Sorry Japanese Only
トヨタ セリカ リフトバック 2000GT A40型 日本 1977年
1977年にトヨタ セリカ 2代目(A40)が登場しました。デザインはアメリカのデザインセンターのCALTYが担当し、初代のデザインを発展させたセンスの良いデザインでした。このデザインは空力を重視しており日本初の三次元曲面サイドガラスを採用していました。2ドアクーペと3ドアリフトバック(ハッチバック)の2タイプがありましたが、硬派のクーペは人気がなく、豪華版のリフトバックに人気がありました。特に黒をイメージカラーにしたことから、ゴキブリ セリカと呼ばれました。(あまり良いあだ名ではありませんが)
エンジンは先代譲りの4気筒2L(130HP)R型/1.6L(115HP)T型に4気筒1.8L(105HP)T型が追加され、3段AT/5/4段MT変速で最高速は175km/h(2L)の性能でした。1978年に上級車としてセリカ XXが登場しました。1979年のマイナーチェンジでセリカ XXと同じ角形4灯式ヘッドライトを持つ後期型になりました。セリカの派生車として4ドアセダンのカリーナの姉妹車セリカ カムリが1980年に登場しました。1981年にセリカ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ セリカ カムリ)
ミニカーは1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。リフトバック前期型をモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリルの造形やボディ側面/Bピラーのロゴなど細かいところも再現されていてとても良い出来ばえです。特に内装を茶色(ステアリングは黒)で仕上げてあるのは実車に即したカラーリングで豪華な雰囲気に仕上がっています。ボンネット/ドア/リフトバックの開閉ギミック付きです。当時物のミニカーはいずれもリフトバックですが、ダイヤペット、トミカ、エイダイ グリップがありました。当時物以外では2005年にコナミ(1/64)がクーペを初めてモデル化し、2010年にNEO(レジン製)がリフトバックをモデル化し、2017年にHI-STORY(レジン製)がクーペをモデル化しています。国産名車コレクション 1/24でセリカ カムリがモデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=990
トヨタ カリーナ ハードトップ 1600SR A40型 日本 1977年
1977年にトヨタ セリカと同時に姉妹車 カリーナも2代目にモデルチェンジしました。初代のデザインを引き継ぎながらも、フロントグリルなどがより一般受けするデザインとなりました。2/4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアバンのバリエーションがありました。 エンジンはセリカと同じ4気筒1.4L/1.6L/1.8L/2Lで、動力性能もほとんど同じでした。
1979年のマイナーチェンジで、角形4灯式ヘッドライトを採用して外観を一新した後期型に変わりました。1980年に姉妹車として4ドアセダンのセリカ カムリが登場しました。(実車画像→ トヨタ セリカ カムリ) カリーナは癖のないシンプルな外観で、居住性や性能がそこそこ優れていたのでかなり人気がありました。当時私はトヨタ系の自動車部品会社に在籍していましたが、社員駐車場にはこの車(特に白のセダン)がたくさんあったことを覚えています。1981年にカリーナ 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1978年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の12番工場の製作で、全体的なプロポーションが良く、フロント/リア周りの雰囲気が良く再現されている傑作ミニカーです。室内も結構リアルに再現されています。実車は人気があったのですが、カリーナ 2代目のミニカーは何故か最近までこれしかありませんでした。2016年になってハイストーリー(レジン製)が後期型ハードトップを、アオシマがシャコタン仕様ハードトップをモデル化しました。個人的にはハードトップよりも良く売れていた4ドアセダン 前期型を、1/43ダイキャスト製でモデル化して欲しいです。(かつて所有していた人が懐かしさで買う可能性が高いかも?) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=991
マツダ ルーチェ レガート ハードトップ 日本 1977年
マツダ ルーチェの上級車としてルーチェ レガートが1977年に登場しました。実質的にはルーチェ 2代目のモデルチェンジで、1978年にはサブネームのレガートが外れて正式にルーチェ 3代目となりました。コスモをベースにしたシャーシ設計で、縦置き角型4灯ヘッドライトを採用したフロントは非常に個性的なデザインで、先代とは打って変わって高級感を強調した車となりました。4ドアセダンとあまり外観に違いのない4ドア(ピラード)ハードトップ、バンのバリエーションがありました。
エンジンは12A/13B(140HP)のロータリーエンジンと4気筒1.8L/2L(110HP)のMA型エンジンで、3段AT/5段変速で最高速163km/h(13B)の性能でした。1979年のマイナーチェンジでメルセデス ベンツのような角形大型2灯式ヘッドライトを採用したフロントデザインに変わりました。(実車画像→ マツダ ルーチェ セダン 1979) 1981年にルーチェ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2009年に発売された国産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。特徴的なフロント周りの造形はリアルに出来ているのですが、タイヤ位置が腰高でキャビンが小さめに見えるなどプロポーション的にはあまり良くありません。ルーチェ 3代目の当時物ミニカーはありませんでしたので、これがルーチェ 3代目の最初のモデル化でした。2009年になってトミカ リミテッドから4ドアセダン、教習車、パトカー、ハードトップなどがモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1022
フォード リンカーン コンチネンタル 霊柩車 日本 1977年
昔の話ですが、イギリス人は誰でも一生に一度はロールス ロイスに乗ると言われていました。この一度乗る車とはロールス ロイスの霊柩車のことです。ロールス ロイスはシャーシが長持ちするので、イギリスの霊柩車は古いロールス ロイスを改装したものが多かったとのことです。霊柩車はメルセデス ベンツやキャディラックなどの高級車やそのステーションワゴンを改造したものが多いです。日本の霊柩車も同様ですが、日本には神社や寺院を模した棺室を有する日本独自の宮型霊柩車があります。
一般的に日本では霊柩車は縁起が悪いというイメージがありますので、日本の霊柩車はダイヤペットがフォード リンカーン コンチネタルをベースにして製作し、1980年に限定販売された物だけしかありません。このミニカーは「神宮寺宮型四方破風大龍造り」という名前で竜が屋根に載っている本格的なもので、本物の霊柩車製作会社「株式会社 米津工房」さんが監修していました。(日本らしい気遣いで箱には厄除けのお守り札が付いています)
なお海外では霊柩車に縁起が悪いといったこだわりがあまりないようで、霊柩車のミニカーは結構あります。→ 海外のミニカーメーカーの霊柩車
以下はフロント/リアの拡大画像、棺室の拡大画像と箱の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1935
GM シボレー コルベット C3 アメリカ 1978年
GM シボレー コルベット C3型は1978年のマイナーチェンジでスティングレイの名前が外されました。外観も大きな変更があり、直立していたリアウインドウがルーフからボディ後半部を覆う大きなものになり、安全規制からバンパーが衝撃吸収機能をもつ5マイル バンパーに変わりました。なお後部バンパーは1974年にこのデザインに変更されていました。
コルベットはC2型からC5型まで格納式ヘッドライトを採用していました。C2型の格納式ヘッドライトはヘッドライト全体が回転する独特なものでした。(参照→C2型の格納式ヘッドライトの動作動画) しかしC3型で採用されたリトラクタブル ヘッドライトは先端が立ち上がる一般的なものでした。
1970年代になると排ガス規制が厳しくなり、かつてのような高性能エンジンが作れなくなりました。さらに1972年からエンジン馬力表示がグロス値からネット値に変わった為、エンジン出力は標準のV型8気筒 5.7Lで200HP程度になり、馬力表示値が大幅にダウンしました。この時期からアメリカ車全体が小型/低燃費化され変わっていくのですが、コルベットはGTカー的な趣向が強くなっていきました。1984年にコルベット 4代目(C4型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたフランクリンミント製です。前述したフランクリンミント製の1968年式C3型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台でした。1978年式をモデル化しているので、前後バンパーやリアウインドーなどが大きく変更されていました。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きでし、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されていました。ただし1968年式のC3型と同じ指摘ですが、このサイズで格納式ヘッドライトが可動しないのはいただけません。(C3型は回転する構造ではないので、作るのも簡単なのですが) 1978年以降の外観変更されたC3型のミニカーは、イクソ、オートアートの1/18、トップモデル、ウェリー(WELLY)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)