ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAYBACH 62 2002 GERMANY

MAYBACH 62
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAYBACH 62


AUTO ART 56161 1/43 全長145㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.16m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型12気筒 5.5L ツインターボ 550HP 5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでマイバッハ (戦後)のミニカー検索

マイバッハ 62 ドイツ 2002年

 

 戦前の高級車メーカー マイバッハ社は、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツ社の傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ マイバッハ 1997) モデル名は全長を意味していて、57は全長5.7m、 62は全長6.2mでした。当時のメルセデス ベンツのビジネスライクなデザインに対して、マイバッハは高級ながら遊び心が感じられるデザインでした。メルセデス ベンツのSクラスをベースにしていましたが、使われている技術や材質は最上級のものでした。装備や仕様はオーダーメイドで決められ、当然ながら値段も最上級でした。(当時の最上級グレードは1億円以上) エンジンはV型12気筒5.5L ツインターボ(550HP)、5段自動変速で後輪を駆動する後輪駆動車でした。

 

 2005年にV型12気筒6L(612HP)ツインターボ エンジンを搭載し専用内外装を持った57S/62Sが追加されました。2009年にはエンジンを640HPにパワーアップし戦前の名車ツェッペリンの名前を付けた限定車が設定されました。マイバッハは約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。後継車としてはメルセデス ベンツ Sクラスのストレッチリムジーンが、メルセデス-マイバッハ S600という名前で2014年に登場しました。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたオートアート製です。元々はダイムラー クライスラーの販促プロモーション用ディーラー特注品として作られたようで57と62の2モデルがあり、これは62です。実車が巨大なのでこのミニカーも全長145㎜と迫力があるサイズでした。プロポーションが良く実車に即したカラーリングが綺麗で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。フロントグリルや室内などの細部もリアルに作りこんであり非常に良く出来ていました。 オートアートの1/43では定番となっている前輪がステアするギミックが付いていました。オートアートは1/43以外に1/18でも57/62をモデル化していました。これ以外のマイバッハのミニカーはヘルパ(1/87)の57、ホットホイール(1/64)の62、スパークのランドレー、WHITE BOXの62などがあります。 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAYBACH 62 1
MAYBACH 62 2

 以下は同時期に発売されたオートアート製のディーラー特注品 マイバッハ 57 (1/43 型番B6 696 1955)の画像です。全長が短いマイバッハ 57をモデル化しています。これはディーラー特注品でしたので、MAYBACHロゴが表示された専用紙箱に収められていました。これと同じ型の色違いが型番56151でも市販されました。全長が短いことと内装以外は上記マイバッハ 62とほとんど同じ出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAYBACH 57 1
MAYBACH 57 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と前輪操舵ギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAYBACH 57 5
MAYBACH 57 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1343

VOLKSWAGEN PHAETON (W12) 2002 GERMANY

VOLKSWAGEN PHAETON (W12)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PHAETON (W12)


MINICHAMPS 820902102 1/43 全長119㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.17m 全幅約1.90m エンジン 変速機: DOHC W型12気筒 6L 420HP 
 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでフォルクスワーゲン フェートンのミニカー検索

フォルクスワーゲン フェートン (W12) ドイツ 2002年

 

 フォルクスワーゲンの最上級車 フェートンが2002年に登場しました。グループ傘下の高級車アウディ A8のノウハウと技術を生かして設計されました。デザイン的にはそれまでの最上級車パサートのスタイルを引き継ぎさらに高級感を盛り込んでいました。当初のエンジンはV型6気筒3.2L(241HP)、V型8気筒4.2L(335HP)、W型12気筒6LとV型10気筒5L(312HP)ターボディーゼルがあり、フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムを採用していました。(6気筒車は前輪駆動のみ) W型12気筒エンジンは同社の狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせたもので、このフェートンが最初の搭載車でした。(後にアウディ A8やベントレーにも展開されました)

 

 2003年にロングホイールベース仕様が追加され、2004年にV型6気筒3L(225HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでフロントのデザインが変更されました。フェートンは当時の同社のフェルディナント ピエヒ会長の高級車志向に沿って開発され、メルセデス ベンツを差し置いてシュレーダ首相の公用車に採用されました。ただフォルクスワーゲンは高級車ではブランド力が弱く、グループ内のアウディと競合することもあって販売は芳しくなかったようです。2016年に生産中止となり、総生産台数は約8.4万台でした。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、実車と同時に発売されたディーラー特注品です。ディーラー特注品はメーカーロゴ付の紙箱に収められていち早く発売されます。(後から販売される通常品より値段が高いのですが、色が違うぐらいでほとんど同じものです) このフェートンはミニチェンプスの最盛期に作られた物で、正確なプロポーションで実車がうまく再現されていました。フロントグリル/灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられていました。前述したシュレーダ首相公用車仕様もミニチャンプス製で、これを流用していました。これ以外のフェートンのミニカーはオートアートの1/18、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN PHAETON 1
VOLKSWAGEN PHAETON 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1332

AUDI RS6 (C5) 2002 GERMANY

AUDI RS6 (C5)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI RS6 (C5)


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 243 1/43 全長115㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 ターボ 4.2L 450HP
 5段自動変速 クワトロ4WD
性能: 最高速250km/h  データーベースでアウディ RS6のミニカー検索

アウディ RS6 (C5) ドイツ 2002年

 

 1994年にアウディ 80 アバントをベースにして、5気筒2.2L(315HP)ターボエンジンを搭載した限定生産の高性能版RS2が登場しました。RS2はポルシェが開発に協力し、ポルシェの工場で最終組立てが行われていました。クワトロシステム4WDの6段変速で最高速262㎞/hと高性能でした。(実車画像→アウディ RS2 1994)

 RS2の後継車としてRS4の初代が1999年に登場しました。A4(B5)のスポーツ仕様のS4 アバントをアウディの子会社クワトロがチューニングし、V型6気筒ターボ2.7L(380HP)エンジンを搭載していました。(セダンはなくアバントのみ) クワトロシステム4WDの6段変速で最高速250㎞/hの性能でした。(実車画像→アウディ RS4 1999)

 

 1997年にA6 2代目(C5)が登場し、その高性能版S6が1999年に追加されました。S6のワゴン仕様のアバントにもクワトロがチューニングする特別仕様のRS6が2002年に追加されました。当初はアバントだけでしたが、すぐにセダン(北米向け)も追加されました。V型8気筒4.2L(300HP)エンジンはターボチャージャーで450HPにパワーアップされ、4WDクワトロシステムの5段自動変速で最高速250㎞/hの性能でした。ハイパワーに対応した太いタイヤを収める為のオーバーフェンダーがRS6の外観上の特徴でした。2007年にA6(C6)をベースにしたRS6 2代目(V型10気筒ターボ5L(580HP)エンジン搭載)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ RS6 2007)

 

 

 ミニカーは2015年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションのアウディ RS6 (C5)で、メーカーはイクソです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内のメーターが再現されているなど、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ただしドアミラーの取り付け角度が変なのが少々気になります。(修正しようとしたら根本から折れてしまってうまく治せませんでした) これ以外のRS6のミニカーは同じ型で内装などの仕上げレベルを上げたイクソのカタログモデル、ミニチャンプスのセダン/アバントなどがあります。RS2のミニカーはネオ(レジン製)が、RS4のミニカーはミニチャンプスやヤトミンの1/72があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI RS6 (C5) 1
AUDI RS6 (C5) 2

アウディ RS2のミニカー→ データーベースでアウディ RS2のミニカー検索
アウディ RS4のミニカー→ データーベースでアウディ RS4のミニカー検索
アウディ A6のミニカー→ データーベースでアウディ A6のミニカー検索"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1854

PORSCHE CAYENNE TURBO (955) 2002 GERMANY

PORSCHE CAYENNE TURBO (955)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE CAYENNE TURBO (955)


MINICHAMPS 400061080 1/43 全長112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.78m 全幅約1.93m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.5L ツインターボ 450HP 
6段変速/6段自動変速 4WD
性能: 最高速266km/h  データーベースでポルシェ カイエンのミニカー検索

ポルシェ カイエン ターボ (955型) ドイツ 2002年

 

 ポルシェ初のSUV カイエンが2002年に登場しました。イギリスのレンジローバーに代表される高級SUV市場に参入したいフォルクスワーゲンがポルシェと共同開発した車で、フォルクスワーゲン トゥアレグとシャーシを共有する姉妹車でした。ただしエンジン、サスペンション、内装などはトゥアレグとは別物だったそうです。当初はポルシェとして初のV型8気筒エンジンを搭載したS(4.5L 340HP)とターボ(4.5L 450HP)だけでしたが、2003年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒3.2L VR6(240HP)エンジンを搭載したV6、2009年に6気筒3L(240HP)ディーゼルエンジンを搭載したディーゼルが追加されました。

 

 2006年に520HPにパワーアップされたターボ Sが追加されました。2008年に基本モデルのVR6エンジンは3.6L(290HP)に排気量が拡大され、V型8気筒エンジンが4.8Lに拡大されたS(385HP)、サスペンションが強化したGTS(405HP)、ターボ(500HP)、ターボ S(550HP)のモデル構成となりました。2010年に姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグと共にカイエン 2代目(958型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ カイエン 2代目)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、室内などの細部もリアルに再現され、良く出来ていました。これはターボをモデル化していますが、ミニチャンプスはバリエーションでV6やSなど数種類をモデル化していて、姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグも数種類モデル化していました。ミニチャンプス以外のカイエン 初代のミニカーは、オートアートの1/18、ノレブの1/43と1/18、ヘルパの1/87、シュコー、マイストの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE CAYENNE TURBO 1
PORSCHE CAYENNE TURBO 2

 以下は2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物 ポルシェ カイエン S (1/43 型番WAP02000413)の画像です。上記のバリエーションですが、これはポルシェの特注品でした。上記とほとんど同じですが、ホイール、フロントグリル、排気管、リアのロゴが変更されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE CAYENNE TURBO 1
PORSCHE CAYENNE TURBO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1536

RENAULT MEGANE II 2002 FRANCE

RENAULT MEGANE II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT MEGANE II


ELIGOR  100841 1/43 全長98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 135HP 6/5段変速/4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー メガーヌのミニカー検索

ルノー メガーヌ II フランス 2002年

 

 ルノー メガーヌ 2代目が2002年に登場しました。デザインはベルサティスに代表される当時のルノー流で、直立したリアウインドーを持つ個性的なリアエンドが特徴でした。ボディは3/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン、派生車としてミニバンのセニック、カルマン製の電動格納式グラスルーフを装備する2ドアのクーペ カブリオレ(CC)があり、先代と同じ多彩な構成でした。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L(115HP)/2L、4気筒1.5L/1.9L(120HP)ディーゼルがありました。ヨーロッパ自動車衝突安全性テストにて最高の5星を小型車で初めて取得した安全性や実用性が評価され、2003年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。

 

 2004年にDOHC 4気筒2L(225HP)ツインターボ エンジンを搭載し、ボディ/シャーシをチューンした高性能版RS(ルノー スポール)が追加されました。さらに高性能なRS 225 F1やRS R26.R、レース仕様のRS トロフィーも設定されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントノーズの意匠などを変更したフェーズ IIになりました。高級車ベルサティスでは前衛的とされたデザインは、メガーヌ IIでは個性的であると好評価され、先代同様にヨーロッパ市場で大ヒットしました。2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー メガーヌ III 2008)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエリゴール製の当時物です。初期型の5ドアハッチバックをモデル化しています。エリゴールのミニカーはクラシックカーや商用車がほとんどなのですが、2003年頃にクリオとメガーヌをモデル化していました。(たぶん実車の販促用プロモーションモデルに使われたのだと思います) 出来ばえは同時期のノレブと比べると少し見劣りしましたが、室内などの細部の仕上げはまずまずのレベルで当時のミニカーとしては良く出来ていました。エリゴールはブレークやフェーズ II 5ドアもモデル化していました。これ以外のメガーヌ IIのミニカーはソリドの5ドア、ノレブの3ドアやクーペ カブリオレ、ユニバーサルホビーの3ドアやクーペ カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT MEGANE II 1
RENAULT MEGANE II 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1322

 

ページ  « 前へ 1...327  328  329  330  331  332  333  334  335  336  337  ...373 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.