ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES 1989 FRANCE

ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES


UNIVERSAL HOBBIES 1681 1/43 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.75m エンジン 変速機: V型6気筒 2.5L ターボ 200HP 5段変速
性能: 最高速252km/h  データーベースでアルピーヌ V6のミニカー検索

アルピーヌ V6 ターボ (GTA) ミッレ ミリア フランス 1989年

 

 1973年にアルピーヌはルノーに買収され子会社となりました。ルノー傘下の最初の車として、アルピーヌ A310の後継車アルピーヌ GTAが1984年に登場しました。この車は本国以外ではアルピーヌ V6 GT、日本ではアルピーヌ V6 ターボ、イギリスではルノー GTAと呼ばれました。GTAはA310の鋼管バックバーンフレーム/リアエンジンという基本構造は踏襲していましたが、FRP製ボディは大きく幅広くなり空力的にリファインされました。当初のエンジンはA310と同じPRV製V型6気筒2.9L(160HP)で、搭載位置を少し前に移動し前後の重量配分を改善していました。

 

 1985年にV型6気筒2.5Lターボ(185-200HP)エンジンが追加され性能が向上しました。1989年に内外装を上質化したミッレ ミリア、1990年にヘッドライトを小型化してフェンダーを拡張したルマンが限定生産されました。1991年にアルピーヌ A610へとモデルチェンジしました。(実車画像→ アルピーヌ A610 1991)

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたユニバーサルホビー製で、高級版のミッレ ミリアをモデル化しています。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、以前は乗用車のミニカーも発売していましたし他社へのOEMもやっていたようです。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このアルピーヌ V6もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良く出来ています。ユニバーサルホビーはアルピーヌ V6を数種類モデル化しています。これ以外のミニカーはポリトーイの当時物の1/25、エリゴール、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALPINE V6 TURBO (GTA) 1
ALPINE V6 TURBO (GTA) 2

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RENAULT CLIO I 1990 FRANCE

RENAULT CLIO I
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT CLIO I


SOLIDO 1519 1/43 87㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.72m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 80HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでルノー クリオのミニカー検索

ルノー クリオ I  フランス 1990年

 

 ルノー シュペール 5の後継車としてクリオが1990年に登場しました。基本的な構造は先代と同じで、横置きエンジンの前輪駆動車でした。3/5ドアのハッチバックボディは大きくなり、ウエッジシェイプのきいたデザインとなりました。当初のエンジンは1.1L/1.2L/1.4L/1.7Lガソリンと1.9Lディーゼルでした。1991年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1991年にDOHC16バルブ1.6L(137HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速203km/h)の16Sが設定されました。1993年にはこれをベースにしてエンジンを2Lに拡大したラリー仕様ウィリアムズも設定されました。1994年と1996年のマイナーチェンジでフェイズ II、IIIとなり、外観などが少しづつ変わりました。クリオはヨーロッパ全体で好調な販売を継続し、1998年にクリオ IIにモデルチェンジしました。なお日本国内ではホンダが持つ商標の関係で、クリオはルーテシアという名前で販売されています。

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの型番15**のシリーズは定価2000円ほどのどちらかというと廉価版のミニカーでした。安価ながら往年のソリドを思わせるシャープな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もそこそこリアルに出来ていました。ソリドは高性能版の16Sとウィリアムズもモデル化していました。またこの型を使って別ブランドのべレムで5ドアもモデル化していました。これ以外の当時物ミニカーはBブラーゴがありました。当時物以外ではユニバーサルホビー、ノレブ、ヘルパ、イクソのラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT CLIO 1
RENAULT CLIO 2

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RENAULT ESPASE II 1991 FRANCE

RENAULT ESPASE II
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RENAULT ESPASE II


SOLIDO 1522 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型6気筒 2.8L 153HP 5段変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでルノー エスパスのミニカー検索

ルノー エスパス II フランス 1991年

 

 ルノー エスパス 初代はプジョー傘下のマトラがランチョの後継車として開発していた車でした。しかしプジョーが商品化を中止した為、ルノーで商品化されて1984年に発売されました。当時はこのようなタイプの車がなく、全く新しいコンセプトの車としてヒットし、ミニバンという新ジャンルを確立しました。なお1982年に発売されていた日産 プレーリーはこのミニバンというコンセプトを先取りしていて、エスパスの誕生にはプレーリーが大きく影響していました。(実車画像→ ルノー エスパス 初代 1984)

 

 エスパス 初代のスチール製モノコックとFRPパネルを組み合わせたボディ構造は、ランチョを踏襲していました。室内は3列シート(定員7名)で、2/3列目はリクライニングや取り外しが可能で、多彩なシートレイアウトができました。ドアはスライドではなく普通の4ドア+ハッチバックでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、当初は4気筒2Lガソリン、その後2.2Lガソリン、2.1Lディーゼルターボが追加されました。1988年のマイナーチェンジでスラントノーズの後期型となり、フルタイム4WD方式のクワドラが追加されました。

 

 

 1991年にシャーシはそののままで、内外装を変更したエスパス II (2代目)にモデルチェンジしました。ボディは大きくなり、全体的に丸みが付きました。ボディと一体化したサイドミラーのデザインがユニークで、全体的な雰囲気は1990年に登場したトヨタ エスティマ 初代に似ていました。

 ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物でエスパス IIをモデル化しています。定価2200円程の安価なミニカーでしたが、Aピラー根元から突き出した特徴的なサイドミラーや3列シートの室内などが再現されていて、なかなかよく出来ていました。リアゲートが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドのべレムでは同じ型を使ったタクシーなどがありました。これ以外のエスパス 2代目のミニカーではスパーク(レジン製)がウィリアムズ ルノー F1のエンジンをミドシップ搭載したコンセプトカー エスパス F1をモデル化しています。なおエスパス 初代の当時物ミニカーはありませんでしたが、2004年頃にユニバーサルホビー、2016年にノレブがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT ESPASE II 1
RENAULT ESPASE II 2

 以下は1992年に発売された上記ソリド製のバリエーションでエスパス 2代目 1992 アルベールビル冬季オリンピック 記念仕様 (1/43 型番1522)の画像です。フランスで開催された1992 アルベールビル冬季オリンピックの公式スポンサーであったルノーの特注品です。同オリンピックのロゴなどのデカールが貼ってあり、専用の箱に入っていました。(上記のエスパスの約2倍の定価4000円と高かったです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT ESPASE II 31
RENAULT ESPASE II 4

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CITROEN AX GTi 1991 FRANCE

CITROEN AX GTi
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CITROEN AX GTi


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 305 1/43 83mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.53m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 100HP 5段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでシトロエン AXのミニカー検索

シトロエン AX GTi フランス 1991年

 

 シトロエン ビザを後継する車としてAXが1986年に登場しました。PSAグループ内のプジョー 205をベースとした車で、1982年に登場したBXと同じようなグリルレスのフロントデザインを採用し、全体的にBXより角が取れたデザインになっていました。当初は3ドアハッチバックだけで、後に5ドアハッチバックが追加されました。エンジンは4気筒1L/1.1L/1.3L1.4L(65HP)ガソリンと、1.4L/1.5L(58HP)ディーゼルがありました。AXはプラスチック部材を使った軽量な車体(640kg)でボディも空力的に優れていた為、燃費性能が優れていました。AXは軽量化/経済性に重点を置いてデザインされていたので、ハイドロニューマチック式サスペンションは採用されず、見た目もプジョーと変わらなかったので、従来のシトロエンらしさという観点では物足りない感じがしました。

 

 1987年に1.3L(95HP)/1.4L(85HP)エンジンを搭載した高性能版のスポーツが追加されました。1991年のマイナーチェンジで、シトロエンのロゴが中央に移動し、前後バンパーの意匠変更が行われました。同年に電子式燃料噴射の1.4L(100HP)エンジンを搭載した高性能版GTiが追加されました。1996年に後継車のサクソが登場しましたが、AXは1998年まで生産されました。総生産台数は約240万台で、営業的には成功しました。 (実車画像→ シトロエン サクソ)

 

 

 ミニカーは2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、高性能版のGTiをモデル化しています。イクソは型番CLC176/177でAXをモデル化していましたので、これはその廉価版です。プロポーションが良くフロント/リアも実車のイメージをうまく再現していて、AXのミニカーとしては良い出来ばえです。コストダウンで内装は無彩色ですが、室内もそこそこ良く再現されています。AXはシトロエンらしくないので人気が無かったようで、当時物の量産ミニカーがありませんでした。当時物以外ではブッシュの1/87とイクソの1/43などがあります。AXの後継車であったサクソもあまり人気が無いようで当時物ミニカーが無く、ノレブとイクソのラリー仕様しかありません。以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN AX GTi 1
CITROEN AX GTi 2

データーベースでシトロエン サクソのミニカー検索

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CITROEN ZX 1991 FRANCE

CITROEN ZX
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CITROEN ZX


SOLIDO 1523 1/43 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 75HP 5段変速
性能: 最高速172km/h  データーベースでシトロエン ZXのミニカー検索

シトロエン ZX フランス 1991年

 

 上述したシトロエン ビザの後継車AXとその上級車BXとの間を埋める車として、ZXが1991年に登場しました。デザイン的にはBXの弟分といったスタイルをしていました。当初は5ドアハッチバックで、後に3ドアハッチバック/5ドアブレークが追加されました。ハイドロニューマチック式サスペンションは採用されず、一般的な金属バネのサスペンションでした。4気筒1.1L、1.4L、1.6L、1.8L、1.9L(130HP)、2.0Lエンジン、4気筒1.9LディーゼルエンジンとBX同等搭載エンジンが多く、5段/4段自動変速 最高速197km/h(1.9L)の性能でした。

 

 シトロエン ZXはハイドロニューマチックが採用されていないなどシトロエンらしさを欠いていたので、BXのようには売れなかったようです。1995年にフロントグリルが変更され後期型となりました。ZXはフランスでは1998年に生産中止となり、後継車はクサラでした。総生産台数は約213万台でした。ZXはその後もPSAグループの中国での合弁会社「東風プジョー シトロエン」で生産され、中国市場専用でボディをノッチバックに変えたエリゼ(ELYSEE)という車もありました。(実車画像→ シトロエン エリゼ 2002)

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。1990年代になるとソリドは1980年代の廉価版ミニカーから脱却して、安価ながらも良い出来ばえのミニカーを製作し始めました。このZXも細部の仕上げは値段相応ですが、全体的な造形は全盛期のソリド並みの良いレベルに仕上がっていました。(塗装下処理が悪かったのか、この個体は塗装が少し荒れていますが) ドアが開閉するギミック付きです。ZXの当時物ミニカーはこのソリドの型を使ったべレム製もあり、最近の物ではノレブのセダンとラリー仕様などがあります。なおZX ラリー仕様の実体はプジョー 205のラリー専用車でしたので、ZXとは見た目がかなり違っていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN ZX 1
CITROEN ZX 2

 以下は2000年頃にオークションで入手した中国製のミニカーでBXの中国版である富康(FUKANG)988 (1/43 型番不詳) の画像です。台座に書かれた「神龙」は上述した「東風プジョー シトロエン」である「神龍汽車有限公司(神龙汽车有限公司)」の意味です。1992年にZXをベースにした富康が登場し1998年にはそれを3ボックス化した富康988となり、さらに2002年のマイナーチェンジでエリゼに名称変更されました。このミニカーは神龍汽車有限公司のロゴが付いた専用箱に収められていたので、実車の販促品として使われていたと思われます。当時のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN FUKANG 1
CITROEN FUKANG 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN FUKANG 3
CITROEN FUKANG 4

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