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プジョー 307 フランス 2002年
2001年にプジョー 306の後継車307が登場しました。206と同じ吊り目ヘッドライトを採用し、206を大きくしたようなデザインでした。ボディは大きくなり、306のスポーティな性格から居住性重視の性格に変わりました。当初は3/5ドアハッチバックだけで、エンジンはDOHC 4気筒1.6L/2L(140HP)、4気筒/2L(109HP)ディーゼルなどがありました。2002年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2002年に5ドアワゴンのSW(3列7人乗り)とブレーク、2003年に電動開閉式ハードトップを持つ2ドアカブリオレのCCが追加されました。SWには後席上部まで開口部のあるパノラミックガラスルーフが標準装備されていました。先代にはあったノッチバックセダンは中国や南米仕様だけで本国向けにはありませんでした。2005年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの間にあった小さなグリルがなくなり、バンパー下の開口部が大きくなりました。モータースポーツでは206 WRCの後継車として、307 WRCが2004年から登場しました。2007年に後継車の308にモデルチェンジしました。総生産台数は約370万台でした。
ミニカーは2002年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの型番15**シリーズは定価約2000円の廉価版ミニカーでしたが、プロポーションなどの基本的な作りは老舗ブランドだけあってしっかり出来ていました。この307も実車の雰囲気がうまく再現されていて、値段以上に良く出来ていました。当時の量産ミニカーとしては珍しく車名ロゴなどのデカールが付属していました。(貼ってありませんが) ソリドは307 WRCと307 CCもモデル化していました。これ以外ではノレブが3/5ドア、SW、CCのマイナーチェンジ前後、WRC仕様など20種類ほどをモデル化しています。イクソ、オートアート、ビテスのWRC仕様もあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ エンツォ フェラーリ イタリア 2002年
フェラーリ F50の後継車として創業者の名前を冠したエンツォ フェラーリが2002年に登場しました。デザインは日本人デザイナー奥山清行氏によるもので、F1をイメージさせるフロントノーズ、露出させた伝統の丸形テールランプ、跳ね上げ式のドアなどいかにもスーパーカーらしい演出がされていました。ボディパネルやフレームにカーボンファイバーが使われ、徹底的に軽量化されていました。エンジンは専用設計のDOHC V型12気筒6L(660HP)とF50より大幅にパワーアップし、クラッチの無いパドルシフトによる6段半自動変速で最高速は350km/hの性能でした。
フェラーリ F50はF1そのもののエンジン搭載方式だったので、騒音や振動の問題がありましたが、エンツォ フェラーリではサブフレームにゴムブッシュを介してエンジンを固定する一般的な方式に改めていました。またエンジン/変速機/サスペンション/駆動力を統合的に制御するシステムが備えられ、ノーマル/スポーツ/レースと制御プログラムを切り替えられました。ノーマルでは公道で制御不能となるような状況を回避できるので、より安全な車となっていました。399台が生産され、当時の価格はプレミアム付きで1億円以上だったとのことです。
FXXプログラムというレースカー開発プログラムがあり、エンツォ フェラーリをベースにしたサーキット走行専用車FXXが開発され、フェラーリが認定した特別なユーザーにのみ販売されました。ユーザーがFXXでサーキット走行したデータをフェラーリに提供し、そのデータをフェラーリがレースカー開発に役立てるのだそうです。なおFXXでレースに出ることは出来ませんでした。(実車画像→ フェラーリ FXX)
ミニカーはイクソのフェラーリ シリーズ(型番がFER****)の第1弾で2004年に発売されました。このシリーズは50車種ほどが発売され2007年頃に終わりましたが、ほとんどが良くできていました。このエンツォもプロポーションが良くリアウインドー越しに見えるエンジンや室内がリアルに再現されていて、かなり良い出来ばえです。これ以外のエンツォ フェラーリのミニカーとしてはブラーゴの1/43と1/18、マテル(ホットホイール)の1/43と1/18、京商の1/64、1/43、1/12、レジン製ではBBRなどがあります。フェラーリ FXXのミニカーはイクソ、京商の1/64、1/43、マテル(ホットホイール)の1/43、1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マセラティ クーペ カンビオコルサ イタリア 2002年
1993年にデ トマソはマセラティの株をフィアットに売却し、マセラティはフィアット傘下となりました。1997年にはフェラーリ傘下となり、ギブリ IIやシャマルを後継する車として3200GTが1998年に登場しました。(実車画像→ マセラティ シャマル 1990) 3200GTはそれまでのビトルボをベースにした車とは異なり本格的なスーパースポーツカーとして設計されました。曲面で構成された現代風の2ドアクーペのボディはイタルデザインによるもので、ブーメランと呼ばれた円弧状のリアライトが特徴でした。エンジンはシャマル用のツインターボ DOHC V型8気筒3.2L(370HP)で、最高速280km/hの性能でした。(実車画像→ マセラティ 3200GT 1998)
3200GTの後継車としてクーペが2001年に登場しました。デザインは先代の特徴だったリアライトが変更されていましたが、それ以外はほぼ同じでした。シャーシは3200GTがベースで、エンジンはフェラーリ F430用をベースにしたDOHC V型8気筒4.2L(390HP)が搭載され、パドルシフトの6段半自動変速仕様はカンビオコルサと命名されました。2002年にホイールベースを短縮した2シータのオープン仕様のスパイダーが追加され、2004年に400HPにパワーアップしエアロパーツを付けたグランスポルトが追加されました。レース仕様のトロフェオも2003年に設定されました。2007年に後継車のグランツーリスモにモデルチェンジしました。(実車画像→ マセラティ グランツーリスモ 2007)
ミニカーは2003年に発売されたイクソ製です。クーペ カンビオコルサをモデル化しています。イクソは倒産したビテス系ブランドを引き継ぐ新ブランドとして2001年頃に登場し、当初からビテス後期物と同等の高品質のミニカーを発売していました。このクーペもフロントグリル周りが実車の雰囲気がうまく再現されていて、内装などの細部もよく再現されていました。イクソはクーペ、グランスポルト、トロフェオなど18種類をモデル化しています。イクソ以外のクーペのミニカーはシュコー ジュニア、マイスト(1/18)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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モーガン エアロ 8 イギリス 2002年
モーガン社は1920-30年代にサイクルカーの3輪スポーツカー MX-4で成功した、少量生産のスポーツカーメーカーです。1936年にはサイクルカーのエンジンを使った4輪車の4/4が登場しました。4/4はその後1949年まで生産されました。1950年に後継者のプラス 4、1955年に4/4 シリーズ II、1968年にプラス 8、2000年にエアロ 8が登場しました。2022年現在のラインアップにはプラス 4、プラス 6、昔のサイクルカーをリバイバルさせた3ホイーラーの3モデルがあります。
エアロ 8はモーガンの伝統的なデザインを現代的に進化させたモーガン 初のスーパーカーでした。外観はモーガン 4/4の基本的なスタイルを踏襲し、空力的な考慮をしたフロント部分にヘッドライトを組み込んでいました。アルミニウム製フレームを採用し、BMW製V型8気筒4.4L(286HP)エンジンを搭載し6段変速で最高速257km/hの性能でした。2007年にはBMW製V型8気筒4.8L(362HP)エンジンを搭載し6段自動変速機を装備したシリーズ4が追加されました。2012年に屋根が付いたクーペが追加され、2018年まで生産されたようです。
ミニカーは2003年に発売されたスパーク製(レジン製)です。スパークは2000年頃に登場したミニマックス社のブランドでしたから、同ブランドとしては初期の物でした。プロポーションが良くエッチングメタル製のフロントグリルやワイパーなど細部までリアルに仕上げてあり良く出来ていました。また室内もアルミ削り出しのインパネがそれらしく再現されています。(ただしヘッドライトの取り付け位置は実車画像と見比べると多少違っている感じがしますが) レジン製ミニカーは経年劣化の問題があるのですが、このミニカーについては約20年経過していますが劣化の兆候は見られません。(ただし私が所有するこれ以外のスパークのミニカーにはモールの剥がれなど不具合が発生した物があります) スパークはバリエーションでルマン参戦車など10種類をモデル化しています。これ以外のエアロ 8のミニカーはマイストの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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サーブ 9-3 2.0T スウェーデン 2002年
2002年に9-3はGM系列のオペル ベクトラ C(2002年)をベースとした2代目にモデルチェンジしました。2ドア コンバーチブルは残りましたが、ハッチバックは4ドアセダンに変わりました。フロントグリルにサーブのデザインを残していますが、全体的には普通のセダンになりました。エンジンもずっと使われてきたサーブの4気筒が廃止され、GM系列の4気筒1.8L/2LとV型6気筒2.8Lに変わりました。2004年にコンバーチブル、2005年にハッチバックの代わりとして5ドア ワゴンのコンビが追加されました。
2008年のマイナーチェンジで、細長く切れ上がったヘッドランプでフロントの意匠が変更され、それ以外の内外装も大幅な変更が行われました。同年にV型6気筒2.8L(280HP)エンジンを搭載して足回りを強化し、XWDシステムと称する4WDを採用したターボ Xが限定生産されました。(実車画像→ サーブ 9-3 2008)
2009年に親会社のGMが経営破綻し、不採算部門のサーブはオランダのスパイカー カーズ社に売却されました。スパイカー カーズ社傘下でもサーブの経営は改善されず2011年に破産申請し、2012年にスウェーデンの電気自動車メーカー NEVS(National Electric Vehicle Sweden)社に買収されました。2013年にNEVS社傘下で9-3は再生産されましたが、2014年に生産中止となりました。最終的にNEVS社はサーブ ブランドの廃止を2016年に公表しました。
ミニカーは2003年に発売されたユニバーサルホビー製の当時物です。最近のユニバーサルホビーは農機関係のミニカーを主力にしていますが、2010年頃までは1/43の乗用車も手掛けています。プロポーションが良く、細かいところも結構リアルでかなり良い出来ばえです。比較的安価なミニカーですが、室内のインパネなどもそこそこリアルに再現されています。これ以外の9-3 2代目のミニカーとしては、シュコーやヤトミンのコンバーチブル、モーターアートやカララマのコンビなどがあります。マイナーチェンジ後の最後の9-3は北欧で販売されているミニカー付雑誌「SAAB COLLECTION」のNo.23とNo.31でモデル化されているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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