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メルセデス ベンツ Rクラス (W251) ドイツ 2006年
ステーションワゴン的な多目的車のメルセデス ベンツ Rクラス(W211)が2006年に登場しました。3列シートで7人乗りの大型車(全長4.92m)で、北米用としてロングホイールベース版(全長5.16m)がありました。SUVのMクラス(W164)とプラットフォームを共有しホイールベースが延長され、メルセデス独自のフルタイム4WDシステム「4MATIC」を採用していました。当初のエンジンはV型6気筒3L/3.5L(306HP)、V型8気筒5L/5.5L(388HP)とV型6気筒3Lディーゼル(190-269HP)などがありました。当初は「スポーツクルーザー」と称してスポーティな車という位置づけでしたが、後に「ファミリーツアラー」という位置づけに変わりました。
2007年のマイナーチェンジで後輪駆動仕様が追加され、V型8気筒6.2L(510HP)エンジンを搭載する高性能版R32 AMGが追加されました。2011年のマイナーチェンジでヘッドライト/テールライトの意匠が変更されました。Rクラスは競合するライバルが多いことや燃費が良くないことなどから販売が低迷しました。2011年に同じプラットフォームのMクラスは3代目(W166)にモデルチェンジしましたが、Rクラスは2012年にアメリカでの販売が終了しました。2013年にヨーロッパでも販売が終了し、その後は中国でのみ販売されましたが、2017年にはそれも終了しました。Rクラスの後継車はGL/GLSクラス(以前のMクラス)となりました。
ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製です。ロングホイールベース版の北米仕様車をモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリル周りの造形がリアルで、灯火類、グラスサンルーフ、室内などの細部もリアルに再現されています。これ以外のRクラス (W251)のミニカーはブッシュの1/87があるだけで、実車の人気がないことを反映しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ GL500 (X164) ドイツ 2006年
メルセデス ベンツには本格派オフロード車のGクラスがありますが、より一般的で乗用車的なSUVとしてはMクラスがありました。そのMクラスの2代目(X164)が2005年に登場し、この車は当時合弁していたクライスラーのジープ グランドチェロキーとプラットフォームを共有していました。先代よりサイズが大きくなり、よりスポーティな外観となっていました。先代は品質に問題がありましたが、2台目は品質が向上しました。
さらにこのプラットフォームを使ってメルセデス ベンツ SUVの最上級車として登場したのがGLクラスでした。GLクラスはMクラスより一回り大きく、3列シートを採用した7人乗りでした。エンジンはV型8気筒5.5L/4.6LとV型6気筒3Lガソリン、V型8気筒4L/V型6気筒3Lディーゼルなどがありました。2010年のマイナーチェンジで、フロントグリルのデザインが変更されました。2012年にGLクラスは2代目(X166)にモデルチェンジしました。(実車画像→ メルセデス ベンツ GLクラス(X166))
2015年からメルセデス ベンツは一部車種の車名を変更しており、Gクラスを除いてSUVはGLという名前になり、その後に従来から使っていた車格を表すS、E、Cが付く形となりました。したがって2015年からMクラスはGLEクラスとなり、GLクラスはGLSクラスとなりました。
ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。このミニカーは元々は2014年頃に発売されたデアゴスティーニのミニカー付雑誌「Mercedes-Benz-Offizielle Modell-Sammlung」のNo.47として作られた物のようで、これはそれを流用しているようです。出来ばえは雑誌付きミニカーの標準的な良い出来ばえで、内装などの細部は値段相応以上に良く仕上げてあります。なおこれ以外のGLクラス初代(X164)のミニカーとしてはミニチャンプス、シュコー、ブッシュの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル アストラ H ツイントップ ドイツ 2006年
オペル アストラの3代目 アストラ Hが2004年に登場しました。先代の個性的なデザインを踏襲していましたが、すこし大人しいデザインになりました。当初は5ドアハッチバックと5ドアワゴンだけでしたが、2005年に3ドアハッチバック(GTC)、2006年に格納式ハードトップを持つ2ドアカブリオレ、2008年にノッチバックの4ドアセダンが追加されました。4気筒1.4L-2Lガソリンエンジンと4気筒1.3L-1.9Lディーゼルエンジンが搭載され、2005年に設定されたDOHC4気筒2Lターボ(240HP)エンジンを搭載する高性能版の3ドアハッチバック OPCは6段変速で最高速244km/hと高性能でした。
2007年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が少し変更されました。2010年まで生産され、後継車のアストラ Jにモデルチェンジしました。(Hの次はIですが、Iは1と混同されやすいのでJとなりました) アストラ HはGMグループの世界戦略車でしたので、サターン(北米)/シボレー(南米)/ホールデン(オーストラリア)/ヴォクスホール(イギリス)版の姉妹車があり、世界中で販売されヒットしました。(実車画像→ オペル アストラ J 2009)
ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、2ドアカブリオレのツイントップをモデル化しています。これはオペル ディーラ向け特注品でオペルのロゴが付いた外箱に入っていました。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。オープンカーなので良く見える内装やインパネもリアルに再現されています。ミニチャンプスは5ドアハッチバックや3ドアクーペ(GTC)やOPCもモデル化しています。なお特注品ではないミニチャンプス標準品のツイントップの型番は400045630ですが、型番の最初の3桁が433と403の場合は、1/43の特注品のようです。(ただし例外もあるようですが) ミニカーのモデル化ライセンス供与の関係でミニチャンプス以外のアストラ Hのミニカーはほとんどなく、シュコーのGHC(1/43)とOPC(1/24)ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード S-マックス ドイツ 2006年
フォード S-マックスはフォード ヨーロッパが2006年に発売した3列シートを持つ前輪駆動のミニバンでした。バンパー上の台形のフロントグリルと張り出したホイールアーチを特徴とするフォード キネティック デザインと称する新しいデザインテーマが採用されました。エンジンは4気筒2L/2.5L、4気筒1.8L/2L/2.2Lターボディーゼルなどがありました。優れた走行性能と居住性が評価されて、2007年のヨーロッパ カー オブ ザイヤーを受賞しています。2015年にS-MAX 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード S-MAX 2015)
ヨーロッパのミニバンはルノー エスパスが開発した市場でしたが、フォードはフォルクスワーゲンと提携して1995年にフォルクスワーゲン シャランをベースとしたミニバン ギャラクシー(GALAXY)初代を発売しました。(なお同じ名前ですがアメリカ フォードのギャラクシー(GALAXIE)は別物です) (実車画像→ フォルクスワーゲン シャラン 1995) (実車画像→ フォード ギャラクシー 1995) ミニバン ギャラクシー 2代目(フォードの独自設計)が2006年に登場しました。このギャラクシー 2代目の全長を短くして車高を下げてスポーティにしたのがS-マックスでした。またS-マックスより小さいミニバンとしてフィエスタをベースにしたB-マックス、フォーカスをベースにしたC-マックスもありました。(実車画像→ ギャラクシー 2代目 2008) (実車画像→ フォード B-MAX 2014 ) (実車画像→ フォード C-MAX 2006)
ミニカーは2009年に発売されたミニチャンプスの当時物です。実物は保有していないので、画像はミニチャンプスのWEBサイトから借用しました。画像をみる限りでは実車の特徴的なフロントの造形などがうまく再現されていて良くできているようです。モデル化の権利をミニチャンプスが持っているようで、これ以外のS-マックスのミニカーは無いようです。この類の実用車はあまりミニカーにならないのですが、たぶんヨーロッパ カー オブ ザイヤーを受賞したことでモデル化されたのでしょう。
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ジャガー XK (X150) クーペ イギリス 2006年
2006年にジャガー XK 2代目(X150)が登場しました。XK 初代と同様に1960年代のE タイプのフロント楕円形グリルをモチーフにしていましたが、よりダイナミックで現代的なデザインになっていました。クーペとコンバーチブルの構成で、ボディはアルミニウム製モノコックで軽量化されていました。当初のエンジンは先代と同じV型8気筒4.2L(304HP)を搭載していました。路面状況に応じてダンパー設定を自動制御するサスペンションや車速感応式パワーステアリングなど、操縦性を総合制御するシステムを採用していました。
2007年にスーパーチャージャーで426HPにパワーアップしたXKRが登場しました。2009年のマイナーチェンジで外観が小変更され、エンジンが5L(385HP)に変更されました。2011年にフロントのデザインを変更し、エンジンを5L スーパーチャージャー付 550HPにパワーアップしたXKR-S(最高速300km/h ジャガー史上市販車最速)が登場しました。同年のマイナーチェンジでXKも内外装が変更され、2014年まで生産されました。総生産台数は約54000台で、2013年に登場したジャガー F タイプが実質的な後継車でした。
ミニカーは2016年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、イクソは型番MOC079で XK 2代目をモデル化していましたので、これはその廉価版になります。雑誌付きミニカー向けのコスト削減で室内の仕上げが簡素化されていますが、それ以外はイクソのカタログモデルとほぼ同じです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、安価(定価1840円)ながらも結構良い出来ばえになっていました。イクソはクーペ、カブリオレ、XKR-Sをモデル化しています。イクソ以外のXK(X150)のミニカーはオート アートの1/18、ミニチャンプス、スパーク(レジン製)、シュコーの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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