Sorry Japanese Only
クライスラー ダッジ ラム 2500 V10 ピックアップ アメリカ 1994年
ダッジは1917年にアメリカの自動車産業として初めて陸軍に輸送用トラックを供給し、その後ダッジは軍用トラックの主要な供給先となりました。またそのノウハウを生かして生産した民間向けの商用車(ピックアップやバン)も高い評価がされました。1948年にダッジは戦前のトラックを一新してBシリーズのピックアップを登場させました。Bシリーズは6気筒エンジンを搭載し積載量1/2tから3/4tまで様々なバリエーションがありました。1954年にダッジ BシリーズはCシリーズに、1961年にDシリーズにモデルチェンジしました。アメリカでは大型ピックアップの人気が高く、フォードのFシリーズ、シボレーのCシリーズなどがあります。
ダッジの大型ピックアップ Dシリーズは1981年のモデルチェンジでダッジ ラムという名前に代わりました。ラムという名前は1930年代のダッジ車のボンネット先端に付いていたラム(羊)のマスコットにちなんだものでした。ダッジ ラムは全長約4.9m-5.4mの2/4ドアピックアップで、エンジンは6気筒3.7L、V型6気筒3.9L、V型8気筒5.2L/5.9L、6気筒5.9Lディーゼルなどが搭載されました。(実車画像→ ダッジ ラム 初代 実車画像→ ラム(羊)のマスコット)
ダッジ ラム 2代目が1994年に登場しました。平凡なデザインの初代から一転して大きなグリルを持つ個性的でマッチョなデザインに変わりました。このデザインが好評で、トラック部門で北米カー オブ ザ イヤーを受賞し、初代の4倍の販売実績をあげました。(ただそれでもフォードやシボレーにはかなわなかったとのこと) 全長約5.7mと巨大なボディにV型6気筒3.9L、V型8気筒5.2L/5.9L、V型10気筒8L、6気筒5.9Lディーゼルなどの大排気量エンジンを搭載した良い意味でも悪い意味でもアメリカ的な車でした。2002年にダッジ ラム 3代目に、2009年にダッジ ラム 4代目にモデルチェンジしました。なお2010年からダッジ ブランドは乗用車だけとなったので、ダッジ ラムはダッジの名前が外れてトラック専用ブランドのラムとなりました。(実車画像→ ダッジ ラム 2002) (実車画像→ ラム 2014)
ミニカーは2000年頃に発売されたユニバーサルホビー製のEAGLE'S RACE シリーズの一台です。V型10気筒エンジンを搭載するダッジ ラム 2代目 2500をモデル化しています。実車は全長約5.7mとでかいので、ミニカーも全長約135mmと大きなサイズになっていました。定価2500円ほどの比較的安価なミニカーでしたが、特徴的なフロントの雰囲気がうまく再現されていて当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。室内インパネや床下部分のサスペンションなどもリアルに再現されていました。これ以外のダッジ ラム 2代目のミニカーはアンソンの1/18、ジョニー ライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1629
BMW 316i コンパクト (E36/5) ドイツ 1994年
BMW 3シリーズ(E36)よりコンパクトで低価格な車として、1994年に3シリーズ コンパクト(E36/5)が登場しました。3ドアハッチバックのみで、車格的にはフォルクスワーゲン ゴルフと同じクラスでした。コストダウンの為に先代の3シリーズ(E30)のシャーシを流用しており、内装はE30のままでした。当初のエンジンは4気筒1.6LとDOHC 4気筒1.8L(140HP)でした。
1995年に4気筒1.7Lディーゼルエンジン搭載の318tdsが追加され、1997年に6気筒2.5L(170HP)エンジン搭載の323tiが追加されました。1996年のマイナーチェンジでカラードバンパーが採用され、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更されました。このクラスの車では珍しい後輪駆動車で、BMWの入門用モデルとしてヨーロッパで人気があったようです。2000年に2代目の3シリーズ コンパクト(E46/5)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 318ti コンパクト(E46/5) 2003)
ミニカーは1994年に発売されたシュコー製の当時物です。この頃からガマ ブランドに代わってシュコーブランドが復活してきました。当時のシュコーのミニカーは同時期のミニチャンプス(初期物)よりレベルの高いリアルな出来ばえでした。(現在のミニチャンプスの1/43ではF1 マシンぐらいしかまともなモデルがないですが) この316i コンパクトもプロポーションが正確で、実車が良く再現されています。ドアとハッチバックが開閉するギミック付で、ハッチバックはシート背後の棚板も上下動します。このハッチバック開閉ギミックは外観からは開閉するとは分からないほどチリ合わせ精度が高いです。これは現在のミニカーではオートアートぐらいしかできない高度なダイキャスト金型製造技術で、レジン製ミニカーのブランドでは製作できません。これ以外のコンパクト(E36/5)のミニカーはヴィーキングの1/87ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1185
フォルクスワーゲン ポロ III (6N) ドイツ 1994年
フォルクスワーゲン ポロ III(3代目)が1994年に登場しました。先代後期型のデザインを継承しつつ、キャビン部分を拡大して居住性を向上し、空力的にも洗練されました。シャーシはゴルフ 3代目を流用しており、最初から5ドアが設定されるなど上級車志向が明確になっていました。当初は3/5ドアハッチバックのみで、エンジンは4気筒1L(50HP)/1.4L(60HP)/1.6Lの3タイプでした。
1995年に4ドアセダンのクラシック(ダービー DERBY)、ワゴンのバリアントが追加されました。さらにDOHC 4気筒1.4L(101HP)エンジンを搭載するGTや4気筒1.9Lディーゼルエンジンが追加され、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版がGTIの名前で限定生産されました。2000年のマイナーチェンジで内外装が変更され、パワステやABSが標準装備されました。2000年には、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速205km/h)がGTIとして正式に設定されました。2001年にポロ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパはプラスチック製の1/87が主流ですが、当時はダイキャスト製で1/43のミニカーも作っていました。それらはメルセデス ベンツやフォルクスワーゲンの販促用プロモーションモデルにも使われたようで、いずれもかなり良い出来ばえでした。(なお2013年頃から1/43ダイキャスト製ミニカーも再度手掛けるようになりました) このポロ IIIは正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されていました。また灯火類や室内もそこそこリアルに出来ていました。(車高を下げ過ぎているのがやや不自然ですが) ヘルパはバリエーションで3ドアもモデル化していました。これ以外のポロ IIIの当時物ミニカーはシャバックがありました。当時物以外ではへルポ、ヴィーキング、AWMの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1217
アウディ A6 (C4) ドイツ 1994年
前述したようにアウディ 100 (C4)は1994年のマイナーチェンジで新しいシリーズ名のA6に名前が変わりました。外観はヘッドライト横のサイドマーカー色、フロントグリル、テールライトなどが少し変わりました。100の上級車であった200はアウディの最上級車で、200の実質的な後継車は1994年に登場したA8となりました。このA6は従来シリーズでは80の上級車であった90の後継車ということになります。80の後継車は1994年に登場したA4となりました。この時期にアウディ全車が新しいAシリーズに切り替わりました。
当初のA6のエンジンは4気筒1.8L/5気筒2.3L/V型6気筒2.8L、4気筒1.9L/5気筒2.5Lターボディーゼルでした。その後6気筒2.4Lエンジンが追加され6気筒2.8LエンジンのDOHC化などが行われ、5気筒エンジンが消えていきました。1996年にDOHC V型8気筒4.2L(326HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能版のS6 PLUS(プラス)(最高速250km/h)が限定生産されました。A6は1997年にA6 (C5)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A6 (C5))
ミニカーは1994年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の100 (C4)をマイナーチェンジ後のA6に変更したものです。実車に即してフロントグリル、テールライト、ホイールなどが変更されていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。シャバックはA6 アバント、S6 プラス、S6 プラス アバントもモデル化していました。シャバックがA6 (C4)系をここまで揃えたのは実車販促用プロモーションモデルとして使われたからでしょう。したがってアウディ社のモデル化認証の関係でA6 (C4)のミニカーはシャバックしか作っていないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1266
アウディ A8 (D2) ドイツ 1994年
アウディの最上級車V8の後継車として、A8 (D2)が1994年に登場しました。当時のアウディに共通するフロントグリルを持ち、全長が5mを超える大柄で伸びやかなデザインでした。最大の特徴はボディだけではなくシャーシも含めて全てがアルミニウム製で40%も軽量化されていたことでした。これは動力性能向上や省エネの観点からも画期的なことでした。縦置き搭載するエンジンはV型6気筒2.8L(174HP)/3.7L(230HP)、V型8気筒4.2L(300HP)で、マニアルモード付4段自動変速、駆動方式はクワトロシステムによるフルタイム4WDでした。全長が5.16mのロングホイールベース版も設定されました。
V型8気筒4.2L(360HP)エンジンを搭載しサスペンションを固めたスポーツ仕様のS8も登場しました。1997年に前輪駆動モデルを追加し、変速機が5段自動変速に変わりました。1999年のマイナーチェンジでフロントバンパーが小変更され、4.2Lエンジンが5バルブ化(310HP)され、前輪駆動モデルが廃止されました。2001年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒VR6エンジンを2つ組合わせたW型と呼ばれる12気筒6L(420HP)エンジンが搭載されました。2002年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A8 (D3) 2002)
ミニカーは1995年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、シンプルなボディの実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスは見た目がほとんど変わらないマイナーチェンジ後のA8 (D2)もモデル化していますが、それらは実車販促用プロモーションモデルに使われたと思われます。これ以外のA8 (D2)のミニカーはリーツェの1/87があります。また見た目が同じなのでモデル化されなかったのでしょうが、S8(D2)の当時物ミニカーはありませんでした。2021年にOTTO MOBILE(レジン製)がS8(D2)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1267
ページ « 前へ 1...292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 ...373 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.