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ルノー サフラン ビターボ フランス 1993年
ルノーの最上級車ルノー 25の後継車サフランが1992年に登場しました。5ドアハッチバックの高級車というスタンスは変わっていませんが、デザインはかなり3ボックスセダン的になっていました。ルノー 25では縦置きだったエンジンが一般的な横置きとなりました。当初のエンジンは4気筒2L/2.2L、V型6気筒3L(170HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルを搭載していました。
1993年にはV型6気筒エンジンをツインターボで280HPに強化し4WD化したビターボが追加されました。本革シートでエアサスペンションを装備した豪華仕様のバカラ(後にイニシアルに改称)も設定され、大統領公用車にも採用されました。1996年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、ボルボ製の5気筒2.5L(170HP)エンジンや4気筒エンジンの16バルブ化などが行われ、ビターボは廃止されました。1998年まで生産され、2001年に登場したベルサティスが後継車となりました。
ミニカーは1994年に発売されたビテス製の当時物です。高性能版のサフラン ビターボをモデル化しています。この当時はビテスの最盛期で新製品が次々と発売され、そのバリエーション展開も多かったです。このサフランは全体的なプロポーションが良く、細部の仕上げレベルも高くかなり良い出来ばえでした。ビテスはこれ以外にもバカラや後期型のイニシアルなど10数種類ほどのバリエーション展開をしていました。実車販促用プロモーションモデルにも使われたようで、内装の仕上げまで変えてあるなどずいぶん凝ったバリエーション展開をしていました。ただこのようなバリエーション展開を少しやり過ぎたことが2000年頃のビテスの経営破綻につながったように思います。(バリエーション展開しても、それがすべて販売数上乗せになるわけではないですから) ビテス以外のサフランのミニカーはユニバーサルホビーとノレブがあります。なおユニバーサルホビーはビテスの型を流用しているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 405 T16 フランス 1993年
305の上級クラスを後継する405が1987年に登場します。(1960年代の404の実質的な後継車は504でしたから、404クラスの車が抜けていた) 205から始まったプジョーの新しい顔を持つピニンファリーナ デザインのボディはシンプルで伸びやかなデザインです。205をベースにした横置きエンジンの前輪駆動車で、当初は4ドアセダンだけで4気筒1.4L/1.6L/1.9L(122HP)エンジンが搭載されました。1988年にはワゴンのブレーク、4気筒1.8L/1.9Lのディーゼルエンジンが追加され、DOHC 4気筒1.9L(160HP)エンジンを搭載した高性能版Mi16が設定されました。
1991年にはフルタイム式4WDが設定されました。1992年のマイナーチェンジで、エンジンが1.8L/2L(Mi16も2L)に変更され、DOHCにターボを追加して200HPにパワーアップし4WD化したT16が追加されました。なおパリ-ダカールラリーで優勝している405のラリー仕様T16 GRはエンジンをミドシップ配置したラリー専用車で、ボディもオリジナルとは別物の2ドアクーペになっています。1995年に後継車の406が登場しました。
405の当時物ミニカーはなく、ラリー仕様の405 T16ばかりで、ノーマルの405は最近になってモデル化されたノレブのセダンとブレークぐらいしかありません。ミニカーを入手できないので画像はノレブのWEBサイトから流用させてもらいました。なおデーターベースに記載したブラーゴのサファリラリー仕様のT16は、実車の年式などのデータにやや疑問があります。
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プジョー 106 ローラン ギャロス フランス 1993年
プジョー 104の後継車は205でしたが、205は大きくなり過ぎたのでより小さい車として106が1991年に登場しました。(105は欠番でした) デザインは205のフロントを継承し、キャビン部分を大きく開放的にしたような感じでした。横置きエンジンの前輪駆動車で、当初は3ドアハッチバックのみでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.1L/1.4L(75HP)で、高性能版として4気筒1.4L(98HP)エンジン搭載のXSiがありました。
1992年に5ドアハッチバック、4気筒1.5Lディーゼルエンジンが追加されました。1993年に4気筒1.3L、XSi用の1.6L(103HP)エンジンが追加されました。1994年にラリー用のベース車両として1.3L(100HP)(後にDOHC 1.6Lに変わる)エンジン搭載の106 ラリーが設定されました。1996年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が変更され、高性能版XSiがDOHC 4気筒1.6L(118HP)エンジン搭載のGTi/S16に変わりました。2004年まで長期にわたり生産され、107にモデルチェンジしました。総生産台数は約280万台でした。
ミニカーは1993年頃に発売されたビテス製の当時物です。ローラン ギャロスというのは全仏オープンテニスが開催される場所で、その名前を付けた限定車をモデル化しています。実車に即したカラーリングでボディ側面のロゴや室内もリアルで、かなり良い出来ばえです。ビテスにはXT(ベーシック仕様)、XSi、ラリー仕様など数種類のバリエーションがありました。これ以外の106のミニカーはノレブの5ドア、イクソのラリー仕様、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 164 3.0 V6 スーパー イタリア 1993年
1969年に生産中止となった大型高級車 アルファ ロメオ 2600の後継車として、1979年にアルファ 6(セイ)が登場しました。アルファ 6はアルフェッタをベースにしていたのでアルフェッタと同じような外観でしたが、パワステや集中ドアロックなどの豪華装備は充実していました。(実車画像→ アルファ ロメオ アルファ 6) エンジンは新設計されたV型6気筒2.5L(158HP)で、5段変速、最高速195km/hの性能でした。1983年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角型2灯式に変わりました。商業的には失敗作で1985年に生産中止となり、前述した90が一時的に最上級車となりました。アルファ ロメオは財政状況の悪化で、1986年にフィアットに吸収合併されました。
アルファ ロメオはフィアット、ランチア、サーブの3社で共同開発していた「TIPO 4プロジェクト」に参加し、このプロジェクトで開発された164がアルファ 6の後継車として1987年に登場しました。このプロジェクトではフィアット クロマ、ランチア テーマ、サーブ 9000が開発されましたが、164はピニンファリーナのデザインで他の3車より低いノーズでスポーティな雰囲気になっていました。横置きエンジンによる前輪駆動車で、当初はV型6気筒3L(188HP)、DOHC 4気筒2L(148HP)、DOHC 4気筒2Lターボ(175HP フィアット製)、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが搭載されました。
1990年にV型6気筒エンジンを200HPにチューンしエアロパーツを付けたクアドリフォリオが限定販売されました。1993年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHC化したV型6気筒3L(211HP)エンジンを搭載するスーパーが追加されました。同年にはエンジンを232HPにパワーアップしフルタイム4WD仕様としたQ4が登場しました。1998年まで生産され、後継車は166でした。
ミニカーは2009年に発売されたミニチャンプス製です。アルファ ロメオ 164 後期型のV6 スーパーをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されていてとても良く出来ています。特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、室内のシートやインパネなどの細部もとても良く再現されています。なおこのミニカーは2019年にマキシチャンプスとして再生産されましたが、室内の仕上げなどが簡素化された低レベルな廉価版になってしまいました。164の当時物ミニカーはなく、このミニカーが初めてのモデル化でほぼ同時期にスパーク(レジン製)がPRO CAR レース仕様(プロトタイプでレースは開催されなかった)をモデル化しています。その後2013年になってKESS(レジン製)からもモデル化されました。アルファ 6のミニカーは当時物ではノレブ(JETCARシリーズ)があり、2012年頃にKESSやネオがレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホールデン コモドア VR アクレイム オーストラリア 1993年
ホールデンは1970年代になるとアメリカ車風の自社開発モデル以外に、GMグループ内のオペル レコードやイスズ ジェミニなどをベースにした車種をラインアップに加えました。1978年に登場したホールデン コモドア VB (初代)はオペル レコードをベースにした中型車でした。ドイツではオペル レコード/コモドールは1980年代に名前が消えていますが、ホールデンではコモドアは2020年現在でも主力車種です。なおコモドア(COMMODORE)という名前ははオペル版ではコモドールと呼んでいます。(実車画像→ ホールデン VB コモドア 1978)
コモドアは1988年に2代目 VN、1997年に3代目 VT、2006年に4代目 VE、2018年に5代目 ZBとモデルチェンジしていきました。1988年登場の2代目 VNはオペル オメガをベースにしていたので、サイズが大きくなりました。オメガをベースにしたデザインですが、横長の角型ヘッドライトを採用したシンプルなフロントがスタイリッシュでした。4ドアセダンと5ドアワゴンがありました。1993年のマイナーチェンジで登場したコモドア VRは、V型6気筒3.8L(175HP)/V型8気筒5L(248-288HP)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で最高速198km/h(175HP)の性能でした。
ホールデンの自動車というと、1970年代にホールデンの大型車プレミアをベースにしてマツダが13B型ロータリーエンジンを搭載した高級車ロードペーサーを、イスズが V型8気筒エンジンを搭載した高級車ステーツマン デ ビルを販売していましたが、どちらもほとんど売れませんでした。オーストラリアでは1970年代まではフォルクスワーゲン、ルノー、オースチン、日産、クライスラーなど多くのメーカーが現地工場を持ち乗用車生産をしていましたが、その後撤退が相次ぎました。2010年頃にはオーストラリア国内で乗用車を生産していたのは、ホールデン、フォード オーストラリア、トヨタの3社だけとなっていました。その3社で最後まで残っていたホールデンが2017年に生産を終了したので、現在は全メーカーが輸入した自動車を販売しています。
ミニカーは1996年頃に発売されたオーストリアのPARADISE GARAGEというブランドの当時物です。(ミニカー専門店で購入しましたが正式には未輸入?) コモドア 2代目で1993年にマイナーチェンジしたコモドア VRの上級グレードのアクレイムをモデル化しています。PARADISE GARAGEは主にオーストリア車をモデル化しているブランドで製造は中国です。特徴的なヘッドライトが少し誇張されていますが、全体的には当時のミニカーとしてまずまずの良い出来ばえでした。ホールデンのミニカーは日本国内ではあまり流通していないので、車種的には珍しいです。なおこのミニカーとほぼ同じ物がデルプラドのカーコレクション シリーズでも発売されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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