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三菱 ランサー エボリューション VI 日本 1999年
1994年にランサー エボリューション 2代目が登場しました。外観はあまり変わりませんでしたが、初代の問題点に対して足回りが全面的に改良されました。エンジンは260HPにパワーアップされました。1995年スウェーデン ラリーでランサー エボリューションとして初優勝しました。
1995年にランサー エボリューション 3代目が登場しました。メカ的な変更はなく、大型リアウイングや大きな開口部を持つフロントバンパーが採用され、エンジン冷却性能/空力性能が改良されました。1996年にはサファリ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを獲得しています。
1996年にランサー エボリューション 4代目が登場しました。ランサーが1995年に5代目にフルモデルチェンジしたので、ボディが新型になり、リアウイングが小型化されました。左右後輪への駆動力を変えて旋回性を向上させるAYC(アクティブ ヨー コントロール)が採用されました。エンジンは280HPにパワーアップされました。1997年にフィンランド ラリーなどで4勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを連覇しました。1998年にはサファリ ラリーなどで2勝しました。(実車画像→ 三菱 ランサー 5代目)
1998年にランサー エボリューション 5代目が登場しました。車幅を1770㎜に広げて3ナンバー車となり、タイヤサイズの拡大で走行/制動性能が改良されました。エンジンは280HPのままながらトルクがアップしました。1998年にサンレモ ラリーなどで4勝し、三菱初のマニュファクチャラーズタイトル、T.マキネンのドライバーズタイトル3連覇を獲得しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション 5代目)
ランサー エボリューション 6代目が1999年に登場しました。1999年のWRCレギュレーション変更に対応する為に開発されました。フォグランプ小型化とナンバープレートを左側に移動することで、空気抵抗/冷却性能を改良し、リアウイングを2段化して空力を改良していました。1999年はモンテ カルロ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを4連覇しています。2000年にはT.マキネンの4連覇を記念して、T.マキネン仕様車が設定されました。2001年からワークスのWRCカーはホモロゲーション(販売台数)上の問題でランサー 6代目 セディアをベースとするように変わったので、WRCカーのベースとなったランサー エボリューションはこれが最後となりました。(ただしWRCカーにランサー エボリューションという名前は継承されました)
ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。ランサー エボリューション VIのモデル化で、前述したエボリューション I同様に雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。2段化されたリアウイングや彩色された室内のメーターなど細部もそこそこ良く再現されています。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション VIのラリー仕様などを10種類以上モデル化しています。イクソ以外では、オートアートの1/43と1/18、CM'S(1/64)のラリー仕様、Mテック、ビテス、トミカ リミッテド(1/64)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。ランサー エボリューション 2代目からの5代目までのミニカーは、ミラージュ(hpiレーシング)のIIとIII、MテックのIII、ハイストーリー(レジン製)のIIIとIV、トミカのIV、トミカ リミッテドのV、ビテスのVなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ S2000 日本 1999年
ホンダ創立50周年を記念して企画された本格派スポーツカー ホンダ S2000が1999年に登場しました。後輪駆動の2シーターオープンカーというコアなスポーツカーで、ロングノーズ/シュートデッキのオーソドックスなデザインとなっていました。またオープンカーとはいえ専用設計なので、閉断面のフロアトンネルをメインフレームとして活用した「ハイXボーンフレーム構造」を採用して高い剛性と衝突安全性を確保していました。またシート後方の高強度ロールバー設置、乗員保護用ツインドアビーム内蔵などオープンカーとしての安全性も確保していました。(純正のアルミ製ハードトップの設定もありました)
エンジンはVTEC DOHC 4気筒2L(250HP)で、許容最高回転数が9000rpmというレースカー並みの高回転型エンジンでした。そのエンジンは前後輪の重量配分が50/50となるようフロントミドシップ搭載されていました。変速機は6段マニアルのみで、オートマチックがないというマニアックな仕様でした。2003年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更されました。2004年に北米仕様車はエンジンが2.2L(242HP)となり、許容最高回転数を8000rpmに下げて扱いやすくされました。2005年のマイナーチェンジで国内仕様もそのエンジンに変わりました。2009年に生産中止となり、総生産台数は約12万台でした。
ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物で、これはホンダ特注品(ホンダ コレクション)です。エブロの標準品と異なり、この特注品は左ハンドル仕様をモデル化しています。エブロらしいそつの無いリアルな造形で良く出来ています。赤いバケットシートの室内など、細部も良く再現されています。エブロは1/24でもS2000をモデル化しています。これ以外のS2000のミニカーは、ダイヤペット、トミカの1/87、トミカ リミッテドの1/64、Mテックの1/72、オートアートの1/18、ホビージャパンの1/64、レジン製ではMARK43やWIT'Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ インサイト 日本 1999年
1997年に世界初の量産ハイブリッドカー トヨタ プリウスが登場し、当時としては驚異的な燃費28㎞/L(当初)を実現しました。これに対抗してホンダ初のハイブリッドカー インサイトが1999年に登場しました。プリウスを上回る燃費を実現する為、コンパクトな2人乗りのハッチバッククーペとし、軽量化と空気抵抗低減を徹底することで燃費35km/Lを達成しました。軽量化の為車体はNSXのようなアルムフレームを採用しフロントフェンダーは樹脂化されていました。リアホイールをカバーし後部を絞り込んだたスマートなボディは空気抵抗係数Cd値0.25と市販車としては最高レベルでした。(ちなみに1991年のスバル アルシオーネ SVXのCd値は0.29でした)
ホンダIMAと呼ぶハイブリットシステムは3気筒1L(70HP)リーンバーンVTECエンジンに電動モーター10kW(13HP)を直結していて、エンジンは常時稼働していて電動モーターは発進や加速時にアシストする方式でした。(モーターは減速時に発電機として回生制動し、Ni水素バッテリーの残存容量低下時にも発電機として電池を充電する)5段変速/CVT無段動変速で最高速160km/hの性能でした。ホンダIMAシステムはエンジンで走行するのが基本で、電気モーターだけでも走行できるプリウスとは異なっていました。2004年のマイナーチェンジで燃費が36km/Lに向上しました。2006年に生産中止となり総生産台数は全世界で約1.7万台でした。(国内分は約2300台で売れていません) 2009年にインサイト 2代目が登場しました。
ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物です。エブロらしいリアルな造形で、ホイールをカバーしたリアフェンダーや絞りこまれたリアエンドの独特な造形など実車の個性的なデザインがうまく再現されていてとても良く出来ています。室内の細部もそこそこ良く再現されています。実車がめったに見かけない車だったこともあって、これ以外のインサイト 初代のミニカーは最近までありませんでしたが、2022年に国産名車コレクション 1/24でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セリカ T230型 日本 2000年
1999年にトヨタ セリカ 7代目が登場しました。4代目からほとんど同じモチーフのデザインはアメリカのデザインスタジオ CALTYのデザインで、7代目は当時としては先進的だったつり目のヘッドライトとテールライトに繋がるキャラクターラインが特徴でした。先代よりホイールベースが延ばされましたが、フロントのオーバーハングが短くなり全長は少し短くなりました。WRC仕様の4WD GT FOURの設定がなくなったので、シャーシは前輪駆動専用設計に変わり、ロングホイールベース化で高速安定性が向上し、リアサスペンションにバイザッハアクスル(旋回時に4輪操舵的に機能する構造)を採用して操縦性を向上させていました。
エンジンは新設計されたDOHC 4気筒1.8L(145HP/190HP)で、190HPの高性能版は連続可変バルブタイミングリフト機構(VVTL-i)を採用していました。2000年にカローラ シリーズが9代目にモデルチェンジした際に、スポーツ仕様のレビン/トレノが廃止され、セリカ 7代目はその後継車としての役割も与えられていました。そんなわけでスポーツ志向が薄められた7代目でしたが、この種のスペシャリティカーの需要が低迷したことで、2006年にセリカは生産中止となりました。この当時トヨタのスポーティカー(スープラ、MR-Sなど)は次々と生産中止になっていきました。
ミニカーは2000年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。セリカ 7代目の輸出仕様(左ハンドル)をモデル化しています。ミニチャンプスらしいリアルな造形で、特徴的なつり目のヘッドライトを持つフロント周りの雰囲気など実車がうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。これ以外のセリカ 7代目のミニカーは、トミカ、Mテック、ハイスピード、エブロのレース仕様、REAL-Xの1/72、ハイストーリー(レジン製)、オートアートの1/18などがあります。 以下はミニチャンプスのフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ WILL (ウイル) Vi 日本 2000年
トヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクト「WiLL(ウィル)プロジェクト」は、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業はトヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していましたが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場した WILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL Viはヴィッツのプラットフォームをベースにした4ドアセダンで、童話シンデレラの「かぼちゃの馬車」をイメージしたクリフカットのリアウィンドーを持つボディが特徴でした。ボディの雰囲気に合わせた淡いボディカラーが設定され、室内も同じような雰囲気で統一され、細身のタイヤを履いていました。キャンバストップ仕様もありました。ヴィッツと同じDOHC 4気筒1.3Lエンジン(87HP)エンジンを搭載する前輪/4輪駆動車でした。2001年まで販売され、ヴィッツよりかなり高価な上に良くも悪くも独創的な車だったので、総生産台数は約1.5万台とあまり売れませんでした。変わった車で日産のパイクカーのような存在でした。
ミニカーは2000年に発売されたトミカの当時物です。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから借用しました。画像で見る限りですが、実車の雰囲気はうまく再現されていると思います。ボンネットが開くギミック付きです。実車にあまり人気がなかったようで、WILL Viのミニカーは2022年現在でもこのトミカの物しかありません。実車のキャラクター自体がトミカ的ですので、トミカ製のミニカーしかないのはいかにもといった感じがします。
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