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三菱 ランサー セレステ 日本 1975年
1975年に三菱 ギャラン FTOの後継として登場したのがランサー セレステで、ランサーをベースにしていました。アメリカ車風のスポーティなデザインですが、ランサーより動力性能は大人しく、見た目重視のスペシャリティカーでした。4気筒1.4L/1.6L(110HP)のサターンエンジンを搭載し、5段変速で最高速160km/h(1.6L)の性能でした。
1977年のマイナーチェンジで角形2灯式ヘッドライトに変わりました。1979年には2L(105HP)の高性能エンジン搭載の2000GTが追加されました。1981年にセレステは生産中止となり、セレステはこの1代限りでした。国内ではあまり売れなかったようですが、アメリカでは業務提携していたクライスラーからプリムス アロー(ARROW)という名前で販売されました。アメリカでは若い女性層に人気があって結構売れたそうです。そういわれると確かにこの車のスタイルはプリムス風で、もともとアメリカ市場をにらんだ車だったのかもしれません。(実車画像→ クライスラー プリムス アロー 1977)
ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの12番工場(製造委託先)の製作で、当時のミニカーとしてはプロポーションが良く、実車がうまく再現されていました。フロントグリルや灯火類も結構リアルに仕上げてあります。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。当時の三菱自動車はダイヤペットのミニカーを実車販促用ノベルティとしてよく使っていました。あまり人気がなかったセレステがモデル化されたのは、販促用ノベルティとして使われたからだと考えます。そんな訳で、最近までこの車のミニカーはこれしか有りませんでしたが、2010年に国産名車コレクションがモデル化し、2014年にはLA-Xがレジン製でモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック エルドラド アメリカ 1976年
1973年に起こったオイルショックでガソリンが高騰し低燃費が要求されるようになり、アメリカ車はサイズが小さくなり始めました。1976年式あたりのアメリカ車がやたらと大きなサイズであったアメリカ車の最後の世代になりました。この年式のフォーマルなキャディラック フリートウッド 75は全長約6.4m 全幅約2mで、パーソナルなキャディラック エルドラドでも全長約5.7m 全幅約2mもありました。
また同時期の安全基準の強化により屋根の無いオープンカー(コンバーチブル)が消えつつありました。1971年に登場したキャディラック エルドラド 9代目のコンバーチブルは当時数少なくなっていたオープンカーのひとつでした。そんなわけでこのエルドラド コンバーチブルは大きくて派手なアメリカ車が栄華を極めた時代の最後の一台といえる車でした。1975年にはサイズダウンしたコンパクトなキャディラックとして全長約5.2mのセビルが登場しました。1977年にはGMのフルサイズの車が一斉に小型化され、キャディラックも一番大きいフリートウッドが1974年式の全長5.94mから全長5.62mに小型化されました。(それでもまだ大きいですが)
ミニカーは2009年に発売されたイクソ製のプレミアムX ブランドの初期物でイクソとしては数少ないレジン製でした。良くできた4灯式ヘッドライトのフロントグリル、そこそこ良く再現された室内など、この大きくて派手なアメリカ車がうまく再現されていました。(レジン製なのでサイズの割に軽いのが安っぽくていまいちでしたが) イクソは同じ型で幌付きの色違いもモデル化していました。 当時物では同年式のフリートウッドをトミカが型番F2(1/77)でモデル化していました。 同時期のキャディラック エルドラドの当時物以外のミニカーはアンソンの1/18、オートワールドの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード グラン トリノ GT アメリカ 1976年
フォード トリノはアメリカ フォードの中型乗用車で、トリノの初代は1968年にフェアレーンの上級車として設定されました。前述したようにトリノ 3代目は1972年に登場しました。1976年式はトリノ 3代目の最終モデルで、この当時のトリノは大衆車ながら一部はハイパワーエンジンを搭載したマッスルカーとしても知られていました。2ドアハードトップ、4ドアセダン、4ドアワゴンの設定がありました。高性能版グラン トリノのエンジンはV型8気筒(5.8L-7.5L(202HP))で、3段自動変速機で、最高速186km/h(7.5L)の性能でした。グラン トリノ 1976年式はTVドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」に登場する赤い車として有名です。(実車画像→ フォード グラン トリノ 刑事スタスキー&ハッチ)
1974年にグラン トリノ スポーツのファストバックモデルが廃止され、その代わりにグラン トリノ エリートが設定されました。この車は当時人気のあったGM シボレー モンテカルロに対抗するために設定されたもので、フォード サンダーバードより安価なパーソナル ラグジュアリーカーでした。この車はトリノよりも売れるようになり、1976年にトリノの名前は廃止され、1977年に後継車としてLTD IIが登場しました。(実車画像→ フォード グラン トリノ エリート 1976、フォード LTD II 1977)
ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製で、グラン トリノをモデル化しています。実車のサイズ全長5.43m全幅2m)を反映して、かなり大きなミニカーで、前後のオーバーハングが大きくてでかいこの車のプロポーションをうまくとらえていました。(ただタイヤがやや小さいような気もしますが) フロントやリアの造形はミニチャンプス流で、リアリティがある良い出来ばえでした。以前はやや大げさで目立っていたワイパーもあまり目立たなくなりました。ただこの頃からミニチャンプスの1/43サイズのミニカーは少しづつ仕上げレベルが低下していき、このトリノにもその兆候が感じられました。以前はドアのサイドウインドーが開いていたので、内装が良く見えました。しかしこのグラン トリノはサイドウインドーが閉じていますので、彩色されたインパネやステアリングホイールがあまり良く見えません。このウインドーを閉じたことが、内装簡素化の前兆だったと思います。これ以外のトリノのミニカーとしてはグリーンライトやM2 マシーンなどがあります。「刑事スタスキー&ハッチ」の赤い車もコーギーやグリーンライトがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 630CS (E24) ドイツ 1976年
BMW 2000CSの後継車としてBMW 6シリーズ 630CS/633CSiが1976年に登場しました。E12系5シリーズをベースとし、先代譲りの流麗なクーペスタイルのボディはカルマンのコーチワークで、当時「世界一美しいクーペ」と言われました。また当時のBMWの最上級車で非常に高価な車でもありました。6気筒3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速215km/h(3.2L)の性能でした。
1978年に3.5Lエンジンの635CSiが追加され、1979年には630CSが2.8Lの628CSiに切り替わりました。1982年にベースがE12系 5シリーズからE28 系5シリーズに変更され、内外装が変更されました。(外観的にはほとんど同じでしたが) 1983年にはスポーツカーのBMW M1用のDOHC 6気筒3.5L(286HP)エンジンを搭載するM6も追加されました。M6は3.0CSLの後継車としてツーリングカーレースで活躍しました。E24系は基本的なデザインを変えることなく、1988年まで生産され、1990年登場の8シリーズが後継車となりました。
ミニカーは1976年に発売されたシュコー製の当時物です。プロポーションが良くシャープな造形で実車の美しいスタイルが良く再現されてます。当時のシュコー流の塗装したフロントグリルはBMW車のフロントの雰囲気を再現するのには良く合っていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内も当時のミニカーとしては良く再現されていました。これ以外の当時物としてはノレブやその型を使ったガマがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ 100 (C2) ドイツ 1976年
アウディ 100 2代目(C2)は1976年に登場しました。世界初の直列5気筒2.1L(115HP)エンジンを搭載した前輪駆動車で、フォルクスワーゲン グループの最高級車という性格がより明確にされた車でした。(世界初の5気筒エンジンは1974年にメルセデス ベンツがディーゼルエンジンで作っていました) 6ライト ウインドー(側面に3つ窓がある)のキャビンとシンプルな面構成の外観は派手ではないですが、高級車として上品なデザインでした。
2/4ドアセダンとアバントと称する5ドアハッチバックワゴンがあり、初代にあったクーペはなくなりました。前輪駆動車故の広い室内と優れた操縦安定性などは、メルセデス ベンツのコンパクト クラス(W123)を越えているとの評価を得ました。1980年にはターボ過給した2.2L(170HP)エンジンを搭載した上級モデルの200が追加されました。同年に直列5気筒2Lディーゼルエンジンも追加されました。200は北米ではアウディ 5000という名前で販売されました。1982年に100 3代目(C3)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1976年に販売されたガマ製の当時物です。ガマのブランドで売られたのですが、作風を見れば分かるように実際はシュコーが型を起こした物でした。(底板にはシュコー 301-639と表記されていました) シュコーは1976年頃に倒産してその後ガマに吸収されたので、その頃のシュコーのミニカーはこのようにガマのブランドで販売されたものがありました。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。上述したアウディ 50のミニカーと同じボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。なおこのミニカーのように薄青に着色されたウインドスクリーンを使うのはその頃のガマのミニカーの特徴でした。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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