ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

RENAULT TYPE A 1898 FRANCE

RENAULT TYPE A 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VITESSE VCC99004 1/43 45㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約1.9m 全幅約1.15m
エンジン 変速機: 単気筒 270cc 1.75HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速45km/h
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ルノー タイプ A (ヴォワチュレット 1号車) フランス 1898

 

 車体前部にエンジンを配置し後輪を駆動するガソリン自動車のFR方式は「システム パナール」と呼ばれ、1891年にフランスのパナール ルヴァッソール社が実現していました。発明家を目指していたフランス人のルイ ルノーは彼が21歳の時(1998年)にド ディオン ブートン製のガソリン 3輪車を改造して4輪車を製作しました。この改造車はFR方式でしたが、プロペラシャフトとベベルギアを使って後車軸を駆動するシャフトドライブ方式が初めて使われました。それまでの後車軸の駆動方式は効率の良くないベルトやチェーンを使っていたので、これは画期的な発明でした。 

 

 ルイの兄弟が出資して1899年にルノー フレール(ルノー兄弟)社が設立され、シャフトドライブを採用したヴォワチュレット(VOITURETTE フランス語で小型車の意) タイプ Aが販売されました。この車は半円形のフロントグリルが特徴的な小さな車で、単気筒 273cc(1.75HP)エンジン(ド ディオン ブートン製)を搭載し3段変速機を備え最高速45km/hの性能でした。この車は商業的に成功し、ルイはシャフトドライブの特許権を取得し、他の自動車メーカーから莫大な特許使用料が得られました。ルノー フレール社はその資金で自動車生産工場を作り、フランスで最大の自動車会社に発展していきました。

 

 

 ミニカーは1997年頃に発売されたビテス製です。実車が小さいのでかわいらしいサイズのミニカーですが、灯火類、ステアリングレバー/変速レバー、エンジン/ドライブトレーンなど細部がリアルに再現されていてとても良く出来ています。座席の塗り分けや細い金ラインなどの塗装も綺麗です。なおこのミニカーはルノーの100周年記念モデルとして、ウィリアムズ ルノー F1 1997とセットにして販売された物です。タイプ A単品でも型番VCC99004で1999年に発売されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE A 1
RENAULT TYPE A 2

 以下は上述したビテスのルノー 100周年記念 2台セット「ルノー タイプ A 1898 + ウィリアムズ ルノー FW19 #3 J.ビルヌーブ 1997」(1/43 型番7711149204)の画像です。画像のような特別な展示台にセットされて販売されました。ウィリアムズ ルノーはビテスの別ブランドのONYX(オニキス)の型番297を流用しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE A 2
RENAULT TYPE A 4

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RENAULT TYPE B COUPE 1900 FRANCE

RENAULT TYPE B COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 10 1/30? 63㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約1.9m 全幅約1.15m 全高約1.8m
エンジン 変速機: 単気筒 450cc 3HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速45km/h
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ルノー タイプ B  クペ フランス 1900

 

 上述したように、1899年にルノー フレール(ルノー兄弟)社が設立され、シャフトドライブを採用したヴォワチュレット(VOITURETTE フランス語で小型車の意) タイプ Aが販売されました。タイプ Aをベースにして、密閉式の客室を備えたタイプ Bが1900年に登場しました。馬車そのものの客室を小さな車に載せているのでたいへんアンバランスな形をしています。なお名前の「クペ」(COUPE 英語ではクーペ)とは本来は2座席の密閉客室を持つ馬車を意味します。

 

 タイプ Aのエンジンは単気筒273㏄(1.75HP)でしたが、タイプ Bは単気筒450㏄(3HP)に排気量が拡大されて、サスペンションが改良されていました。実車諸元の画像参照では車体後部に何も付いていませんが、ミニカーでは旅行鞄らしきものが取り付けられています。この旅行鞄はまさしく現在のセダン型自動車のトランクといえます。また別のタイプ Bの実車画像では後部に補助席が付けられたものもありました。(ただしフロントにラジエータが付いているので、これはタイプ Cに改造されているようです)

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたサフィール製です。サフィールは1960-1970年代にクラシックカーのミニカーを20種類ほど発売していました。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ Bも実車に忠実な造形で良く出来ています。サフィールのミニカーは1/43サイズなのですが、このタイプ Bだけは1/43よりもかなり大きめのサイズで1/30ぐらいで作られています。おそらくは1/43で作ると小さくなりすぎて、同じシリーズの他ののモデルとつり合いが取れないので大きくしたのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/底板の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE B COUPE 1
RENAULT TYPE B COUPE 2

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RENAULT TONNEAU (TYPE D) 1900 FRANCE

RENAULT TONNEAU (TYPE D) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 23 1/43 72㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.6-3m 全幅約1.25m
エンジン 変速機: 単気筒 450cc 4HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速40km/h
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ルノー トノー (タイプ D) フランス 1900

 

 前述したルノー タイプ Bと同時期の1900年のパリ国際博覧会にタイプBの改良型のタイプ Cが出品されました。ド ディオン ブートン製のエンジンが空冷から水冷に変更されたので、ボンネットの左右にラジエターを配置した独特のフロントスタイルを持つようになりました。シャーシはタイプ Bと同じですが、ボディは少し大きくなり、後部座席を持つ4人乗り仕様もありました。タイプ Cは1900年に179台が生産されたとのことです。なお当時のフランス全体の自動車生産台数(たぶん乗用車以外も含む)は約4200台だったとのことです。

 

 タイプ Cの改良型のタイプ Dが1901年に登場しました。見た目はほとんど同じに見えますが、タイプ Dはサイズが少し大きくなり、エンジンが4HPにパワーアップしていました。(パワーアップしましたが車重の増加で最高速は40km/hと少し低下) またルノーとしては初めて円形のステアリングホイールを採用していました。(それ以前はホイールではなく2輪車のようなレバーだった) タイプ Dのレース仕様としてエンジンを1.2L(6.5HP)にパワーアップしたタイプ Eがあり、商用車(バン)としてタイプ Fがありました。1902年には後継車のタイプ G、より大型のタイプ Hが登場しました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたラミー(RAMI)製です。ラミーはフランスなどの自動車博物館に展示されているクラシックカーを1/43サイズで40種類ほどモデル化していました。昔のミニカーですからあまり細かいところまでリアルという訳ではないですが、レトロな作風がクラシックカーには似合っていました。また自動車初期のユニークな車種が多く、クラシックカーを集めるなら外せないブランドでした。ミニカーの底板にはルノー トノー(TONNEAU) 1900と銘記されています。トノーとはフランス語で樽状の籠のことで、このような横向きの後席がついている仕様を意味しています。また円形のステアリングホイールが付いているので、これはタイプ Dのモデル化で本来の年式は1901年のはずです。(ただし当時の車の年式は厳密なものではないので、多少のずれは許容範囲と考えます) 以下はフロントの拡大画像とキャビン部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TONNEAU 1900 1
RENAULT TONNEAU 1900 2

 以下は1960-1970年代に発売されたフランスのサフィール(SAFIR)製のタイプ D 1899 (1/43 型番16)の画像です。こちらは2座仕様なので、上述したトノーよりホイールベースが短く全長も一回り小さいです。このミニカーはルノー 1899と底板に明記されているのですが、円形のステアリングホイールが付いているので、タイプ Dのモデル化と考えます。(タイプ Dは1901年式ですが、1899年式を改造したとも考えられます) 上記のラミーよりも、ボンネットサイドのラジエータの造形や操作レバーなどがリアルにできています。変わった形式の屋根(日除け?)がついていますが、このような屋根がついているイラストを見たことがありますので、このような実車もあったのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE C 1
RENAULT TYPE C 2

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RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 1902 FRANCE

RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 7 1/43 84㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 3770cc 35HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速125km/h
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ルノー タイプ K パリ-ウイーン レース 優勝車  フランス 1902

 

 1890年代に実用的なガソリン自動車が登場し、プジョーの説明に記載したように、1984年には史上初の自動車レース「パリ-ルーアン」が開催され、その後も同じような自動車レースがさかんに行われるようになりました。当時はサーキットがなかったので、主に都市間を結ぶ公道で行われていました。馬車を走らせていた未舗装の道を高速で数100kmも走るのですから、初期の自動車(とドライバー)には相当過酷なレースでした。レースで勝利することで自社の車の優秀性を示す宣伝効果があったので、7Lや10Lの大排気量エンジンを搭載したレース仕様車が作られるようになりました。

 

 ルノーは1899年の「パリ-トルーヴィユ(Trouville)」レースに創業者のルイ ルノーがヴォワチュレットで参戦し、平均速度約39km/hで1位になりました。それ以後のレースでも好成績を挙げたことでヴォワチュレットは良く知られるようになりました。1902年の「パリ-ウイーン」レースにはタイプ Kのレース仕様車(4気筒3.77Lエンジン)で参戦し、メルセデス(4気筒6.6Lエンジン)やパナール ルヴァッソール(4気筒13.7Lエンジン)などの大排気量車を抑えて、平均速度約63km/hで優勝しました。1903年の「パリ-マドリッド」レースでは経営者のひとりであるマルセル ルノーがドライブする車が事故を起こしてマルセルが事故死、さらに沿道の観客を巻き込んだ事故が多発したので、レースは中止となりました。(マルセルは先行車の砂ほこりでコーナーに気づくのが遅れ、コースアウトして死亡しました) この事故を契機として公道レースは禁止となり、レース用のサーキットが建設されるようになりました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ Kは「パリ-ウイーン 」レースの優勝車 #147でルノーが復元して展示している実車をモデル化しています。特徴的な先端が傾斜したボンネット、ボンネット側面のラジエターなどが良く再現されていて、サフィールの傑作ミニカーの一つです。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/底板の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 1
RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 2

 以下は1960-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のタイプ K パリ-マドリッド 1903 (1/43 型番4)の画像です。これは1903年「パリ-マドリッド」レースに参戦したモデル Kをモデル化しています。これもサフィールと同じぐらい良く出来ています。ゼッケンが#9ですが、#9以外にも#1や#8などいくつもバリエーションがあります。なお2位で到着したルイ ルノーがドライバした車は#3で、事故を起こしたのは#63でしたが、MINIALUXEはフランスのメーカーですから#63はあえて作らなかったのだと思います。(ドイツのミニカーメーカーがナチス関係の車をモデル化しないことと似たような情緒的な対応です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE K PARIS-MADRID 1
RENAULT TYPE K PARIS-MADRID 2

 以下は1981年に発売されたイタリアのブルム製のタイプ O パリ-マドリッド 1903 (1/43 型番R027)の画像です。これも同じ1903年「パリ-マドリッド」レースの参戦車ですが、タイプ Kより新しいタイプ Oをモデル化しています。リアに満載したホワイトタイヤやそこそこ再現されたコクピットなど1980年代のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。タイプ Oは4気筒6.3L(40HP)エンジンを搭載していてタイプ Kよりも高性能で、より傾斜したノーズなどいかにも速そうです。この#63はマルセルが事故死した車(→タイプ Oが走行している当時撮られた有名な写真)で、歴史的には有名な車ですのでモデル化したのでしょう。(イタリアのミニカーメーカーはその辺は極めてドライで、ナチス関係の車もたくさんモデル化しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE O PARIS-MADRID 1
RENAULT TYPE O PARIS-MADRID 2

 以下は1979年に発売されたブルムのルノー GP 3B (タイプ AK) (1/43 型番R018)の画像です。上記のタイプ Oの後継車として1905年にはタイプ AE/AF、1906年にはタイプ AKが開発されました。1906年にフランスのルマン サルト サーキットでフランス自動車クラブ グランプリ(現在のF1相当)が開催されました。このレースは自動車レースに初めてグランプリというイベント名を付けたことから「史上初のグランプリレース」と呼ばれています。このレースにはイタリアのフィアット、ドイツのメルセデス、フランスのパナール、ルノーなどが参戦し、ルノーがタイプ AKで優勝しました。ミニカーはこのタイプ AKをモデル化していますが、優勝した車の車番は3Aでしたので、優勝車そのものという訳ではないようです。タイプ Oのエンジンは4気筒6.3Lでしたが、タイプ AKは6気筒12L(90HP)を搭載していていました。なおタイプ Oではボンネット横に付いていたラジエータがボンネット後部に移動しているのが分かります。タイプ AKの後もタイプ AQとATが開発され、タイプ ATが1909年にニューヨーク 24hレースで優勝しています。その後ルノーは第2次大戦後までモータースポーツからは距離を置いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 90HP 1
RENAULT 90HP 2

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RENAULT 35CV (TYPE AI) 1906 FRANCE

RENAULT 35CV (TYPE AI) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 25 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 4気筒 7.4L 35HP 4段変速
性能: 最高速80km/h
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ルノー 35CV (タイプ AI) フランス 1906

 

 1903年にフランスは約3万台の自動車を生産し、世界最大の自動車生産国になっていました。当時はパナールやプジョーのシェアが高かったようで、ルノーのシェアはまだ大きくはなかったようです。1906年頃のルノーは6種類のモデルを揃えていました。それは2気筒1L/1.2Lエンジンのタイプ AX/AG、4気筒2.1Lエンジンのタイプ AM、4気筒3.1Lエンジンのタイプ X-1、4気筒4.4Lエンジンのタイプ V-1、4気筒7.4Lエンジンのタイプ AI、6気筒9.5Lエンジンのタイプ ARと小型車から大型車までそろっていました。(参照資料→The Renault range from 1908)

 

  2気筒エンジンの小型車は初期のヴォワチュレットの流れをくむもので、4気筒エンジン搭載車は初期のレーシングカーをベースにしたものでした。タイプ ARはルノー初の6気筒エンジン搭載の大型車で1907年に登場しています。画像の35CV (タイプ AI)は4気筒7.4Lエンジンを搭載した大型の高級車で、1906年の時点ではルノーの最上級車でした。ボンネットの側面に配置されていたラジエータは運転席前のスカットル部分に配置されるようになり、グリルのない台形に傾斜したボンネットを持つルノー独特の顔つき(「象の鼻」と呼ばれました)が完成しています。この顔つきは1920年代後半まで継承されました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このルノー 35CVはサフィールのなかでも大きめのモデルで、青/黄のカラーリングが綺麗で、当時の最上級車の雰囲気が良く再現されています。運転手背後のガラス仕切り上部に運転手に指令を伝える為の伝声管が付いていますので、高級なリムジーンだったことが分かります。金メッキしたモールの付いた特徴的な「象の鼻」とラジエータもリアルにできています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 35CV 1
RENAULT 35CV 2

 以下は上記のバリエーションで幌を立てた状態のルノー 35CV (1/43 型番24)の画像です。幌の状態を変えた色違いで、このカラーリングも綺麗です。シャーシ/フェンダーはダイキャスト製なので塗装されていますが、ボディはプラスチック製で塗装はされていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 35CV 3
RENAULT 35CV 4

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RENAULT 14CV (TYPE X) 1907 FRANCE

RENAULT 14CV (TYPE X) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 34 1/43 94㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 3.1L 14HP 4段変速
性能: 最高速67km/h
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ルノー 14CV (タイプ X) フランス 1907

 

 1906年頃のルノーは6種類のモデルを揃えていました。それは2気筒1L/1.2Lエンジンのタイプ AX/AG、4気筒2.1Lエンジンのタイプ AM、4気筒3.1Lエンジンのタイプ X-1、4気筒4.4Lエンジンのタイプ V-1、4気筒7.4Lエンジンのタイプ AI、6気筒9.5Lエンジンのタイプ ARと小型車から大型車までそろっていました。(参照資料→The Renault range from 1908) 

 

 この14CVは上記モデルレンジの上から4番目のタイプ Xで、4気筒3.1Lエンジンを搭載していました。4番目といっても当時としてはかなりの高級車で、特にこのミニカーの実車はフランス政府の公用車でダブル ベルリン形式と呼ばれる長距離旅行用の立派なボディが架装されています。ベルリンとは箱型大型馬車の形式でそれが前後に二つ連結されている形なのでダブル ベルリンと呼ぶそうです。屋根には旅行用の荷物を積むルーフラックが付いています。タイプ Xは1909年に後継車のタイプ BX(→ 実車画像 タイプ BX)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたリオの初期モデルです。この当時のリオはクラシックカー専門のマニア向けブランドでした。(リオは1990年代になるとクラシックカー以外も手掛けるようになりましたが) リオのクラシックカーは細かい部品まで良く再現された手の込んだ造りで、当時のミニカーとしては最高の出来ばえでした。この14CVも金メッキされた特徴的なラジエータ、キャビン窓枠、ヘッドライトなどリアルな仕上げで、カラーリングも綺麗です。1900-1920年代のクラシックカーのミニカーは最近ほとんど作られないので、その点で貴重なミニカーでもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と全体俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE X 1
RENAULT TYPE X 2

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RENAULT 8CV (TYPE AG) FIACRE 1910 FRANCE

RENAULT 8CV (TYPE AG) FIACRE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 35 1/43 94㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 2気筒 1.2L 8HP 3段変速
性能: 最高速45km/h
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ルノー 8CV (タイプ AG) フィアクル フランス 1910

 

 1906年頃のルノーは6種類のモデルを揃えていました。それは2気筒1L/1.2Lエンジンのタイプ AX/AG、4気筒2.1Lエンジンのタイプ AM、4気筒3.1Lエンジンのタイプ X-1、4気筒4.4Lエンジンのタイプ V-1、4気筒7.4Lエンジンのタイプ AI、6気筒9.5Lエンジンのタイプ ARと小型車から大型車までそろっていました。(参照資料→The Renault range from 1908) 

 

 この8CVはモデルレンジの最下位のタイプ AGで2気筒1.2Lエンジンを搭載していました。ルノーの2気筒エンジンは当時の2気筒エンジンのなかでも静かで取扱いが簡単であったとのことです。その為パリ辻馬車会社から大量の注文があり、距離に応じて自動で料金を算出するタクシーメータがついた世界初のタクシー専用車が製作されました。タクシーで成功したルノーは商用車にも進出し、ルノーのバスやトラックがフランス中に広がり、ルノーはフランス最大の自動車メーカーに成長していきました。なおフィアクル(FIACRE)とはCARRIAGE(馬車)の意で辻馬車という意味もあります。タクシー仕様は以下「AG タクシー ド ラ マルヌ」の欄に記載しています。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたリオの初期モデルです。この当時のリオはクラシックカー専門のマニア向けブランドでした。(リオは1990年代になるとクラシックカー以外も手掛けるようになりましたが) リオのクラシックカーは細かい部品まで良く再現された手の込んだ造りで、当時のミニカーとしては最高の出来ばえでした。この8CVは上記の14CV(タイプ X)のバリエーションとして作られました。実車は同じようなシャーシで搭載するエンジンを変えていたそうですから、ミニカーでもバリエーションとして8CVが作れるわけです。(エンジンは)載せていませんが) 出来ばえは14CVと同等ですが、こちらは運転席がオープンですので、運転席周りの造形が良く分かります。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE AG FIACRE 1
RENAULT TYPE AG FIACRE 2

 以下は1960-1970年代に発売されフランスのサフィール製のAG ランドレー 1907 (1/43 型番5)の画像です。上記リオと同じ形式のボディを架装したAGをモデル化しています。サフィールもクラシックカー専門のブランドで、リオほど手の込んだ作りではないですが、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。プラスチック製なので経年変化でボディ全体が少し弓なりに変形しています。またタイヤもゴムが劣化して切れている部分があります。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 1
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 2

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RENAULT 12/16CV (TYPE BZ)  1910 FRANCE

RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 9032 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 2.4L 14HP 3段変速
性能: 最高速67km/h
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ルノー 12/16CV (タイプ BZ) フランス 1910

 

 前述した4気筒エンジンを搭載するルノー タイプ AM系の後継車として、1908年に12/16CV (タイプ AZ)が登場しました。タイプ AZは4気筒2.4L(14HP)エンジンを搭載した中型車で、最高速56km/hの性能でした。(参照画像 → ルノー タイプ AZ) タイプ AZの後継車として1909年に12/16CV (タイプ BZ)が登場しました。タイプ BZは1910年にはタイプ CBに変わりました。このタイプAZとBZとCBは同じ4気筒2.4L(14HP)エンジンを搭載していて、12/16CVと呼ばれていますので、基本的には同じモデルだと思います。(どこがどう違うのかは分かりません)

 

 12/16CVは中型車でリムジーン、ランドレー、ツーリングクーペなど様々なボディが架装されました。この画像の12/16CVは2座クーペでパーソナルカーとして使われたもので、ドクター クーペと呼ぶことが多いボディ形式です。当時車を個人所有していたのはお医者さんが多く、往診するのにこのような車を使うことが多かったのでドクター クーペと称したようです。この車ではリアは荷物を置くスペースのように見えますが、この形式のボディでは折りたたみ式の補助席(ジャンプ シート)が収納されている場合が多いです。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたコーギー製で、当時のマニア向けのクラシック シリーズの一台です。コーギーのクラシック シリーズはいずれも当時のミニカーとしては群を抜いて素晴らしい出来ばえでした。このルノー 12/16CVはプロポーションが正確で、灯火類/幌/ドライブシャフト/後輪デフなどが金属製パーツで構成されていて、プラスチックをほとんど使わない重厚でマニア向けの凝った作りになっています。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/底板分部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 12/16CV 1
RENAULT 12/16CV 2

 以下は1963年に発売されたマッチボックス製のルノー 2シーター 1911 (1/40? 型番Y02)の画像です。これも年式などから12/16CVをモデル化しているものと思われます。マッチボック流の簡略化がされていますが、当時のクラシックカーのミニカーとしては良く出来ていました。縮尺は1/40とされていますが、それにしては小さいので、1/43ぐらいでできているものと思われます。50年前に購入したので、経年変化でシートの色が退色しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 3 width=
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 4

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RENAULT CAMION (TYPE AG?) 1910 FRANCE

RENAULT CAMION (TYPE AG?) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 10 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 2気筒 1.2L 8HP 3段変速 3段変速
性能: 最高速45km/h ?
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ルノー カミオン (タイプ AG? ) フランス 1910

 

 前述したようにタクシーで成功したルノーは商用車にも進出し、ルノーのバスやトラックがフランス中に広がり、ルノーはフランス最大の自動車メーカーに成長していきました。これはその商用車の一例でルノー カミオン(CAMION)です。カミオンとはフランス語でトラックやバスの意で、商用バンはフランス語でカミオネット(CAMIONNETTE)といいます。年式から判断して、タクシーに使われたタイプ AGのトラック仕様をモデル化しているようです。(4気筒エンジン搭載のタイプ BZあたりかもしれませんが) 荷台にはワイン?の樽のようなものを積んでいますが、フランスは農業国でもあるのでこのようなトラックの需要があったようです。ちなみに戦後のシトロエン 2CVも同じような貨物運搬需要で売れたとのことです。

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製です。この時代のトラックはあまり知られていないのですが、このミニカーで当時はこんな感じのトラックがあったのだということを知ることができ、面白いミニカーです。特に荷台に積んだ樽は本物の木材で作られているので、プラスチック製の物とは違って実にリアルです。(樽は荷台から取り外すこともできます) これ以外にもミニオールは同じルノーの幌付トラックもモデル化しています。ミニオールのミニカーは全体がプラスチックでできているので、このトラックは経年変化でボディが少し変形しています。

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 14/18CV CAMION 1
RENAULT 14/18CV CAMION 2

 以下は1960-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のルノー 軍用トラック(CAMION DE GUERRE) 1907 (1/43 型番23)の画像です。フランス語の「CAMION DE GUERRE」とは「WAR TRUCK」の意で軍用物資を運搬するトラックのようです。上記のトラックにより年式が古く、フロントウィンドースクリーンとヘッドライトが付いていません。このトラックは経年変化でボディが大きく弓なりに変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 14/18CV CAMION 3
RENAULT 14/18CV CAMION 4

 以下は1983年に発売されたマッチボックス製のルノー AG バン 1910 (1/38 型番Y25)の画像です。これはタイプ AGの商用バンで、「PELLIER」のロゴと広告を表示したデリバリーバンです。なお「PELLIER」(ペリエ)はフランスの炭酸入りミニラルウォーターのブランドです。広告用にデザインされた荷台が個性的で面白く、ルノー AGのクラシックカーとしても良い出来ばえです。マッチボックスは同じ型番で他の企業ロゴのバリエーションを数種類モデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT AG VAN 1
RENAULT AG VAN 2

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RENAULT TYPE AG BUS 1910 FRANCE

RENAULT TYPE AG BUS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y44 1/38 108mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: 4気筒 1.2L? 3段変速
性能: 最高速 不詳
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ルノー タイプ AG バス フランス 1910

 

 ガソリン エンジンを搭載した最初のバスは1894年のベンツ バスとされていて、これは馬車にエンジンを追加したものでした。自動車は辻馬車(タクシー)や乗合い馬車を代替する公共交通手段として発展してきました。乗合い馬車は路線バスに発展し、有名なロンドン 2階建てバスの最初のモデルは1904年頃に登場しています。(参照画像→ディムラー 2階建てバス 1904)

 ただ最初からこのような大型バスが一般化したわけではなく、その前段階としてタクシーを大型化したような小型バスがありました。このような小型バスは鉄道の駅から最寄りのホテルまでお客を送迎する送迎バスとして始まったようです。この送迎バスが発展して、大都市から近郊の町(駅)まで定期運行するローカル線が登場するようになりました。また観光地などへの道路が整備されたことで、バカンス旅行にもバスが使われるようになり、豪華な観光バスも登場するようになりました。

 

 ルノー タイプ AGのタクシーは「タクシー ド ラ マルヌ」として有名で、当時のフランスの代表的なタクシーでした。当時のバス事業者は小型バスのベースとしてもタイプ AGを使っていたようです。多人数を乗せるタクシーは1906年頃に登場し、様々なサイズのバスが作れられ、フランスでもルノーの2階建てバス 1927年があったようです。なおタイプ AGはバスだけではなく救急車や商用バン/トラックにも使われました。

 

 

 ミニカーはマッチボックス製で、1991年頃に発売されました。ルノー タイプ AGの路線バスをモデル化しています。 側面の「WESSERLING BUSSANG」の表示は、フランスの東端にあるウェセルランとその近郊のビュッサンとの間を運行する路線のことで、「Vincent Fontaine」は地名でしょうか? 客室はリアに昇降口があり、室内は中央が通路で対面式のベンチシートがあります。(実車画像には乗車定員が15人と記されていますが、そんなに乗れるのかやや疑問?) 縮尺1/38と中途半端なサイズで最近のミニカーほど精密ではありませんが、マッチボックスのクラシックカーにはノスタルジックで素朴な味わいがあります。(時代考証もある程度きちんとされています) マッチボックスはタイプ AG 商用バンもモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/運転席部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE AG BUS 1
RENAULT TYPE AG BUS 2

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