ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 1961 USA

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES


CORGI 1143 1/48 113mm (ブーム含み 121㎜)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2.4m エンジン 変速機: 気筒 12L ディーゼル 180-220HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでレッカー車(牽引車)のミニカー検索

フォード H シリーズ レッカー車 ホルムズ アメリカ 1961年

 

 レッカー車とは自走できなくなった車の前輪又は後輪を吊り上げ、牽引するための装置を備えた特種車両です。英語ではTOW TRUCK 、WRECKER、RECOVERY VEHICLEと呼びます。レッカー車には色々なタイプがありますが、現在のレッカー車の元祖はアメリカ人のアーネスト ホルムズ(Ernest Holmes)が1913年に考案しました。

 ホルムズの考案の基本はレッカー車に2本のブーム(クレーンの腕)を備えることでした。片方のクレーンのフックを安定した物に接続してレッカー車を固定すれば、レッカー車が傾くことなく安定した状態で、もう片方のクレーンで車が回収できるというものです。(以下はこのミニカーの箱絵で、ここに描かれているような作業です) ホルムズは特許取得後にレッカー車関係の設備を販売するアーネスト ホルムズ社を設立しました。

 

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 1

 

 

 ミニカーはコーギー製で、1967年に発売されました。フォードのHシリーズ キャブオーバー式トラックのホルムズ レッカー車仕様のモデル化で、作業員のフィギュアが2体付いていました。(Hシリーズなどのフォード USAのトラックについてはHシリーズ カートランスポーターの欄を参照されたし) このレッカー車の実車をWEB検索してみましたが、それらしい物が見当たらないので、このレッカー車はたぶんコーギーの創作で実車は存在しないと思われます。

 ただしブームを2本使うホルムズのレッカー車はたくさん実物が見つかるので、このレッカー部分は創作ではありません。2本のブームは自由に動きウインチは実際に巻き取ることができます。ウインチの巻き取りはレッカーの側面にあるタイヤ(巻き取りホイール)を回すことで行うのですが、単純な巻き取りではなく非常に凝った構造になっています。巻き取りホイールには簡単なラチェット機構が付いていてカチカチとした操作感があり、ワイヤー側から引っ張っても簡単には緩みません。また巻取り部の上部にある赤いライトはウインチの左右連動と左右独立を切り替えるレバーになっています。なおブームなどの金属パーツは現状では錆びてくすんだ色をしていますが、新品の時は金メッキで輝いていたはずです。(50年以上も前のことなので覚えていませんが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 5
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 6

 以下はトラック キャブのチルト動作と、クレーン操作部分の拡大画像です。キャブはドアミラーや屋根上のホーンなどの細部が良く再現してあり、非常に良い出来ばえでした。上半分をチルトさせて開くと、リアルに再現されたエンジンが見えます。クレーン操作部の赤いライトは巻き取り動作の切り替えレバーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 3
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 4

 子供のおもちゃであったミニカーに、ここまで凝った機能を組み込んだことに私は感心します。さらに今回新しく気が付いたことがあります。ウインチの先端のフックの上に丸い球が付いていますが、これは何故ついているのでしょうか。本物のレッカー車にこのような球は付いていません。これは私の推測ですが、この球の重さでワイヤー(実際は糸ですが)がだらしなく弛まないようにしているようです。(フックだけでは重さが足らないので) そんな訳でこのレッカー車は、コーギーの設計者がずいぶん思い入れを込めて設計したことが分かります。

 私が長々とこのレッカー車の説明を書いたのは、昔のミニカーには現在のミニカーよりも技術的に高度なものがあったことを知ってもらいたいからです。現在のマニア向けミニカーは外観をリアルに再現することに重きを置いていますが、これは技術的に難しい訳ではなく作るのに細かい手作業が必要なだけです。(型を作る職人の技術は必要ですが) それに対して昔のミニカーは触って楽しむことに重きを置いているので、触っても簡単に壊れないことが絶対条件で、なおかつ面白いギミック(可動部など)を工夫してありました。最近はスケールモデル至上主義的なマニアが増えたことやコストと少量生産対応のからみなど色々な理由で、1/43サイズではギミックの付いたミニカーが少なくなりました。ただ台座から取り外すことさえもしないミニカーよりも、ギミックの付いたミニカーのほうが何倍も楽しめることは間違いない事実です。以下はレッカー作業をミニカーで再現してみた簡易動画です。(画像のマウスオーバー又はタップで動画がスタートします)
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 7

 コーギーは同じレッカー部分を流用して、型番1144でベルリエ TLM ホルムズ レッカー車も作っていました。ただコストダウンで、ワイヤー巻取り部の左右連動などの凝った構造は簡素化されていました。同じレッカー部分は最近のUSA版コーギーのレッカー車にも使われていました。これ以外のレッカー車のミニカーでは単純な1本のクレーンを持つレッカー車、軍用の戦車回収車、空港の飛行機の牽引車、クレーンの無い車両運搬車など、大小様々な種類のレッカー車があります。
データーベースでレッカー車(牽引車)のミニカー検索

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1908

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1961 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)


FALLER 4311 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 120HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W111/112のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE カブリオレ (W111) ドイツ 1961年

 

 現在のSクラスに相当するメルセデス ベンツ 220S (W128)の後継車として、220SE(W111)が1959年に登場しました。ボディは一回り大きくなり縦型ヘッドライトが採用された直線的なデザインになりました。当時のアメリカ車の流行を取り入れてリアフェンダーに小さなテールフィンがついていましたので、俗に「羽ベンツ」と呼ばれました。当初は4ドアセダンだけで、1961年に2ドアクーペ/カブリオレが追加されました。

 

 クーペ/カブリオレはホイールベースがセダン(W111)と同じだったので、後席もセダン同様の居住性がありました。またテールフィンがセダンよりかなり控えめでしたので、セダンより上品でした。内装は高級パーソナルカー300Sの後継でしたから、木材の削りだしのダッシュボード、本革の内張りなど現在の車では考えられない豪華さで、量産ラインとは別のラインで手作りで入念な仕上げがされていたそうです。

 1968年にW111のセダンは生産中止となりましたが、クーペ/カブリオレは1965年に6気筒2.5L(150HP)エンジン搭載の250SEに、1967年に6気筒2.8L(160HP)エンジン搭載の280SE、1969年に6気筒3.5L(200HP)エンジン搭載の280SE 3.5となり1971年まで生産されました。W111 クーペ/カブリオレの総生産台数は約3.3万台(カブリオレは約7500台)でした。暫定的な後継車は1971年登場の350SL(C107)で、Sクラスとしての後継車は1981年登場のSクラスの2ドアクーペ(C126)でした。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたドイツのファラー(FALLER)製です。ファラーは鉄道模型ジオラマ用のアクセサリーや建築物などのプラモデルで有名な老舗ブランドですが、「MEMORY CARS」という名前でメルセデス ベンツとフォルクスワーゲン ビートルの1/43のプラモデル完成品を販売していたことがありました。これは220SE カブリオレで他にも20種類ほどがあるようです。(これ以外のファラーのミニカー → 220S (W180)200D (W115)) プラモデル完成品なのでダイキャスト製に比べると軽いのですが、塗装されていないボディに艶があるのでプラスチック製の安っぽい感じはあまりなく、実車同様に重厚な感じがします。またボンネット/ドア/が開閉し、エンジンや室内の細かいところまで良く再現されていて、素晴らしい出来ばえです。プラスチックはABS樹脂を使っているようで、レジン樹脂のような変形等の問題はほとんどありません。実際にこのミニカーは購入後20年以上経過していますが、変形等の問題は全くありません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 2

 W111 クーペ/カブリオレの当時物ミニカーは、コーギー、ソリド(べレム)、メーベトイなどがあり、最近の物ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、オートアートの1/18、ノレブの1/18などがあります。 以下は1963年に発売されたソリドの当時物のメルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番126 全長113㎜)の画像です。ソリドは当時のミニカーとしてはスケールに正確で、全長、全幅ともに1/43サイズきっちりで、プロポーション的にも良く出来ています。昔のミニカーなのでライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)がちゃんと付いてます。当時は当たり前であったスプリング サスペンション付ですが、それに加えてドア開閉ギミックも付いていました。このドアの開閉ギミックはソリドが1961年に発売したランチア フラミニアで最初に採用したものでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 3
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 4

 以下は1962年に発売されたコーギーの当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ(1/48 型番230 全長101㎜)の画像です。縮尺は1/48と小さめに出来ていますが、プロポーションは良いと思います。昔のミニカーですからライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)をちゃんと再現しています。室内は簡易的な表現で、でかいハンドルが付いています。トランクを開くとスペアタイヤが収納されていて、スペアタイヤを取り出すこともできます。当時は当たり前であったスプリング サスペンションが付いていましたが、さらに前輪が操舵できるギミックも付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 5
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 6

 以下はフロント/前輪の操舵ギミック動作の画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 7
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 8

 以下は1967年に発売されたメーベトイ製の当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番A19)の画像です。これもプロポーションが良く、ヘッドライトが大きめですが、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおヘッドライト周りが茶色に変色していますが、これはヘッドライトを固定する接着材が変色したもので、メーベトイのミニカーによく見られる経年変化です。なおスペインのオートピレン製の当時物メルセデス ベンツ 220SE クーペ(1/43 型番305)はこのミニカーのコピーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 9
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 11
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 12

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=479

BMW 1500 1961 GERMANY

BMW 1500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 1500


DINKY (FR) 534 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 80HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでBMW 1500/1600/1800/2000のミニカー検索

BMW 1500 ドイツ 1961年

 

 前述したBMW 700の成功で経営が安定したBMWは、より上級な1.5-2Lクラスの小型車の開発に着手しました。エンジン、シャーシ、サスペンション、ボディの全てを刷新した新型車1500が1961年に登場しました。エンジンをフロント搭載するオーソドックスな後輪駆動車で、4気筒1.5L(80HP)エンジンはボンネットを低くするために30度傾斜して搭載されました。フロントサスペンションはマクファーソンストラット、リアはコイルスプリングで吊ったセミトレで、フロントはディスクブレーキを採用していました。ボディもオーソドックスな4ドアセダンでしたが、デザインは700と同じミケロッティによるスポーティでセンスが良いものでした。このスタイルはその後のBMWに継続して使われました。

 

 このクラスとしては高品質/高性能であった1500は、スポーティセダンとして好評を博しました。1500はBMW社内でNeue Klasse(ノイエ クラッセ:新しいクラス)と呼ばれていたシリーズの第1弾で、その後このシリーズには1963年に1.8Lエンジン搭載の1800、1964年に1.6Lエンジン搭載の1600、1966年に2Lエンジン搭載の2000が追加されました。1966年に1500が1968年に1600が生産中止となりましたが、1800/2000は1972年まで生産されました。2Lクラスの後継車は5シリーズ(E21)となりました。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)の当時物で、1963年に発売されました。ビンテージ物のミニカーですから素朴な作りですが、ディンキー(仏)のミニカーは当時からスケールモデル的な作風でしたので、プロポーションが良く結構リアルに出来ていました。1500の当時物ミニカーはジク(SIKU)やガマがありました。当時物以外ではブレキナ(1/87)の1500/1800/2000、ミニチャンプスの1500/1800/2000、シュコーの1600/2000などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 1500 1
BMW 1500 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=498

VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 1961 GERMANY

VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3)


VITESSE 621 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1.5L 45HP 4段変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでフォルクスワーゲン 1500/1600のミニカー検索

フォルクスワーゲン 1500 (タイプ3) ドイツ 1961年

 

 フォルクスワーゲン ビートルの後継車として1961年に登場した1500は、ビートルのシャーシのトレッドを拡大し幅広い近代的なノッチバックボディを載せたものでした。空冷エンジン(4気筒1500cc 45HP)をリアに搭載する基本構成は踏襲していました。このモデルはタイプ3と呼ばれました。(ビートルをタイプ1、1ボックストランスポーターをタイプ2と呼びます) 当初は2ドアセダンとカルマン ギア クーペ(タイプ34)だけでしたが、1962年にバリアント(ワゴン)が追加されました。

 

 1965年にエンジンが1600cc(54HP)に強化され、名前が1600に変わりました。同時にファーストバック スタイルを採用した2ドアセダンの1600TLが追加されました。これはアメリカ市場を狙ったモデルで、地味なノッチバックセダンと比べるとなかなか魅了的なスタイルとなっていました。(ノッチバックセダンはアメリカに輸出されませんでした) 1968年には量産車として世界初の電子制御式ガソリン燃料噴射システム(ボッシュ製)を採用するなど改良が加えられました。しかし空冷リアエンジン方式は時代遅れとなり、結局1600はビートルの後継とはならず、水冷エンジンで前輪駆動方式のパサートが登場したことで1973年に生産中止となりました。総生産台数は約250万台でした。

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたビテスの初期物です。これといった特徴の無いスタイルがうまく再現されています。サンルーフ付で、室内などの細部もそこそこ良く再現されていて当時としては良い出来ばえでした。サンルーフ無しセダンやポリス仕様など数種類のバリエーションがありました。1500/1600の当時物ミニカーはディンキー、ガマ、ジク、ノレブ、テクノ、メルクリンのバリアント、ポリトーイの1500(プラスチック製)/1600TL/バリアントなどたくさんありました。当時物以外ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、シュコー ピッコロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 1
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 2

 以下は1971年に発売されたノレブ製の当時物 フォルクスワーゲン 1500 (1/43 型番604)の画像です。ノレブは1962年にプラスチック製で1500をモデル化していて、これは同じ型を使ったダイキャスト製です。開閉ギミックがないプロモーションモデル的な造形で、細部も結構リアルで当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 3
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 5
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 6

 以下は1965年に発売されたガマ製の当時物 フォルクスワーゲン 1500 (1/46 型番9490)の画像です。縮尺が1/46なので他の1/43と比べると少し小さいです。ただ小さいながらもトランク/ボンネットが開閉するギミック付で、ラインストーンのヘッドライトなど凝った作りでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 7
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 8

 以下はフロント/トランク開閉の画像とリア/ボンネット開閉の画像です。トランクの内装はなく、底板のスプリングサスペンションが露出しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 9
VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 10

 以下は1968年に発売されたメルクリン製の当時物 フォルクスワーゲン 1600 バリアント (1/43 型番1805)の画像です。メルクリンは鉄道模型の老舗ブランドですが、当時はミニカーも手掛けていました。メルクリンはセダンではなくバリアントを数種類モデル化していますが、模型の老舗ブランドらしい巧みな造形でこれも当時物ミニカーとして良く出来ていました。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1600 VARIANT (TYPE 3) 1
VOLKSWAGEN 1600 VARIANT (TYPE 3) 2

 以下はフロント/トランク開閉の画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1600 VARIANT (TYPE 3) 3
VOLKSWAGEN 1600 VARIANT (TYPE 3) 4

 以下は1968年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン 1600TL (1/43 型番538)の画像です。ポリトーイ初期のスポーツカーが主体のMシリーズの1台で、1600TLはフォルクスワーゲンでもスポーティな車なのでモデル化されたのでしょう。ポリトーイは実車よりかっこよくデフォルメする傾向がありますが、これもその傾向が感じられる造形です。1600TLの当時物ミニカーはノレブとダイアペットもありましたが、このポリトーイ製が一番出来が良いです。ボンネット/ドア/リアパネルが開閉するギミック付で、スペアタイヤ、室内、エンジンが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1600TL (TYPE 3) 1
VOLKSWAGEN 1600TL (TYPE 3) 2

 以下はフロント/トランク開閉の画像とリア/リアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN 1600TL (TYPE 3) 3
VOLKSWAGEN 1600TL (TYPE 3) 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=515

NSU PRINZ IV 1961 GERMANY

NSU PRINZ IV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NSU PRINZ IV


GAMA 9630 1/46 76㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 空冷 2気筒 598cc  30HP 4段変速
性能: 最高速122km/h  データーベースでNSU プリンツのミニカー検索

NSU (エヌ エス ウー) プリンツ IV ドイツ 1961年

 

 NSU (エヌ エス ウー)社のNSUとは、所在地のNeckarsulmer(ネッカーズルム)に因んだ名前で、20世紀初頭から小型車を生産していました。第2次大戦前にはバイク製造に軸足を移し、軍用の無限軌道バイクとして有名なケッテンクラートはNSU社の製品でした。(実車画像→ NSU ケッテンクラート) 戦後の1958年に自動車製造を再開し、プリンツ I を発表しました。プリンツ I は空冷2気筒583cc (20HP)エンジンをリアに搭載した全長3.3m程の4座席の小型車でした。

 

 プリンツ Iは1959年にシンクロメッシュギアボックスを採用してプリンツ IIとなり、1960年にはエンジンを30HPにパワーアップしてプリンツ IIIとなりました。1961年にやや大きなボディに空冷2気筒598cc (30HP)エンジンを搭載したプリンツ IVに発展しました。プリンツは小型車ながらコイルスプリングの全輪独立懸架サスペンションを採用し走行性に優れていたので、かなり人気があったようです。上級車としてボディを大型化し4気筒1Lエンジんを搭載した1000が1964年に追加されました。プリンツ 1000に空冷OHC4気筒1.2L(65HP)エンジンを搭載したTT/TTSはスポーツカー並みに高性能でした。1969年にNSUはフォルクスワーゲンに買収され、プリンツは1973年に生産中止となりました。(実車画像→ NSU プリンツ 1000)

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたドイツのガマ製の当時物です。実車が小さいうえに縮尺が1/46なので全長76㎜程の小さなミニカーです。ビンテージ物のミニカーですので素朴な出来ばえですが、プロポーションは正確にできていました。こんな小さなミニカーでもスライディングルーフが開閉するギミックが付いているのが当時のミニカーらしいところです。 NSU プリンツの当時物ミニカーはジク(SIKU)、ソリド、スポットオンがありました。当時物以外ではノレブ、ブッシュの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NSU PRINZ 4 1
NSU PRINZ 4 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=531

 

ページ  « 前へ 1...120  121  122  123  124  125  126  127  128  129  130  ...371 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.