジンの75がありました。62はキャディラックとしてはエントリーレベルのフルサイズの高級車で、初代は1940年に登場し、4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルがありました。1942年に2代目にモデルチェンジしましたが、2代目でもまだヘッドライトを組込んだフェンダーがボディ側面から独立していて、1930年代のイメージを残していました。(実車画像→ キャディラック 62 初代 1941)

 

 1948年にフェンダーがボディと一体化された戦後型のキャディラック 62 3代目が登場しました。1950年代に自動車デザインの流行となったテールフィンを最初に採用したのがこの車でした。テールフィンは双胴の戦闘機ロッキード P-38 ライトニングの垂直尾翼のイメージを自動車に取り込んだ物でした。この頃のアメリカ車はクロームメッキされた派手で巨大なバンパー、グリルが特徴で、美しいかどうかは別にしてそのダイナミックな迫力には魅了がありました。1953年に2ドアコンバーチブルに特別仕様のエルドラド 初代が設定されました。キャディラック 62は1954年に4代目にモデルチェンジしました。(戦闘機の画像→ ロッキード P-38 ライトニング) (実車画像→ GM キャディラック 62 4代目)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたビテス製で、キャディラック 62 3代目 コンバーチブルをモデル化しています。ビテスは1940-50年代のアメリカ車をモデル化していました。このキャディラックもその一つで、派手なクロームメッキのグリル/バンパー、特徴的なテールフィンがうまく再現されていて、当時としてはかなり良い出来ばえのミニカーでした。室内もそこそこ良く再現されています。なおエンブレム/ナンバープレートのデカールやドアミラーなどの後付け用パーツが付属していて、それらを付けるとよりリアルになるのですが、取り付けはやっていません。バリエーションとして幌を下した仕様、映画女優のフィギュア付、アイゼンハワー大統領の就任式パレード仕様などがありました。これ以外の1950年代のキャディラック 60系のミニカーはフランクリン ミントの1/24、スパーク(レジン製)、ネオ(レジン製)、グリーンライトの1/64、デルプラド 世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC SERIES 62 1
GM CADILLAC SERIES 62 2

 以下は上記のビテスのバリエーションで、幌を畳んだGM キャディラック エルドラド (1/43 型番280)と映画女優(マリリン モンローかな?)のフィギュアが付いたGM キャディラック エルドラド (1/43 型番288)の画像です。このピンク色のキャディラックもその一つですが、ビテスはこのようなフィギュアを付けた遊び心のあるミニカーも作っていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62 3
GM CADILLAC SERIES 62 4

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のGM キャディラック 62 エルドラド 初代 1953年(1/24 型番RB68)の画像です。フランクリン ミントの1/24サイズのミニカーは発売された当時としては最も精密な量産ミニカーで、このエルドラドもかなり良い出来ばえでした。大きなサイズを生かしてボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、エンジン/シャーシ/室内などがリアルに再現されてます。幌は脱着できるので、室内も良く見ることが出来ます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 1
GM CADILLAC ELDORADO 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内のエンジンは補器類などもリアルに再現されています。トランク内部は起毛仕上げがされていて、パンク修理用のジャッキらしき物も再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 3
GM CADILLAC ELDORADO 4

 以下はデルプラド製の世界の名車シリーズのGM キャディラック 62 エルドラド 初代 1953年(1/43 No.63)の画像です。メーカーは不明ですが、底板に「MADE IN CHINA」の表示があるので中国製です。塗装仕上げのフロントグリルなどややレトロな仕上げで、安価な雑誌付きミニカーでしたので値段相応の出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 3
GM CADILLAC ELDORADO 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 5
GM CADILLAC ELDORADO 6

 キャディラック エルドラドのミニカー→ データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索"

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