ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1951 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)


MINICHAMPS 430032332 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3L 150HP 4段変速
性能: 最高速176km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W188のミニカー検索

メルセデス ベンツ 300S カブリオレ (W188) ドイツ 1951年

 

 高級車メルセデス ベンツ 300にすこし遅れて2シータのスポーツ仕様車300Sも同じ1951年に発表されました。300Sは戦前の540Kに相当する高性能車で、2ドアクーペと2ドアコンバーチブルがありました。当時のメルセデス ベンツとして最も高価な車で、富裕層の高級パーソナルカー市場を狙ったものでした。300のホイールベースを縮めてエンジン搭載位置を後ろに下げて重量配分を改善するとともに、見た目もスポーティになっていました。エンジンも圧縮比を上げるなどして150HPに強化され、最高速176km/hは540Kよりも俊足でした。

 

 1955年にエンジンとサスペンションを改良した300SCが登場しました。エンジンは前年に登場した300SLの6気筒3L機械式燃料噴射エンジンを175HPにデチューンして搭載していました。1958年に生産中止となり、総生産台数は300Sが約560台、300SCが約200台でした。(300SLの総生産台数約1400台より少ない) 後継車は1962年に登場した300SE(W112)でした。

 

 

 ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプスの初期物です。フロントグリルや室内など細部がリアルで、戦後の車ながらも少しクラシックな感じがするこの車の雰囲気をうまく再現しています。室内のインパネのメーター類も良く再現されています。当時の定価は3300円で国産ミニカーの2倍ぐらいしましたが、納得の値段でした。ミニチャンプスは幌を立てたバリエーションも作っています。これ以外の300Sのミニカーは、フランクリン ミントの1/24、コーギーの1/36、ホワイトボックス(イクソ)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 2

 以下は1996年に発売された同じミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 300S クーペ (1/43 型番430032321)の画像です。上記のバリエーションでハードトップを装着しています。カラーリングとハードトップ以外は上記と同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 2

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VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1951 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT


MINICHAMPS 431051206 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ビートルのミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル 輸出仕様 ドイツ 1951年

 

 フォルクスワーゲン ビートルの年間生産台数は1946年には約1万台でしたが、10年後には50万台以上になっていました。1949年から輸出が始まり、その後世界で一番多く輸出された車となりました。ビートルは基本的なスタイルを変えないまま、ドイツ本国では1978年頃まで長い間生産されました。(メキシコでは2003年まで生産されました) その間に様々な改良が加えられ細部も変わっていきました。外観などの変更点について以下に簡単にまとめてみました。

 

  • 1953年 リアウィンドーを2分割(スピリット ウィンドー)から楕円形に変更
  • 1954年 エンジンを1.1Lから1.2L(1192㏄)に変更
  • 1955年 腕木式方向指示機を点滅式式方向指示機(ウインカー)に変更
  • 1958年 リアウィンドーが拡大されスクエアウィンドーになる
  • 1964年 リアウィンドーがさらに拡大、フロントウィンドーが少し曲面ガラスになる
  • 1965年 1.3L(1285㏄ 40HP)エンジンを追加
  • 1966年 1.5L(1493㏄ 53HP)エンジンを追加
  • 1967年 ヘッドライト取付けが直立
  • 1968年 北米安全基準対応でバンパー強化、テールライトが大型化
  • 1970年 フロントサスペンションをストラット式に変更しノーズが少し膨らんだ1302が登場 1.6L(1584㏄ 50HP)エンジン搭載の高性能版1302Sが登場
  • 1973年 リアライトが大型化された1303が登場 フロントウィンドーが曲面ガラス化
  • 1974年 1200もテールライトが大型化 ウインカーがバンパーに移動

 

 

 フォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。当サイトのデーターベースでは約1500件がリストアップされています。(ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので4割ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50台保有していますので、それらを年代別に分けて紹介することにします。ここでは1950年以降で1970年代以前のビートルを紹介します。

 このミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製で、1951年式の輸出仕様をモデル化しています。全体的なプロポーションが正確で、細部をリアルに再現するミニチャンプスらしい素晴らしい出来ばえです。フロントウィンドーの前に付いているのはラジオのアンテナで、当時の輸出仕様の特徴だったようです。さらにこのミニカーはリアパネル開閉ギミック付でエンジンもかなりリアルに再現されています。ミニチャンプスはビートルを100種類以上モデル化しています。大別すると1949年式のスピリットウィンドー、1951年式の1200、1969年式の1300、1970年式の1302、1973年式の1303、1983年式の1200などがあり、外観上の違いがあるものはほとんどがモデル化されています。同じドイツのシュコーもビートルを200種類以上モデル化しており、こちらもほとんどのタイプが揃っています。以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 2

 以下は1989年頃に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル 1953 (1/43 型番91)の画像です。先に紹介したスピリット ウィンドーのビートルのバリエーションです。リアウィンドーが楕円形に変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 4

 以下は1993年頃に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル 100万台生産記念 1955 (1/43 型番108)の画像です。1955年に累計生産台数が100万台を達成したことを記念したビートルをモデル化したものです。実車はこのような金色のボディカラーで、ミニカーは白いタイヤになっていますが、実車はホワイトリボンタイヤでした。(実車画像→ フォルクスワーゲン ビートル 100万台生産記念車) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 6

 以下は1994年頃に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル ポリス 1955 (1/43 型番SL006)の画像です。上述したリオ製のバリエーションで、ドイツのポリス仕様をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 7
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 8

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル 水陸両用車 (ANFIBIO) 1964 (1/43 型番SL051)の画像です。これもリオ製のバリエーションで、テールエンドにスクリュウを追加して水陸両用車に仕立てたビートルをモデル化しています。排気管から浸水しないよう排気管がサイドウインドーの上まで延長されています。(モデルとなった実車を紹介しているWEBサイト→ Maggiolino anfibio) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 10

 以下は1950年代に発売されたメルクリン製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1953 (1/43? 型番8005)の画像です。メルクリンはドイツの鉄道模型の老舗ブランドですが、1970年代までミニカーも発売していました。このミニカーはWEBオークションで入手しました。60年以上も前に作られたビンテージミニカーですので素朴な作りですが、ビートルの雰囲気がうまく再現されています。室内はがらんどうで、内装は再現されていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 10

 以下は1960年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1200 郵便車 1958 (1/43? 型番819)の画像です。現在のテクノ(オランダ)は商用車専門のブランドですが、1950-1960年代には当時としては高品質の乗用車/商用車のミニカーを作っていました。これも60年以上前に作られたビンテージミニカーですが、当時のミニカーとして良く出来ていました。これは郵便車ですが、バリエーションがたくさんありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 11
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 12

 以下は1956年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1953 (1/45 型番181)の画像です。これは1970年にデパートで購入しました。60年以上も前に作られたビンテージミニカーですので素朴な作りですが、ビートルの雰囲気がうまく再現されています。これも室内はがらんどうで、内装は再現されていません。塗装が綺麗なので、リペイントかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 13
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 14

 以下は1965年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル デラックス 1965 (1/40 型番129)の画像です。上記型番181より10年ほど後に発売された物なので、ヘッドライトにラインストーンが使われボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きとなっています。メタル製バンバーなどディンキー(英)らしい頑丈な作りで、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 15
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 16

 以下はフロント/トランク開閉の画像と/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。エンジンらしき物がメタル製パーツで再現されていますが、何を再現しているのか良くわかりません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 18

 以下は1970年頃に発売されたコーギー製のフォルクスワーゲン ビートル 1200 1964 (1/44 型番383)の画像です。コーギーは1965年にビートルのサファリラリー仕様を型番256で発売していました。型番256はその後型番383でポリス仕様でも発売されました。このポリス仕様は屋根のパトライトで前輪が操舵できるギミック付きでとても良い出来ばえでした。(参照画像→ フォルクスワーゲン ビートル ポリス) これはその型番256からギミックを全て外すなど簡素化して再発売されたもので、見た目の良くないフリーホイール仕様になっています。廉価版ミニカーですので、あまり良い出来ばえではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 19
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 21
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 22

 以下は1970年代に発売されたヴィーキング製のフォルクスワーゲン ビートル 1200 1968 (1/40 型番113)の画像です。これはオークションで入手しました。テールライトが大きいので1968年式をモデル化してるようです。フォルクスワーゲン社のプロモーション用特注品としてつくられたプラスチック製で、リアルな造形でとても良い出来ばえです。ボディを底板部分から外すとスペアタイヤやエンジンなどの内部メカが簡単な造形ですが再現されています。以下にボディを底板から取り外した状態の画像を載せています。同時期に作られた同様の特注品でカブリオレやカルマン ギア クーペもありました(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 23
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 24

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 25
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 26

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OPEL OLYMPIA 1951 GERMANY

OPEL OLYMPIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL OLYMPIA


MINICHAMPS 430040404 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.56m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 37HP 3段変速
性能: 最高速 不明  データーベースでオペル オリンピアのミニカー検索

オペル オリンピア ドイツ 1951年

 

 1920年代に小型車ラウプフロッシュで成功したオペルは中大型車への進出を目指し、1931年にGMと提携しGM傘下となりました。1930年代にオペルはヨーロッパ有数の自動車メーカーに成長しました。1930年代後半のモデル構成はラウプフロッシュの最終型P4とカデットの小型実用車が中心で、上級小型車のオリンピア、中型車のカピタンも揃えていました。第2次大戦が始まるとGMは撤退し、オペルはナチ政権の命令で軍用車の生産体制に組込まれていきました。(実車画像→ オペル P4 1935) (実車画像→ オペル カデット 1938)

 

 戦後オペルの工場は一時的にソ連に接収されていましたが、GMが経営権を取り戻し、1947年に戦前モデルの生産を再開させました。最初に生産されたのは4気筒1.5L(37HP)エンジンを搭載した上級小型車オリンピアでした。1935年に登場したオリンピアは1936年のベルリン オリンピックにちなんで命名された車で、4気筒1.3Lエンジンを搭載していました。1937年のマイナーチェンジでエンジンが1.5Lに拡大されフロント周りの意匠が新しくなりました。生産が再開されたのはこの戦前型で、1950年のマイナーチェンジでラジエターグリル全体が横に拡大されてよりモダーンなデザインとなりました。1950年から1953年まで生産され、総生産台数は約16万台と大成功でした。1953年にオリンピアはオリンピア レコードという名前に変わり、フェンダーが一体化されたフラッシュサーフェース ボディの戦後型に変わりました。(実車画像→ オペル オリンピア レコード 1953)

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製です。戦前型のマイナーチェンジでラジエターグリルが拡幅された1951年式をモデル化しています。デザイン的には戦前型のアメリカ車に良く似ていました。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、実車がうまく再現されていました。フロントグリルや室内などの細部も良く再現されていました。これ以外のオリンピアのミニカーは同じミニチャンプスのカブリオレ仕様、ブッシュの1/87、ホワイトボックスのバンなどがありますが、戦前の1930年代のオリンピアはブッシュ(BUSCH)の軍用車1/87ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL OLYMPIA 1
OPEL OLYMPIA 2

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OPEL KAPITAN 1951 GERMANY

OPEL KAPITAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KAPITAN


MINICHAMPS 430043300 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 58HP 3段変速
性能: 最高速 不明  データーベースでオペル カピタンのミニカー検索

オペル カピタン (カピテーン) ドイツ 1951年

 

 第2次大戦後の1947年に戦前型のオペル オリンピアが再生産され、1948年に戦前型のカピタンも再生産が開始されました。第2次世界大戦直前の1939年に登場したカピタンは6気筒2.5L(55HP)エンジンを搭載した中型車で、当時のオペルの最上級車でした。ボディは同じGMグループ内のオールズモビルなどとよく似たデザインで、フェンダー先端に埋め込まれた独特な形状のヘッドライトが特徴でした。なお車名のカピタン(キャプテン:艦長の意)は現在ではカピテーンと表記するのが一般的なようですが、私にはしっくりこないので昔流にカピタンと記載しています。 (実車画像→ オペル カピタン 1939)

 

 カピタンの再生産も戦前型そのままのモデルからはじまりましたが、戦後の資材不足で特徴的だったヘッドライトは一般的な丸形に変更されました。1951年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、トランクスペースが大型化し、エンジンが58HPにパワーアップされました。1953年にオリンピアが戦後型に変わりましたが、同時にカピタンもフラッシュサーフェース ボディの戦後型に変わりました。戦前型カピタンの総生産台数は約8万台でした。戦後型カピタンは1953年から1958年まで生産され、後継車のカピタン P1にモデルチェンジしました。総生産台数は約15万台でオリンピア同様にこの車もヒットしました。(実車画像→ オペル カピタン(戦後型) 1953)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。戦前型カピタンでマイナーチェンジでフロントグリルが変更された1951年式をモデル化しています。これも前述したオリンピアと同様にミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、実車がうまく再現されていました。オペルの赤いロゴがついたフロントグリルや室内などの細部も良く再現されていました。これ以外の戦前型カピタンのミニカーはイクソとその別ブランドのホワイトボックスの1950年式、シュコーのモンテ カルロ ラリー仕様などがあります。なおイクソは特徴的なヘッドライトを持つ戦前型の1939年式もモデル化していました。戦後型カピタンはジク(SIKU)の当時物、シュコー、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL KAPITAN 1
OPEL KAPITAN 2

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BUGATTI T101 GANGLOFF 1951 FRANCE

BUGATTI T101 GANGLOFF
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T101 GANGLOFF


IXO MUS047 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 135HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでブガッティ T101のミニカー検索

ブガッティ T101 ガングロフ フランス 1951年

 

 ブガッティの創始者エットーレ ブガッティの長男ジャンが1939年にレースカーのT57G タンクのテスト中の事故で他界しました。ジャンの死の直後に第2次世界大戦が勃発しブガッティのような高級車は生産できなくなり、ブガッティは軍需用の航空機部品の生産を行いましたが、工場は戦争で破壊されました。エットーレは戦後の混乱のなかで1947年に病死しました。その後もう一人の息子ローランが事業を統括することとなりましたが、ローランは父親のような優れた才能には恵まれていませんでした。

 

 1951年に新型車としてT101が登場しました。T101は戦前の傑作車T57のシャーシをベースにして開発された車で、内容的にはT57に新しいボディを載せただけの車だったようです。そのような車でしたのでT101はたったの9台しか生産されませんでした。T57と同じDOHC 直列8気筒 3.3L(135HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速160km/hの性能でした。コーチビルダーのガングロフ(GANGLOFF)などが4/2ドアセダン、クーペ、カブリオレなどのボディを架装しました。戦後のブガッティ社は主に航空機用エンジンを生産していましたが、1963年に同業のイスパノ スイザ社に吸収されました。1987年にイタリアの実業家がブガッティの商標を入手しブガッティ アウトモビリ社を設立し、1991年にブガッティ EB110が登場しましたが、1995年に倒産しました。

 

 

 ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。実車はシャーシNo.57454にコーチビルダー ガングロフが2ドアクーペ ボディを架装したもので、1951年のパリ サロンで公開されました。2ドアながら全長5.2mの大柄な車で、実車はフランス国立自動車博物館(シュルンプ コレクション)に展示されていました。このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「Voitures Francaises d'Autrefois」シリーズのNo.5として作られたミニカーで、それをリファインしてイクソのカタログモデルとしたものです。実車と見比べると、ボディカラーから左Aピラー近くの小さなアンテナ(ラジオ用)まで忠実にモデル化されていました。フロントグリル上のブガッティの赤いエンブレム、クロームモール類、精緻なエッチング材を使ったスポークホイールとワイパーなどの細部も良く仕上げられていました。T101はブガッティとしてあまり知られておらず、量産ミニカーとしてはこれが初めてのモデル化でした。これ以外のT101のミニカーはマトリックス(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T101 GANGLOFF 1
BUGATTI T101 GANGLOFF 2

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