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ポルシェ 911 (996) ターボ ドイツ 2000年
ポルシェ 911の5代目 996型で採用された涙目型ヘッドライトは従来の911ユーザーには評判がよくありませんでした。そこで2000年に追加された996 ターボではヘッドライトの形状が変更されました。さらに2002年のマイナーチェンジで後期型となり、全モデルがターボと同じデザインのヘッドライトに変更され、内装もグローブボックスが追加されるなど変更されました。エンジンが3.6Lに拡大され、可変吸気バルブのヴァリオカムも連続可変に進化しました。
1999年にGTカーレースに参戦するユーザ向けに、3.6L(360HP)エンジンを搭載した2WDのGT3が限定生産されました。(GT3は後期型ではカタログモデル化されました) 2002年にターボをベースにして、エンジンを462HPにパワーアップし、2WD化でボディを軽量化したGT2が追加されました。GT2は最高速315km/hと市販型の996として最強のモデルとなりました。2004年に911は6代目 997型にモデルチェンジしました。
ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。前述した同じビテス製の966 カレラ 4と同様に、これもレベルの高い出来ばえになっていました。室内のインパネ、ホイールの赤いブレーキキャリパー、床下部分の構造など細部まで良く作りこんでありました。ただリアフェンダーの吸気ダクトが少し小さめにみえるのが今一つです。このミニカーは3000台の限定生産品ということで、ディスプレイケースの裏にシリアルナンバーを記したラベルが貼ってありました。(この頃のビテスにはこのような限定生産品が多かったです) 996 後期型のミニカーは非常にたくさんあります。ミニチャンプスではカレラ4、ターボ、タルガ、カブリオレ、GT2、GT3などほぼ全モデル、オートアート、ソリドのGT2、マイスト、レジン製ではスパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン クサラ ピカソ フランス 2000年
1997年にシトロエン ZXの後継車としてクサラが登場しました。 エグザンティアのようなノッチバック風のボディに曲面的な処理がされたデザインで、あまり個性がありませんでした。プジョー 306とシャーシを共有する前輪駆動車で、シトロエン流のハイドロニューマティックサスペンションは採用されていませんでした。ボディ形式は3/5ドアハッチバックと5ドアワゴンがありました。エンジンは4気筒/1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.9L/2Lディーゼルで、5段手動/4段自動変速 最高速205km/h(2L)の性能でした。クサラは2002年からラリーに参戦し、2003年から3年連続で優勝するなど大活躍しています。2004年に後継車C4が登場し、2006年まで生産されました。(なおXSARAという名前に特別な意味はないとのこと) (実車画像→ シトロエン クサラ 1997) (実車画像→ シトロエン C4 2004)
シトロエン クサラ ピカソは1999年に登場した5ドアのミニバンです。名前は画家のピカソに因んでいました。クサラとはホイールベースが異なる全くの別物のシャーシで個性的なボディデザイン(広い室内空間が一目で感じられる)はピカソという名前を納得させました。エンジンはクサラと同じ4気筒1.6L/1.8L、4気筒2Lディーゼルがありました。2003年にDOHC 4気筒2L(137HP)エンジン搭載の高性能版が追加され、2004年のマイナーチェンジで内外の意匠が変更され、4気筒1.6L(110HP)エンジンが追加されました。クサラ ピカソは個性的なデザインのミニバンとして世界中で大ヒットし、2006年に後継車C4 ピカソが登場した後も2008年まで生産されました。(実車画像→ シトロエン C4 ピカソ 2006)
ミニカーは2000年に発売されたノレブ製の当時物です。プロポーションが良く細部も良く仕上げてあります。ノレブは2000年頃からミニチャンプス風の緻密な出来ばえのミニカーを作るようになってきましたが、フランス車を作らせるとミニチャンプスよりもノレブのほうが実車の雰囲気をうまく再現しています。(型職人のちょっとしたセンスが違うのでしょう) ノレブはマイナーチェンジ後のピカソもモデル化しています。これ以外のピカソのミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ II、マイストの1/64と1/43、フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROEN」のNo.55(ユニバーサルホビー製)などがあります。ピカソではないクサラのミニカーはラリー仕様がほとんどで、ビテスやソリドなどがあり、ノーマル仕様ではノレブが3ドアとブレークをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 607 フランス 2000年
1999年にプジョー 605の後継車607が登場しました。605の連番の606は欠番となりましたが、初期トラブルで不評だった605を引き継いだのではなく、全く新しく開発したという意味で607としたようです。実際に後にシトロエン C6と共有するシャーシ(横置きエンジン前輪駆動)は新しく設計されたもので完成度は高かったようです。ボディデザインも205に始まる新しいプジョーの吊り目スタイルが採用されイメージを一新していました。ボディ形式はセダンのみで、当初のエンジンはDOHC 4気筒2.2L(163HP)、DOHC V型6気筒3L(211HP)、4気筒2.2L(136HP)コモンレール式ディーゼルでした。
2004年のマイナーチェンジで前後の意匠を少し変えた後期型となり、6段自動変速機 フォード製のV型6気筒2.7L(204HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。ライバルのルノー ヴェルサティスやシトロエン C6より外観がオーソドックスなデザインだったので、公用車として好まれたようです。ホイールベースを拡大した607の特別仕様車がシラク大統領専用車として使われました。607は2010年まで生産され、直接の後継車ではないですが、中型車407の後継車でもあった508が後継車となりました。総生産台数は約17万台でした。(実車画像→ プジョー 508 )
ミニカーは2001年頃に発売されたノレブ製の当時物です。2000年代に発売されたノレブの1/43ミニカーは他社より高価でした。(また2000年頃に良く使われていた大きなプラスチック製台座を使ったノレブの梱包箱は場所をとるので困りました) 2020年代の最近のノレブの1/43ミニカーも安くはないですが、値段相応で出来が良く、フランスの新型車のほとんどをモデル化しています。この607もプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。高級車らしい色合いの内装など細部も良く再現されていて、とても良く出来ていました。ノレブは2004年の後期型もモデル化していました。これ以外のプジョー 605のミニカーはレジン製少量生産品があるようですが、量産ミニカーではこのノレブ製しかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 147 イタリア 2000年
" アルファ ロメオ 145/146の後継車として147が2000年に登場しました。盾型のフロントグリルは1950年代のジュリエッタを現代風にアレンジしたようなデザインで、アルファ ロメオならでの独創的なデザインでした。ボディは3/5ドアハッチバックで、5ドアのリアドアはドアノブがドアサッシュに隠されていて3ドアのように見えスタイリッシュでした。156のドライブトレーンをベースにした横置きエンジンの前輪駆動車で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/2L(150HP)、4気筒1.9L(115HP)ターボディーゼルでした。156に続いて2001年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。"
" 147には156で開発されたセレスピード(半自動変速機)が採用されていました。2002年にDOHC V型6気筒3.2L(250HP)エンジンを搭載し、幅広タイヤ用に車幅を広げた高性能版(6段変速 最高速246km/h)GTAが設定されました。2004年のマイナーチェンジで後期型となりフロント/リアの意匠が変更されました。同時に内装の変更やディーゼルエンジンのパワーアップも行われました。2006年に170HPまでパワーアップされたディーゼルエンジンも設定されました。147は大ヒットし、2010年に後継車のジュリエッタにモデルチェンジするまでに約58万台が生産されました。"
" ミニカーは2001年に発売されたソリド製の当時物です。前述したソリド製の156、166と同じ型番1500番台(1500シリーズ)のミニカーで、このシリーズにはアルファ ロメオが多いのですが、いずれも安価ながら良い出来ばえでした。この147もフロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内もシートが彩色されているなど結構良く作りこんであり、室内が見えるようサイドウインドーが半分開いた状態にしてあるのは老舗ブランドらしい粋な心遣いです。(内装を作りこんであっても、あまり見えないのでは意味がありませんので) これ以外の147のミニカーはミニチャンプスの前期/後期型、シュコー、ハイスピード、スパークのレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ボルボ S60 スウェーデン 2000年
1996年にボルボ 850の後継車としてS70/V70(エステート)が登場しました。ボディは少し大きくなり、デザインは850を踏襲していましたが、全体的に丸みが付きました。構造的にも850を踏襲していたので、850と同じDOHC 5気筒2L/2.3L/2.4L/2.5Lと2.4L(ディーゼル)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で4輪駆動も設定されました。ターボ付きの高性能版のS70 T5やボルボ創立70周年を記念して2.5L(247HP)エンジンを搭載した高性能版 V70Rがありました。派生車として車高を上げたクロスカントリー仕様のV70XC AWDが1997年に追加されました。(実車画像→ ボルボ S70 1998)
2000年にボルボ S70の後継車としてS60が登場しました。(名前からS60の後継車がS70のように誤解しやすいです) なおV70の後継車は2000年にV70 2代目にモデルチェンジし、V60という名前のエステートは2010年のS60 2代目から設定されました。個性的なリアの造形はフロントの造形とシンクロさせたもので、上級車のS80と同じデザインでした。プラットフォームもS80と共有していて、先代と同じDOHC 5気筒2L/2.3L/2.4L(ターボ)/2.5L(ターボ)と2.4L(ディーゼル)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、2004年に登場した2.5Lターボ(300HP)エンジンを搭載した高性能版S60Rは4輪駆動を採用し6段変速で最高速250km/hの性能でした。2005年のマイナーチェンジでヘッドライトやバンパーが小変更されました。2010年にS60 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ボルボ S80 1998) (実車画像→ ボルボ S60 2010)
ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製です。ボルボのロゴが付いた梱包箱にに入ったボルボの特注品でS60をモデル化しています。(ミニチャンプスの標準品の型番は430171260(空M)です)プロポーションが良くミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で良く出来ています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されていて、ルーフのピラーがやや太いのも実車に即しています。ミニチャンプスはS60Rもモデル化しています。S60 初代はミニカー化のライセンス認証をミニチャンプスが得ているようで、ミニチャンプス以外のミニカーは無いようです。なお2000年頃からこの自動車メーカーのライセンス認証が厳しくなり、同じモデルを複数のミニカーメーカーが競作することが少なくなりました。(昔のミニカーは競作があって、ミニカーメーカーの個性が発揮されていましたが) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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