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フェラーリ ラ フェラーリ イタリア 2013年
2013年にエンツォ フェラーリの後継車としてラ フェラーリが登場しました。フェラーリ初の市販ハイブリッドカーでした。デザインはピニンファリーナではなくフェラーリ内製とのことで、派手で迫力がありますが個人的にはあまり美しいとは思えません。(最近の車はこの手の派手さが売りのようですが) F1と同じカーボンモノコック構造で、V型12気筒6.3Lエンジンをミドシップ搭載していました。2モーター方式のハイブリットで総合出力は963HPとハイパワーですが、最近はやりのAWD(全輪駆動)ではなく後輪駆動でした。時速300㎞/hまでたったの15秒で到達し、最高速は350km/h以上で、フェラーリのロードカーでは史上最速とのことでした。
車体各部のスポイラーなどの空力用パーツが走行状況に応じて自動的に可変する「アクティブ エアロダイナミクス」なるシステムを採用しているとのことで、まるで最新鋭戦闘機のようでした。お値段は約1億円で、499台の限定生産でした。2016年にオープン仕様のアペルタが150台限定生産で追加されました。なおラ フェラーリの正式の綴りはLaFerrariでLaの後に空白はないのですが、当方ではデーターベースの都合上LA FERRARIとしています。
ミニカーは2014年に発売されたマテル製です。特徴的な派手なデザインがうまく再現され、長いステーのドアミラーや室内などの細部もきちんと仕上げてあり、良く出来ています。ただし1/43のダイキャスト製ミニカーとしては定価約1万円は少し高いように思いました。(この値段ならドア可動などもうひと工夫して欲しかったですが) なおマテルが所有していたフェラーリのモデル化のライセンスが2014年までだったので、このラ フェラーリが最後のマテル製ミニカー(ロードカー)となったようです。これ以外のラ フェラーリのミニカーは同じマテルの1/18、Bブラーゴの1/18と1/24と1/43、トミカの1/62と1/43、京商の1/12と1/64、ルックスマートやBBRのレジン製などがあります。またアシェットの週刊雑誌で1/8の組立キット、デアゴスティーニのフェラーリ コレクションで1/24がモデル化されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランボルギーニ ヴェネーノ イタリア 2014年
ランボルギーニ ヴェネーノはランボルギーニ創業50周年記念車として2013年に登場しました。とがったノーズや「シャークフィン」と称する飛行機の垂直尾翼のようなテールフィンなど、複雑な形状で非常に迫力のあるデザインでした。(個人的にはやや奇をてらい過ぎだと思いますが) 4台が製造され、3台は価格は約3億6千万円で販売され、1台はランボルギーニ社が保管しています。4台とも灰メタリックのボディカラーで、販売された3台はホイールやリアディフューザーを縁取るアクセントラインがそれぞれ緑、白、赤(イタリア国旗の色)となっていました。
ヴェネーノはアヴェンタドールをベースとしており、V型12気筒エンジン、カーボンファイバーモノコック構造、前後の駆動力を自動配分する4WD、7段セミオートなどメカ的にはほぼ同じでしたが、アヴェンタドールより125㎏軽量化されていたので、その分高性能でした。またルーフのない完全なオープンのロードスターが価格約4億4千万円で9台製造されたようです。
ミニカーは2014年に発売された京商製です。定価約1万円で京商の1/43としてはやや高価でしたが、フロント/リアの造形など複雑なボディ形状を良く再現してありました。値段を考えるとやや物足りませんが、室内もそこそこ再現されています。これはアクセントラインが赤ですが、緑と白の色違いもありました。京商は1/43だけではなく1/64、1/18でもヴェネーノとヴェネーノ ロードスターをモデル化しています。京商以外では、オートアートの1/18、トミカ、ルックスマート(レジン製)などがあります。なおヴェネーノの実車のカラーは灰メタリックだけなので、赤や白のヴェネーノのミニカーは実車がありません。(ロードスターは別ですが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランボルギーニ ウラカン LP610-4 イタリア 2014年
2014年にランボルギーニ ガヤルドの後継車としてウラカンが登場しました。上級車アヴェンタドールと同じようなデザインですが、派手なサイドインテークがないのでおとなしく見えます。アルミニウムとカーボン樹脂を組み合わせた軽量なハイブリッドシャシーを採用し、V型10気筒エンジンとフルタイム4WD方式はガヤルドを踏襲していましたが、エンジンは500HPから610HPに大幅にパワーアップしていました。LDF(Lamborgini Doppia Frizione)と称するデュアルクラッチ式半自動変速機を初採用し、4WDはANIMA(Adaptive Network Intelligent Management)と称する電子制御式駆動システムを採用していました。
2015年に電動油圧開閉式ソフトトップを持つオープン仕様のLP610-4 スパイダーと後輪駆動方式のLP580‐2(580HP)が追加されました。レース仕様としてランボルギーニのワンメイクレース用のLP620-2 スーパートロフェオと耐久レース用のGT3が設定されました。2019年にアンダーボディなどを改良して空力性能を向上させた改良型のウラカン EVOが登場しました。2023年にEVOをベースにして車高を44㎜上げて後輪駆動としたオフロード仕様のステラート(STERRATO)が追加されました。なお車名のウラカンとはスペイン語でハリケーンを意味し、他のランボルギーニの車名と同様にスペインの闘牛の名前に由来しているとのことです。
ミニカーは2015年に発売された京商製です。プロポーションが良くフロントノーズやヘッドライトなどの造形がシャープで、1/43としてはかなり良い出来ばえでした。ただエンジンやサスペンション等の再現を全くしていない底板部分は手を抜き過ぎで、室内の仕上げもやや物足りないレベルですので、定価約1万円は高すぎると思います。この値段ならエンジンやサスペンション等を再現して、室内にもう少し手をかけることができると思うのです。これ以外のウラカンのミニカーとしては、京商の1/18と1/64、オートアートの1/18、ブラーゴの1/18と1/43、アイドロン(レジン製)の1/18と1/43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ 488 GTB イタリア 2015年
フェラーリ 488 GTBは458 イタリアの改良型として2015年に登場しました。488という名前は1気筒当たりの排気量、GTBはグランツーリスモ ベルリネッタ(Gran Turismo Berlinetta)(ベルリネッタはクーペの意)の略です。外観は458 イタリアとほぼ同じですが、リアフェンダーにエアインテークが追加されているのが特徴で、空力設計の改良でダウンフォースが458より50%増加していました。ツインターボ付きのDOHC V型8気筒3.9L(670HP)エンジンをミドシップ搭載する後輪駆動車でした。変速機は458と同じ7段DCT自動変速機で、最高速361㎞/hm、0–100km/h加速3秒の動力性能でした。
2015年に当初のクーペに加えて電動開閉式のアルミ製ハードトップを備えた488 スパイダーが追加されました。車重が増加したので動力性能はクーペよりわずかに劣りました。(最高速325km/h) 2018年にエンジンを720HPにパワーアップし、カーボンファイバーをボンネットやバンパーに採用して軽量化した488 ピスタ/ピスタ スパイダーが追加されました。ピスタの外観はフロント/リアフェンダーのインテークの形状が変更されていました。レース仕様車としては488 GTEと488 GT3があり、ルマンなどで活躍しました。2019年に後継車の F8 トリブートにモデルチェンジしました。(実車画像→ フェラーリ F8 トリブート)
ミニカーは2018年に発売されたBブラゴー製です。Bブラゴーの1/43のミニカーは安価で安っぽい物が多かったのですが、これは最近のシグネチャーシリーズという少しレベルの高いミニカーです。それでも定価約3000円ほどで最近の1/43ダイキャスト製ミニカーとしては安いです。細部の仕上げに少しだけ雑なところがありますが、プロポーションは良く、室内の造形やリアウィンドー下に見えるエンジンなど細部まできちんと仕上げてあります。値段を考えるとコスパの良いミニカーだといえます。Bブラゴーは488 ピスタ 1/43と488 GTB 1/18もモデル化しています。Bブラゴーは2015年にフェラーリのモデル化ライセンスを獲得しましたので、最近はフェラーリを精力的にモデル化しています。このライセンスの関係で最新型フェラーリの1/43ミニカーは高価なレジン製がほとんどになっていますので、高価なレジン製を買う気のない私はBブラーゴの新製品に期待しています。これ以外の488のミニカーはトミカの488 GTB 1/62、京商の488 GTB 1/64、ルックスマート(レジン製)の488 GTB/スパイダー/GTE/GT3の1/43と1/18、BBR(レジン製)の488 GTE/GT3などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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