ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

JAGUAR E TYPE 1961 UK

JAGUAR E TYPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE


BBURAGO 3016 1/18 全長255mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.65m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.8L 265HP 4段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでジャガー E タイプのミニカー検索

ジャガー E タイプ イギリス 1961年

 

  1961年にジャガー XKシリーズの後継車として2シーターのスポーツカー E タイプが登場しました。当時ジャガーはC タイプD タイプがレースで活躍していたので、その関連でE タイプと名付けられました。ロングノーズ/ショートデッキのスポーツカーのお手本のようなボディは実にかっこよかったです。(現代的な感覚では無駄が多いですが) エンジンはMK II 3.8と同じDOHC 6気筒3.8L(265HP)を搭載し、4輪独立懸架サスペンション、4輪ディスクブレーキ、4段変速で最高速は240km/hと高性能でした。

 

 当初はオープンのロードスターとクーペの2タイプでした。ロングノーズの華麗なデザインで高性能ながら安価であったE タイプは人気を博し、アメリカなどで大ヒットしました。ただ初期のE タイプはスポーツカーとしては良かったのですが、フルシンクロではない変速機、居住性が悪いバケットシート、内装に使われた高級感がないアルミパネルなどが不評でした。1964年のマイナーチェンジで、エンジンが4.2Lに拡大されトルクがアップし、変速機がフルシンクロ化され、ブレーキが改良され、問題のあったシートなどの内装も見直されました。1966年にホイールベースを延長して+2座を確保したE タイプ 2+2が追加されました。

 

 

 人気の高いジャガー E タイプのミニカーはたくさんあります。最初に紹介するのは1986年頃に発売されたBブラーゴ製の1/18です。Bブラーゴは1976年に登場した大スケールミニカーの先駆メーカーで、同社の標準は1/24だったのですが、これはダイヤモンドシリーズと称する1/18で、1/24よりも仕上げレベルを上げたものでした。左ハンドルですので、輸出仕様の初期型をモデル化しています。ボンネット/ドア/トランクが開閉し、エンジン/サスペンションや室内などが良く再現されていました。特にアルミパネルのセンターパネルやメーターパネルなどの内装はよく再現されていました。ボンネットは後部下側に固定用のバンドが付いていて、このロックを外して開くのですが、実車のロックはこのような方式ではありません。(レースカー仕様ならこのようなロックバンド付がありましたが) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR E TYPE 1
JAGUAR E TYPE 2

 以下は床下部分のドライブトレーン/サスペンションの画像です。前輪は操舵可能で、ステアリングホイールと連動しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 4

 ジャガー E タイプの当時物ミニカーとしてはディンキー、コーギー、マッチボックス、スポットオン、テクノ、ノレブなどがありました。当時物ではないですが古いものでは、ポリトーイ、Bブラーゴ、エリゴール、ボックス モデル、ベスト モデルなどがあり、最近の物では京商、オートアート、シュコー、イクソ、オックスフォードなど非常にたくさんあります。 以下は1961年頃に発売されたテクノ製の当時物 ジャガー E タイプ (1/43 型番927)の画像です。テクノのミニカーは簡単に分解/組立てができることをギミックとしているものがありました。その為金属製パーツが多く頑丈にできていました。このE タイプも分解することが可能でしたが、これはギミックではありませんでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きでさらに前輪操舵も可能となっていました。ギミックがてんこ盛りの上にプロポーションが良く、エンジン/室内などの細部も良く再現されていて当時物ミニカーとして一級品の素晴らしい出来ばえでした。バリエーションでハードトップが付いていないものもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 5
JAGUAR E TYPE 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。エンジンは金属パーツでリアルに再現されています。トランク内にはスペアタイヤを積んでいます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 7
JAGUAR E TYPE 8

 以下は床下の画像と前輪操舵ギミック動作の画像です。底板中央のネジを外すとボディが以下のように分解されます。なお分解すると元にも戻すのがかなり難しいので、やらない方が良いです。 (この類の作業に慣れている私でも元に戻すのに難儀しました) 分解後の画像で前輪操舵の構造が分かります。前輪にはキャスター角が付いているので、ボディを左右に傾けると前輪が操舵されます。また白の軟質プラスチックの弾力で直進状態を保持するセンタリング機能がついています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 9
JAGUAR E TYPE 10

 以下は1990年頃に発売されたボックス モデル製のジャガー E タイプ (1/43 型番8460)の画像です。1990年代のミニカーでギミックはありませんが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。なおワイパーが3連式になっていることはこのミニカーで知りました。ボックス モデルはクーペやレース仕様など数種類をモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 11
JAGUAR E TYPE 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 13
JAGUAR E TYPE 14

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズの ジャガー E タイプ (1/43 No.1)の画像です。世界の名車シリーズの創刊号のミニカーでしたので、このシリーズの中でも結構良い出来ばえのミニカーに仕上がっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 15
JAGUAR E TYPE 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 17
JAGUAR E TYPE 18

 以下は1986年に発売されたエリゴール製のジャガー E タイプ (1/43 型番1152)の画像です。左ハンドルでヘッドライトが黄色なので、フランス仕様をモデル化しています。エリゴールのミニカーはノレブのプラスチック製ミニカーの型を流用したものが多いので、これもノレブの型を流用した物だと思って以前はそのように記載していました。ところがこれは同じフランスのMINIALUXE製のE タイプを流用したものだというご指摘をこの記事を見た方から掲示板経由でいただきました。書籍とWEB上の画像でこれと同じ仕様のMINIALUXE製のロードスター(型番S-15)があることが分かりましたので、これはMINIALUXE製の型を流用しているようです。エリゴールはクーペ(型番1153)もモデル化していて、そちらも同じMINIALUXE製のクーペ(型番S-16)を流用しているようです。ボンネット/トランクが開閉するギミック付で、当時物ミニカーとしては良く出来ていました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 19
JAGUAR E TYPE 20

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。これもエンジンが良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 21
JAGUAR E TYPE 22

 以下は1990年に発売されたマッチボックス ディンキー製のジャガー E タイプ (1/43 型番DY18)の画像です。マッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー ブランドがマニア向けに作ったディンキー コレクション シリーズの1つでした。右ハンドル仕様でディンキーの復刻版的なミニカーだと思いますが、これもプロポーションが良く当時のミニカーとして良く出来ていました。室内などの細部も良く再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 23
JAGUAR E TYPE 24

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 25
JAGUAR E TYPE 26

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VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 1961 UK

VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II)


OXFORD VFE003 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.3L 73HP 3段変速
性能: 最高速136km/h  データーベースでヴォクスホール クレスタのミニカー検索

ヴォクスホール クレスタ PA フリアリー エステート クイーン エリザベス 専用車 イギリス 1961年

 

 ヴォクスホール クレスタは前述したヴェロックスの上級モデルとして1954年に設定され、ヴェロックスより内外装が高級に仕上げられていました。1957年のモデルチェンジで4気筒エンジン搭載車はビクター FA、6気筒エンジン搭載車ははヴェロックス PA/クレスタ PAとなりました。6気筒2.3L(73HP)エンジンを搭載したヴェロックス/クレスタは、3段変速で最高速136km/hの性能でした。ボディのデザインはGM風のアクの強いもので、あまりイギリスの保守層には受けそうにないものでした。(参照画像→ヴォクスホール クレスタ PA 1958)

 

 ただこの車のワゴン仕様のフリアリー エステートの王室特注仕様車をエリザベス女王が私用車として長年愛用されました。エリザベス女王はかつては自ら運転されていて、クレスタ フリアリー エステートを運転されている写真があるので、女王はよほどこの車がお気に入りだったようです。(参照画像→ フリアリー エステートを運転されるエリザベス女王) 女王の車ということとその個性的なデザインで、クレスタ PAは戦後のヴォクスホールでは最も有名なモデルとなりました。1962年に2.6L(104HP)エンジンが追加されPBにモデルチェンジされるまでに、約8万台が生産されました。なおPBはエステートも含めてごく平凡なデザインでした。(参照画像→ヴォクスホール クレスタ PB 1964)

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたオックスフォード製です。オックスフォードは2009年頃から輸入されるようになったイギリスの新ブランドで、コーギーのブランドであるバンガーズに似たレトロな作風で、主に古いイギリス車をモデル化しています。上述したインペリアル グリーンのカラーリングで特注されたクイーン エリザベス 専用車をモデル化しています。プロポーションが良く個性的なキャビンのデザインがうまく再現されていて、少しレトロな感じの作風がいい味をだしていました。内装もそこそこリアルに仕上げてありました。なおPAとPBの当時物はスポットオンがモデル化していました。PAはバンガーズもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 1
VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 2

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FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1961 UK

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)


CORGI 234 1/46 全長95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 60HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでフォード コンサルのミニカー検索

フォード コンサル クラシック (輸出名 コンサル 315) イギリス 1961年

 

 前述したフォード コンサルは1956年にMK IIに発展し1962年まで生産されました。コンサルの後継車としてコンサル クラシックが1961年に登場しました。コンサル クラシックはデザイン的には人気のあったアングリアとよく似ていて、4灯式ヘッドライトを採用してアメリカ車的な味付けをより一層強めた物でした。4気筒1.3L(55HP)/1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/h(1.5L)の性能でした。4ドアと2ドアが有り、2ドアをベースにしてスポーティなルーフに変更したクーペ仕様はカプリ(輸出名 コンサル 335)という別名が付けられました。(実車画像→ フォード コンサル カプリ 1963)

 

 当初カプリは輸出仕様だけだったのですが、1962年からイギリスでも販売されました。カプリにはエンジンをチューンした高性能版のGTが1963年に追加されました。クラシックとカプリは1963年まで生産され、クラシックは約11万台、カプリは約2万台が生産されました。なお当時のフォードではこの生産台数は失敗作の範疇だったようです。あまりにアメリカ車的なデザインがイギリス一般大衆に受け入れられなかったのが原因でしょう。クラシックは1963年にコンサル コルセアにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたコーギーの当時物です。1960年代のミニカーですから、ライト類が塗装処理となっているなど素朴な作りです。それでも特徴的なルーフやフロントグリル/リアのテールフィンなどアメリカ車的な感じが良く再現されていました。ボンネットが開閉するギミック付きです。室内の造形についてはそれらしい物が付いているといったレベルでしたが、当時としてはこれが最新のレベルでした。これ以外の当時物ミニカーとしてはスポットオンとノレブ(プラスチック製)とディンキー(英)のカプリなどがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 2

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NISSAN CEDRIC (G30) 1961 JAPAN

NISSAN CEDRIC (G30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30)


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 23 1/43 全長105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.41m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 88HP 4段自動変速
性能: 最高速130km/h  データーベースで日産 セドリック 30型のミニカー検索

日産 セドリック G30型 日本 1961年

 

 日産 セドリックはノックダウン生産で国産化したオースチン A50 ケンブリッジの後継車として1960年に登場しました。(実車画像→ オースチン A50 ケンブリッジ) 日産初のモノコックボディで前輪独立懸架、縦型4灯式ヘッドライトやラップラウンドしたフロントウインドウは当時のアメリカ車的なデザインとなっていました。ワゴンとバンも1962年に設定されました。なおセドリック(CEDRIC)という名前は児童向け小説「小公子」の主人公にちなんだものでした。

 

 当初は4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していましたが、すぐに1.9L(88HP)エンジンが追加されました。この1.9Lエンジン搭載車は4段変速で、最高速130km/hの性能でした。1960年にホイールベースと全長を100㎜延長したカスタムが追加されました。1962年のマイナーチェンジ(31型)で、ホイールベースが延長され、縦型4灯式ヘッドライトが横型に変更されました。1963年には6気筒2.8L(115HP)エンジンを搭載しボディを拡大した、国産初の3ナンバー規格の普通乗用車セドリック スペシャル(50型)も追加されました。1965年にセドリック 2代目(130型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはノレブで、セドリック 初代前期型で1960年に追加されたカスタム(G30型)をモデル化しています。縦型4灯式ヘッドライトのフロントグリルがそこそこリアルに再現されていて、安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。国産名車コレクションは後期型のバンもモデル化していました。同じ型を使って日産名車コレクションではセダンの色違い(青/灰 ツートン)をNo.12でモデル化していました。これ以外ではファインモデル(アンチモニー製)、エブロ、トミカでもモデル化されていて、昔の車としては人気があります。なお当時物ミニカーではミクロペットが前/後期型の両方を、ダイヤペットが後期型をモデル化していますが、それらは滅多にお目にかかれないレア物です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEDRIC (G30) 1
NISSAN CEDRIC (G30) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションの日産 セドリック バン (1/43 No.87)の画像です。横型4灯式ヘッドライトに変更された後期型の商用バンをモデル化しています。メーカーは上述のセダンと同じノレブで、これも安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ツートンのカラーリングが当時の雰囲気をうまく再現していると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 1
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。リアには読みずらいですが「1900 Nissan 最大積載量500kg」と表示されていますので、1.9Lエンジン搭載車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 3
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 4

 以下は1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された日産 セドリック (30D) (1/43 型番11)の画像です。1960年式の初期型をモデル化しています。ホワイトメタル製なのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気がうまく再現されていました。また1980年代のミニカーとしてはワイパーやモール類、室内などの細部もそこそこ良く再現されていました。ほぼ手作りの少量生産品でしたので、当時の価格で4600円と高価でした。(当時の一般的な国産ミニカーの約5倍でした) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 3
NISSAN CEDRIC (G30) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 5
NISSAN CEDRIC (G30) 6

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TOYOTA PUBLICA (UP10) 1961 JAPAN

TOYOTA PUBLICA (UP10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA (UP10)


EBBRO 43316 1/43 全長86mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.57m 全幅約1.42m エンジン 変速機: 水平対向2気筒 697cc 28HP 4段変速
性能: 最高速110km/h  データーベースでトヨタ パブリカのミニカー検索

トヨタ パブリカ UP10型 日本 1961年

 

 当時の通産省が検討していた国民車構想に沿って企画された小型車が1961年に登場したパブリカでした。車名はパブリックカー(Public car)からの造語で一般公募で選ばれました。軽量なフルモノコックボディに新開発のOHV強制空冷水平対向2気筒697cc(28HP)エンジン(U型)を搭載し、4段変速で最高速110km/hの性能でした。デザインは同時期のコロナ 2代目と良く似ていて、シンプルで良いデザインでした。

 

 初期のパブリカはラジオ、ヒーターはもちろんフェンダーミラーすら無いという徹底した簡素化で38.9万円という低価格を達成していましたが、この実用一辺倒の仕様はあまり支持されませんでした。そこで1963年にラジオ、ヒーターなどを装備しクロームモール装飾を施したデラックス仕様(UP10D型)や、オープンカー仕様のコンバーチブルが追加され、人気を回復させました。1964年にはバンやトラックの商用車も設定されました。

 

 

 1965年にパブリカをベースにした小型スポーツカーのスポーツ 800が登場しました。パブリカは1966年に排気量を800cc(36HP)に拡大し、ドライブトレーンや外観形状を変更する大幅な仕様変更が行われ、UP20型に変わりました。(実車画像→パブリカ UP20型) 販売価格を36万円に下げて当時の為替レート(1ドル=360円)では1000ドルになるため、1000ドルカーというキャッチフレーズで宣伝されました。1969年にパブリカ 2代目(KP30型)にモデルチェンジしました。

 ミニカーは2002年に発売されたエブロ製で、初期型のUP10型をモデル化しています。プロポーションが良く、なんとなく安っぽい感じのする初期型のフロントの造形をうまく再現していて、非常に良い出来ばえでした。室内も良く再現されていて、フェンダーミラーが付いていないのも実車どうりです。当時物ミニカーとしてはモデルペットのUP10型とダイヤペットのUP20型がありましたが、どちらもレア物です。最近の物では国産名車コレクションのセダンとコンバーチブル、トミカ リミッテド、コナミの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA PUBLICA (UP10) 1
TOYOTA PUBLICA (UP10) 2

 以下は2007年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのトヨタ パブリカ 700 1961 (1/43 No.28)の画像です。メーカーはノレブで実車に即したカラーリングで、安価な雑誌付きミニカーながら上記のエブロ並みに良く出来ていました。ただコストの関係で室内の造形はエブロよりは少し簡素になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA (UP10) 3
TOYOTA PUBLICA (UP10) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA (UP10) 5
TOYOTA PUBLICA (UP10) 6

 以下は2012年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのトヨタ パブリカ コンバーチブル 1964 (1/43 No.165)の画像です。こちらはメーカー名がミニカーに表示されていないのですが、イクソです。フェンダーミラー付きで室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあり、これも安価な雑誌付きミニカーながら良い出来ばえでした。同じ型を使った物がFIRST43からも発売されていました。2018年に国産名車コレクション 1/24でもモデル化されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 1
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 3
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 4

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