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プジョー 406 クーペ フランス 1997年
1995年にプジョー 405の後継車406が登場しました。大きくなったボディはプジョー内製のデザインで上級車605と同じような顔つきのシンプルなスタイルでした。横置きエンジンの前輪駆動車で、PSAグループ内のシトロエン エグザンティアとシャーシを共有化していました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/2L(135HP)、4気筒1.9L/2.1L(110HP)ディーゼルターボでした。(実車画像→ プジョー 406 セダン 1995)
1996年にワゴンのブレーク、1997年にクーペが追加されました。クーペはセダンとは別物のピニンファリーナによるデザインで、優雅で美しいスタイルでした。(当時世界で一番美しいクーペと呼ばれました) 1997年に4気筒2Lターボ(147HP)とDOHC V型6気筒3L(194HP)エンジンが追加されました。1999年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠や内装が変わり4気筒2.2Lと4気筒2Lディーゼルエンジンが追加されました。2003年にクーペがマイナーチェンジし、フロントの意匠が変わりました。2004年に407にモデルチェンジしました。総生産台数は約166万台でした。(実車画像→ プジョー 407 セダン 2004)
ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。406 クーペ初期型のモデル化で、実車の美しいスタイルがうまく再現されています。灯火類や室内の仕上げもミニチャンプスらしいリアルな出来ばえでした。ミニチャンプスはクーペとそのラリー仕様を十数種類ほどモデル化しています。これ以外の406のミニカーはノレブのセダンとブレーク、ソリドのクーペ、オニキスのクーペ ラリー仕様などがあります。なお映画「タクシー」シリーズに登場した派手な羽根がついた406のタクシーをアオシマがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 145 CIVT プレゼンテーション イタリア 1997年
アルファ ロメオ 33の後継車として、145が1994年に登場しました。先代のウエッジシェイプをスムーズな造形に消化して、エンブレム付ノーズやV字形のリアウインドーなど個性的なデザインとなっていました。フィアット グループ内のフィアット ティーポとシャーシを共有する前輪駆動車で、ボディは3ドアハッチバックのみでした。当初のエンジンは33から引き継いだ水平対向4気筒1.3L/1.6L/1.7L(140HP)、4気筒1.9Lターボディーゼルでした。
1995年にツインスパーク DOHC 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載したクアドリフォリオが追加され、同時に5ドアハッチバック版の146が設定されました。1997年にはアルファスッドから引き継いできた水平対向エンジンが、ツインスパーク DOHC 4気筒1.4L/1.6L/1.8L(144HP)エンジンに置き換わりました。全ガソリン エンジンをDOHC化したスポーツ志向の車種展開は、フィアット グループ内でアルファ ロメオが担うブランドイメージに沿ったものでした。
ミニカーはペゴ製で、2009年頃に発売されました。ペゴはプロゲット Kの新しいブランドで、イタリア製から中国製に変わりました。この145はボディがプラスチック(ABS?)製なのがいまいちですが、プロポーションが良くそつのない良い出来ばえです。CIVT(Campionato Italiano Velocita Turismo イタリア ツーリングカー選手権)レースのプレゼンテーション仕様ですので、室内にはロールゲージが組み込まれシートはドライバー分しかついていません。(記載した実車諸元はノーマル仕様の物です) ペゴにはノーマル仕様もあり、145の量産ミニカーは2022年現在でもこのペゴ製しかありません。(ALEZANのキットなどレジン製の少量生産ミニカーはありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 146 CIVT プレゼンテーション イタリア 1997年
アルファ ロメオ 146は145の5ドアハッチバック版として1995年に登場しました。5ドアハッチバックという点で、145よりも146のほうが33の直接の後継車と言えます。デザイン的にもリアエンドが高い33のスタイルを継承しており、サイズが大きくなり居住性が向上していたようです。デザインが145より一般ユーザー向けだったので、145より良く売れたようです。エンジンは145と同じで、33から引き継いだ水平対向4気筒1.3L/1.6L/1.7L(140HP)、4気筒1.9Lターボディーゼルでした。
145同様にツインスパーク DOHC 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載したTiが1996年に追加されました。1997年にはアルファ スッドから引き継がれてきた水平対向エンジンが、ツインスパーク DOHC 4気筒1.4L/1.6L/1.8L(144HP)エンジンに置き換わりました。1.4L/1.6Lエンジン搭載車には車高を下げリアスポイラー/サイドスカートを付けたスポーティ仕様のジュニアが設定されました。2001年に145/146は後継車147にモデルチェンジしました。
ミニカーはペゴ製で、2009年頃に発売されました。ペゴはプロゲット Kの新しいブランドで、イタリア製から中国製に変わりました。前述したペゴ製の145と同じでボディはプラスチック(ABS?)製です。CIVT(Campionato Italiano Velocita Turismo イタリア ツーリングカー選手権)レースのプレゼンテーション仕様ですので、室内にはロールゲージが組み込まれドライバーシートだけになっています。なお145ではあまり気にならなかったのですが、146はエンジンルーム部分が少し寸詰まりな感じで、実車のイメージから少し外れているように感じます。バリエーションでノーマル仕様とタクシーなど9種類がモデル化されています。145と同様に146の量産ミニカーは2022年現在でもこれしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 156 イタリア 1997年
アルファ ロメオ 155の後継車 156が1997年に登場しました。145から始まった低いノーズのフロントを発展させて、適度に丸みがあってウエッジが効いたデザインは魅了的でした。155のシャーシを引き継いだ横置きエンジンの前輪駆動車で、専用設計のマルチリンク式リアサスペンションなど操縦性を重視してリファインされていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/2L(155HP)、DOHC V型6気筒2.5L、4気筒1.9L/5気筒2.4L(136HP)ターボディーゼルでした。1998年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーをアルファ ロメオとして初めて受賞しました。
1999年にセレスピードというステアリングホイールのスイッチで変速する半自動変速機が採用され、2000年に車高調整式リアサスペンションを持つスポーツワゴンが追加されました。2001年にDOHC V型6気筒3.2L(250HP)エンジンを搭載し専用サスペンション/空力パーツを備えるスポーティ仕様のGTAが設定されました。2003年のマイナーチェンジで、G.ジウジアーロがデザインした盾形グリルを持つフロントに意匠変更されました。(実車画像→ アルファ ロメオ 156 2003) 2004年にトルセン式フルタイム4WDを搭載し車高を上げたクロスワゴン Q4が設定されました。高性能ながらセレスピードなどで使いやすくなった156は、人気を呼びアルファ ロメオ最大のヒット車となりました。(156シリーズの総生産台数は約68万台) 2005年に後継車159にモデルチェンジしました。
ミニカーは1999年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの1500シリーズ(型番が15**)のミニカーは、比較的安価(当時の定価2000円)ながら、1960-70年代のソリド製ミニカーのような良質の出来ばえとなっていました。この155もプロポーションが良くフロントグリルの雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。また室内も彩色され結構リアルに再現されています。ソリド以外の156のミニカーはミニチャンプスのセダン/レース仕様/クロスワゴン、ノレブのクロスワゴン、Bブラーゴの1/43と1/24、M4のGTA、スパーク(レジン製)のレース仕様、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ロータス エリーゼ イギリス 1997年
ロータス エランの後継車としてロードスター形式の2シータースポーツカー エリーゼが1996年に登場しました。エリーゼの最大の特徴はアルミ合金製のフレームとFRP製ボディによる極めて軽量な(約690kg)ボディで、当初のモデルはエアコンやパワステは付いていませんでした。当初はローバー製のDOHC 4気筒1.8L(122HP)エンジンをミドシップ搭載し、軽量なボディと優れた操縦性でレーシングカーのような車に仕上がっていました。1998年に可変バルブタイミング機構を追加して156HPにパワーアップした高性能版111Sが追加されました。
エスプリやエリートのような高級車路線がうまくいかなかったことで、エリーゼはロータス初期の安価なスポーツカー路線に回帰したモデルのようです。ただしエリーゼは高価なアルミ合金製の車体構造だったので、価格は500-700万円と安くはありませんでした。2000年にはエリーゼをベースにしたワンメイクレース用のマシンとしてスポーツ エリーゼが設定され、その市販仕様としてエキシージが登場しました。2001年のマイナーチェンジでシリーズ 2となり、ヘッドライト形状が変更されるなど外観が変更されました。シリーズ 2ではエアコンがオプション設定されるようになりました。2004年にトヨタ製のDOHC 4気筒1.8L(192HP)エンジンが追加され、2006年からはすべてがトヨタ製エンジンになりました。
2011年のマイナーチェンジでシリーズ 3となり、ヘッドライトにウインカーが内蔵されるなど外観が変更されました。エンジンはトヨタ製のDOHC 4気筒1.6L(136HP)に変更され、カーオーディオやエアバックなどが設定されるようになりました。(車重は約900kgに増加しました) 2012年にトヨタ製のスーパーチャージャー付 DOHC 4気筒1.8L(220HP)エンジンを搭載した高性能版のエリーゼ S(最高速234km/h)が追加されました。
ミニカーは1998年に発売されたビテス製です。倒産する前の最盛期のビテスの作品ですので、プロポーションが良く、灯火類などの細部もリアルに再現された良い出来ばえです。ビテスは111Sなど十数種類のバリエーションを作っています。ビテス以外のエリーゼのミニカーはサンスターの1/18、WELLYの1/18、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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