ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MORGAN AERO 8 2002 UK

MORGAN AERO 8
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORGAN AERO 8


SPARK SPMN01 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.77m エンジン 変速機: BMW製 V型8気筒 4.4L 286HP 6段変速
性能: 最高速257km/h  データーベースでモーガンのミニカー検索

モーガン エアロ 8 イギリス 2002年

 

  モーガン社は1920-30年代にサイクルカーの3輪スポーツカー MX-4で成功した、少量生産のスポーツカーメーカーです。1936年にはサイクルカーのエンジンを使った4輪車の4/4が登場しました。4/4はその後1949年まで生産されました。1950年に後継者のプラス 4、1955年に4/4 シリーズ II、1968年にプラス 8、2000年にエアロ 8が登場しました。2022年現在のラインアップにはプラス 4、プラス 6、昔のサイクルカーをリバイバルさせた3ホイーラーの3モデルがあります。

 

 エアロ 8はモーガンの伝統的なデザインを現代的に進化させたモーガン 初のスーパーカーでした。外観はモーガン 4/4の基本的なスタイルを踏襲し、空力的な考慮をしたフロント部分にヘッドライトを組み込んでいました。アルミニウム製フレームを採用し、BMW製V型8気筒4.4L(286HP)エンジンを搭載し6段変速で最高速257km/hの性能でした。2007年にはBMW製V型8気筒4.8L(362HP)エンジンを搭載し6段自動変速機を装備したシリーズ4が追加されました。2012年に屋根が付いたクーペが追加され、2018年まで生産されたようです。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたスパーク製(レジン製)です。スパークは2000年頃に登場したミニマックス社のブランドでしたから、同ブランドとしては初期の物でした。プロポーションが良くエッチングメタル製のフロントグリルやワイパーなど細部までリアルに仕上げてあり良く出来ていました。また室内もアルミ削り出しのインパネがそれらしく再現されています。(ただしヘッドライトの取り付け位置は実車画像と見比べると多少違っている感じがしますが) レジン製ミニカーは経年劣化の問題があるのですが、このミニカーについては約20年経過していますが劣化の兆候は見られません。(ただし私が所有するこれ以外のスパークのミニカーにはモールの剥がれなど不具合が発生した物があります) スパークはバリエーションでルマン参戦車など10種類をモデル化しています。これ以外のエアロ 8のミニカーはマイストの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MORGAN AERO 8 1
MORGAN AERO 8 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2072

SAAB 9-3 2.0T 2002 SWEDEN

SAAB 9-3 2.0T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SAAB 9-3 2.0T


UNIVERSAL HOBBIES 2382 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.64m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 210HP 6/5段変速/5段自動変速
性能: 最高速235km/h  データーベースでサーブ 9-*のミニカー検索

サーブ 9-3 2.0T スウェーデン 2002年

 

 2002年に9-3はGM系列のオペル ベクトラ C(2002年)をベースとした2代目にモデルチェンジしました。2ドア コンバーチブルは残りましたが、ハッチバックは4ドアセダンに変わりました。フロントグリルにサーブのデザインを残していますが、全体的には普通のセダンになりました。エンジンもずっと使われてきたサーブの4気筒が廃止され、GM系列の4気筒1.8L/2LとV型6気筒2.8Lに変わりました。2004年にコンバーチブル、2005年にハッチバックの代わりとして5ドア ワゴンのコンビが追加されました。

 

 2008年のマイナーチェンジで、細長く切れ上がったヘッドランプでフロントの意匠が変更され、それ以外の内外装も大幅な変更が行われました。同年にV型6気筒2.8L(280HP)エンジンを搭載して足回りを強化し、XWDシステムと称する4WDを採用したターボ Xが限定生産されました。(実車画像→ サーブ 9-3 2008)

 

 

 2009年に親会社のGMが経営破綻し、不採算部門のサーブはオランダのスパイカー カーズ社に売却されました。スパイカー カーズ社傘下でもサーブの経営は改善されず2011年に破産申請し、2012年にスウェーデンの電気自動車メーカー NEVS(National Electric Vehicle Sweden)社に買収されました。2013年にNEVS社傘下で9-3は再生産されましたが、2014年に生産中止となりました。最終的にNEVS社はサーブ ブランドの廃止を2016年に公表しました。

 ミニカーは2003年に発売されたユニバーサルホビー製の当時物です。最近のユニバーサルホビーは農機関係のミニカーを主力にしていますが、2010年頃までは1/43の乗用車も手掛けています。プロポーションが良く、細かいところも結構リアルでかなり良い出来ばえです。比較的安価なミニカーですが、室内のインパネなどもそこそこリアルに再現されています。これ以外の9-3 2代目のミニカーとしては、シュコーやヤトミンのコンバーチブル、モーターアートやカララマのコンビなどがあります。マイナーチェンジ後の最後の9-3は北欧で販売されているミニカー付雑誌「SAAB COLLECTION」のNo.23とNo.31でモデル化されているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAAB 9-3 2.0T 1
SAAB 9-3 2.0T 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1520

NISSAN MARCH 2002 JAPAN

NISSAN MARCH
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN MARCH


J-COLLECTION JC18033P 1/43 87mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.7m 全幅約1.67m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 98HP 5段変速/4段自動変速  FF/4WD
性能: 最高速172km/h  データーベースで日産 マーチのミニカー検索

日産 マーチ 日本 2002年

 

 2002年に日産 マーチ 3代目が登場しました。高い位置にある丸いヘッドライトと小さなフロントグリルによる愛嬌のある顔つきが特徴で、全体的に丸みの付いたデザインに変わりました。3/5ドアハッチバックのボディは先代より前後のオーバーハングを短くして室内を広くしていましたが、丸みの付いたキャビンは居住空間的にはやや不利なデザインでした。ルノーと共同開発したプラットフォームを採用していたので、ルノー クリオ IIIとは兄弟車でした。新開発のDOHC 4気筒1L/1.2L/1.4L(98HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、後輪を電気モーターで駆動する4WD仕様 e-4WDもありました。

 

 2003年に1Lエンジンの設定がなくなり、チューンした1.2L(108HP)エンジンを搭載し専用サスペンションやエアロパーツを装備したスポーツ仕様の12SRが設定されました。2005年のマイナーチェンジで3ドアが廃止され、DOHC 4気筒1.5Lエンジンが追加されました。(この1.5Lエンジンのスポーツ仕様 15SRも設定されました) 2007年にマーチの欧州仕様であるマイクラのカブリオレ マイクラ C+Cが国内で限定販売されました。(実車画像→ マイクラ C+C 2007) 2010年にマーチ 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 マーチ 2010) 

 

 

 ミニカーは2002年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。特徴的なフロントの顔付きや丸いボディがうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。室内などの細部も良く仕上げられています。京商はスポーツ仕様の12SR/15SRもモデル化しています。これ以外のマーチ 3代目のミニカーはトミカの1/58、トミーテックの1/150、Mテックカプセルの1/72、RAI'Sのポリス仕様、コナミの1/64、日産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN MARCH 1
NISSAN MARCH 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクションの日産 マーチ 2003 (1/43 No.48)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは上記の京商 JコレクションをOEMで製作しているので、これはその型を流用した廉価版です。安価な雑誌付きミニカーですので、室内の仕上げレベルを簡素化してコストダウンしています。またこの個体だけの問題かもしれませんが、下地処理が悪いのか? 塗装状態があまり芳しくありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN MARCH 3
NISSAN MARCH 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1554

NISSAN CUBE 2002 JAPAN

NISSAN CUBE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CUBE


KYOSHO J-COLLECTION JC20039B 1/43 87mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.75m 全幅約1.67m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 98HP 4段自動変速 (FF/4WD)
性能: 最高速 不明(140km/h?)  データーベースで日産 キューブのミニカー検索

日産 キューブ 日本 2002年

 

 1993年に発売されたスズキ ワゴンRが大ヒットし、車高の高い軽ワゴン「トールワゴン」のブームを引き起こしました。その流れは小型車にも波及し1996年にホンダ SM-X、1998年に日産 キューブ、2000年にトヨタ bBなどが登場しました。日産 キューブは日産 マーチをベースにして車高を上げた小型ミニバンで、広々とした室内が特長でした。デザインは丸みの付いたマーチとは異なり、キューブという名前が示すように角ばった箱型でした。DOHC 4気筒1.3L(82HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で変速機は4段自動/CVT、1999年のマイナーチェンジでフルタイム4WD仕様が追加されました。当時若年層の間でミニバンをカスタムカーとして改造することが流行り、同クラスに競合する車がなかったこともあって、キューブは大ヒットしました。(実車画像→ 日産 キューブ 1998)

 

 2002年にキューブ 2代目が登場しました。先代のコンセプトを継承し、箱型ボディに左右非対称のリアウィンドーを持つ極めて個性的なデザインが特徴でした。DOHC 4気筒1.4L(98HP)エンジンを搭載し、変速機は4段自動/CVT、前輪駆動と後輪を電気モーターで駆動するe-4WDがありました。2002年に派生車としてホイールベース/全長(3.9m)を拡大した3列シート7人乗りのキューブ キュービックが登場しました。2005年のマイナーチェンジでフロントグリルやテールライトの意匠が変更され1.5L(109HP)エンジンが追加され、2007年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更されました。キューブ 2代目も大ヒットして2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 キューブ 2008)

 

 

 ミニカーは2002年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。キューブ 2代目 初期型をモデル化しています。プロポーションが正確で箱型ボディがうまく再現され、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。特徴的なフロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。Jコレクション以外のキューブ 2代目のミニカーはMテック カプセルの当時物 1/72、日産名車コレクションと国産名車コレクション、FIRST43(レジン製)などがあります。なおキューブ 初代の量産ミニカーは2022年現在でもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CUBE 1
NISSAN CUBE 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の日産 キューブ 2003 (1/43 No.56)の画像です。メーカーはイクソで、2000年以降に京商 Jコレクションのミニカーはイクソ系の工場で製作していたようなので、これは上記のJコレクション製を流用したものです。安価な雑誌付きミニカーですので、リアウィンドーを変更し室内の仕上げレベルを少し落としてコストダウンしていますが、基本的にはJコレクション製と同じ出来ばえです。ほとんど同じ物が国産名車コレクションのNo.157でも発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CUBE 3
NISSAN CUBE 4

 以下は日産名車コレクションのフロント/リアの拡大画像と国産名車コレクション製の日産 キューブ 2003 (1/43 No.157)と並べてみた画像です。日産名車コレクションと国産名車コレクションの日産 キューブは全く同じというわけではなく、カラーリングは同じメタリック青ながら微妙に色合いが異なっています。また屋根のアンテナのパーツが変更されています。さらにこの2台を並べて初めて気づいたのですが、この2台にはもう一ヶ所違いがあります。それは右側サイドウィンドーで、右側の日産名車コレクションは左右を誤組付けしているので、正しく組み付けてある左側の国産名車コレクションとサイドウィンドーの形状が異なっています。この類の廉価版ミニカーにはたまにこのような組付けミスがありますが、値段が安いミニカーですので、私はこの程度のミスに目くじら立てることはありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CUBE 5
NISSAN CUBE 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1553

NISSAN FAIRLADY Z COUPE (Z33) 2002 JAPAN

NISSAN FAIRLADY Z COUPE (Z33)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z COUPE (Z33)


J-COLLECTION JC13013S 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.31m 全幅約1.82m エンジン 変速機: V型6気筒 3.5L ターボ 280HP 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速250km/h (輸出仕様 リミッター付)  データーベースでフェアレディ Z Z33型のミニカー検索

日産 フェアレディ Z クーペ Z33型 日本 2002年

 

 2002年にフェアレディ Z 5代目 Z33型が登場しました。バブル景気の崩壊で開発が中断された為、先代が生産中止された2年後の登場となりました。1969年に発表された初代(S30型)のイメージが感じられる240Z コンセプトをベースにして、現代風にアレンジしたデザインとなりました。(実車画像→ 日産 240Z コンセプト) このデザインは当時としてはトップクラスの空力性能だったようです。先代まで続いたロングホイールベースの2by2の設定がなくなり、2シーターだけとなりました。元々2by2はアメリカ市場の要望で設定されたものでしたが、その需要はアメリカに輸出されることになったスカイライン クーペ V36型(アメリカではインフィニティ G35 クーペ)が担うことになりました。2003年には電動開閉式ソフトトップを備えたオープンのロードスターが追加されました。

 

 エンジンはV型6気筒3.5Lターボ(280HP)で、国外では350Zの名前で販売されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントバンパー/ライトのデザインが変更され、テールライトがLED化されました。2007年にはエンジンがスカイライン(V36)用のV型6気筒3.5に変更され、313HPにパワーアップされました。同時期に高性能版のニスモ バージョンも追加され、さらにエンジンを3.8L(350HP)にパワーアップしたレース仕様に近い380RSも限定生産されました。2008年にフェアレディ Z 6代目(Z34)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売された京商のJコレクション製です。プロポーションが良く、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類、インパネのメータ、シートが彩色された内装など細かいところも良く出来ています。京商は1/43と1/64でロードスターやレース仕様もモデル化しています。京商以外のZ33型のミニカーはトミカのクーペ/レース仕様、オートアートの1/18(クーペ/ロードスター/レース仕様)、エブロのクーペ/レース仕様、リアルXの1/72などたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN FAIRLADY Z COUPE (Z33) 1
NISSAN FAIRLADY Z COUPE (Z33) 2

 以下は2004年に発売された京商のJコレクション製の日産 フェアレディ Z ロードスター(1/43 型番JC13078B)の画像です。上記のバリエーションでオープン仕様のロードスターをモデル化しています。ソフトトップが付属しているので、ソフトトップを閉じた状態にもできます。以下の側面画像でソフトトップを付けた状態も表示されます。オープンカーですので内装の仕上げが良く見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 1
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 3
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 4

 以下は2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 フェアレディ Z ロードスター (1/43 No.155)の画像です。メーカーはイクソです。上記の京商製と見比べると、同じ物の色違いであることが分かります。京商のJコレクションはイクソがOEM製造していたので、これはJコレクションを流用した廉価版です。安価な雑誌付ミニカーですので、コストダウンで室内の仕上げレベルが少し簡素化され、ソフトトップが付属していません。ただしそれ以外はJコレクションと同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 5
NISSAN FAIRLADY Z ROADSTER (Z33) 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1462

 

ページ  « 前へ 1...328  329  330  331  332  333  334  335  336  337  338  ...372 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.