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BMW 325i (E46) ドイツ 1998年
BMW 3シリーズの4代目(E46)が1998年に登場しました。先代(E36)のスタイルを引き継ぎ、全体的に丸みを帯びたデザインとなっていました。当初はセダンのみで、エンジンは新開発のバランスシャフト付4気筒1.9L(318i)、6気筒2L/2.3L/2.8Lでした。1999年にクーペとツーリング(ワゴン)が、2000年にカブリオレが追加されました。(クーペはモデル名にCが追加されるようになりました)
2000年に6気筒エンジンが新型になり、2002年のマイナーチェンジでセダンとツーリングが、2003年のマイナーチェンジでクーペとカブリオレがフロント/バンパーなどの意匠が変更されました。2000年にE46ベースの高性能版 M3(クーペ/カブリオレ)が登場し、非常に高性能なDOHC 6気筒3.2L(343HP)エンジンを搭載していました。レース車のストリート仕様(DOHC V型8気筒4Lエンジン)M3 GTRも2001年に限定生産されました。E46ベースのコンパクト(モデル名 Ti)は2001年に設定されました。エンジンは4気筒1.8L/2L(318ti)、6気筒2.5Lでした。E46は多くのバリエーション展開がなされ、2006年まで生産されました。2005年に3シリーズの5代目(E90)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 3シリーズ (E90))
ミニカーは1998年に発売されたシュコー製の当時物です。これはBMW特注品として販売された物で、フロントグリルの造形などレベルの高い出来ばえで、とても良く出来ていました。室内のインパネなども良く再現されていました。(特注品でないカタログモデルもありました) この頃のシュコーはドア開閉などのギミックがなくなりつつありましたが、この325i(E46)にはまだボンネット開閉のギミックが付いていました。エンジンルームにはBMWのロゴが付いたエンジンがリアルに再現されていました。シュコーはカブリオレもモデル化していました。これ以外の3シリーズ(E46)のミニカーはミニチャンプスがセダン以外の全モデル(ツーリング/クーペ/カブリオレ/コンパクト/M3 クーペ/M3 カブリオレ/M3 GTR)、ヘルパのセダン/ツーリング/カブリオレ/コンパクト、京商のコンパクト/カブリオレ/GTR、スパーク(レジン製)のセダンなどたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ルポ ドイツ 1998年
1998年にフォルクスワーゲン ポロより小さな車として、ルポが登場しました。ボディは3ドアハッチバックのみで、デザイン的にはポロの小型版で丸型ヘッドライトの愛嬌のある顔つきでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.4L(DOHC版もある)と4気筒1.2L/1.4Lターボディーゼル/1.7Lディーゼルがありました。特に1.2Lターボディーゼルを積む3L TDIはボディ軽量化、低転がり抵抗タイヤ、アイドリングストップシステムなどの低燃費設計がなされていて、3Lカー(100kmを3Lで走る低燃費車)を達成していました。また小型車ながらヨーロッパ自動車衝突安全性テストで4星を得るなど安全性も優れていました。
ルポにもゴルフ同様の高性能版GTIが2000年に設定されました。DOHC 4気筒1.6L(125HP)エンジンを搭載し、専用ヘッドライトやアロイホイールなどで外観も差別化され、6段変速で最高速205km/hの性能でした。GTIをベースにしたワンメイクレース「ルポ GTI カップ」も開催されました。2004年に後継車のフォックスが登場し、ルポは一代限りで2006年に生産中止となりました。総生産台数は約49万台でした。 (実車画像→ フォルクスワーゲン フォックス)
ミニカーは2002年頃に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もリアルに再現されていました。ミニチャンプスの1/43サイズのミニカーはこの頃が最盛期で、当時のミニチャンプスのミニカーのほとんどはそつのない良い出来ばえで、コスト/パフォーマンス的にも最良のものだったと言えます。しかし最近のミニチャンプスは平凡な乗用車は全くモデル化しなくなりましたし、最近の高価な新製品(主にF1や1/18サイズのスポーツカー)には欲しいと思うものがなくなりました。これ以外のルポのミニカーはシュコーの1/24、AWMの1/87、スパーク(レジン製)のGTIやレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ TT ドイツ 1998年
1998年に2ドア クーペのアウディ TTが登場しました。TTとはツーリスト トロフィーの略で、イギリスのマン島で開催されたレースに因んだ名前でした。1995年のフランクフルトショーに出展されたアメリカ人デザイナーによるショーカーを市販化した物で、半円をモチーフにした独創的なデザインでした。デザインを重視していた為後席は狭く2+2的なシートでした。シャーシはアウディ A3がベースで、DOHC 4気筒1.8Lターボ (180-225HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車です。クワトロシステムによるフルタイム4WD仕様も設定されました。
初期型はボディ形状のせいで高速域でのリフトが問題となり、対策として小さなリアスポイラーの追加やサスペンションの変更が行なわれました。2000年にこれらの対策を盛り込んだマイナーチェンジが行われ、フロントグリルなどが小変更され、電動ソフトトップを備えたロードスターが追加されました。2003年には6気筒3.2L(250HP) VR6エンジンが追加されました。2005年に240HPにパワーアップし軽量化したクワトロ スポーツ(クラブ スポーツ)が限定生産されました。またドイツのチューナー ABT(アプト)が開発したレースカー ABT アウディ TT-RがDTMで活躍しました。2006年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ TT 2007)
ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプスの当時物です。リアスポイラーのない初期型をモデル化しています。ミニチャンプスらしいうまい造形で独創的なボディが忠実に再現されていました。灯火類や室内などの細部もリアルな仕上げで良く出来ていました。ミニチャンプスはリアスポイラー付のクーペ、ロードスター、ABT TT-Rなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではシュコーがクーペ、ロードスター、ABT TT-Rを20数種類ほど、リーツェの1/87、ホンウェルの1/72などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 911 (996) カレラ 4 ドイツ 1998年
ポルシェ 911の5代目 996が1997年に登場しました。最大の変更点は従来の空冷エンジンが水冷化されたことで、これは北米市場の排ガス規制に対応したものでした。さらにエンジンはDOHC化(可変吸気バルブのヴァリオカム付)されたことで完全な新設計となりました。ボディは大きくなり、前述したボクスターに採用された涙目型ヘッドライトとフロントバンパーが流用され、フロントウィンドーが従来より寝かされたことで空力的に改善されました。ボディの拡大で室内は広くなり、メーターパネルもボクスターの物が流用されたようです。
先代の993と同様に2WDのカレラ2とフルタイム4WDのカレラ4、ガラス製サンルーフのタルガが設定されました。1999年にフルオープンのカブリオレが追加され、これには安全対策として転倒時にロールーバーが飛び出す機構が付いていました。1999年にレース仕様のGT3、2000年にフルタイム4WDのターボが追加され、これらの高性能版は排気量が3.6Lに拡大されました。ターボでは評判の良くなかった涙目型ヘッドライトの形状が変更されました。2002年のマイナーチェンジで後期型となり、ターボと同じヘッドライトが全車に適用されました。
ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。ビテスが経営破綻する直前の一番出来が良かったころのミニカーで、ポルシェ 996 前期型の1/43量産ミニカーとしては現時点(2024年)でもかなり良く出来ていると思います。評判の悪かったヘッドライト形状や綺麗に塗り分けられた室内のインパネなどの細部もリアルに再現されていまsした。(ただAピラーが太目なのだけはいまいちですが) ビテスはバリエーションでターボ、GT3もモデル化していました。ビテス以外の996のミニカーはカレラ2/4、タルガ、カブリオレ、GT2/GT3とそのレース仕様も含めて約500台とたくさんあります。主なブランドはミニチャンプス、オートアートの1/18、ブラーゴ、シュコー、ヘルパの1/87、オニキスとスパーク(レジン製)のレース仕様などです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル アストラ G ハッチバック ドイツ 1998年
オペル アストラの2代目アストラ Gは1998年に登場しました。先代のシンプルな造形から少し個性的なデザインに変わりました。ボディ形式は5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン(キャラバン)、2ドアクーペ(2000年追加 ベルトーネのデザイン)、2ドアカブリオレ(2001年追加 ベルトーネのデザイン)と多く、特にハッチバックのデザインはユニークでした。エンジンも4気筒1.2L/1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.7L/1.2Lディーゼルとたくさんありました。(実車画像→ オペル アストラ G カブリオレ 2001)
2001年以降に全エンジンが新型に変わり、性能が向上しました。2001年にスポーツ仕様にDOHC 4気筒2.2L(147HP)エンジンが追加されました。2002年のマイナーチェンジで、フロント/リアのライトなどの意匠が少し変更されました。OPC(オペル パフォーマンス センター)が開発した高性能車(従来はGSi)の第一弾がアストラ G OPCで、DOHC 4気筒2L(160HP)エンジンを搭載し2002年に登場しました。またクーペにV型8気筒4Lエンジン(キャディラック製)を搭載したレース仕様車で2000年からDTMに参戦し、初年度にはマニファクチャーズタイトルを獲得しました。2004年にアストラ Hにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル アストラ H 2004)
ミニカーは1999年に発売されたシュコー製の当時物です。シュコーは1970年代に一度倒産しましたが、1990年代にブランドが復活しました。深みのあるしっかりした塗装で、リアルながらも少し癖のある独特の作風が新生シュコーの特徴でした。このアストラ Gも個性的なデザインがうまく再現されていてとても良く出来ていました。灯火類や室内などの細部も良く再現されていました。シュコーはセダンとキャラバンもモデル化していました。これ以外のアストラ Gのミニカーはミニチャンプスのクーペとカブリオレがありますので、オペルがモデル化ライセンス供与でシュコーとミニチャンプスにミニカーを作り分けさせたのだと思われます。なおV8 クーペ レース仕様はミニチャンプスとシュコー(1/43と1/87)で約60種類もモデル化されていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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