ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

HONDA INSIGHT 1999 JAPAN

HONDA INSIGHT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA INSIGHT


EBBRO 43133 1/43 全長94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.14m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 3気筒 1L 70HP + 電動モーター 10kW (13HP)
 5段変速/CVT無段動変速
性能: 最高速160km/h   データーベースでホンダ インサイトのミニカー検索

ホンダ インサイト 日本 1999年

 

 1997年に世界初の量産ハイブリッドカー トヨタ プリウスが登場し、当時としては驚異的な燃費28㎞/L(当初)を実現しました。これに対抗してホンダ初のハイブリッドカー インサイトが1999年に登場しました。プリウスを上回る燃費を実現する為、コンパクトな2人乗りのハッチバッククーペとし、軽量化と空気抵抗低減を徹底することで燃費35km/Lを達成しました。軽量化の為車体はNSXのようなアルムフレームを採用しフロントフェンダーは樹脂化されていました。リアホイールをカバーし後部を絞り込んだたスマートなボディは空気抵抗係数Cd値0.25と市販車としては最高レベルでした。(ちなみに1991年のスバル アルシオーネ SVXのCd値は0.29でした)

 

 ホンダIMAと呼ぶハイブリットシステムは3気筒1L(70HP)リーンバーンVTECエンジンに電動モーター10kW(13HP)を直結していて、エンジンは常時稼働していて電動モーターは発進や加速時にアシストする方式でした。(モーターは減速時に発電機として回生制動し、Ni水素バッテリーの残存容量低下時にも発電機として電池を充電する)5段変速/CVT無段動変速で最高速160km/hの性能でした。ホンダIMAシステムはエンジンで走行するのが基本で、電気モーターだけでも走行できるプリウスとは異なっていました。2004年のマイナーチェンジで燃費が36km/Lに向上しました。2006年に生産中止となり総生産台数は全世界で約1.7万台でした。(国内分は約2300台で、プリウスのような実用車ではなかったので売れませんでした) 2009年にインサイト 2代目が登場しました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物です。エブロらしいリアルな造形で、ホイールをカバーしたリアフェンダーや絞りこまれたリアエンドの独特な造形など実車の個性的なデザインがうまく再現されていてとても良く出来ていました。室内の細部もそこそこ良く再現されていました。実車がめったに見かけない人気のない車だったこともあって、これ以外のインサイト 初代のミニカーは最近までありませんでしたが、2022年に国産名車コレクション 1/24でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA INSIGHT 1
HONDA INSIGHT 2

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FORD EXCURSION 2000 USA

FORD EXCURSION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD EXCURSION


DELPRADO (ANSON) No.83 1/50? 全長118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2.03m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 225HP 4/5段自動変速 2WD/4WD
性能: 最高速160km/h?  データーベースでフォード エクスカージョンのミニカー検索

フォード エクスカージョン アメリカ 2000年

 

 フォードのピックアップトラックを代表するFシリーズは1940年代後半に登場し、現在まで続いています。(実車画像→ フォード F-150 2021年式(14代目)) そのFシリーズをベースにしたSUVがブロンコで、初代は1960年代に登場しました。さらにF-250 スーパーデューティ ピックアップをベースにした大型SUV エクスカージョン初代が1999年に登場しました。(実車画像→ フォード F-250 スーパーデューティ ピックアップ) エクスカージョンは中型SUVのエクスペディション(ブロンコの後継)やエクスプローラーよりも大きく、当時世界最大のSUVといわれました。同クラスのライバルとしてはGMのシボレー サバーバンなどがありました。(実車画像→ GM シボレー サバーバン)

 

 エクスカージョンはV型8気筒5.4L、V型10気筒6.8L(310HP)、V型8気筒7.3L ターボ ディーセル(250HP)エンジンなどを搭載していました。全長5.7m車幅約2m車高約2mの大きなボディは3列シートの9人乗りで、リアゲートの下半分は左右に開きました。駆動方式は2WDと4WDがありました。ホイールベースを延長した巨大なストレッチリムジーンもありました。当初の販売は好調でしたが、ガソリン価格の上昇で巨大なサイズ故の燃費の悪さが災いし、その後の販売は伸び悩みました。最終的にエクスペディションに統合されて2005年に生産中止となりました。
データーベースでフォード エクスペディションーのミニカー検索
データーベースでフォード エクスプローラーのミニカー検索
データーベースでフォード ブロンコのミニカー検索

 

 

 ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。 ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の面構えやごついタイヤなど実車の雰囲気が良く再現されていて結構良い出来ばえでした。リアゲートは実車と同じように開閉し、室内もそれなりに仕上げてありました。エクスカージョンはほとんどモデル化されていないので、世界の名車シリーズの中でも買う価値があるミニカーでした。なおこれとほとんど同じ物がアンソンのブランドでも発売されていましたが、国内販売されたかどうかは不明です。以下はフロントとリアの拡大画像とリアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD EXCURSION 1
FORD EXCURSION 2

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MERCEDES-BENZ C320 ELEGANCE (W203) 2000 GERMANY

MERCEDES-BENZ C320 ELEGANCE (W203)
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MERCEDES-BENZ C320 ELEGANCE (W203)


SCHUCO 4613 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.54m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 3.2L 218HP 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速246km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W203のミニカー検索

メルセデス ベンツ C320 エレガンス (W203) ドイツ 2000年

 

 メルセデス ベンツ Cクラスの2代目W203が2000年に登場しました。Eクラス 2代目(W210)で採用された新しいメルセデス ベンツの顔である丸形4灯式ヘッドライトを少し変形して採用していました。(ひょうたんのような形でなんとなくユーモラスでした) ボディはセダンとワゴン、派生車として2001年に3ドアハッチバックのクーペ(CL203)も設定されました。当初のエンジンはスーパーチャージャー仕様があるDOHC 4気筒1.8L/2L、V型6気筒2.6L/3.2L、4気筒2.1L/5気筒2.7Lターボディーゼルなどがありました。なおこのW203からモデル名の数字上2桁が排気量を示すという慣例が破られた為、C280の排気量が3Lなど意味が分かり難いモデル名になりました。

 

 高性能版としてスーパーチャージャー付V型6気筒3.2L(353HP)エンジン搭載のC32 AMGがありました。2005年のマイナーチェンジで、V型6気筒エンジンがDOHCの新型に切り替わり7段自動変速機が追加されました。C32 AMGはV型8気筒5.4L(367HP)エンジン搭載のC55 AMGに切り替わりました。W203は2006年まで生産され、3代目Cクラス(W204)にモデルチェンジしました。 またスポーツクーペは2008年のモデルチェンジで新しいCLCクラスの車として独立しました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたシュコー製の当時物です。ミニカーのモデル名は単にCクラスとされていたので、ここで記載しているモデル名のC320は当方が設定したものです。(車名のエレガンスはグレード名です) ヘッドライト周りの造形がいまひとつな気もしますが、全体的には実車の雰囲気がうまく再現されていて良くできていました。(このひょうたん型のヘッドライトはそれらしく再現するのが難しいようです) 室内も結構リアルに再現されていました。シュコーはマイナーチェンジ後の上級グレードのアヴァンギャルドもモデル化していました。W203のセダンのモデル化ライセンスはシュコーが独占していたようで、以前はメルセデス ベンツのほとんどをモデル化してきたミニチャンプスはワゴンのTモデルとハッチバッククーペのCL203だけをモデル化していました。それ以外のW203のミニカーではブッシュ(BUSCH)のセダンとTモデル 1/87やスパークのC55 AMGなどがあります。(1/87のモデル化ライセンスは1/43とは別物なのでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ C320 ELEGANCE (W203) 1
MERCEDES-BENZ C320 ELEGANCE (W203) 2

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BMW X5 4.4i (E53) 2000 GERMANY

BMW X5 4.4i (E53)
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BMW X5 4.4i (E53)


MINICHAMPS 431028471 1/43 全長110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.87m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.4L 286HP 5段変速/5段自動変速/
性能: 最高速230km/h フルタイム4WD データーベースでBMW Xシリーズのミニカー検索

BMW X5 4.4i (E53) ドイツ 2000年

 

 BMW初のSUVとして、X5が2000年に登場しました。BMWはレンジローバーを有するイギリスのローバーグループを1994年に買収していて、X5の開発はローバーと共同で行われました。(2000年にはランドローバーをフォードに売却しましたが) その為BMW X5とレンジローバー(2代目)はエンジンなどを共用していました。前後のトルク配分を固定したフルタイム4WDシステムや乗用車的な4輪独立サスペンションの採用は、この車が悪路よりも舗装路を目的としていることを示していました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(231HP)、DOHC V型8気筒4.4L、6気筒3L(193HP)ディーゼルなどでした。

 

 2002年にDOHC V型8気筒4.6L(347HP)エンジンが追加されました。2003年に4.4Lエンジンの出力がアップし6段自動変速が追加され、2004年には4.6Lは4.8Lに変更されました。専用のスポーツサスペンション(エアサス)、アルミホイールを装備する「スポーツ パッケージ」のオプション設定がありました。X5は2006年まで生産され、X5 2代目(E70)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW X5 (E70))

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。微妙なデザインのフロント周りがあまりうまく再現されていませんが、それ以外はミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形でした。ボンネットが開閉するギミック付ですが、ボンネットのチリ合わせはあまり良くありません。ミニチャンプスの開閉ギミックは総じて出来が今一つで、これもチリ合わせが良くないので、フロント周りの造形が今一つになっています。また標準装備と思われるルーフレールを何故か再現していません。ただこのX5はずっしりと重く、この重量感はダイキャスト製ミニカーならではの物でした。(私はこのダイキャスト製の重量感が好きなのです) これ以外のX5のミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ、アンソン、京商の1/18、ヘルパ、スパークのダカールラリー仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW X5 4.4i (E53) 1
BMW X5 4.4i (E53) 2

 以下は2001年に発売されたアンソン製の当時物 BMW X5 (1/43 型番80808)の画像です。アンソンのミニカーは1/18がメインでしたが、1/43も少しだけ作っていました。(X5は1/18もありました) これもボンネットが開閉するギミック付きでしたが、これもボンネットのチリ合わせはあまり上手ではありません。全体的には上記のミニチャンプス製より少しレベルが落ちますが、それでも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。なおルーフレールはちゃんと付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW X5 4.4i (E53) 3
BMW X5 4.4i (E53) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW X5 4.4i (E53) 5
BMW X5 4.4i (E53) 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製 世界の名車シリーズのBMW X5 (1/43 No.73)の画像です。一見しただけで上記のアンソン製と同じ物であることが分かります。確認の為底板を見ると同じ造形で、ブランド名だけがANSONからDELPRADOに変えてありました。同じ型を使っていましたが、こちらはボンネット開閉ギミックは固定されて開かないようになっていました。なおリアウィンドー ワイパーの向きが変えてあり、このデルプラド製の方が実車に即していいました。(間違いを修正したのでしょうか?) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW X5 4.4i (E53) 7
BMW X5 4.4i (E53) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW X5 4.4i (E53) 9
BMW X5 4.4i (E53) 10

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AUDI A2 2000 GERMANY

AUDI A2
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AUDI A2


MINICHAMPS 430019002 1/43 全長90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.67m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 75HP 5段変速
性能: 最高速173km/h  データーベースでアウディ A2のミニカー検索

アウディ A2 ドイツ 2000年

 

 メルセデスベンツ Aクラスに対抗するアウディの小型車 A2が1999年に登場しました。居住性重視でデザインされたボディはあまり格好良くはありませんでした。(同時期のアウディに共通するフロントグリルになっていたのはさすがでしたが) ボディは5ドアハッチバックのみで、アウディ得意のアルミニウム製ボディが採用され車重約1000kgと軽量でした。エンジンを横置きする前輪駆動車で、当初はDOHC 4気筒1.4L(75HP)エンジンと、4気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンが搭載されました。

 

 2001年に追加された3気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンを搭載した低燃費仕様車は、標準より135㎏軽量化し低燃費用専用タイヤやアイドリングストップ システムを採用し、欧州の市販5ドア車初の3Lカー(燃費100km/3L)となっていました。2002年にDOHC 4気筒1.6L(110HP)エンジンを搭載する高性能版が追加されました。A2は先進技術を採用した意欲的な車でしたが、時代に先行しすぎたのとアウディのブランドイメージにそぐわなかったのか、売れ行きは低調でした。約17万台が生産され2005年に生産中止となりました。(後継車はありませんでした)

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で特徴的なボディスタイルがうまく再現されていて、良く出来ていました。リアウィンドー上の小さなスポイラーや彩色された室内のインパネなどの細部もリアルに再現されていました。このミニカーは2020年にマキシチャンプスとして再販売されましたが、この再生産品は内装の仕上げはレベルが落ちていました。(中国の製造工場が以前のような仕上げレベルに対応できなくなったのでしょう) マキシチャンプスで再生産されたミニカーは仕上げレベルが落ちているので、その車種が欲しいならマキシチャンプスではなくミニチャンプスのオリジナルをWEBサイトで探しましょう。(その方が安い場合もあります) これ以外のA2のミニカーはシュコーの1/24、リーツェの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI A2 1
AUDI A2 2

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