ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LADA NIVA (VAZ 2121) 1976 RUSSIA

LADA NIVA (VAZ 2121)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LADA NIVA (VAZ 2121)


USSR A20 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.74m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 76HP 5/4段変速
性能: 最高速132km/h  データーベースでラーダ ニーヴァのミニカー検索

ラーダ ニーヴァ  (VAZ 2121) ロシア 1976年

 

 前述したアフトヴァーズ社のラーダ 1200の派生車として、乗用車タイプの4WD車ラーダ ニーヴァ(VAZ 2121)が1976年に登場しました。 フィアット124がベースですが、ボディ、四輪駆動システム、サスペンションなどはアフトヴァース社の設計でした。センターロック機能を持つデフと副変速機を持つ本格的なフルタイム4WD車で、当時のソ連車としては非常に先進的な車でした。4気筒1.6L(76HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速132km/hの性能でした。優れたサスペンションと高い最低地上高で悪路走破能力が高く、ソ連の厳しい道路事情を反映した車でした。

 

 優れた4WD性能に加えて安価で頑丈なこの車は世界各国に輸出され、日本でも硬派の4WD車マニア向けに1980年代に販売されました。価格以外の点で評価された唯一のソ連車ではないかと思います。1.7Lエンジンや1.9Lディーゼルエンジンが追加され、2006年頃まで生産されました。アフトヴァーズ社は2001年にGMと合弁しGM-AvtoVAZ社を設立しています。現在はオペルやシボレーの小型車をベースにした車を販売しているようです。ニーヴァも改良されてシボレー ニーヴァとして発売されました。(実車画像→ シボレー ニーヴァ 2002)

 

 

 ミニカーは1980年代に発売されたソ連製の当時物です。1970-1980年代に購入したソ連製ミニカーのなかでも、このミニカーが一番凝った作りのミニカーとなっていました。自国の優れた車ですから、モデル化する際の思い入れが違うのでしょう。独得のフロントグリルや高い車高など実車の雰囲気がかなりよく再現されています。ドア、ボンネット、テールゲートが開閉し、床下部分には実車に即したサスペンションが再現されていて前輪が操舵できます。さらにソ連製ミニカーは塗装の経年劣化が多いのですが、このニーヴァはなぜかほとんど劣化していません。これ以外のニーヴァのミニカーはブレキナのポリス仕様など約30種類 1/87、IST モデル、イクソ、ホワイトボックス、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LADA 2121 NIVA 1
LADA 2121 NIVA 2

 以下はドアを開いた室内の画像と前輪操舵ギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LADA 2121 NIVA 3
LADA 2121 NIVA 4

 以下は床下部分の画像です。実際に可動するコイルスプリングを使った前後サスペンションは、かなりリアルで凝った作りになっています。1/43サイズでここまで凝ったサスペンションを再現した物はもっと高価なミニカーではあるのですが、この価格クラス(当時約2500円)ではあまりありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LADA 2121 NIVA 5
LADA 2121 NIVA 6

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RAF 2203 MINI BUS 1976 RUSSIA

RAF 2203 MINI BUS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RAF 2203 MINI BUS


USSR A18 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.98m 全幅約2m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L 95HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでRAF 977/2203のミニカー検索

RAF 2203 ミニバス ロシア 1976年

 

 RAF(Riga Autobus Factory)はソビエト連邦(現ロシア)のバン/ミニバスの製造メーカーでした。同社のバン/ミニバスは救急車やパトカーなどの公用車として使用され、一般人が所有するには子供が5人いる家族しか許可されなかったそうです。同社の最初のモデルは乗用車ガズ(GAZ)をベースにして1955年に登場した小型バス RAF 251(22人乗り)でした。 1958年にミニバス RAF 977(10人乗り)が登場しました。フォルクスワーゲン T1の構造を真似て運転席シート下に4気筒2.5L(75HP)エンジンを搭載した後輪駆動車で、3段変速で最高速100㎞/hの性能でした。この車も郵便車や救急車などの公用車でした。(実車画像→ RAF 977)

 

 1976年にRAF 977の後継車として、RAF 2203が登場しました。エンジンをシート下に搭載する構造などはRAF 977と同じでしたが、独立式フロントサスペンションを採用していました。10/12人乗りのミニバスや救急車があったようです。外観も角型ヘッドライトを採用して目新しくなっていました。ただ品質管理がずさんであったこととロシアの厳しい道路事情もあって、故障が多かったようです。この車はソビエト連邦が崩壊した1990年代以降も生産されましたが、その頃には時代遅れとなっていました。1998年にRAFは倒産しました。

 

 

 ミニカーは1985年頃に発売されたと思われるソ連製のミニカーです。(オークションで入手したので正確な発売時期はわかりません) RAF 2203の12人乗りミニバスをモデル化しています。1980年代のミニカーとしては、フロントグリル/バンパー/ホイールが金属製でややレトロな作風ですが、プロポーションが良く実車がリアルにモデル化されています。ドア/リアゲートが開閉するギミック付きで、室内には2座/3座/3座/4座の4列シートが再現されています。バリエーションでパトカーやタクシーなどがあったようです。1970年代に輸入されたソ連製ミニカーは粗悪なダイキャスト材が使われ塗装もひどかったのですが、1980年代に作られたミニカーは品質レベルが向上したようで、このRAFには塗装劣化などの不具合はありません。これ以外のRAFのミニカーは同じソ連製でRAF 977、イクソがRAF 2203のラリーアシスタントカーをモデル化しています。 以下はフロント/ドアを開いた運転席とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RAF 2203 MICRO BUS 1
RAF 2203 MICRO BUS 2

 以下は右側ドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RAF 2203 MICRO BUS 3

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NISSAN BLUEBIRD HARDTOP (810) 1976 JAPAN

NISSAN BLUEBIRD HARDTOP (810)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN BLUEBIRD HARDTOP (810)


DIAPET 1395 (G60) 1/40 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 6気筒 2L 130HP 5/4段変速 3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースで日産 ブルーバードのミニカー検索

日産 ブルーバード ハードトップ 810型 日本 1976年

 

 日産 ブルーバード 5代目が1976年に登場しました。先代の名前ブルーバード UからUがとれて、デザインもシンプルでおとなしいスタイルに戻りました。エンジンは先代と同じ4気筒1.6L(95HP)/1.8L(105HP)L型と6気筒2L(115-130HP)L型を搭載し、3段AT 5/4MT変速で、最高速は180Km/h(2L)の性能でした。4ドアセダン、2ドアハードトップとバンが設定されていました。

 

 6気筒エンジンを積んだロングノーズのG6とSSSは全輪独立懸架を踏襲していましたが、それ以外はリアがリーフ リジッドとなり、これは時代遅れで不評だったようです。1977年にリアは4リンク/コイルに改良されましたが、810型は全般的に販売が低迷したようです。1978年のマイナーチェンジで、角形4灯式ヘッドライトを採用した後期型に変わり、ロングノーズに4気筒エンジンを積んだエセ6気筒仕様も追加されました。1979年にブルーバードの6代目(910型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ロングノーズ版 G6のハードトップをモデル化しています。これも造形センスが優れていた12番協力工場が製作していましたので、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリルや室内のインパネなども良く再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーはトミカのG6 セダン、トミカ ダンディのG6 ハードトップがありました。(両方とも前期型) 実車の人気がなかった為か、当時物以外のミニカーはありません。 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN BLUEBIRD HARDTOP (810) 1
NISSAN BLUEBIRD HARDTOP (810) 2

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TOYOTA (TOYOPET) CORONA MARK II (X30) 1976 JAPAN

TOYOTA (TOYOPET) CORONA MARK II (X30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA (TOYOPET) CORONA MARK II (X30)


JAPANESE CAR COLLECTION 77 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 6気筒 2.6L 135HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速157km/h  データーベースでトヨタ コロナ マーク IIのミニカー検索

トヨタ (トヨペット) コロナ マーク II X30型 日本 1976年

 

 トヨタ (トヨペット) コロナ マーク II 3代目(X30/X40)は先代とは打って変わったオーソドックスな3ボックススタイルに代わり、1976年に登場しました。このマーク II 3代目のデザインは同時期のアメリカ車(フォード マスタング II 1974年式)の影響を受けたもので、デザインコンセプトだけではなく最上級グレード車に付けられたグランデ(GRANDE)というグレード名までも同じでした。グランデは4輪独立懸架サスペンションと4輪ディスクブレーキが採用された高性能版でした。4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン/バンの設定がありました。

 

 エンジンは6気筒2.6L(135HP)/2L(125HP)のM型と4気筒2L(105HP)R型/1.8L(95HP)のT型で、3段AT/5/4段MT変速で最高速は約157km/h(2.6L)でした。(排ガス規制対策で先代よりも性能が低下していました) 1977年に兄弟車としてチェーサーと北米向けのクレシーダ(CRESSIDA)が追加されました。1978年にマイナーチェンジして後期型(X40)に代わり、正式なブランド名がトヨペットからトヨタに変わりました。 1980年にマーク II 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ クレシーダ 1977)

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物でメーカーはフランスの老舗ノレブで、底板に「NOREV」と明記されています。このノレブ製の国産名車コレクションのミニカーはいずれも出来が良く、このマーク IIもフロント/リアの造形が実車の雰囲気をうまく再現していてかなり良い出来ばえとなっています。また安価な雑誌付きミニカーですので、室内の細部も無彩色ですが良く再現されています。またこれはマーク II 3代目(X30) 4ドアセダンの唯一のミニカーですので、その点で車種的に貴重です。マーク II 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットのハードトップとトミカのハードトップがありました。2012年にHI-STORY(レジン製)が兄弟車チェイサーのハードトップを、2022年には国産名車コレクションが1/24でマーク II ハードトップををモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CORONA MARK II (X30) 1
TOYOTA CORONA MARK II (X30) 2

 以下は1977年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ コロナ マーク II ハードトップ グランデ (1/40 型番G63)の画像です。現在的な感覚ではフロントの造形が今一つですが、プロポーションはまずまずで、当時のミニカーとしては結構良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。マーク II 3代目 ハードトップの1/43サイズ相当のミニカーはこれしかなかったので貴重な存在でしたが、2023年に国産名車プレミアムコレクションでモデル化されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CORONA MARK II (X30) HARDTOP 3
TOYOTA CORONA MARK II (X30) HARDTOP 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CORONA MARK II (X30) HARDTOP 5
TOYOTA CORONA MARK II (X30) HARDTOP 6

トヨタ マーク II 3兄弟ののミニカー →データーベースでトヨタ マーク II/チェイサー/クレスタのミニカー検索

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MITSUBISHI GALANT SIGMA 1976 JAPAN

MITSUBISHI GALANT SIGMA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI GALANT SIGMA


DIAPET 1429 (G31) 1/40 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 2L 105HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースで三菱 シグマのミニカー検索

三菱 ギャラン シグマ (Σ) 日本 1976年

 

 三菱 ギャランの3代目はシグマ(Σ)というサブネームが付いて、1976年に登場しました。当時の国産車として抜きんでたスタイリッシュなデザインは、イタリア人デザイナーによる物だったそうで、たしかにイタリア的でかっこよかったです。4気筒1.6L/1.85L/2L(105HP)エンジンを搭載し、3段AT/5段MTで最高速170km/h(2L)の性能でした。当初はセダンだけでしたが、1977年にバンが追加されました。

 

 1978年に角型2灯式ヘッドライトで見た目を変えた姉妹車のシグマ エテルナが登場しました。(実車画像→ 三菱 ギャラン シグマ エテルナ) 同年のマイナーチェンジで、シグマも角形4灯式ヘッドライトを採用したセミスラントノーズのフロントグリルに変わりました。当時のトヨタ セリカ XX日産 シルビアなど1970年台後半には角形4灯式ヘッドライトが流行していました。ギャラン 3代目はデザインが良いことなどもあって、かなりヒットしました。1980年にギャラン 4代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたダイヤペット製の当時物です。当時のダイヤペットではセンスの良いリアルな造形をする11番工場(製造委託先)が製造していて、スタイリッシュな面構成のボディがうまく再現され、なかなかの良い出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内もインパネがリアルに再現されています。当時の三菱自動車はダイヤペットのミニカーを実車販促用ノベルティとしてよく使っていました。このミニカーも販促用ノベルティとして使われたようなので、出来が良いわけです。当時物以外ではトミカ リミッテドが前期型と姉妹車エテルナ、ハイストーリー(レジン製)が前期型をモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI GALANT SIGMA 1
MITSUBISHI GALANT SIGMA 2

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