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ルノー トゥインゴ フランス 1993年
30年以上もの長期間生産された小型車ルノー 4の後継として開発されたのがトゥインゴで1993年に登場しました。3ドアハッチバックで極端にノーズが短く、ユーモラスな顔つきのフランスらしいセンスの良いデザインでした。1985年発表のホンダ トゥデイ初代を参考にしたといわれており、そういわれると似てますが、実車を見たことがありますが、全長/全幅が一回り大きいので室内が広く日本の軽自動車トゥデイとは全くの別物でした。(実車画像→ ホンダ トゥデイ 1985)
エンジンを横置き搭載する全前輪駆動車で、当初のエンジンは4気筒1.2Lで、1997年にOHC4気筒1.1Lに変わり、2001年にはDOHC 16バルブの高性能版も追加されました。電子制御クラッチによる自動MT変速機が設定され、さらにトルコン式3段自動変速も追加されました。1998年のマイナーチェンジでカラードバンパーを採用し灯火類が意匠変更され、これ以後を後期型としています。細かなマイナーチェンジを繰り返して2007年まで生産され、2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約260万台でした。(実車画像→ ルノー トゥインゴ 2007)
ミニカーは1993年に発売されたビテス製です。スライディングルーフが付いたトゥインゴをモデル化しています。ビテス最盛期のミニカーで、実車の雰囲気がよく再現されていました。左サイドミラーに一体化されたアンテナ、灯火類、カラフルな柄のシートを備えた内装、インパネなど細部の仕上げも凝っていてとても良い出来ばえでした。販促用プロモーションモデルとしても使われたようで、カラーバリエーションが多くありました。これ以外のトゥインゴの当時物ミニカーはソリド(別ブランドのべレムも含む)がありました。当時物以外ではノレブの1/43と1/18、ヘルパの1/87、ホンウェル(カララマ)の1/72と1/43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー サフラン ビターボ フランス 1993年
ルノーの最上級車ルノー 25の後継車サフランが1992年に登場しました。5ドアハッチバックの高級車というスタンスは変わっていませんが、デザインはかなり3ボックスセダン的になっていました。ルノー 25では縦置きだったエンジンが一般的な横置きとなりました。当初のエンジンは4気筒2L/2.2L、V型6気筒3L(170HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルを搭載していました。
1993年にはV型6気筒エンジンをツインターボで280HPに強化し4WD化したビターボが追加されました。本革シートでエアサスペンションを装備した豪華仕様のバカラ(後にイニシアルに改称)も設定され、大統領公用車にも採用されました。1996年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、ボルボ製の5気筒2.5L(170HP)エンジンや4気筒エンジンの16バルブ化などが行われ、ビターボは廃止されました。1998年まで生産され、2001年に登場したベルサティスが後継車となりました。
ミニカーは1994年に発売されたビテス製の当時物です。高性能版のサフラン ビターボをモデル化しています。この当時はビテスの最盛期で新製品が次々と発売され、そのバリエーション展開も多かったです。このサフランは全体的なプロポーションが良く、細部の仕上げレベルも高くかなり良い出来ばえでした。ビテスはこれ以外にもバカラや後期型のイニシアルなど10数種類ほどのバリエーション展開をしていました。実車販促用プロモーションモデルにも使われたようで、内装の仕上げまで変えてあるなどずいぶん凝ったバリエーション展開をしていました。ただこのようなバリエーション展開を少しやり過ぎたことが2000年頃のビテスの経営破綻につながったように思います。(バリエーション展開しても、それがすべて販売数上乗せになるわけではないですから) ビテス以外のサフランのミニカーはユニバーサルホビーとノレブがあります。なおユニバーサルホビーはビテスの型を流用しているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー ラグナ V6 TXE フランス 1994年
ルノー 21の後継車としてラグナが1993年に登場しました。ボディは5ドアハッチバックのみで、フロントノーズなど上級車サフランとよく似たデザインとなっていました。ルノー 21ではエンジンの横置き/縦置きがありましたがラグナでは横置きに統一され、当初のエンジンは4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。ルノー 21のような4WD仕様は設定されず、1995年にワゴンのスポーツツアラー(ネバダ)が追加されました。
1995年にボルボ製DOHC 5気筒2Lエンジン、1996年にディーゼルターボが追加され、1997年に6気筒エンジンがDOHC化されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更した後期型になり、DOHC4気筒1.6L/1.8Lエンジンなどが追加されました。2000年にラグナ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー ラグナ 2000)
ミニカーは1995年に発売されたビテス製の当時物です。前述したサフランと同様にプロポーションが良く室内など細部の仕上げレベルも高く当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。さらにこのラグナにはドア/ボンネットの開閉ギミックが付いていて、V型6気筒エンジンも結構リアルに再現されていました。ビテスはこれ以外にもネバダ、BTCCレース仕様、後期型などのバリエーションを出しています。また同じグループ内のオニキスでもレース仕様を出していました。それ以外のラグナのミニカーはヘルパ、ユニバーサルホビーの後期型などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー スポール スパイダー (スピダー) フランス 1996年
ルノー スポール スパイダー (スピダー)はルノーのスポーツ部門であるルノー スポールが開発した初の市販車でした。1995年に発表され1996年に一般市販されました。元々はフランス国内でルノーが開催するワンメイクレース「スパイダー トロフィー」用のレースカーとして開発された車でしたので、ボディは屋根のないスパイダー仕様のみでデザイン的にもレースカーそのものの斬新なものでした。ドアは手前に跳ね上げる方式で、公道走行に必要な保安部品しか装備しておらず、パワステやオーディオはおろか当初はフロントウィンドーさえも付いていませんでした。1997年にはフロントウィンドーとワイパーを備えた仕様が追加されました。
シャーシは角断面のアルミ材を溶接して組み上げたスペースフレーム構造で、ボディはFRP製でした。エンジンはメガーヌ用のDOHC4気筒2L(150HP)を横置きでミドシップ搭載し、サスペンションは前後ともレースカーと同じダブルウィッシュボーン式でした。レース仕様のエンジンは210HPまでチューンされていて、イギリスなどで開催されたヨーロッパのワンメイクレースでも活躍したようです。1999年まで生産され、総生産台数は約1800台でした。
ミニカーは1997年頃に発売されたビテス製の当時物です。フロントウィンドーのない初期型をモデル化しています。シンプルなスタイルがうまく再現され、室内もそこそこリアルで良い出来ばえでした。ビテスはフロントウィンドーの付いたタイプも型番V98033でモデル化しています。これ以外のスポール スパイダーのミニカーはビテスと同じグループのオニキスのレースカー仕様、アンソンの1/18、デルプラドの世界の名車シリーズ、ノレブなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー メガーヌ クーペ 16V フランス 1996年
ルノー 19の後継車としてメガーヌが1995年に登場しました。フロントノーズなど前述した上級車ラグナと同じようなデザインでしたが、より曲線的なラインで構成されていました。19のシャーシをベースにした横置きエンジンの前輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックと3ドアクーペのみでした。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L/2L(全てにDOHC仕様有り)と4気筒1.9Lディーゼル(ターボ有り)がありました。衝突安全ボディ、プリテンショナー付シートベルト、運転席エアバッグなどクラストップの安全装備を売り物にしていました。
1996年に4ドアセダン、クーペをベースにしてドイツのカルマンが手掛けた電動式ソフトトップを持つクーペ カブリオレ、派生車のミニバンであるセニックが追加されました。1998年には5ドアワゴンが追加され、多彩なバリエーション展開がされました。1999年のマイナーチェンジで、フロントグリルやリアライトの意匠が変更された後期型(フェーズ II)となりました。クーペをベースにしたラリー仕様のマキシが1999年のFIAヨーロッパラリー選手権で優勝しています。2002年に2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1997年に発売されたビテス製の当時物です。前述したビテス製のラグナと同じく当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ボンネット開閉ギミック付でエンジンがそこそこリアルに再現されていて、室内では柄が付いたシートなど細かいところも凝っていました。当時のビテスはバリエーションが多くこれ以外にもセダン、カブリオレ、さらにマイナーチェンジ後のセダン、クーペ、カブリオレ、ブレークもモデル化していました。 ビテス以外のメガーヌ 初代のミニカーは同じビテス グループのオニキスのレース仕様、アンソンのクーペ、レース仕様、カブリオレ 1/18などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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