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トヨタ WILL (ウイル) VS 日本 2001年
WiLL(ウィル)プロジェクトはトヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクトで、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業は、トヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していますが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場したWILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL VSはトヨタのカローラ系のプラットフォームを使った3ナンバー規格の5ドアハッチバックでした。ステルス戦闘機をイメージしたスタイリングで、ウェッジの効いたベルトラインやV字型のリアウィンドーが特徴でした。室内もレーダのようなメーターや操縦桿のようなシフトレバーなど戦闘機をイメージした物になっていました。エンジンはカローラ系のDOHC 4気筒1.5L/1.8Lが搭載され、限定販売の高性能版にはヤマハ発動機が開発したオールアルミ製DOHC 4気筒1.8Lエンジン(190HP)が搭載されスポーティでした。全輪駆動と4輪駆動がありました。2004年まで生産され、総生産台数は約1.5万台でした。
ミニカーは2002年に発売されたMテック製の当時物です。Mテックは1996年にエポック社が立ち上げた1/43のブランドで主に国産車をモデル化していました。初期の物は安価でしたので玩具的な物もありましたが、後にマニア向けのかなり出来の良いミニカーも作るようになりました。このWILL VSは定価が1000円ほどの安価なミニカーでしたが、スケールモデル的なリアルな造形で実車がうまく再現され、当時としてはかなり良い出来ばえでした。灯火類や室内などの細部もそこそこ良く再現されています。なおこれはFS(フレンドショップ)限定品と称する限定品でしたが、通常品とどのような違いがあったのかは分かりません。ドア開閉などのギミックはありませんが、子供向け玩具でしたので少し手前に引いて手を離せば走行するプルバックモーターを内蔵しています。プルバックモーターをリアシートの位置に内蔵していますので、後席はウィンドーをブラックアウトして見えなくしています。これ以外のWILL VSのミニカーは2022年現在でもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ カローラ ランクス E120型 日本 2001年
トヨタ カローラ 5代目(E80型)の派生車として3/5ドアハッチバックのカローラ FX 初代(E80)が1984年に登場しました。1987年にカローラ FX 2代目(E90)、1992年に3代目(E100)が登場し1995年に生産中止となりました。(実車画像→ トヨタ カローラ FX 1600GT 1984) その6年後の2001年にカローラ FXの後継車としてランクス/アレックス(E120)が登場しました。ボディは当時の国産ハッチバックの典型的なデザインで、国内は5ドアハッチバックのみで欧州向けには3ドアハッチバックもありました。アレックスは販売店が異なるランクスの姉妹車で、フロントグリルのデザインが異なっていました。
DOHC 4気筒1.5L(110HP)エンジンを搭載し高性能版にはヤマハ発動機が開発したオールアルミ製DOHC 4気筒1.8Lエンジン(190HP)が搭載されました。駆動方式は前輪駆動とフルタイム4WD仕様(1.5L)がありました。このランクスの高性能版はカローラ 9代目(E120)で廃止されたスポーツ仕様レビンの後継車となるモデルで、6段MT仕様も設定されていました。2002年のマイナーチェンジでヘッドライトの形状が変更され、DOHC 4気筒1.8L(136HP)エンジンが追加されました。2006年のカローラ 10代目の登場と同時に後継車のオーリス(E150)が登場し、ランクス/アレックスは1代限りでブランドが廃止されました。(実車画像→ トヨタ オーリス 2006)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソですが、イクソが製作していた京商 Jコレクションのランクスの型を流用しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。雑誌付きミニカーは安価ですので室内の仕上げレベルを簡素化してコストダウンするものが多いのですが、これは京商 Jコレクション製とほぼ同等(やや簡素ですが)に仕上げられています。(これは出血大サービスだと思います) これ以外のランクス/アレックスのミニカーはこれのベースとなった京商 Jコレクションがありますが、それ以外は2022年現在もないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ランドクルーザー プラド (KDJ125) 日本 2002年
前述したランドクルーザー 80系の後継車として100系が1998年に登場しました。(実車画像→ ランドクルーザー 100系 2002年) 先代同様に5ドアバンとワゴンの構成で、頑丈なラダーフレーム構造を踏襲していました。電子制御化されたフルタイム4WDと電子制御サスペンションTEMSで、悪路走破性と乗り心地を高度に両立させていました。エンジンはレクサスと同じDOHC V型8気筒4.7L(2UZ型)、DOHC 6気筒4.5L(1FZ型)、DOHC 6気筒4.2Lディーゼルターボ(1H型)などが搭載されました。本革シートなどの豪華な内装に加えて先進機器が装備され、本格派4WDと高級車の要素を併せ持つプレミアムな SUVとなりました。2002年と2005年のマイナーチェンジで各種改良が施され、2007年に200系にモデルチェンジしました。
2002年にランドクルーザー プラド 3代目 120系が登場しました。つり上がったヘッドライトを採用してフロント周りが目新しくなりました。ホイールベースはショートとロングの2タイプで、それぞれ3ドアと5ドアがありました。ガソリンエンジンは4気筒2.7L(3RZ型)/(2TR型)、V型6気筒3.4L(5VZ型)/4L(1GR型)、ディーゼルエンジンは4気筒3L(5L型)/3Lターボ(1KZ型)/3Lターボ(1KD型)などが搭載されました。2007年に日本国内ではディーゼルエンジン仕様がなくなりました。2009年にプラド 4代目 150系にモデルチェンジしました。なおプラドという名前は欧州向けでは使われず、北米ではランドクルーザーではなくレクサス GXとして販売されました。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。ディーゼルエンジンを搭載した欧州仕様のランドクルーザー (プラド) KDJ125をモデル化しているようです。ミニチャンプスらしい細部までリアルに再現した良い出来ばえです。特に室内はステアリングホイールやシフトレバーからセンターコンソールのナビの画面までリアルに再現されています。(この当時のミニチャンプスの内装の仕上げは、1/43サイズとして申し分のないレベルでした) 販促プロモーション用のトヨタ特注品もありました。これ以外の120系のミニカーはホンウェルの1/24がありますが、あまりモデル化されていません。100系のミニカーは京商、ハイストーリー(レジン製)、ヤトミン、スパーク(レジン製)などがあります。プラド 150系はWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ WILL (ウイル) サイファ 日本 2002年
WiLL(ウィル)プロジェクトはトヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクトで、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業は、トヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していますが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場したWILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL サイファーはヴィッツのプラットフォームをベースにした5ドアハッチバックで、デザインコンセプトは「ディスプレイ一体型フルフェイスヘルメット」ということで、独特のフロントデザインが特徴でした。ヴィッツと同じDOHC 4気筒1.3L/1.5L(105HP)エンジンを搭載する全輪駆動/4輪駆動車でした。
インターネットとクルマを融合する「サイバーカプセル」という先進的なテーマを掲げ、専用の無線通信機を使う車載情報通信サービスのG-BOOKとそれを使ったカーナビゲーションシステムを初めて標準装備していました。この車限定の走行距離に応じて月額利用料金が決まるカーリース方式での販売がされました。WILLプロジェクトが終了したことで2005年に生産中止となり、総生産台数は約3.2万台でした。なおサイファという名前はCYBER(サイバー:インターネットの意)とPHAETON(フェートン:馬車の意)のの造成語でした。
ミニカーは2003年に発売されたトミカ製の当時物です。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから借用しました。画像で見る限りですが、全体的なプロポーションは悪くありません。ただし最大の特徴であるヘッドライトとリアライトが印刷で表現されているのであまりリアルでなく、今一つの出来ばえだと思います。リアゲートが開閉するギミック付きです。トヨタのWILL シリーズとしては一番生産台数が多いのですが、実車にあまり人気がないようで、WILL サイファのミニカーは2022年現在でもこのトミカの物しかありません。
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トヨタ アルファード 日本 2002年
大ヒットした高級ミニバン 日産 エルグランド 初代に対抗して2002年にトヨタ アルファード 初代が登場しました。トヨタの同クラスのミニバンとしてはハイエースの派生車として登場した商用車ベースのグランビア/レジアスがあったのですが、日産 エルグランドには内装などの商品力で対抗できませんでした。そこでグランビア/レジアスを統合し、上級車エスティマ 2代目のプラットフォームを流用した乗用車ベースのミニバンとして登場したのがアルファードでした。デザインはエルグランドのような1.5ボックスで、下に広がった形状のBピラーが外観上の特徴でした。3列シートの7-8人乗りで、ウッドパネルを使った豪華な内装、リモコンパワースライドドアや日本車初ののパワーバックドアが採用されていました。
DOHC 4気筒2.4L(159HP)とDOHC 6気筒3L(220HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4WD仕様もありました。2003年にエスティマと同じハイブリッド システムのアルファード ハイブリッドが追加されました。2005年のマイナーチェンジで内外装が変更され、法規制対応でサイドアンダーミラーが付きました。2008年にアルファード 2代目/ヴェルファイア 初代にモデルチェンジしました。ライバルであった日産 エルグランド 2代目は当初は3.5Lエンジンしかなく高価でしたので、2.4Lエンジンやハイブリッド仕様があり同クラスでは割安であったアルファードが高級ミニバンのベストセラーとなりました。(実車画像→ トヨタ アルファード 2008)
ミニカーは2005年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。トヨペット店扱いのアルファード G 初期型をモデル化しています。(ビスタ店扱いはアルファード Vだった) プロポーションが良く、フロントグリル/ヘッドライト周りの造形もうまく再現してあり良く出来ています。室内もリアルなメーターパネルなど良く仕上げてあります。車体後方のシートもそこそこうまく再現しているようですが、スモーク仕上げのサイドウインドーの為良く見えません。これ以外のアルファード 初代のミニカーは2022年現在でもトミカの1/65しかないようです。なおアルファード以前のグランビア/レジアスのミニカーもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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