ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LANCIA BETA COUPE 1972 ITALY

LANCIA BETA COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA COUPE


SOLIDO 52 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.65m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 110HP 5段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでランチア ベータのミニカー検索

ランチア ベータ クーペ イタリア 1972年

 

 前述したランチア フルビアは大衆車クラスながら、高度な技術が採用され同クラスのフィアットに比べると価格が約1.5倍と高価でした。その上性能向上の改良やモデル追加が繰り返されるなど、ランチアは技術至上主義な車作りをしていました。これが原因でランチアの経営はまたもや悪化し、1969年にランチアはフィアットに吸収合併されました。フィアット傘下で最初に開発されたベータが1972年に登場しました。ベータはファーストバックの5ドアセダンで、フィアット製のDOHC 4気筒1.6/1.8L(110HP)エンジンでランチアお得意の前輪駆動方式とフィアットとランチアの技術が融合した進歩的な車でした。5段変速で最高速176km/h(1.8L)と高性能でした。(実車画像→ ランチア ベータ セダン 1972)

 

 1973年に2ドアクーペ、1974年にザガート製のスパイダー、1975年にスポーツワゴンのHPEが追加され、ボディ形式が多いのもランチアらしいところでした。派生車としてシャーシをミッドシップ化しピニンファリーナ製のクーペボディを載せた2シータースポーツカーのモンテカルロが1975年に登場しました。セダンは1980年にノッチバックボディのベータ トレビに変わりました。1984年まで生産され全モデルの総生産台数は約43万台、後継車はプリズマでした。(実車画像→ ランチア ベータ スパイダー 1974 ) (実車画像 →ランチア ベータ モンテカルロ 1975) (実車画像 →ランチア プリズマ 1982)

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたソリド製の当時物で、ベータ クーペをモデル化しています。プロポーションは悪くないのですが、この当時のソリドはコストダウンを推進していた時期でしたので、テールライトの塗装が省略されているなど出来ばえは簡素でいまひとつでした。ドアが開閉するギミック付きで、室内も簡単な仕上げでした。これ以外のベータ クーペのミニカーはマーキュリーの当時物、ミニチャンプス、ノレブなどがあります。ベータ セダンのミニカーはポリトーイの当時物、Bブラーゴの当時物 1/24、ペゴ(PEGO)などがあります。ミニチャンプスはスパイダーとHPEもモデル化しています。派生車のベータ モンテカルロはレース仕様がベストモデルやスパーク(レジン製)などでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA BETA COUPE 1
LANCIA BETA COUPE 2

 以下は1974年に発売されたマーキュリー製の当時物 ランチア ベータ クーペ (1/43 型番303)の画像です。これもプロポーションは悪くないのですが、コストダウンで安っぽいホイールが使われているなど今一つの出来ばえでした。(フロントグリルと一体化していないバンパーやリアライトの塗装処理などはソリドよりマシでしたが) ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA COUPE 3
LANCIA BETA COUPE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA COUPE 5
LANCIA BETA COUPE 6

 以下は1977年頃に発売されたポリトーイ製の当時物 ランチア ベータ セダン ウィークエンド(WEEKEND) (1/43 型番HE41)の画像です。ポリトーイは型番E41でベータ セダンをモデル化していますが、これはそのバリエーションでウィークエンド(週末)の旅行仕様ということで、追加したルーフラックに旅行用の荷物を満載しています。これもポリトーイの廉価版ミニカーでプロポーションは悪くないのですが、安物のホイールなどあまり良い出来ばえではありません。ただしベータ セダンのミニカーは少ないので車種的には貴重なミニカーでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA SEDAN 1
LANCIA BETA SEDAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA SEDAN 3
LANCIA BETA SEDAN 4

 以下は2019年に発売されたアシェット製ルマン24時間レース カーコレクションのランチア ベータ モンテ カルロ #51 ルマン 1980 (1/43 No.31)の画像です。1980年ルマンに参戦したベータ モンテ カルロ #51をモデル化しています。ルマンの結果はオイル ポンプのトラブルでリタイアしました。フロントのチンスポイラー、大きく張りだした前後オーバーフェンダー、リアスポイラーなどルマン参戦車がリアルに再現されていて、良く出来ていました。(実車画像→ ランチア ベータ モンテ カルロ ルマン 1980) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA MONTECARLO LE MANS 1
LANCIA BETA MONTECARLO LE MANS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA BETA MONTECARLO LE MANS 3
LANCIA BETA MONTECARLO LE MANS 4

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LANCIA STRATOS 1972 ITALY

LANCIA STRATOS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS


MINICHAMPS 430125020 1/43 87mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.71m 全幅約1.75m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.4L 190HP 5段変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでランチア ストラトスのミニカー検索

ランチア ストラトス イタリア 1972年

 

 ラリーで勝つことだけを目的として開発された特別な車ストラトスは1974年に登場しました。元々は1970年に発表されたデザイン実験車(ストラトス ゼロ)でしたが、ベルトーネとランチアが共同で強力なラリー車に仕立て上げました。最大の特徴は2180mmと極端に短いホイールベースで、ミドシップエンジン配置とあいまって非常に優れた回頭性でした。これはラリー車としては優れていましたが、直進安定性が悪く扱い難いと言うことでもありました。エンジンはフェラーリ ディノ用の6気筒2.4L(190HP)を搭載し、5段変速で最高速は230km/hの性能でした。なお一般市販もされましたが、実用性が無いことからホモロゲーションに必要な400台が生産されただけでした。

 

 ラリー専用車でしたから当然ですが、ラリーでは圧倒的な強さを誇り、デビューの1974年から3年連続してWRCのコンストラクターチャンピオンとなりました。ただこの勝利は親会社フィアットの車両販売には貢献せず、1977年からは売れる車(フィアット 131)でのラリー出場にフィアットの方針が変わってしまいました。なおその後もストラトスはプライベートチームでラリーや耐久レースで活躍しました。

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプス製です。1972年式ですので、量産される前の最終プロトタイプ(屋根上のスポイラーが無い)をモデル化しています。室内などの細部がリアルに再現された、ミニチャンプスらしい良い出来ばえでした。ミニチャンプスはラリー仕様も含めて約20種類をモデル化しています。これ以外のミニカーでは当時物はソリド、ノレブ、ポリトーイ、日本ではスーパーカーブームのさなかだったので、トミカ ダンディ、ダイヤペット、エイダイなどがモデル化していました。当時物以外では、イクソ、ビテス、京商の1/43と1/18、サンスター、レジン製ではスパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA STRATOS 1
LANCIA STRATOS 2

 以下は1978年に発売されたソリド製の当時物 ランチア ストラトス (1/43 型番73)の画像です。1978年のモンテ カルロ ラリーで7位となったフランスのプライベートチームをモデル化しています。窓枠やテールスポイラーがやや厚ぼったいですが、追加された補助灯など実車の迫力ある雰囲気がうまく再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 1
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 3
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 4

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのランチア ストラトス (1/43 No.1-30)の画像です。メーカーは表示されていませんが、前後パネルの固定ベルトを再現している点などレベルの物(型番28117)にそっくりなのでレベル製を流用しているようです。キャビンが小さめなのが今一つですが、実車の雰囲気が再現されていて良い出来ばえでした。細部の仕上げもまずまずで、デルプラドのこのシリーズのなかでは、出来の良い部類でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 5
LANCIA STRATOS 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 7
LANCIA STRATOS 8

 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 ランチア ストラトス (1/43 型番7130)の画像です。ノレブの廉価版のJETCAR シリーズの1台で、国内ではダイヤペットがダイヤペット ノレブとしても発売していました。廉価版ミニカーでしたので安っぽいフリーホイールが今一つですが、それ以外はプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。デカールが貼られてラリー仕様になっていますが、特定のラリー参戦車のモデル化ではありません。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 9
LANCIA STRATOS 10

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 11
LANCIA STRATOS 12

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LANCIA RALLY 037 1983 ITALY

LANCIA  RALLY 037
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA  RALLY 037


VITESSE 100 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.1L スーパーチャージャー 280HP 5段変速
性能: 最高速190km/h 縦置エンジン ミドシップ搭載 データーベースでランチア ラリー 037のミニカー検索

ランチア ラリー 037 イタリア 1983年

 

 フィアット グループのラリーカー ランチア ストラトスフィアット 131 アバルトの後継車として1982年にランチア ラリー 037が登場しました。この車の正式な名前は単に「ラリー」ですが、一般的には開発コードの037をつけてラリー 037と呼びます。ラリー 037はランチア ベータ モンテカルロをベースにして開発されたグループBのラリー専用車で、DOHC 4気筒2L スーパーチャージャー(ワークス 280HP)エンジンを縦置きミッドシップ配置する後輪駆動車でした。ピニンファリーナがボディをデザインしているだけあって、普通のラリーカーとは違うセンスの良さを感じます。

 

 デビュー戦は1982年のツール ド コルスで、この年はほとんど活躍していません。1983年はモンテ カルロ、ツール ド コルス、サンレモなどで勝利し、マニファクチャー チャンピオンを獲得しています。1984年はフルタイム4WDを採用したアウディ クワトロが強く、ラリー 037はツール ド コルスの1勝しか挙げられず、マニファクチャーでは2位となりました。1984年頃にボディを軽量化しエンジンを2.1L(325HP)にパワーアップしたEVO(エボルツィオーネ) IIが登場しました。その後WRCは4WD車が主流となり、後輪駆動のラリー 037は勝てなくなり、1985年にフルタイム4WDのランチア デルタ S4が後継車となりました。(実車画像→ ランチア デルタ S4)

 

 

 ミニカーはビテス製の当時物で、ビテス初期の1983年頃に発売されました。フロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて、1980年代のミニカーとしてはかなり良い出来でした。当時のレースカーのミニカーのほとんどにはデカールが同梱されていて、デカールは自分で貼るものでした。これも自分でデカールを貼っていますが、ゼッケンなどを貼り残しています。ゼッケン「9」を貼ると1-2-3フィニッシュした1983年ツール ド コルスの優勝車のモデルとなります。またフロントに追加する補助灯、ワイパー、ドアミラーなどのパーツも付属しているのですが、取り付けていません。当時のビテスはこのような付属品が付くマニアックなミニカーでした。ビテスはストリート仕様(ストラダーレ)などバリエーションが約30種類ほどありました。これ以外のラリー 037のミニカーはソリドの当時物、イクソ、京商(1/18、1/43)、hpiレーシングなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA RALLY 037 1
LANCIA RALLY 037 2

 以下は1983年に発売されたソリド製の当時物 ランチア ラリー 037 (1/43 型番1327)の画像です。当時のソリドの廉価版ミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、しょぼいホイールなど細部の仕上げが簡素です。1980年代前半はソリドだけではなくこのようなコスト最優先の安価なミニカーが多かったのでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA RALLY 037 3
LANCIA RALLY 037 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA RALLY 037 5
LANCIA RALLY 037 6

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LANCIA TREVI BIMOTORE 1984 ITALY

LANCIA TREVI BIMOTORE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA TREVI BIMOTORE


NOREV (HACHETTE) LANCIA No.69 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.32m 全幅約1.71m(ノーマル版) エンジン 変速機: DOHC ターボ 4気筒 2L 150HP X2 5段変速
性能: 最高速230km/h  

ランチア トレビ ビモトーレ イタリア 1984年

 

 ファーストバックスタイルのランチア ベーターにトランクを追加してノッチバックセダンに仕立てたのがベーター トレビで1980年に登場しました。(1982年以降は単にトレビとなった) フロントのデザインなどはべーターと同じですが、ベーター シリーズの最上級仕様として、内装が豪華になりフォーマルなスタイルとなっていました。エンジンは4気筒1.6L/2L(115HP)で、5段変速/3段自動変速で最高速180km/hの性能でした。

 

 1981年に2Lに電子制御燃料噴射仕様2000IEが設定され、1982年にスーパーチャージャー付2L(135HP)エンジンを搭載し、チンスポイラーを付けた高性能版VX(ボルテックス)が追加されました。トレビは風変わりなインパネの不評などもあって、このクラスの高級車としては人気がなかったようです。1984年までに約4万台が生産されて、後継車のテーマにモデルチェンジしました。(実車画像→ ランチア トレビのインパネ)

 

 

 ミニカーはイタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」のNo.69で、2014年頃にネットオークションで入手しました。メーカーはノレブで実車の雰囲気がうまく再現されていました。安価な雑誌付きミニカーながら、インパネなどの細部も良く仕上げてありました。このトレビ ビモトーレはラリー仕様車であったデルタ S4の4WDシステムの開発過程で作られたテスト車でした。ビモトーレとは2つのエンジンという意味で、後席部分にもう一つのDOHC ターボ 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載し後輪を駆動していました。ミニカーは後席のエンジンを収めた四角い箱とリアドアに付いたリアエンジン用のエアインテークを再現しています。トレビのミニカーは同じ「LANCIA COLLECTION」のNo.32で高性能版のVXもモデル化されていますが、それ以外にはないようなので、これは貴重なトレビのミニカーの一つでした。この「LANCIA COLLECTION」にはこれまでモデル化されていなかったランチア車がいくつかありますが、国内では入手が難しいようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA TREVI BIMOTORE 1
LANCIA TREVI BIMOTORE 2

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LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 1985 ITALY

LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10


POLISTIL E2020 1/43 79㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.39m 全幅約1.51m エンジン 変速機: 4気筒 1L 45HP 5段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでアウトビアンキ Y10のミニカー検索

ランチア Y10 / アウトビアンキ Y10 イタリア 1985年

 

 アウトビアンキ A112の後継車としてアウトビアンキ Y10が1985年に登場しました。親会社のフィアットの意向で、アウトビアンキ Y10はほとんどの輸出先でランチア Y10として販売されました。(イタリア本国、フランス、日本ではアウトビアンキだった) 黒く塗装されたリアハッチが特徴的なシンプルなボディは、フィアット、ピニンファリーナ、イタルデザインの3社のコンペで決まったデザインでした。横置きエンジンの前輪駆動車で、オメガサスペンションと呼ばれる凝ったリアサスペンション、豪華な内装/装備など小さいながらも高級な車でした。当初のエンジンは4気筒1Lと4気筒1L/1Lインタークーラー付ターボ(85HP)でした。

 

 この1Lエンジンはファイア(FIRE:Fully Integrated Robotized Engine ロボットによる自動組立式エンジン)と呼ばれる最新技術を使ったエンジンで、その後のフィアットのエンジンのベースとなりました。1986年にシュタイア製4WDシステムを搭載した4WDが設定されました。1989年のマイナーチェンジで、内装やライト類が変更されました。また4気筒1.1Lエンジンが追加され1Lターボに代わる1.3Lエンジン(78HP)搭載の1.3 GT ieも追加されました。1992年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され1994年まで生産され、後継車のY(イプシロン)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ランチア Y 1995)

 

 

 ミニカーは1986年頃に発売されたポリスティル(旧ポリトーイ)の当時物で、アウトビアンキ Y10をモデル化しています。型番がEから始まるEシリーズは当時のポリスティルの廉価版的なミニカーでしたので、リアライトの塗装処理が省略されているなど仕上げは簡素です。ただしプロポーションが良く安っぽいフリーホイールではないきちんとしたホイールが付いているなど結構良く出来ていました。ポリスティルは1/25でもモデル化していて、それ以外のY10のミニカーはスターラインのアウトビアンキ Y10、エジソンのアウトビアンキ Y10があります。ランチア Y10としてモデル化されているものはイタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」ののNo.47(スターライン製だと思います)ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 1
LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 2

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