ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

HONDA NSX CONCEPT 2013 JAPAN

HONDA NSX CONCEPT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA NSX CONCEPT


EBBRO 45319 1/43 全長101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.49m 全幅約1.94m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.5L ツインターボ 507HP + 電動モータ (48HP + 37HPX2) 9段半自動変速
性能: 最高速308km/h (輸出仕様)   データーベースでホンダ NSX 2代目のミニカー検索

ホンダ NSX コンセプト 日本 2013年

 

 2013年の東京モーターショーにNSX 2代目のプロトタイプ NSX コンセプトが公開され、2016年に市販化されました。(国内販売は2017年) デザインは最近のミドシップエンジン搭載のスーパーカーに共通する 低く幅広いスタイルで、細長いヘッドライトが特徴的です。ミドシップに縦置きされるエンジンはV型6気筒3.5Lで、それに3つのモーターを組合わせたハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用していました。このエンジンはホンダ製ではなく、高性能で少量生産という理由からホンダがレースで有名なコスワースに製造を依頼していたそうです。(少しがっかりです) なお車の製造も国内ではなく北米の専用工場で行うとのことでこれもなんとなく寂しい気がします。

 

 ハイブリッドシステムは後輪をエンジンとモーターで、前輪2輪は2つのモーターで駆動します。前輪左右の駆動トルクを独立し制御することで、優れた操縦性を発揮するようです。システムの最高出力は581HPと極めてパワフルなのですが、上述したシステムの制御でその挙動は極めてスムーズだそうです。価格は約2400万円とポルシェ 911並みで、国内で販売される日本メーカーの車としては最高金額です。(ただ内装の仕上げなどは評判が悪いようですが) 2022年に生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは2015年に発売されたエブロ製のNSX コンセプトです。これはコンセプトのモデル化で、市販車とはボンネットのエアダクトなど細部が少し違うようです。エブロらしい手堅い作りで、外観は良く出来ていました。ただ内装はやや物足りないレベルです。また台座から外して底板を見ると、シャーシなどの造形がなくのっぺらぼうの状態でがっかりしました。これはエブロらしくない処理で、多分シャーシの実車データが得られなかったからではないかと思いますが、それでも「エブロよ お前もか」と言いたくなりました。(なおエブロは2024年に倒産しました) 最近底板のメカ部分の造形を省略するミニカー(特に新興レジン製)が増えているのは好ましくない傾向です。トミカなどの小スケールでもそれなりに造形していますから、1/43でシャーシやサスペンションの造形を省略するのは私に言わせると手抜きです。 これ以外のミニカーでは、トミカ、京商の1/64、MARK43、ホビージャパンの1/18、エブロのレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA NSX CONCEPT 1
HONDA NSX CONCEPT 2

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SUBARU FORESTER 2013 JAPAN

SUBARU FORESTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUBARU FORESTER


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 218 1/43 全長108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.59m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 水平対向 DOHC 4気筒 2L ターボ 280HP 6段変速/CVT
性能: 最高速237km/h (輸出仕様)  データーベースでスバル フォレスターのミニカー検索

スバル フォレスター 日本 2013年

 

 1997年にスバル フォレスター 初代が登場しました。1995年に登場したインプレッサ スポーツワゴン 初代をベースにして、車高を上げてクロスオーバー仕様としたSUV車でした。インプレッサより大きめのフロントグリルを持つ厳つい顔つきで、ステーションワゴン的なデザインでもありました。水平対向DOHC 4気筒2Lターボ(250HP)エンジンを搭載するフルタイム4WD車でした。1997年に4気筒2L(135HP)、1998年に4気筒2.5Lエンジンが追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、内外装が変更されました。(実車画像→ スバル フォレスター 1997)

 2002年にフォレスター 2代目が登場しました。先代を踏襲したスタイルで、フロントの意匠が新しくなりました。先代で追加された4気筒2.5Lエンジンの設定はなくなりました。2004年にDOHC 4気筒2.5Lターボ(230HP)エンジンを搭載したSTi バージョンが追加されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントグリルの意匠が変更されました。(実車画像→ スバル フォレスター 2002)

 

 2007年にフォレスター 3代目が登場しました。車高が高くなり、従来のステーションワゴン的なデザインからよりSUVらしいデザインとなりました。プラットフォームはインプレッサがベースでリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式に変わりました。国内向けエンジンは水平対向DOHC 4気筒2L/2Lターボ(230HP)で、海外向けは従来と同じ4気筒2.5Lターボ(230HP)がありました。2010年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、2Lエンジンが新型に変更されました。(実車画像→ フォレスター 2007)

 

 

 2012年にフォレスター 4代目が登場しました。外観はフロントグリルが独立したデザインとなりました。従来のターボエンジン搭載車にあったボンネット上の目立つエアダクトがなくなりました。国内向けエンジンは水平対向DOHC 4気筒2L/2L直噴ターボ(280HP)で、海外向けはDOHC 4気筒2.5Lと4気筒2Lディーゼルがありました。自動変速機はトルコン式からCVT リニアトロニックに変更されました。安全装備として運転支援システム「アイサイト (EyeSight) Ver.2」が標準装備されたグレードが設定されました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパーとリアライトの意匠が変更され、内装ではインパネ中央に運転情報を表示する液晶マルチインフォメーションディスプレイが装備されました。2018年にフォレスター 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォレスター 2018)

 ミニカーは2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションで、フォレスター 4代目をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソは別ブランドのプレミアムX(型番PRD391)でフォレスター 4代目(左ハンドル)をモデル化していましたので、それを流用して右ハンドル仕様に変えているようです。プロポーションが良く、フロント周りの造形もそこそこリアルで実車がうまく再現されていました。また安価な雑誌付きミニカーでしたが、室内も良く再現されていました。フォレスター 初代のミニカーはハイストーリー(レジン製)とWIT'S(レジン製)、2代目はコナミの1/59、3代目はDNA(レジン製)の1/18とWIT'S(レジン製)があります。4代目はプレミアムX、WIT'S(レジン製)、トミカの1/65、ハイストーリー(レジン製)などがあります。(なおWIT'Sは中国工場の閉鎖により2016年にミニカー事業から撤退しました)  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SUBARU FORESTER 1
SUBARU FORESTER 2

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PEUGEOT 308 II GT 2014 FRANCE

PEUGEOT 308 II GT
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PEUGEOT 308 II GT


NOREV 473826 1/43 全長mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L ターボ 205HP 6段変速/6段自動変速
性能: 最高速235km/h   データーベースでプジョー 308のミニカー検索

プジョー 308 II GT フランス 2014年

 

 プジョー 307の後継車として308が2007年に登場しました。先代の、307後期型のバンパー下に大きな開口部を持つフロントをさらに発展させたようなデザインとなっていました。307のシャーシを引継ぎ、ボディは少しだけ大きくなっていました。当初のボディは3/5ドアハッチバック、2007年にテールを伸ばしたワゴンのSW、2009年には307 CCの後継として電動開閉式ハードトップを持つカブリオレの308 CCが追加されました。また先代同様中国向けで4ドアセダンが2011年に設定されました。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L/と高性能版GTI用のDOHC 1.6L ターボ(205HP)、4気筒1.6L/2L ターボディーゼルなどがありました。2011年のマイナーチェンジで、フロントグリルなどの意匠が変更されました。2007年のフランクフルトモーターショーでコンセプトカー 308 RCZが発表され、その市販版が2010年に登場しました。(実車画像→ プジョー 308 2007プジョー RCZ)

 

 2013年にプジョー308 II (2代目)にモデルチェンジしました。下1桁を繰上げてきた車名付与規則は、309が既に使用済みであることから以後は下1桁を8に固定することになりました。バンパー上のフロントグリルが復活して全体的に先代より大人しいデザインになりました。新開発のシャーシが採用され、ボディ形式は5ドアハッチバックと2014年に追加されたワゴンのSWでした。エンジンはDOHC 3気筒1.2L、DOHC 4気筒1.6L、4気筒1.6L/2Lターボディーゼルなどがありました。2021年にプジョー308 III (3代目)にモデルチェンジしました。(実車画像→ プジョー 308 2021)

 

 

 プジョー 308のミニカーは全てノレブ製で、3/5ドア/SW/CCの全タイプをモデル化していました。さらに308 RCZのミニカーもほぼノレブの独占でしたが、国産のトミカもモデル化していました。→ データーベースでプジョー RCZのミニカー検索
 プジョー 308 IIのミニカーもノレブの独占で、3/5ドア/SWの全タイプをモデル化していました。ミニカーの画像はノレブのWEBサイトから拝借しました。写真で見る限りですが、ノレブらしい良い出来ばえのようです。

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LAMBORGHINI VENENO 2014 ITALY

LAMBORGHINI VENENO
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LAMBORGHINI VENENO


KYOSHO K05571GR 1/43 全長117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.02m 全幅約2.08m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.5L 750HP 
 7段半自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速355km/h 0-100km/h 2.5秒    データーベースでランボルギーニ ヴェネーノのミニカー検索

ランボルギーニ ヴェネーノ イタリア 2014年

 

 ランボルギーニ ヴェネーノはランボルギーニ創業50周年記念車として2013年に登場しました。とがったノーズや「シャークフィン」と称する飛行機の垂直尾翼のようなテールフィンなど、複雑な形状で非常に迫力のあるデザインでした。(個人的にはやや奇をてらい過ぎだと思いますが) 4台が製造され、3台は価格は約3億6千万円で販売され、1台はランボルギーニ社が保管しています。4台とも灰メタリックのボディカラーで、販売された3台はホイールやリアディフューザーを縁取るアクセントラインがそれぞれ緑、白、赤(イタリア国旗の色)となっていました。

 

 ヴェネーノはアヴェンタドールをベースとしており、V型12気筒エンジン、カーボンファイバーモノコック構造、前後の駆動力を自動配分する4WD、7段セミオートなどメカ的にはほぼ同じでしたが、アヴェンタドールより125㎏軽量化されていたので、その分高性能でした。またルーフのない完全なオープンのロードスターが価格約4億4千万円で9台製造されたようです。

 

 

 ミニカーは2014年に発売された京商製です。定価約1万円で京商の1/43としてはやや高価でしたが、フロント/リアの造形など複雑なボディ形状を良く再現してありました。値段を考えるとやや物足りませんが、室内もそこそこ再現されています。これはアクセントラインが赤ですが、緑と白の色違いもありました。京商は1/43だけではなく1/64、1/18でもヴェネーノとヴェネーノ ロードスターをモデル化しています。京商以外では、オートアートの1/18、トミカ、ルックスマート(レジン製)などがあります。なおヴェネーノの実車のカラーは灰メタリックだけなので、赤や白のヴェネーノのミニカーは実車がありません。(ロードスターは別ですが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI VENENO 1
LAMBORGHINI VENENO 2

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LAMBORGHINI HURACAN LP610-4 2014 ITALY

LAMBORGHINI HURACAN LP610-4
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LAMBORGHINI HURACAN LP610-4


KYOSHO KS05600RM 1/43 全長103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC V型10気筒 5.2L 610HP 
 7段半自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速325km/h 0-100km/h 3.2秒    データーベースでランボルギーニ ウラカンのミニカー検索

ランボルギーニ ウラカン LP610-4 イタリア 2014年

 

 2014年にランボルギーニ ガヤルドの後継車としてウラカンが登場しました。上級車アヴェンタドールと同じようなデザインですが、派手なサイドインテークがないのでおとなしく見えます。アルミニウムとカーボン樹脂を組み合わせた軽量なハイブリッドシャシーを採用し、V型10気筒エンジンとフルタイム4WD方式はガヤルドを踏襲していましたが、エンジンは500HPから610HPに大幅にパワーアップしていました。LDF(Lamborgini Doppia Frizione)と称するデュアルクラッチ式半自動変速機を初採用し、4WDはANIMA(Adaptive Network Intelligent Management)と称する電子制御式駆動システムを採用していました。

 

 2015年に電動油圧開閉式ソフトトップを持つオープン仕様のLP610-4 スパイダーと後輪駆動方式のLP580‐2(580HP)が追加されました。レース仕様としてランボルギーニのワンメイクレース用のLP620-2 スーパートロフェオと耐久レース用のGT3が設定されました。2019年にアンダーボディなどを改良して空力性能を向上させた改良型のウラカン EVOが登場しました。2023年にEVOをベースにして車高を44㎜上げて後輪駆動としたオフロード仕様のステラート(STERRATO)が追加されました。なお車名のウラカンとはスペイン語でハリケーンを意味し、他のランボルギーニの車名と同様にスペインの闘牛の名前に由来しているとのことです。

 

 

 ミニカーは2015年に発売された京商製です。プロポーションが良くフロントノーズやヘッドライトなどの造形がシャープで、1/43としてはかなり良い出来ばえでした。ただエンジンやサスペンション等の再現を全くしていない底板部分は手を抜き過ぎで、室内の仕上げもやや物足りないレベルですので、定価約1万円は高すぎると思います。この値段ならエンジンやサスペンション等を再現して、室内にもう少し手をかけることができると思うのです。これ以外のウラカンのミニカーとしては、京商の1/18と1/64、オートアートの1/18、ブラーゴの1/18と1/43、アイドロン(レジン製)の1/18と1/43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI HURACAN LP610-4 1
LAMBORGHINI HURACAN LP610-4 2

 以下は俯瞰図と床下部分の画像です。床下部分はエンジンやサスペンションなどの表現が全くない「のっぺらぼー」です。これは定価を考えると手抜き設計だと思います。
LAMBORGHINI HURACAN LP610-4 3

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