ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FIAT 508C (1100) 1937 ITALY

FIAT 508C (1100)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508C (1100)


BRUMM R031 1/43 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1089cc 32HPエンジン 4段変速
性能: 最高速110km/h  データーベースでフィアット 508のミニカー検索

フィアット 508C (1100) イタリア 1937年

 

 1937年にフィアット 508 バリッラの後継車として508Cが登場しました。フロントのデザインは小型車500 トッポリーノとそっくりで、ボディ全体も500を一回り大きくしたような4ドアセダンとなっていました。しかし508のエンジンを拡大した1089cc(32HP)エンジン以外は全くの新設計で、4段変速機、前輪独立懸架を採用し最高速110km/hと当時の1Lクラスの量産車としてはかなり高性能で操縦性も優れていたそうです。508Cは1939年にフロントグリルがアメリカ車風に変えられ名前が1100に変わりました。当時のヨーロッパ車はこのようなグリルを採用した車が多く、アメリカ車に対するあこがれがあったようです。1100は戦後も生産され、1948年に1100Bとなりました。

 

 以下は1920-1930年代のフィアットの車種構成です。(Wikipediaなどを参照して作成しました)
FIAT LINEUP

 

 

 この508Cの下級車として前述した500 トッポリーノがあり、上級車には1935年に登場した1500(6気筒1.5L)と1933年に登場した518(4気筒1.8L/2L)があり、さらに1938年に登場した最上級車2800(6気筒2.8L)がありました。 ただし2800は生産台数がかなり少なかったようです。1100、1500、2800は同じようなフロントグリルを持ったよく似たデザインの車でした。ただ1100は全長4mの小型車ですが、1500、2800はそれぞれ全長4.5m、5.5mの中型、大型車でした。(実車画像→ フィアット 1500 1935) (実車画像→ フィアット 2800 1938)

 ミニカーは1981年に発売されたブルム製です。ブルム初期の物ですが、実車の雰囲気が良く再現されていて当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ブルムは実車同様に2ドア カブリオレや商用車のバリエーションをたくさん出しています。508Cの量産ミニカーはブルム製とイタリアのミニカー付雑誌「FIAT STORY」のNo.77(たぶんノレブ製)ぐらいしかないようです。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 508C (1100) 1
FIAT 508C (1100) 2

 以下は1982年に発売されたブルム製のフィアット 508C カブリオレ (1/43 型番R084)の画像です。上記のバリエーションで、2ドアカブリオレに仕立てています。幌を下げたバリエーションもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508C (1100) 1
FIAT 508C (1100) 2

 以下は1983年に発売されたブルム製のフィアット 508C タクシー ミラノ (1/43 型番R062)の画像です。これも上記のバリエーションでミラノで使われたタクシをモデル化しています。この緑と黒の2トンカラーは現在でもミラノのタクシーで使われているようです。ドアに付いている紋章はミラノ市の紋章です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508C (1100) 1
FIAT 508C (1100) 2

 以下は1983年に発売されたブルム製のフィアット 508C ガソゲノ(GASOGENO) (1/43 型番R033)の画像です。イタリア語のGASOGENOとはガス発生装置のことで、リアに搭載されている装置のことです。この装置は戦時中のガソリン不足に対応した物で、木炭や石炭から可燃性ガスを発生させて、そのガスでガソリンエンジンを動かすものでした。同じような装置が日本でも戦時中に使われ、木炭自動車や代用燃料車と呼ばれました。ブルムはランチア アプリリアでも 同じような代用燃料車をモデル化していますが、ガス発生装置部分はそれと同じ物です。フロントバンパーに装着されているウインチのようなものは、戦時中の車だったので軍用車にみられる超壕用ローラーなのかもしれません。ただ乗用車ですのでやはりウインチなのでしょうか? (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508C (1100) 1
FIAT 508C (1100) 2

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FIAT 1100B 1948 ITALY

FIAT 1100B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1100B


BRUMM R064 1/43 96mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1089cc 51HP 4段変速
性能: 最高速130km/h  データーベースでフィアット 1100のミニカー検索

フィアット 1100B イタリア 1948年

 

 1937年に登場したフィアット 508Cは1939年にフロントグリルがアメリカ車風に変えられ名前が1100となりました。1100は戦後の1948年に1100Bとなり、1949年にはトランクが追加されるなどして1100Eとなりました。1100Eはエンジンが少しだけパワーアップしていましたが、ボディはリアにトランクが追加されただけで、見た目はほとんど同じでした。1100シリーズのボディ形式は2ドア/4ドアセダンとコンバーチブル、2ドアクーペ/スパイダー、ロングホイールベースのバリアント、商用バンなどなんでもありでした。508Cから始まった1100シリーズは1953年に新型の1100が登場するまで、外観は変更されましたが、中身はほぼ同じまま生産されました。

 

 以下は1940-1950年代のフィアットの車種構成です。(Wikipediaなどを参照して作成しました)
FIAT LINEUP 前述した小型車500の上級車として1100シリーズがあり、その上には戦前に登場した1500の戦後型1500Eと1950年に登場した1400がありました。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたブルム製です。1948年式の1100Bをモデル化しています。ブルムは前述したように戦前の508C(1100)をモデル化していますので、これはその型を流用したバリエーションでフロントグリルの造形が変更されています。地味な実用車のミニカーですが、実車の雰囲気が良く再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ブルムはボディにトランクが追加された1100Eもモデル化していて、1100Eの商用車のバリエーションもたくさんあります。これ以外の1100シリーズのミニカーはスターラインがスポーツ仕様の2ドアクーペ 1100Sをモデル化しています。自動車の歴史を作ってきたのは派手な高級車だけではなくこのような地味な大衆車でもあるのです。したがって自動車の歴史を知るためにはこの類の実用車を知ることにも大きな意味があります。そのような観点から地味な実用車をミニカーにしてくれるブルムのようなブランドはありがたい存在なのです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 1100B 1
FIAT 1100B 2

 以下は1984年に発売されたブルム製のフィアット 1100E 1949 (1/43 型番R065)の画像です。上記のバリエーションで、リアにトランクの張り出しが追加され、ナンバープレートがトランク部分に移動しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1100E 1
FIAT 1100E 2

 以下は1991年に発売されたブルム製のフィアット 1100E 赤十字 救急車 フォルリ地方 (1/43 型番R179B)の画像です。上記の1100Eのワゴン仕様の救急車をモデル化しています。ボディ側面のロゴ「C.R.I. COMITATO PROVINCIALE di FORI」ですが C.R.I.とはCroce Rossa Italiana(イタリア赤十字)、 COMITATO PROVINCIALE di FORIとはフォルリ地方委員会という意味です。Aピラーに取り付けてある小さなバックミラーが面白いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1100E FURGONE 1
FIAT 1100E FURGONE 2

 以下は1999年に発売されたブルム製のフィアット 1100E フルゴン RAMAZZOTTI (1/43 型番R284)の画像です。フルゴン(FURGON)とは商用バンのことで、1100Eのデリバリーバンをモデル化しています。「RAMAZZOTTI(ラマゾッティ)」とはイタリアのリキュール(薬用酒)のブランドです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1100E FURGONE 3
FIAT 1100E FURGONE 4

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FIAT 500C 1949 ITALY

FIAT 500C
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C


BRUMM R013 1/43 79mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.25m 全幅約1.29m エンジン 変速機: 4気筒 569cc 16HP 4段変速
性能: 最高速95km/h  データーベースでフィアット 500(トポリーノ)のミニカー検索

フィアット 500C イタリア 1949年

 

 第2次大戦の敗戦とその後のインフレでイタリア経済は壊滅状態でした。したがって戦後のイタリアは一般大衆が車を買えるような状況ではなく、スクーターなどの2輪車に需要が移っていました。当時の映画「ローマの休日」(1953年)には劇中車として2輪車のべスパや戦前型の500A(トポリーノ)がたくさん出てきますが、当時のイタリアの世相をよく反映していました。そんな訳で安価な小型車500Aは、戦後もそのまま生産されていました。

 

 1948年にはエンジンを16HPにパワーアップした500Bとなり、同時に派生車として4シーター ワゴンのジャルディニエラ(GIARDINIERA)が追加され、それをベースにした商用バンのフルゴンチーノも追加されました。1949年にはボディを一新した500Cとなりました。500Cはライトをフェンダーに埋め込み、スペアタイヤを内蔵しバンパーを追加して現代的なスタイルに変わりました。この変更でトポリーノのユーモラスなイメージは薄くなり、ビジネスライクな小型車といった感じが強くなりました。1951年にジャルディニエラは側面の木製パネルを金属製に変更したベルヴェデーレ(BELVEDERE)に変わりました。500Cは1955年まで生産され、後継車の600にモデルチェンジしました。500シリーズの総生産台数は約65万台でした。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたブルム製で、1970年代に作られたブルム初期のミニカーです。前述した同じブルム製の500Aと同様に、実車の雰囲気が良く再現され当時のミニカーとしては良く出来ていました。少し古くさい作風ですが、この車のイメージにはうまくマッチしています。ブルムは500Cのワゴンのジャルディニエラやベルヴェデーレ、商用バンなどのバリーエーションもたくさん作っています。ブルム以外の500Cのミニカーはマーキュリーの当時物、イクソ、リーツェの1/87、ノレブのジャルディニエラなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 500C 1
FIAT 500C 2

 以下は上記のフィアット 500Cと同じブルム製の戦前のフィアット 500A (1/43 型番R022)を並べてみた画像です。サイズはそのままで、フロント/リアが大幅に変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500A AND 500C 1
FIAT 500A AND 500C 2

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C 幌開 (1/43 型番R012)の画像です。上記の幌を開いたバリエーションです。なお500Cは生産ラインの標準化で要望が多い幌の付いたコンバーチブル仕様が標準となり、ハードトップは特注オプション扱いだったそうです。その為ブルムのミニカーにも500Cのハードトップ仕様はありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C 3
FIAT 500C 4

 以下は1981年に発売されたブルム製のフィアット 500C 消防指令車 (1/43 型番R024)の画像です。ドアに「SERVIZIO PREVEZIONE」と表示されていますが、これは「防災サービス」という意味らしいので、これは消防指令車というよりも消防の広報車なのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C 5
FIAT 500C 6

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C ジャルディニエラ 1949 (1/43 型番R048)の画像です。ジャルディニエラはファミリーユースを目的として設定された500Cのワゴン仕様で、4シーターでテールゲートがありました。リアシートは折り畳んで荷物スペースを拡大することができました。なお当時のアメリカ車のウッディワゴンのようにキャビン側面とテールゲートには手作業で製作される木製パネルが付いていました。(欧米ではこのようなワゴン仕様が良く見られます) ミニカーはこの木製パネルもそれらしく再現していています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C GIARDINIERAE 1
FIAT 500C GIARDINIERA 2

 以下は1981年に発売されたブルム製のフィアット 500C ベルヴェデーレ 1951 (1/43 型番R028)の画像です。ベルヴェデーレは上記のジャルディニエラと同じワゴン仕様ですが、コスト低減で木製パネルを金属製に変更してコストダウンした物でした。ミニカーでもその変更が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C BELVEDERE 1
FIAT 500C BELVEDERE 2

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 500C フルゴンチーノ (1/43 型番R051)の画像です。フルゴンチーは小型のフルゴン(商用バン)の意味で、上記のジャルディニエラをベースにした商用バンです。乗用車のジャルディニエラには前輪フェンダー上に補助灯(たぶん車幅灯のはず)が付いていて、このフルゴンチーノには付いていませんが、これも実車どおりです。様々な企業のロゴが付いたバリエーションが10種類ほどあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500C FURGONCINO 1
FIAT 500C FURGONCINO 2

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FIAT 8V 1952 ITALY

FIAT 8V
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 8V


BIZARRE BZ117 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.57m エンジン 変速機: V型8気筒 2L 105HP 4段変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでフィアット 8Vのミニカー検索

フィアット 8V イタリア 1952年

 

 戦後のフィアットが一度だけ、スーパーカー的な高性能車を手がけたことがありました。それは1952年のジュネーブショーで発表した高性能スポーツカーの8Vでした。フィアット 1400の高性能版に搭載する予定で開発されたV型8気筒エンジンが、コストの問題などで1400には搭載できなくなり、このエンジンを活用するべく開発された高性能車が8Vでした。フィアット車のチューナーであったシアタ(SIATA)社の協力を得て新しくシャーシ/ボディが開発されました。エンジンは総アルミ製のV型8気筒2L (105-127HP)を搭載し、サスペンションは全輪独立懸架、4段変速で最高速195km/hと当時のフェラーリ並の高性能でした。

 

 8Vにはフィアット自社製ボディの他にザガート、ベルトーネ、ピニンファリーナなどのカロッツェリアが個性的なボディを架装しました。1954年までに114台が製作されました。またV8エンジンはシアタにも供給されシアタ 208Sに搭載されました。8Vはレースを目的として開発されたわけではなく、このようなスポーツカーにフィアット経営陣が乗り気ではなかったので、ファクトリーチームとして国際レースに出ることはありませんでした。ただイタリア国内のGTクラスのレースでは圧倒的に強かったようです。(実車画像→ シアタ 208S 1953)

 

 

 ミニカーはマニアックな車種選択が多いビザール製(レジン製)で2006年に発売されました。フィアットがデザインした初期型の8Vをモデル化しています。迫力のある実車のデザインがうまく再現され、フロントグリルや室内の細部もリアルで良く出来ています。ビザールはフロントのデザインが変更された後期型もモデル化しています。ビザール以外のフィアット 8Vのミニカーはノレブ、スターライン、マトリックス(レジン製)などがあります。なお当方のミニカーはレジン製ミニカーに起こる経年変化で、リアウィンドーのクロームモールが剥がれています。少し凝った造りのレジン製ミニカーはこの類の経年変化による不具合がほぼ例外なく起こり、それを直そうとして下手に触るとさらに症状が悪化してしまいます。(高価な上にこのような不具合が多いので、私はレジン製ミニカーをほとんど買いません) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 8V 1
FIAT 8V 2

シアタ(SIATA)のミニカー検索→ データーベースでシアタ(SIATA)のミニカー検索"

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FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER 1952? ITALY

FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 682N FULL-TRAILER CAR TRANSPORTER


MERCURY 82 1/50 207mm + 242㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約11m + 約13m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 11.5L ディーゼル 180HP 4X2段変速
性能: 最高速 不詳   データーベースでフィアット 商用車 600シリーズのミニカー検索

フィアット 682N フルトレーラー カートランスポーター イタリア 1952?年

 

 フィアット初期のトラックに関しては、エドワード期のフィアット 18BLの欄に記載しました。その後のフィアット商用車の歴史を簡単に記載します。1925年代に4気筒2.3Lエンジンを搭載する小型トラック 603が登場しました。6で始まる3桁の型式で表記される600シリーズは、トラック/バスの型式として長く続きました。代表的なモデルとして小型トラックでは615、625、大型トラックでは619、640、670、680、690などがあり、Nが付くのはディーゼルエンジン仕様でした。1955年からバスの型式として300/400シリーズが登場しました。

 

 フィアットは1938年にイタリアの商用車メーカー OMを買収し、1966年にフランスのユニック(UNIC)を傘下に収めました。1975年にフィアットの大型商用車を中心にして、ランチアの商用車、ドイツのマギラスが合併してイベコ(IVECO) グループが設立されました。現在イベコは小型商用バンから大型トラック/バス、産業用車両、鉄道車両などを製造しています。

 1952年に登場した大型トラック682は1988年まで生産されたロングセラーのトラックでした。エンジンは6気筒11.5L(180HP)ディーゼルで、積載量は16-40t、トラック、トラクター(T)、バス(RN)などがありました。1970年に最終仕様682N4が登場し、1970年代後半以降はアフリカ諸国への輸出が主力となり、アフリカのナイジェリアで製造されたアフリカ仕様の682N4は「King of Africa」と呼ばれていたようです。
データーベースでイベコのミニカー検索

 

 

 ミニカーはマーキュリー製で、約60年も前の1957年頃に発売されています。(入手したのは1969年で私はまだ学生でした) 当時のフィアット社で実際に使われていたと思われる682N カートランスポーターをモデル化しています。フルトレーラーとして連結すると全長約45㎝となり、同時期のフィアット車をフル積載すると見ばえがします。マーキュリーは自動車部品を製造するメーカーで、ミニカーは本業ではなかったのですが、自動車関連会社らしいマニアックな造りのミニカーを発売していました。このカートランスポーターも当時のミニカーとしてはリアルな作風でかなり良い出来ばえでした。トラック本体、底板、枠柱などはダイキャスト製ですが、トレーラーの車を乗せる床は板金加工品で枠柱とリベット止めで組立てられています。トラックとトレーラーの連結は、トラック後部のフックにトレーラーの連結レバーを引っかけるようになっています。トレーラーのリアにあるリフトは手が込んでいて、実際にハンドル操作で上下動するように出来ていましす。 以下はフィアット 500(ブルム製)を積載した状態、トラックとトレーラーの連結部、トレーラー後部のリフト準備動作をお見せします。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)

fiat 682 car transporter0
dfiat 682 car transporter1

以下はリフトを使ってフィアット 500を積載する動作の簡易動画です。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
fiat 682 car transporter2
dfiat 682 car transporter3

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