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ロータス エキシージ S1 イギリス 2003年
2000年にロータス エリーゼをベースにしたワンメイクレース用マシンとしてスポーツ エリーゼが開発されました。(実車画像→ ロータス スポーツ エリーゼ) スポーツ エリーゼはレースカーでしたので市販化されない予定でしたが、熱烈なファンの要望で市販車仕様のエキシージが2000年に登場しました。スポーツ エリーゼとの外観上の違いは、ロードスターからクーペに変更され、フロントのデザインが派手になっています。またカウルはカーボン樹脂で軽量化されていました。メカ的にはタイヤ外形が大きくなり、フロント/リアのトレッドが拡大され、ブレーキ/サスペンションが強化されていました。エンジンはローバー製 DOHC 4気筒1.8Lを179HPにパワーアップしていました。
2004年にエリーゼがシリーズ 2(S2)に変わったので、エキシージもシリーズ 2となりました。シリーズ 2のエキシージはエリーゼの外観を変更しただけで、メカ的にはエリーゼと同じで、エリーゼ同様にエンジンがトヨタ製のDOHC 4気筒1.8L(192HP)ンに変わりました。2006年にスーパーチャージャーを追加して220HPにパワーアップした高性能版のエキシージ Sが追加されました。エキシージ Sの最高速は256㎞/hで当時最速クラスの市販車でした。 2012年にシリーズ 3(S2)に変わり、エンジンはスーパーチャージャーを追加したトヨタ製のDOHC V型6気筒3.5L(350HP)に変わりました。またエンジンが大きくなったので全長/全幅が少し拡大されました。
ミニカーは2007年に発売されたイクソ製です。特徴的なフロントの造形がうまく再現されているなど実車の雰囲気が良く再現されていました。前後グリル/灯火類/室内などの細部もリアルに再現され、とても良い出来ばえでした。これ以外のエキシージのミニカーはトミカ、トミカ リミッテド、オートアートの1/18、ソリド、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ロールス ロイス ファントム エクステンデド ホイールベース イギリス 2005年
前述したロールス ロイス シルバー セラフはBMWがエンジンを供給し、フォルクスワーゲン傘下で製造されていました。ロールス ロイスのブランド使用権を入手したBMWは、独自開発の新型車ファントム (VII)を2003年に登場させました。このファントムという名前は1925年のファントム IからVIまで続いた由緒ある名前です。伝統的なラジエーターグリルを引き継いだ古典的なデザインで、シュートホイールベース仕様でも全長5.8m 全幅1.99mの大型セダンでした。エンジンはBMW製のDOHC V型12気筒6.8L(460HP)で、電子制御6段自動変速、最高速240km/hの性能でした。
コーチドアと称するリアシートへの乗降性に優れた観音開き式ドアが採用されていて、このドアは電動で開閉しドアにはエルメスの傘が内蔵されていました。内装は総革張りで、音声認識カーナビや温冷機能付カップホルダーなどいたれりつくせりの装備が付いていました。フロントグリル上の有名なマスコットは盗難防止/歩行者保護の為、衝撃を感知すると内部に格納されるようになっていました。またホイール中央に付いたRRのロゴが走行中も常に正立するようになっているなど普通の車にはない仕掛けが付いていました。2009年に一回り車体が小さいゴーストが登場しました。2012年のマイナーチェンジでII型になり丸型ヘッドライトが世界初のフルLED式の角形に変わりました。2017年にファントム 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス ファントム (VIII))
ミニカーは2013年に発売された京商製です。2005年に追加されたロングホイールベース仕様 EWB(エクステンディッド ホイールベース)をモデル化しています。実車がでかいのでミニカーも全長143mmと大きなサイズでずっしりと重いです。ホイールが大きめなことが今一つですが、それ以外はプロポーションが良く、室内もリアルに再現されていてとても良い出来ばえです。実車に即した銀/黒のツートンカラーも綺麗です。ただ京商の最近の高価なミニカーは大きくりっぱな紙箱に入っていることが多く、これは場所をとるので個人的にはあまり有難くありません。京商はドロップヘッドクーペとクーペも1/43と1/18でモデル化しています。その他にはイクソもセダン/ドロップヘッドクーペ/クーペをモデル化していますが、これは多分京商と同じ型を使った仕様変更品ではないかと思います。(確証はありませんが、イクソは京商にOEMしていますから) 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ジャガー XK (X150) クーペ イギリス 2006年
2006年にジャガー XK 2代目(X150)が登場しました。XK 初代と同様に1960年代のE タイプのフロント楕円形グリルをモチーフにしていましたが、よりダイナミックで現代的なデザインになっていました。クーペとコンバーチブルの構成で、ボディはアルミニウム製モノコックで軽量化されていました。当初のエンジンは先代と同じV型8気筒4.2L(304HP)を搭載していました。路面状況に応じてダンパー設定を自動制御するサスペンションや車速感応式パワーステアリングなど、操縦性を総合制御するシステムを採用していました。
2007年にスーパーチャージャーで426HPにパワーアップしたXKRが登場しました。2009年のマイナーチェンジで外観が小変更され、エンジンが5L(385HP)に変更されました。2011年にフロントのデザインを変更し、エンジンを5L スーパーチャージャー付 550HPにパワーアップしたXKR-S(最高速300km/h ジャガー史上市販車最速)が登場しました。同年のマイナーチェンジでXKも内外装が変更され、2014年まで生産されました。総生産台数は約54000台で、2013年に登場したジャガー F タイプが実質的な後継車でした。
ミニカーは2016年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、イクソは型番MOC079で XK 2代目をモデル化していましたので、これはその廉価版になります。雑誌付きミニカー向けのコスト削減で室内の仕上げが簡素化されていますが、それ以外はイクソのカタログモデルとほぼ同じです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、安価(定価1840円)ながらも結構良い出来ばえになっていました。イクソはクーペ、カブリオレ、XKR-Sをモデル化しています。イクソ以外のXK(X150)のミニカーはオート アートの1/18、ミニチャンプス、スパーク(レジン製)、シュコーの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ロールス ロイス ファントム ドロップヘッド クーペ イギリス 2007年
前述したロールス ロイス ファントムに全長6.08mのロングホイールベース仕様 EWB(エクステンディッド ホイールベース)が2005年に追加されました。2004年にロールス ロイス 100周年記念として製作された2ドアのコンセプトカー 100EX/101EXが公開されました。(実車画像→ ロールス ロイス 100EX/101EX) その100EXをほぼそのまま市販化したのが、電動ソフトトップを装備するオープンカーのファントム ドロップヘッドクーペで2007年に登場しました。さらにハードトップクーペの101EXも2008年にクーペとして追加されました。ドロップヘッドクーペ/クーペはホイールベースが短縮され全長は5.6m、ファントムと同じコーチドアと称する通常とは逆の後ろヒンジで開くドアを採用していました。
全長は短くなりましたが、車重(約2.5t)はセダンとあまり変わりませんでした。エンジンはセダンと同じでしたので動力性能はほぼ同じでしたが、ホイールベースが短い分だけ操縦性はスポーティになっていました。(クーペの加速性能は0-97km/h 5.8sとのこと) セダンと同じく2013年のマイナーチェンジでII型になりフロントの丸いヘッドライトがLED式の角形に変わりました。ドロップヘッドクーペ IIは2016年まで生産され、後継車のドーン(DAWN)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス ドーン)
ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製で、ミニチャンプスとしては初のロールス ロイスのモデル化でした。実車発売直後にモデル化されているので、プロモーション用にも使われたかもしれません。プロポーションが良くミニチャンプスらしいリアルな造形で、とても良く出来ていました。ヘアライン処理された銀色ボンエット/黒のツートンカラーも綺麗で、フロントグリル/灯火類や室内の細部まで細かく再現されています。これ以外のファントム ドロップヘッドクーペ/クーペのミニカーはイクソのドロップヘッドクーペ/クーペ、京商のドロップヘッドクーペ/クーペ 1/43と1/18などがあります。 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ジャガー XJ (X351) イギリス 2011年
2003年にジャガー XJシリーズの3代目(X350)が登場しました。丸形4灯ヘッドライトなど基本的なデザインが踏襲され、アルミニウム製ボディを採用して大幅に軽量化されました。エンジンはV型8気筒3.6L/4.2L(300HP/390HPスーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。この際にディムラー版は一時的になくなりましたが、2005年にスーパー 8の名前で復活しました。2004年にV型6気筒3L(240HP)エンジンを搭載したXJ6が追加され、XJ8にロングホイールベース版が追加されました。2007年のマイナーチェンジでX358型となり、前後バンパー形状がややごつい物に変更され、フロントフェンダー側面にエアベントが追加されました。(実車画像→ ジャガー XJ (X350))
2009年にXJシリーズの4代目(X351)が登場しました。伝統的な丸形4灯ヘッドライトやキャビン形状が一新され、高級セダンに流行りのクーペ風キャビンを持つ従来とは全く異なるデザインとなりました。内装はレザー張りで、12インチ液晶ディスプレーでスピードメーター/タコメーターを表示するiTechと称するインパネを採用していました。大きな開口部を持つサンルーフも採用されました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(275HP)ターボディーゼルとDOHC V型8気筒5L(385HP/510HP スーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。2013?にはダウンサイジングで、4気筒2L(240HP)ターボとV型6気筒3L(340HP)スーパーチャージャーが追加されました。2019年に生産中止となり、2023年現在で後継車は出ていません。
ミニカーは2013年に発売されたイクソ製で、XJ (X351)をモデル化しています。プロポーションが良く、一新されたフロント周りの雰囲気がうまく再現されていました。大きな開口部のガラスサンルーフ、エッチング材を使ったフロントグリルやリアのエンブレムなど細かいところも良く再現されていました。ただ室内の仕上げが黒一色なのがいまひとつ物足りない感じでやや残念です。(なお色違いの灰メタリックはシートが白で彩色されているようです) これ以外のXJ(X351)のミニカーは、同じイクソのジャガーディーラー特注品、WELLYの1/24、オックスフォードの1/76、GREAT LIGHTNING(レジン製)のロングホイールベース版リムジーンぐらいしかないようです。 以下はフロント/リア(エンブレム拡大)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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