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アウディ R8 V10 ドイツ 2009年
アウディのスーパーカー R8は2006年に登場しました。2003年に発表されたルマン 3連覇を記念したコンセプトカー「アウディ ルマン クワトロ」をベースにしていました。(実車画像→アウディ ルマン クワトロ) 凄みのあるフロント/リアの造形やリアファンダーの色を変えたアクセントなどのデザインがほとんどそのままで量産化されました。R8はフォルクスワーゲン グループ内のランボルギーニ ガヤルドとシャーシを共有していました。アルミフレーム構造とカーボン複合素材の軽量ボディ、LEDヘッドライト、磁性流体を使ったマグネティックライドサスペンションなど革新的な技術が採用されていました。当初のエンジンはDOHC 直噴V型8気筒4.2L(420HP)をミドシップ搭載し、変速機はATモードとMTモードが選択可能な6段Rトロニック、駆動方式はクワトロ式フルタイム4WDでした。
2009年にDOHC 直噴V型10気筒5.2L(525HP)エンジンが追加され、フロント周りの意匠が変更されました。2010年に電動で開閉するソフトトップを装備したオープン仕様のスパイダーが設定されました。2012年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が変更され、最上級グレードのV10 プラスが設定されました。同時にV型10気筒5.2Lエンジンは550HPにパワーアップし、7段変速のデュアル クラッチ トランスミッション「Sトロニック」が搭載されました。派生車としてFIA GT3レース仕様で後輪駆動に設定されたR8 LMS、少量生産された電気自動車のR8 eトロンがありました。2015年に2代目にモデルチェンジしました。2代目はランボルギーニ ウラカンとシャーシを共有していました。(実車画像→アウディ R8 2015)
ミニカーは2009年に発売されたシュコー製でアウディのディーラー向け特注品でした。V型10気筒エンジンを搭載した R8 V0をモデル化しています。フロント/リアの独特の造形がリアルに再現されていて、シュコーらしい緻密な作りでとても良い出来ばえでした。リアパネル下に見えるエンジンや室内もリアルに再現されていました。シュコーはスパイダーや2012年マイナーチェンジ後のモデルなど1/87も含めて約40種類ほどをモデル化しています。シュコー以外のR8のミニカーはヘルパの1/87、京商の1/64と1/18、トミカなど、レース仕様のR8 LMSはミニチャンプスやスパーク(レジン製)など非常にたくさんモデル化されています。 以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ パナメーラ (970型) ドイツ 2009年
ポルシェ初の4人乗りの4ドアセダンであるパナメーラが2009年に登場しました。2002年に登場したSUVのカイエンの販売が好調であったことから、ポルシェの販路を広げるために開発されたようです。外観的には911を引き伸ばしたようなデザインで911のイメージを感じさせますが、内装などは911よりかなり豪華に仕立てられていました。カイエンやパナメーラは従来からの911のコアなファンには評判が悪いそうで、パナメーラのユーザーは911の客層とは異なっているようです。
当初のパナメーラ S/4S/ターボにはV型8気筒4.8L(400HP/ターボ 500HP)エンジンが搭載され、追加されたパナメーラとパナメーラ 4にはV型6気筒3.6L(300HP)エンジンが搭載されました。2011年にV型6気筒3L(250HP)ターボ ディーゼルエンジン搭載のディーゼル、V型6気筒3L(280HP)ターボ エンジンに電動モーターを追加したS ハイブリッド、V型8気筒4.8L(550HP)エンジン搭載の高性能版 ターボ S(最高速306km/h)が追加されました。2013年のマイナーチェンジでバンパーの意匠が小変更され、プラグインハイブリッドのS E-ハイブリッドが追加されました。2016年に2代目(971型)にモデルチェンジしました。なお2代目には5ドア ステーションワゴンが追加されました。(実車画像→ ポルシェ パナメーラ (971型))
ミニカーは2011年に発売されたソリド製です。この当時のソリドは比較的安価な値段ながらも、老舗らしい出来の良いミニカーを製作していました。このパナメーラも当時の定価が約3000円(同時期のミニチャンプス製のパナメーラの約半額)と比較的安価でしたが、全体的なプロポーションが良く灯火類など基本的なパーツをきちんと押さえたコスパの良いミニカーに仕上がっていました。室内の造形も値段相応以上に良く仕上げてあり、欧州仕様のナンバープレートもリアルです。これ以外のパナメーラのミニカーは、ミニチャンプス、スパーク(レジン製)、ノレブの1/18、シュコーの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル インシグニア リムジン ドイツ 2009年
オペル ベクトラの3代目ベクトラ Cが2002年に登場しました。上級車のオメガが2003年に廃止されることが予定されていて、ボディを大きくしてオメガのユーザーを引き受けることになりました。その為、デザインもやや大人しくなりました。ボディタイプは4ドアセダン、ワゴン、5ドアハッチバック(GTSと称す)がありました。エンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L/2.2L、6気筒2.8L/3.2L、4気筒2L/V型6気筒3Lターボ ディーゼルなどがありました。2003年に派生車種としてワゴンをロングホイール化したシグナムが登場しました。2006年に吊り目ヘッドライトでフロントを新しくした後期型に変わりました。(実車画像→ オペル ベクトラ C)
ベクトラ C/シグナムの後継車としてインシグニアが2008年に登場しました。(オペルは良く名前が変わります) このクラスの高級車に共通するデザインでしたが、大きなV字型のフロントグリルが特徴でした。(ヴォクスホール版のインシグニアもほぼ同じデザインでした) ボディタイプはセダン、5ドアハッチバック、ワゴン(スポーツ ツアラー)がありました。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2Lターボ、V型6気筒2.8L、4気筒2Lターボ ディーゼルなどがありました。2009年にV型6気筒2.8Lターボ(320HP)エンジンを搭載して4WD化した高性能版のOPCが追加されました。2013年のマイナーチェンジでヘッドライト形状などフロントが変わりました。2009年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
ミニカーはシュコー製の当時物です。画像はシュコーのWEBサイトから拝借しました。販促用プロモーションモデルのモデル化権利がミニチャンプスからシュコーに変わったようで、インシグニアのミニカーはシュコーが独占していました。(その頃からミニチャンプスはすっかり影が薄くなりました) なお2003年のコンセプトカーはノレブがモデル化しています。ベクトラ Cのミニカーはシュコーの前期/後期型、ミニチャンプスのDTM仕様、リーツェなどたくさんあります。→ データーベースでオペル ベクトラのミニカー検索
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フェラーリ 458 イタリア イタリア 2009年
2009年にフェラーリ F430の後継車として458 イタリアが登場しました。(458とは4.5L 8気筒の意) デザインはピニンファリーナで、従来のフェラーリのミドシップ車のデザインを踏襲していましたが、空力的に高度な工夫がされていました。フロントグリル両サイドのエアインテークは空気をボディ下部に流してダウンフォースを発生させ、弾性ウィングレットと称するヘッドライト横の開口部を覆う部分は高速走行時に変形し、空気抵抗を低減させる構造となっていました。エンツォ フェラーリと同じ上半分が露出したLED式テールライトも外観上の特徴でした。
シャーシ、エンジン、ボディが全てアルミ製で、車重は1380㎏と軽量でした。変速機は7段デュアルクラッチ式F1マチックが採用され、ステアリングホイール近くにあるパドル操作だけで素早いギヤシフトができました。2011年に電動格納式ハードトップを持つカブリオレ クーペであるスパイダーが追加されました。2013年には、エンジンを605HPにパワーアップした458 スペチアーレが追加されました。レース仕様として、2011年にワンメイクレース用の458 チャレンジが設定され、その後LM-GTE仕様の458 GTC、FIA-GT仕様の458 GT2/GT3なども設定されました。2015年に488 GTBにモデルチェンジしました。
ミニカーはマテル(ホットホイール)製のエリートシリーズで、2012年に発売されました。(エリートシリーズは通常より仕上げレベルを上げてありました) 実車のデザインがうまく再現されていて、良く出来ています。特徴的なウィングレット開口部があるヘッドライト周り、リアウインドー下のエンジン、室内などの細部も結構リアルに仕上げてあります。特に室内ではステアリングホイールのギアシフト用パドルが、ホイールからやや離れすぎながらも再現されているのはなかなかのものです。マテルはスパイダー/スペチアーレ/GT2など約50種類を1/43と1/18でモデル化しています。2014年までフェラーリのモデル化ライセンス契約をマテルがほぼ独占していたので、モデル化されたミニカーが多かったのです。マテル以外の458 イタリアのミニカーはブラーゴの1/43やシュコーの1/64、京商の1/64、レジン製ではBBR、ルックスマート、アイドロンなどもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 フーガ 370GT Y51型 日本 2009年
2009年に日産 フーガ 2代目(Y51)が登場しました。先代のデザインを発展させてマセラティ クワトロポルテのようなダイナミックなデザインになりました。プラットフォームは先代をベースにして改良され軽量化/高剛性化され、マルチリンク式リアサスペンションは新設計されました。エンジンはDOHC V型6気筒2.5L/3.7L(335HP)が搭載され、北米仕様のインフィニティ M56にはV型8気筒5.6L(426HP)、欧州仕様のインフィニティ M30dにはV型6気筒3Lディーゼルが搭載されました。内装にも曲面が多用され室内の広さは同クラスのトップクラスで、スピーカーからエンジンのこもり音と逆位相の音を発生してこもり音を低減する「アクティブ ノイズ コントロール」システムを採用し静粛性も優れていました。
2010年にフーガ ハイブリッドが追加されました。ハイブリッドシステムはV型6気筒3.5L(306HP)エンジンとクラッチで接続されるギヤボックスに内蔵した電動モーター(68HP)とリチウムイオン電池で構成されるパラレル方式でEV走行も可能でした。2012年に派生車としてハイブリッド専用車のシーマ 5代目(HGY51)が登場しました。2015年のマイナーチェンジで灯火類がLED化されフロントグリル/バンパーの意匠が変更されました。2019年にフーガとシーマは仕様変更されて、安全装備として「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「インテリジェント クルーズコントロール」などが標準装備されました。2022年に生産中止となり、セドリックから続いてきた日産の高級セダンが消えました。(実車画像→ 日産 シーマ (HGY51) 2012)
ミニカーは2010年に発売された京商製の当時物です。フーガ 2代目 初期型 370GTをモデル化しています。特徴的なフロント/リア周りの造形がうまく再現されていて、実車のダイナミックなデザインが良く再現されています。室内も彩色されてリアルに再現されていて、全体的にとても良く出来ています。このフーガ 2代目もそうですが、2015年頃までの京商の1/43 ダイキャスト製ミニカー(主にJコレクション シリーズ)は比較的安価ながらも良い出来ばえのミニカーが多かったです。(2022年現在では高価になりましたが) これ以外のフーガ 2代目のミニカーはトミカの1/64、WIT'S(レジン製)のエアロ パッケージ 2とハイブリッドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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