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GM キャディラック エスカレード アメリカ 2002年
1997年に登場したフォード リンカーン ナビゲーターがSUVの高級車として大ヒットしたことに対抗して、GMも高級車キャディラックのSUV エスカレード 初代を1998年に登場させました。エスカレードはGMCのSUV ユーコン(YUKON 1992年登場のシボレー ブレイザーの後継車)の豪華版ユーコン デナリー (YUKON DENALI)1998年式をベースにしており、外観はユーコンとほぼ同じでした。ただし内装は革張りシートや木目調ダッシュボードなど豪華に仕立てられていました。エンジンはV型8気筒5.7Lで、4段自動変速で駆動方式はフルタイム4WDでした。外観がユーコンのままだったので、キャディラックらしくないと不評で販売は低調だったそうです。 (実車画像→ フォード リンカーン ナビゲーター) (実車画像→ GMC ユーコン デナリー) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 初代)
2002年にキャディラック エスカレード 2代目が登場しました。初代と同じくベースはユーコンでしたが、不評だった外観はキャディラック デビル セダン 2000年と似たイメージのフロントを採用してキャディラックらしい雰囲気に変わりました。内装も一層豪華になり、エンジンは専用のV型8気筒6L(350HP)を設定していました。この2代目が営業的に成功したことで、エスカレードは高級SUVとしての地位を確立し、2007年に3代目にモデルチェンジしました。なおエスカレードよりも小さいSUVとしてキャディラック SRXが2003年に登場しました。(実車画像→ GM キャディラック デビル セダン 2000年) (実車画像→ GM キャディラック SRX) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 3代目)
ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズで、エスカレード 2代目をモデル化しています。ミニカーの底板に「ANSON FOR DELPRADO」と表示されているので、メーカーはアンソンです。アンソンは主に1/18のダイキャスト製ミニカーを製作していて、キャディラック エスカレードもモデル化していましたので、それのOEMのようです。プロポーションが良く実車のごつい雰囲気が良く再現されていました。ドア下のステップ、フロントグリルのエンブレム、室内のメーターパネルなどの細部もそこそこ再現されていますので、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットが開閉するギミックも付いています。ただ底板に縮尺1/43と銘記されていますが、実際には1/50でモデル化されているようで、1/43サイズより少し小さめなのが今一つです。これ以外のキャディラック エスカレード 2/3代目のミニカーはソリドの1/43、JADA TOYSやアーテル(ERTL)の1/24、マテルの1/64と1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ Eクラス (W211) ドイツ 2002年
メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。ボディは少し大きくなり、先代(W210)で採用された4灯式ヘッドライトはより傾斜した楕円形に変わり見た目が良くなりました。当初はセダンだけで、2003年にワゴン(Tモデル S211)が追加されました。エンジンは4気筒1.8Lコンプレッサー付、V型6気筒2.5L/2.6L/3L/3.5L、V型8気筒5L/5.5L/5.5L スーパーチャージャー(476HP E55 AMG)、4気筒2.2L/5気筒2.7L/6気筒3L/3.2Lディーゼルなど多彩でした。新開発されたSBC(Sensotronic Brake Control ブレーキ制御システム)に不具合がありリコールがおこなわれるなど、当時のアメリカのコンシューマーレポートでは電子システムの信頼性低下が指摘されました。
2006年のマイナーチェンジで、フロントグリル形状など前後の意匠がスポーティに変更されました。不具合があったSBCが廃止されるなど電子システムが改善されました。高性能版のE55 AMGは新開発されたDOHC V型8気筒6.2L(514HP)エンジンを搭載するE63 AMGに変わりました。2009年まで生産されEクラス 4代目(W212)にモデルチェンジしました。2代目Eクラス(W211)は初期の電子システムの信頼性問題で評判を落とし、販売は芳しくなかったとのことです。(実車画像→ メルセデス ベンツ Eクラス (W212))
ミニカーは2003年頃に発売されたミニチャンプス製で、これはディーラー向け特注品でした。(基本的にはカタログモデルの型番400036000と同じものです) この頃のミニチャンプスがモデル化したメルセデス ベンツの出来ばえには定評がありました。このW211も実車の雰囲気を的確にとらえたフロント造形、リアルな灯火類や室内などかなり良い出来ばえです。なおミニカーの車名表示はW211となっていてモデル化された実車名が特定できないので、実車諸元はE500のデータを記載しています。ミニチャンプスはワゴン(S211)もモデル化しています。これ以外のW211/S211のミニカーはブッシュのS211 1/87、ヘルパのW211 1/87、京商のW211 1/18、シュコーの1/87、ヴィーキング(WIKING)の1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ CLK (C209) ドイツ 2002年
メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。先代のスタイルを継承していますが、楕円形4灯式ヘッドライトがよりスマートな形状になりました。ボディ形式はセダンとワゴン(Tモデル)で、当初のエンジンは4気筒2L、V型6気筒2.4L/3.2L、V型8気筒5L(306HP)、5気筒2.7Lディーゼルなどがありました。高性能版のE55 AMGはスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(467HP)エンジンを搭載していました。
W211をベースとしたクーペ CLKの2代目C209が2002年に登場しました。こちらも先代を踏襲したスタイルですが、2つのヘッドライトが連なった形状となりました。2003年に電動ソフトトップを持つカブリオレ A209が追加されました。エンジンはセダンのW211と同様です。Eクラスは2009年に4代目のW212にモデルチェンジしました。なおW212のクーペ/カブリオレ C207/A207はCLKクラスではなくEクラスに統合されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ Eクラス (W212))
ここでメモとして、メルセデス ベンツの各クラスのクーペの名前についてまとめておきます。(2018年時点)
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スマート シティ カブリオレ (W450) ドイツ 2002年
2000年にスマート シティ クーペにオープン仕様のカブリオレが追加されました。ソフトトップは電動で開閉しますが、フルオープンにするにはルーフ左右のガイドレールを手動で取り外してトランクに収納する必要があります。(開閉操作の動画) カブリオレをベースにしてルーフ/ウィンドウ/ドアを取り去ったコンセプトカー クロスブレード(CROSSBLADE)が2001年に公開され、コンセプトカーとほぼ同じものが2000台限定生産されています。こんな小さな車だからこそ、開放感のあるオープン仕様が必要なのかもしれません。
2002年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの形状変更など外観が少し変更されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR)(4気筒1.3/1.5Lエンジン) が追加されました。この車は三菱 コルトの姉妹車でした。この車に合わせて、シティ クーペはフォーツー(FORTWO)に名前が変わりました。なお初代のフォーフォーは販売不振で2006年に生産中止となりました。
2007年にフォーツーの2代目が登場しました。外観は似ていますが、ボディは一回り大きくなり、エンジンは三菱製の3気筒1L(71HP)エンジンを搭載していました。この頃にガソリン価格が高騰しユーザーの低燃費車志向が高まり、2007年にスマートは黒字転換しました。初期のスマートは排気量が660cc以下だったので車幅を軽規格内に収めて、スマートK/フォーツーKの名前で日本国内でも2001年まで発売されました。2014年にフォーツーの3代目とフォーフォーの2代目が登場しました。この車はルノー トゥインゴの姉妹車で、3気筒1L(70HP)/899㏄ターボ(90HP)エンジンを搭載しています。
ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ IIで、2003年にランボルギーニ ミウラとのセットで発売されました。ヘッドライトが変更されたマイナーチェンジ版をモデル化しています。メーカーは不詳ですが、ミニチャンプスと同じ型を使っているのではないかと思うほど、基本的な造形は良くできてます。ただオープンカーで内装が良く見えるので、仕上げを省略した黒一色の内装はやや興ざめです。(ミニチャンプスは内装がカラフルに仕上げてあります) カブリオレのミニカーは京商(1/18)の初代、ミニチャンプスの初代と2代目、ブッシュ(BUSCH 1/87)の初代、2代目、3代目があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マイバッハ 62 ドイツ 2002年
戦前の高級車メーカー マイバッハ社は、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツ社の傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ マイバッハ 1997) モデル名は全長を意味していて、57は全長5.7m 62は全長6.2mでした。当時のメルセデス ベンのビジネスライクなデザインに対して、マイバッハは高級ながら遊び心が感じられるデザインでした。ベンツのSクラスをベースにしていましたが、使われている技術や材質は最上級のものでした。装備や仕様はオーダーメイドで決められ、当然ながら値段も最上級でした。エンジンはV型12気筒5.5L ツインターボ(550HP)、5段自動変速で後輪を駆動する後輪駆動車でした。
2005年にV型12気筒6L(612HP)ツインターボ エンジンを搭載し専用内外装を持った57S/62Sが追加されました。2009年にはエンジンを640HPにパワーアップし戦前の名車ツェッペリンの名前を付けた限定車が設定されました。マイバッハは約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。後継車としてはメルセデス ベンツ Sクラスのストレッチリムジーンが、メルセデス-マイバッハ S600という名前で2014年に登場しました。
ミニカーは2003年に発売されたオートアート製です。元々はダイムラー クライスラーのプロモーション用ディーラー特注品として作られたようで、57と62の2モデルがあります。この62のミニカーは巨大な実車ゆえに、ミニカーも全長145㎜と迫力があるサイズです。プロポーションが良く、カラーリングも綺麗で、フロントグリルや室内などの細部もリアルに作りこんであり非常に良く出来ています。 オートアートの1/43では定番となっている前輪がステアするギミックが付いています。オートアートは1/43以外にも1/18で57/62をモデル化しています。これ以外のミニカーはヘルパ(1/87)の57、ホットホイール(1/64)の62、スパークのランドレー、WHITE BOXの62などがあります。 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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