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スズキ ワゴンR 日本 1993年
現在(2023年)の軽自動車の定番となっているトールワゴン(ハイトワゴン)と呼ばれる車高の高いワゴンタイプの軽自動車の元祖となったスズキ ワゴンRが1993年に登場しました。それまでの軽自動車にも既存のモデルをハイルーフ化した車高の高い商用車/乗用車(ダイハツ ミラ ウオークスルー バンや三菱 ミニカ トップなど)はありましたが、最初から車高の高い乗用車としてデザインされたモデルはありませんでした。ワゴンRは取ってつけたようなハイルーフではなく、車高の高いボディをセンスの良いデザインでまとめてありました。外観だけではなく室内も低い床面に座面の高い座りやすいシートを配置して、開放的で広い室内を実現していました。
当初は右側後部ドアのない3ドア車だけで、エンジンは3気筒657㏄(55HP)を搭載し、3段自動変速でフルタイム4WD仕様が設定されていました。その後1995年にターボ仕様(61HP)追加、1996年に5ドア車追加、4段自動変速の追加など内容が充実していきました。派生車として普通車登録のワゴンR ワイド、丸形ヘッドライトなど専用の内外装を持つワゴンR コラムも追加されました。またOEMでマツダのAZ ワゴンとしても販売されました。革新的な発想のワゴンRは圧倒的に支持されて、軽自動車のベストセラーとなり、普通車を抜いて販売台数1位となったこともありました。ライバル他社からは類似コンセプトのダイハツ ムーヴや三菱 EK ワゴンなどが登場しました。1998年にワゴンR 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはノレブです。ワゴンRの特徴的なトールワゴン デザインがうまく再現されていて、灯火類やドアミラーなどの細部もリアルで良い出来ばえです。(老舗ノレブはいい仕事をします) 軽自動車のミニカーは少ないのですが、トールワゴンの元祖で大ヒットしたワゴンRはその人気を反映して数社がモデル化しています。当時物ミニカーではトミカとMテックがモデル化していました。当時物以外では、HI-STORY(レジン製)やトミーテックの1/150があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ MRワゴン 日本 2001年
1997年の東京モーターショーに未来的なデザインの1ボックスカーのコンセプトカー スズキ UW-1が出品されました。(実車画像→ スズキ UW-1 1997) このコンセプトカーは1999年の東京モーターショーに出品されたMR-WAGONで量産化に近い軽自動車に発展し、2001年にはほぼ同じデザインのままMRワゴンとして量産化されました。MRワゴンのMRとはミッドシップエンジン リアドライブの意味で、コンセプトカーはエンジンを車体中央の床下に配置して広い室内を実現していました。ただ量産化に際してはボディデザインは踏襲したものの、操縦性の問題などから一般的なフロントエンジンの前輪駆動車となりました。(4WD仕様もありました)
ベースとなった車は軽トールワゴンのワゴンR 2代目で、MRワゴンのほうがワゴンRよりも車高が少し低くなっていました。ワゴンRとMRワゴンの違いは、ワゴンRは実用本位の車でMRワゴンは個性的なデザインで居住性を重視した車だそうです。MRワゴンはDOHC 3気筒660㏄(54HP インタークーラーターボ 60HP)エンジンを搭載しスポーティで、装備も同クラスの軽自動車より充実していたようです。2002年には日産にモコとしてOEM供給されました。2006年に2代目にモデルチェンジしましたが、個性的だったデザインは一般的なものに変わりました。その後2011年に3代目にモデルチェンジしましたが、ワゴンRとの違いがなくなった為か? 2016年に生産中止となり名前が消えました。(実車画像→ スズキ MRワゴン 2011)
ミニカーは2002年に発売されたトイコー製の当時物です。トイコーは東京にある子供向けの玩具メーカーです。これは自動車ディーラーの販促用に作られたスズキの特注品で一般市販はされなかったようです。(私はオークションで入手しました) ミニカーの作風や梱包箱の台座などから推測すると、製作にはMテックが関係しているように思われます。シンプルな作りですが、実車の販促品なので実車の雰囲気が良く再現されていてなかなかの良い出来ばえです。ドアが開閉しプルバックモーター付なのでバックさせてから離すと自走します。MRワゴン 初代のミニカーはこれしかないようです。2代目と3代目は、それぞれを童友社とトミカがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ アルト ラパン 日本 2002年
2002年にスズキ アルト ラパン 初代が登場しました。軽自動車アルト 4代目をベースにした派生車で、箱型の個性的なデザインを採用していました。アルト ラパンは男性ユーザーが増えてきたアルトに対して、女性ユーザーを増やすために追加したモデルでした。Wikipediaの解説によると「開発コンセプトは「ゆるさ」で、静粛性/乗り心地/使い勝手の良さに配慮して「自分の部屋にいるようなくつろぎと心地よさ」を訴求点としている」とのことで、内装はレトロな雰囲気でボディカラーには淡い中間色が使われていました。このコンセプトは女性ユーザーに支持されて人気車になりましたので、このようなデザインの車が女性に好まれるようです。
正式名称はアルト ラパンですが、巷では略してラパンと呼ばれています。そのラパン(LAPIN)とはフランス語でウサギの意味です。アルトと同じDOHC 3気筒660㏄(54HP インタークーラー付ターボ 60HP)エンジンを搭載し、性能的にもアルトと同等でした。2003年に男性ユーザー向けに丸形ヘッドライトでフロントの意匠を変更し、ターボエンジンと5段変速機でスポーティに仕上げたSSが追加されました。(男性が買ったのでしょうか?) 姉妹車としてマツダにOEM供給されたスピアーノがありました。2008年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→スズキ アルト ラパン 2008)
ミニカーは2002年に発売されたトイコー製の当時物です。トイコーは東京にある子供向けの玩具メーカーです。前述したMRワゴンと同様でこれもディーラーの販促用に作られたスズキの特注品で一般市販はされなかったようです。(私はオークションで入手しました) 明確な根拠はないですが、これも製作にMテックが関係しているように思われます。シンプルな作りですが、販促品なので実車と同じカラーリングに仕上げられていてなかなかの良い出来ばえです。ドアが開閉しプルバックモーター付なのでバックさせてから離すとバネで自走します。ラパン 初代のミニカーはこれしかないようです。ラパン 2代目はトミカがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ スイフト スポーツ (ZC32) ハッチバック 日本 2005年
1983年にスズキが当時提携していたアメリカのGMと共同開発した小型車カルタスが登場しました。軽自動車を一回り大きくしたコンパクトなサイズで、当初は3ドアハッチバックのみでデザインはシンプルな2ボックスでした。3気筒1L(60HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、後に4WDが設定されました。1984年に3気筒1Lターボ(80HP)と3気筒1.3L(75HP)エンジンが追加され、5ドアハッチバックが追加されました。1986年のマイナーチェンジで、フロントグリルと一体化したヘッドライトなど内外装が変更されました。カルタスは海外ではスイフトの名前で販売され、北米ではシボレーやポンティアック ブランドでも販売され燃費の良い安価な小型車として人気がありました。(実車画像→スズキ カルタス 1983) (実車画像→GM シボレー スプリント 1986)
1988年にカルタス 2代目が登場しました。先代と同じ3ドア/5ドアハッチバックの構成で、価格が高くなり外観もすこしスタイリッシュになりました。先代と同じ3気筒1L/4気筒1.3Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。1989年に派生車としてノッチバック4ドアセダンのエスティームが登場しました。1991年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。海外では2ドアコンバーチブルが設定されるなどヒットしました。 (実車画像→スズキ カルタス 1991)
1995年にカルタス 3代目のカルタス クレセントが登場しました。先代より上級な車となり、3ドアハッチバックと4ドアセダンがあり、1996年には5ドアワゴンが追加されました。4気筒1.3L/1.5L/1.8Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車(1.6L)でした。2000年に生産中止となり後継車としてスイフトが登場しました。(実車画像→スズキ カルタス クレセント 1995) 2000年に登場したスイフトは軽自動車ワゴンRをベースにしたクロスオーバーSUV風の5ドアハッチバックで先代のカルタス 3代目より廉価な車になりました。(スイフトという名前はカルタスの海外版の名前でした) DOHC 4気筒1.3L(88HP)エンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2002年には廉価モデルが79万円という低価格で販売されました。海外版は先代がスイフトの名前で併売されていたことから、イグニスという名前で販売されました。 (実車画像→スズキ スイフト 2000)
2004年にスイフト 2代目が登場しました。国内は5ドアハッチバックだけの構成で欧州は3ドアもありました。従来の軽自動車ベースの開発から脱却し、世界戦略車として通用する専用のプラットフォームが開発され走行性能が向上しました。外観もシンプルながら欧州風のセンスの良いデザインになりました。先代同様に低価格な車でしたが、内外装の質感も向上しました。DOHC 4気筒1.3L/1.5L(110HP)エンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2005年のRJC カー オブ ザ イヤーを受賞しています。2007年のマイナーチェンジで4気筒1.2Lエンジンが追加されました。先代以上に世界中で大ヒットし、2010年にスイフト 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。スイフト 2代目の高性能版 スイフト スポーツをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソがOEM製造している京商 Jコレクション製のスイフト スポーツ(型番JC44004)を流用しています。プロポーションが正確で、実車がうまく再現されています。スポーツ専用のフロントバンパー、テールスポイラー、ホイール、デュアルエキゾーストマフラーなどもリアルに再現されています。また安価な雑誌付きミニカーながら、室内のインパネもそこそこ良く再現されています。これ以外のスイフト 2代目のミニカーはトミカの1/60、前述した京商 Jコレクション、リーツェ(RIETZE)の欧州仕様 1/87と1/43、イクソ系のトリプル9の右/左ハンドルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ ワゴンR 4代目 日本 2008年
1998年にスズキ ワゴンR 2代目が登場しました。外観は初代とほとんど同じでしたが、軽自動車の規格変更に対応して車体が大型化され居住性が向上しました。先代と同じ右側後部ドアのない4ドア、5ドアがありました。エンジンも先代と同じ3気筒660㏄/660ccターボ、DOHC 3気筒660ccと高性能版のRR用のDOHC 3気筒660ccターボ(64HP)を搭載する前輪駆動/フルタイム4WD車でした。変速機はCVTが追加され、RRには5段変速が設定されました。2000年に4ドアが廃止され、同年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となりました。(実車画像→ スズキ ワゴンR 1998)
2003年にスズキ ワゴンR 3代目が登場しました。外観のデザインは先代を踏襲し、ヘッドライトが縦長になりました。DOHC 3気筒660㏄/660ccターボエンジンを搭載する前輪駆動/フルタイム4WD車でした。高性能版のRR-DIには軽初の直接噴射式ターボエンジンが搭載されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントグリルとテールライトの意匠が変更されました。2007年にボンネット先端を上げて横長ヘッドライトを採用して、外観のイメージを大幅に変更したスティングレーが追加されました。2008年にワゴンRは国内累計販売300万台を達成しました。(実車画像→ スズキ ワゴンR 2003)
2008年にスズキ ワゴンR 4代目(ワゴンR スティングレー 2代目)が登場しました。基本的なデザインは先代を踏襲していましたが、Cピラーのクォーターウィンドーを止めて後部ドアが大きくなり、全体的にスタイリッシュな外観になりました。インパネシフトを採用するなどして室内は広くなりました。燃費を改善したDOHC 3気筒660㏄/660ccターボエンジンを搭載する前輪駆動/フルタイム4WD車でした。2008年のRJC カー オブ ザ イヤーを受賞しています。2012年にワゴンR 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スズキ ワゴンR 2012)
ミニカーは2009年に発売されたトミカ製の当時物です。このミニカーは保有していないので、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。 画像を見ただけですがトミカの標準的な出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されているようです。テールゲートが開閉するギミック付きです。ワゴンR 4代目のミニカーは2022年現在でもこれしか無いようです。ワゴンR 2代目のミニカーはトミカのワゴンR RR 1/56があり、ワゴンR 3代目のミニカーは童友社のワゴンR FX-S 1/64があります。
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