Sorry Japanese Only
日産 セドリック Y33型 日本 1995年
日産 セドリック 9代目(グロリア 10代目) Y33型が1995年に登場しました。先代とほとんど同じデザインの4ドアハードトップで、ボディは少しだけ大きくなりました。エンジンは新開発されたアルミ合金製 DOHC V型6気筒3L(220HP ターボ 270HP)と旧型のV型6気筒3L(160HP)、6気筒2.8L(100HP)ディーゼルが搭載されました。1996年にV型6気筒2L(125HP)エンジンが追加され、1997年のマイナーチェンジでDOHC V型6気筒2.5L(190HP)エンジンが追加されました。変速機は先代の電子制御5段変速がなくなり電子制御4段変速だけとなりました。1997年にDOHC 6気筒2.5L(260HP)エンジンを搭載する降雪地方向けの4WD仕様アテーサE-TSが設定されました。
姉妹車グロリア 10代目はフロントグリルやテールライトの意匠が少し異なるだけで内容的には同じでしたが、丸形4灯式ヘッドライトを特徴とするグランツーリスモ アルティマはデザイン的に差別化されていました。Y33型をベースとする上級車シーマ 3代目は1996年に登場しました。セドリック系より一回り大きなボディで、デザイン的にはメルセデス ベンツのような雰囲気に変わりました。1997年にインフィニティ Q45 2代目が登場しましたが、この車はシーマ 3代目にV型8気筒4.1L(270HP)エンジンを搭載したシーマの姉妹車でした。インフィニティ Q45は国内販売されなかったので、国内ではシーマが日産の最上級車となりました。1999年にセドリック 10代目(グロリア 11代目) Y34型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1996年に発売されたMテック製の当時物です。セドリック Y33型 前期型をモデル化しています。プロポーションは悪くないのですが、フロントのヘッドライト周りが当時のミニカーとしてもややリアルさが足りない出来ばえとなっています。ドアとボンネットが開くギミック付です。Y33型はY32型と見た目が変わらないことが原因なのか、トミカやダイヤペットでモデル化されておらず当時物ミニカーはこれしかありません。2015年にWIT'S(レジン製)がグロリアを、ハイストーリー(レジン製)がセドリックをモデル化しています。Y33型のシーマはWIT'S(レジン製)とハイストーリー(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1459
日産 R390 GT1 日本 1997年
日産は1984年にニスモ(日産 モータースポーツ インターナショナル)を設立し、グループCでのスポーツカー耐久レースに参戦します。当初のスカイライン RSのグループC改造仕様では競争力不足で、ルマン ガレージの開発したLM04Cに日産のエンジンを搭載したグループCカー LM04C スカイライン ターボCが1984年に登場しました。さらに1985年にはイギリスのマーチ製シャーシに日産のV型8気筒エンジンを搭載したR85G スカイライン(後にスカイラインの名前は外れて単にR85G)が登場します。
日産のルマン初参戦は1986年で、R85Vと新開発したエンジンを搭載したR86Vが出場し、R85Vが完走しています。1987年ルマンにはR87EとR86Vが出場しますが全車リタイア、1988年ルマンにはR88Cが出場し完走しています。1989年ルマンにはR89Cで出場し善戦するもリタイア、1990年ルマンではR90CPが出場し初のポールポジションを獲得し、本選で総合5位となりました。日産のグループCカーでのルマン挑戦はこの1990年で終了します。
1991年にグループCのレギュレーションが変わり、ターボエンジンが使えなくなったことなどから自動車メーカーの撤退が相次ぎました。これでルマンにおけるグループCの時代は終わりを迎え、1994年頃からは従来のGTカーがルマンの主力に戻りました。日本でもグループCのレースは終わりJGTC(全日本GT選手権)が始まり、スカイライン GT-Rが主役となりました。日産は新しいグループC仕様のNP35を1992年に開発しましたが、この車は結局使われませんでした。その後スカイライン GT-R(R33)をベースにしたニスモ GT-R LMが1995年と1996年のルマンに参戦して完走していますが、GT-Rでは上位を狙うことは困難でした。
そこで1997年ルマンに向けて開発されたのがR390でした。R390はGT1クラスのプロトタイプレーシングカーで、イギリスのトム ウォーキンショー レーシング(TWR)の協力でジャガー XJR-15をベースにして設計され、エンジンはグループC時代のV型8気筒3.5Lを搭載していました。GTカーとして認証される為、ターボの付かないロードカーが1台製作されましたが市販されていません。1997年ルマンには3台のR390が出場し、予選でポールポジションを獲りましたが、本選では12位と不本意な成績でした。翌1998年ルマンでは改良されたR390が総合3位となり、日産はルマン初の表彰台を得ました。1999年ルマンではR391が参戦するもリタイアとなり、その後日産のルマン参戦は2015年まで中断されました。
ミニカーは田宮のコレクタークラブ ミニ シリーズ(ダイキャスト製完成品)で、1998年に発売されました。R390のロードカーをモデル化しています。キャビン部分がやや小さいように思いますが、風変りな造形のリアエンドの再現など全体的にはかなり良い出来ばえです。バリエーションでロードカーのニスモ特注品とレース仕様がありました。これ以外のミニカーとしてはロードカーではオニキス、レース仕様ではオニキス、京商の1/43と1/64、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1778
日産 エルグランド 日本 1997年
1995年に登場したトヨタの最上級ミニバン グランビア 初代(実車画像→ トヨタ グランビア 1997)に対抗するモデルとして、日産の最上級ミニバン エルグランド 初代が1997年に登場しました。日産 キャラバンとホーミーの上級仕様車として登場したので、当初は販売店別にキャラバン エルグランドとホーミー エルグランドがありました。ボディはセミキャブオーバーのワンボックスで、大きなフロントグリルで従来のミニバンよりダイナミックなデザインでした。7/8人乗りで室内は上質で広く、7人乗りの2列目シートは回転対座が可能、3列目シートを横に跳ね上げることでさまざまなシートアレンジが可能でした。エンジンは6気筒3.3L(170HP)と4気筒3.2L(150HP)ディーゼルがあり、後輪駆動とフルタイム4WDがありました。
先進装備としてオートスライドドア、電子制御サスペンション、ツインモニター TVナビゲーションシステムなどがオプション設定されました。1998年に専用エアロパーツを装備したスポーティ仕様のハイウェイスターが追加されました。1999年のマイナーチェンジで車名がエルグランドに統一され、ディーゼルエンジンが新型の3Lに変更されました。2000年のマイナーチェンジで6気筒エンジンが新型のDOHC 3.5L(240HP)になり、フロントの意匠が変更されました。エルグランドはライバルのグランビアをデザインや走行性能で上回り、高級ミニバンの売れ筋となりヒットしました。2002年にエルグランド 2代目にモデルチェンジしました。
以下は2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、製造メーカーはイクソです。実車に即したツートンカラーのカラーリングが綺麗でプロポーションも良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。また安価な雑誌付きミニカーながら、灯火類、ドアミラー/リアアンダーミラー、室内などの細部もそこそこ良く再現されています。これ以外のエルグランド 初代のミニカーはトミカの1/64、トミカ リミッテドの大型化した専用ボディ仕様のジャンボ タクシー/消防車の1/43、ハイストーリー(レジン製)などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1557
日産 スカイライン GT-R V-スペック R34型 日本 1999年
1998年に日産 スカイライン 10代目(R34)が登場しました。ボディを大型化し丸みの付いた先代から一転して、直線的なラインでウェッジシェイプを強調したデザインに変わりました。見た目だけではなくホイールベースの短縮で全長を短くしボディ剛性を高めて操縦性を向上させました。先代同様に4ドアセダンと2ドアクーペの構成でした。エンジンは全てDOHC 6気筒のRB型で2L(155HP)/2.5L(200HP)/2.5Lターボ(280HP)が搭載されました。2.5Lターボ(280HP)エンジンは高性能版の25GT ターボに搭載されました。2000年のマイナーチェンジで、内外装の意匠が小変更されました。2001年にスカイライン 11代目 (V35)にモデルチェンジしました。
1999年にGT-R (R34)が追加されました。エンジンは先代と同じDOHC 6気筒2.6Lターボで、自主規制で出力は280HPのままでしたが実力としては330HPあったそうです。高性能版のV-スペックには量産車初のカーボンディフューザーやフロントバンパー下部のエアダム、可変リアウイングスポイラーなど空力を極めたアドバンスドエアロシステムが採用されました。2000年のマイナーチェンジで量産車初のNACAダクト付きカーボンファイバー製ボンネットが採用されました。2002年に排ガス対策が困難という理由で、GT-Rは生産中止となりました。同時期には同様の理由でトヨタ スープラなどのスポーツカーも生産中止となりました。(スポーツカーが売れなくなったという時代背景もありましたが。。)
ミニカーは1999年に発売されたMテック製の当時物で、高性能版のGT-R V-スペックをモデル化しています。当時のMテックはマニア向けにM4シリーズでレジン製のミニカーを作っていて、GT-R R34のレース仕様をモデル化していました。このGT-R R34は一般向けのMSシリーズ(ダイキャスト製)で安価でしたので、細部の仕上げは値段相応のレベルです。それでも全体的な造形はGT-R R34のイメージをうまく再現していて当時物のミニカーとしては良く出来ていました。ドア開閉ギミック付きです。スカイライン R34の当時物ミニカーとしてはすべてがGT-Rですが、ダイヤペット セガ、トミカ、エブロ、オートアートの1/43と1/18などがありました。最近のものではエブロ、トミカ、京商の1/43と1/64、HOTWORKSの1/24、レジン製(hpiレーシング、イグニションモデル、HI-STORY、MARK43)など非常にたくさんあります。なおGT-Rではない4ドア セダンの25GTをトミカ リミッテド、京商、HI-STORYなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1454
日産 プリメーラ 日本 2001年
1990年に日産 プリメーラ 初代が登場しました。ボディデザインや動力性能で欧州車を強く意識して開発されました。国内は4ドアセダンのみで欧州向けは5ドアハッチバックがありました。外観はシンプルながら欧州風のセンスの良いデザインで、室内はクラス最大で居住性に優れていました。操縦性も欧州車並みでしたが、国産車に比べると足回りが固く乗り心地が悪いともいわれました。DOHC 4気筒1.8L/2Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。北米(インフィニティ G20として)/欧州でも販売され評価が高く、国内でもヒットしました。(実車画像→ 日産 プリメーラ 1990)
1995年にプリメーラ 2代目が登場しました。ブルーバード U14型をベースとしていて、外観は成功した先代のデザインを継承していました。当初は4ドアセダンのみで(欧州は5ドアハッチバックもあり)、サニー店向けの姉妹車プリメーラ カミノも同時に登場しました。先代と同じ4気筒1.8L/2Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。1997年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、ワゴンが追加されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。1999年に販売店が再編されプリメーラ カミノは廃止されました。(実車画像→ 日産 プリメーラ 1997)
2001年にプリメーラ 3代目が登場しました。ボディが大型化して3ナンバー規格車となりました。ボディは先代同様に4ドアセダン(欧州5ドアハッチバック)とワゴンでした。外観は日産デザインヨーロッパが担当し、前進したキャビンと短いテールの日本車離れした独特のデザインでした。北米市場では2002年にインフィニティ G35(スカイライン V35)が登場したことで、プリメーラ 3代目の北米仕様はありませんでした。国内はDOHC 4気筒2L/2.5Lエンジン、欧州はDOHC 4気筒2.2Lと4気筒1.8Lターボ ディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2003年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。 2005年に同じクラスのブルーバード シルフィが登場したことで国内販売が終わり、2008年に生産中止となり後継車はありませんでした。
ミニカーは2001年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。プロポーションが良く独特のフロントの顔付などがリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げてあり、全体的にかなり良く出来ています。これ以外のプリメーラ 3代目のミニカーは、これを流用している国産名車コレクション製、それをさらに流用したファースト43製があります。プリメーラ 初代/2代目のミニカーはハイストーリー(レジン製)、イグニションモデル(レジン製)の1/43と1/18、トミカの1/59、京商のレースカー仕様、オニキスのレースカー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1552
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.