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スバル レガシィ RS 日本 1989年
1989年にスバル レオーネの後継車として、レガシィ 初代が登場しました。ウェッジシェイプのサイドビューと黒いピラーでサイドウィンドーが連続しているように見えるキャビンはアルシオーネをモチーフにしたデザインでした。スバル伝統の水平対向エンジンによる前輪駆動/4WD車で、4ドアセダンと5ドアツーリングワゴンがありました。新開発した総アルミ製の水平対向4気筒1.8L/DOHC 2L/DOHC 2L インタークーラー付ターボ(220HP)エンジンを搭載し、2Lターボは当時のクラス最強エンジンでした。4WDはパートタイムとフルタイムがあり、自動変速のフルタイム4WDは前後?へのトルク配分を自動で無段階可変させる「アクティブ トルク スプリット4WD(ACT?4)」を採用していました。
1991年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントの意匠が変更されました。1992年に輸出仕様の4気筒2.2L(135HP)エンジンを搭載した、レガシィ初の3ナンバーのツーリングワゴン ブライトン 220が追加されました。セダンは1990年から世界ラリー選手権に参戦し、1993年のニュージーランド ラリーで優勝しています。レガシィはツーリングワゴンの人気が高く、このクラスの高性能ワゴンを代表する車となっていきました。またセダンはイスズにOEM供給されイスズ アスカ CXとして販売されました。1993年にレガシィ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2015年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソはカタログモデルでもレガシィ 初代を発売していますので、これはその型を流用して仕上げレベルを簡素化した廉価版です。プロポーションが良く灯火類などの細部の仕上げも良く、雑誌付きミニカーとして良い出来ばえです。これ以外のレガシィ 初代のミニカーはイクソのセダンとラリー仕様、トミカ リミッテドのセダンと速度記録車仕様、ミラージュ(レジン製)のラリー仕様、LA-X(レジン製)の速度記録車仕様とツーリングワゴン、WIT'S(レジン製)のセダンとツーリングワゴンなどたくさんあります。 以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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イスズ ジェミニ ZZ 日本 1989年
1985年にイスズ ジェミニ 2代目が登場しました。初代はオペル カデット Cをベースとしていましたので国産大衆車としては少し大きいサイズでしたが、2代目はイスズ 自社設計でサイズを小型化した前輪駆動車となりました。前輪駆動方式で居住性を高め、ラック&ピニオン式ステアリングの採用など操縦性を重視した設計がされました。当初は併売していた初代と区別する為、ジェミニ FFと称していました。4ドアセダンと3ドアハッチバックの構成で、シンプルな面構成でセンスの良いボディは117 クーペやピアッツァと同じイタルデザインのG.ジュジアーロがデザインした物でした。
当初は4気筒1.5L(100HP)と4気筒1.5L(70HP)ディーゼルターボ エンジンを搭載し、1986年に1.5Lインタークーラー付ターボエンジンを搭載した高性能版イルムシャーが追加されました。1987年のマイナーチェンジで中期型となり、ヘッドライトとウインカーを一体化するなどフロントの意匠が変更されました。1988年にDOHC 4気筒1.6L(135HP)エンジンを搭載したZZ ハンドリング バイ ロータスが追加されました。1989年のマイナーチェンジで後期型となり、フロント/リアの意匠が変更されました。
「街の遊撃手」というキャッチコピーでジェミニが見事なカースタントを披露する当時のTV CMは大変印象的で忘れられないCMでした。(参考動画→ ジェミニ 2代目 TV CM) ジェミニ 2代目は操縦性に優れた大衆車として大ヒットし、トヨタ カローラの販売台数を一時的に上回ることがありました。またGMの世界戦略車「Rカー」として輸出され、北米ではシボレー スペクトラム(SPECTRUM)として販売されました。1990年にジェミニ 3代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約75万台でした。(実車画像→ ジェミニ 3代目 1990)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、DOHCエンジンを搭載した高性能版のZZ ハンドリング バイ ロータスをモデル化しています。ミニカー底板には1987年の表記がありますが、リアのナンバープレートの位置(バンパー下)などが後期型の意匠なので、1989年式と判断しました。ヘッドライトと一体化したサイドマーカーのクリアレンズ、リアエンドパネルの意匠など後期型の細部が良く再現されていて、雑誌付きミニカーとしてかなり良い出来ばえです。国産名車コレクションは中期型の3ドアハッチバックもモデル化しています。これ以外のジェミニ 2代目のミニカーはトミカ リミッテドの4ドアセダン、国産名車コレクション1/24の3ドアハッチバックがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M3 (E30) ドイツ 1990年
BMW M3はDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)などのツーリングカーレースに出場する為に、ホモロゲーション用の市販車として1986年に開発されました。3シリーズ E30をベースにして開発され、エンジンはBMW M1用のDOHC6気筒3.5Lから2気筒分を取り去ったM3専用のDOHC4気筒2.3L(195HP)を搭載していました。幅広タイヤをカバーするブリスターフェンダー、チンスポイラー/リアスポイラーなどの空力パーツ追加、ボディの強化などE30が大幅にチューンされていました。
1988年に電動ソフトトップを装備した豪華仕様のカブリオレ(リアスポイラーは無い)が追加されました。1987年にはグループAのホモロゲーション用にM3 EVO.(エボリューション)(210HP)が約500台生産されました。M3 EVO.は1987年からDTMレースなどに参加し、同時期のメルセデス ベンツ 190E レース仕様の良きライバルとして活躍しました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。BMW M3のレース仕様車をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントグリルのM3 ロゴ、レース用ホイール、ドライバーシートのみの室内などがリアルに再現されています。ミニチャンプスはデフォルメで車高を下げてモデル化することが多いのですが、これは少し下げ過ぎです。ミニチャンプスはM3のストリート仕様(型番430020301)、カブリオレ、DTM仕様などたくさんモデル化しています。ミニチャンプス以外の当時物ではガマもありました。当時物以外では、イクソ、オートアートの1/43と1/18、ヘルパの1/87、国産名車コレクション、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 325i (E36) ドイツ 1990年
BMW 3シリーズの3代目(E36)が1990年に登場しました。ボディは大きくなり、丸形4灯式ヘッドライトは角形4灯式となり、空力的に洗練されたスタイルとなりました。当初は4ドアセダンだけで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L、DOHC 6気筒2L/2.5Lの構成でした。1992年に2ドアクーペ、1993年にカブリオレ、1995年にワゴンのツーリングが追加されました。
1992年にクーペとカブリオレにはDOHC 4気筒1.8L(140HP)エンジン搭載の高性能版318isが追加されました。1994年に廉価版として、3ドアハッチバックのコンパクトが追加され、6気筒エンジンの排気量が2.3L/2.8Lに拡大されました。1996年のマイナーチェンジで、カラード バンパーを採用し、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更された後期型となりました。1998年まで生産され、3シリーズ 4代目(E46)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。1980年代後半に廉価版の低レベルなミニカーを作っていたソリドも、この頃になると安価ながらもレベルの高い物を作るようになりました。また自社オリジナルではない他のメーカー(ガマやディテールカーなど)のOEM品を販売していたこともありました。このBMW 325iはガマのOEM品のようで、当時のガマは出来が良かったので、これもかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きですが、ドアは開閉しません。(またこのミニカーはBMWのプロモーション用モデルとしても使われたようです) ソリドはカブリオレもモデル化して、それもガマ風の作風ですので、ガマのOEM品ではないかと思います。ソリド以外の3シリーズ(E36)のミニカーはガマのセダン(1/24)とクーペ、シュコーのツーリング、シャバックのカブリオレ、ミニチャンプス初期のセダン、クーペ、カブリオレなどがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 850i (E31) ドイツ 1990年
BMW 6シリーズ(E24)の後継車として、8シリーズ(E31)が1990年に登場しました。2+2座のハードトップクーペで、BMW M1のようなリトラクタブル ヘッドライトを採用した低いノーズのフロントは従来のBMWにはないスーパーカー的なデザインでした。当時のBMWでは最も高価(約1500万円)で、名実ともにBMWの旗艦でした。当初のエンジンはV型12気筒5L(300HP)だけで、4段自動変速で最高速度250km/h(スピードリミッター付)の性能でした。
1993年にDOHC V型8気筒4L(286HP)エンジンを搭載する840Ciが追加され、1996年には4.4Lに排気量が拡大されました。(同時に名前にクーペのCが付くようになりました) さらにDOHC V型12気筒6L(640HP)エンジンを搭載するM8が開発されましたが、M8は販売されませんでした。そのエンジンをディチューンしたV型12気筒5.6L(380HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能な850CSiが1994年に追加されました。1996年に12気筒エンジン搭載車はなくなり、1999年まで生産されました。大きめの車体ながらシートは2+2と狭く荷物もあまり積めなかった8シリーズ(E31)は、高級車市場では販売が芳しくなかったようです。(デザインは今見てもかっこいいのですが)
ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックらしいシャープな造形で、実車がリアルに再現されています。ボンネット/ドア/トランクの開閉に加えて、最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックも付いています。(なおこのヘッドライト開閉ギミックは可動部がプラスチック製で壊れ易いので、取り扱いは要注意です) このヘッドライトやボンネット下のV型12気筒エンジンの細部も良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。(室内のインパネは現在の感覚ではやや物足りない感じですが) シャバックは850i カブリオレ(実車は販売されなかった)と、1/24でも850iをモデル化していて、当時物ミニカーはこのシャバック製しかないようです。当時物以外ではミニチャンプス、デルプラド、シュコー、ヘルパの1/87、パラゴンの1/64などがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)