ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 104 1972 FRANCE

PEUGEOT 104
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104


SOLIDO 12 1/43 83mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.62m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 45HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでプジョー 104のミニカー検索

プジョー 104 フランス 1972年

 

 1972年にプジョーの小型大衆車104が登場しました。204と同じ横置きエンジンの前輪駆動車で、プジョー初の2ボックススタイルを採用していました。ピニンファリーナがデザインしたボディは小さいながらも上品でセンスの良いデザインでした。当初はトランクリッドがある4ドアセダンのみでしたが、1974年にホイールベースを短縮した2ドアクーペが設定されました。このクーペは104のスポーツ仕様というよりは、ルノー 5に対抗するハッチバック車という位置づけでした。またプジョーが1974年に吸収合併したシトロエンの小型車シトロエン LNは、この104 クーペをベースにした姉妹車でした。(実車画像→ プジョー 104 クーペ)

 

 当初は4気筒1L(45HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速135km/hの性能でした。1976年に4気筒1.1L(66HP)エンジンを搭載する高性能版クーペ ZSが追加されました。1977年に4ドアセダンは5ドアハッチバックに変更され、エンジンが204と同じ1.1L(50HP)に拡大されました。1979年にセダン/クーペに1.4Lエンジンが追加され、その後もマイナーチェンジが行われ1988年まで生産されました。総生産台数は約160万台で、後継車は1983年に登場した205でした。

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたソリド製の当時物です。プロポーションは良いのですが、テールライトの塗装処理がされていないなど仕上げが簡素化されているのが残念です。この当時のソリドはコストのかかる手作業の塗装処理を省略してコストダウンしていました。 これ以外の104のミニカーはノレブ初期の当時物(プラスチック製とダイキャスト製)と2013年発売の104 クーペ ZS、ポリトーイの当時物の1/43と1/25 などがあります。フランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.45ではクーペ ZS2 (ZSの高性能版) 1979がモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 104 1
PEUGEOT 104 2

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 プジョー 104 (1/25 型番S18)の画像です。ポリトーイのSシリーズ(1/25)は大スケールミニカーのパイオニアで、同シリーズ初期の数点は凝った作りで当時としては非常に良く出来ていました。このプジョー 104はシリーズ初期物よりは少しレベルが落ちますが、ボンネット/4ドアが開閉するギミック付きでエンジンや室内も当時のミニカーとしては結構リアルに仕上げられていました。(タイヤ外径がやや小さい感じがしますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 3
PEUGEOT 104 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 5
PEUGEOT 104 6

 以下は1973年に発売されたノレブ製のJETCARシリーズの当時物 プジョー 104 (1/43 型番826) の画像です。ノレブは型番188でプラスチック製も発売していましたが、これはそれのダイキャスト版です。見た目の良くないホイールが今一つですが、4ドアが開閉するギミック付きで当時の安価なミニカーとしては良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 7
PEUGEOT 104 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 7
PEUGEOT 104 8

 以下は1978年に発売されたソリドの当時物 プジョー 104 クーペ (1/43 型番81)の画像です。高性能版のZSをモデル化しています。室内後部にロールケージが取り付けられていますが、これはラリー仕様車としてモデル化されたからです。(ラリー仕様のデカールが貼付されたものもありました) テールライトの塗装処理が省かれているなどのコストダウンがされているのが今一つですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。テールゲートが開閉するギミック付きです。実車同様に同じ型を使ってフロントグリルだけを変えたシトロエン LNも作られていました。 なおシトロエン LNにはロールケージは付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 ZS 1
PEUGEOT 104 ZS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 ZS 3
PEUGEOT 104 ZS 4

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MATRA SIMCA BAGHEERA 1973 FRANCE

MATRA SIMCA BAGHEERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA


SOLIDO 21 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.01m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 84HP 4段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマトラ バゲーラのミニカー検索

マトラ シムカ バゲーラ フランス 1973年

 

 マトラは1969年にクライスラー傘下のシムカと提携しました。そこでマトラ M530にフォード製エンジンを使い続けることが難しくなり、後継車のバゲーラが1973年に登場しました。エンジンをミッドシップ搭載したシャーシにFRP製ボディという基本スタイルを踏襲し、デザインは当時のミッドシップスポーツカーの標準的なスタイルとなりました。エンジンはシムカ 1100用の1.3L(84HP)に変わり、4段変速で最高速度180km/hの性能でした。

 

 一般的な2+2座の代わりに3人掛けフロントシートという変わった室内レイアウトを採用していたので、当時としては車幅が広い車でした。(左端のシートがドライバー用) 1975年に1.4L(90HP)エンジンを搭載したバゲーラ Sが追加されました。1976年にフロントグリル、前後バンパー、テールライトなどの意匠が大きく変更されII型となりました。1978年にシムカがクライスラーからプジョー傘下に変わりシムカをタルボに改名した為、車名がタルボ マトラ バゲーラとなりました。1980年に後継車のムレーナが登場し、生産中止となりました。総生産台数は約47000台でした。(実車画像→ タルボ マトラ ムレーナ 1980)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたソリド製の当時物です。1970年代のソリドのミニカーは当時の一級品でほとんどが素晴らしい出来ばえでした。このバゲーラもプロポーションが正確で、室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ていました。ドアとハッチバックが開閉するギミック付きでさらに特徴的なリトラクタブルヘッドライトが可動し、3人掛けフロントシートも再現されています。 これ以外のバゲーラのミニカーはソリドの別ブランドのべレム製、ノレブの当時物、オートピレンの当時物、オートピレンと同じ型を使ったディンキー スペイン製の当時物、最近の物ではデルプラドの世界の名車シリーズ、ノレブの新製品、ホワイトボックス(イクソ系)などがあります。以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MATRA SIMCA BAGHEERA 1
MATRA SIMCA BAGHEERA 2

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番206)の画像です。1974年から数年間スペインのオートピレンはディンキー(仏)のミニカーの一部を製作しており、それはスペイン ディンキーと呼ばれています。そのスペイン ディンキーの型番1454にマトラ シムカ バゲーラがあり、これはそれのオートピレン版です。スペイン ディンキー版との違いはホイールで、こちらはリアルなホイールですが、スペイン ディンキーは車軸が貫通した簡素なホイールでした。本家のディンキー(仏)と同じような作風で、実車の雰囲気がうまく再現され、上記ソリド製と同等の良い出来ばえでした。ドア開閉ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 3
MATRA SIMCA BAGHEERA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 5
MATRA SIMCA BAGHEERA 6

 以下は1973年に発売されたノレブ製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番825)の画像です。ノレブの当時物にはプラスチック製とダイキャスト製がありましたが、これはダイキャスト製です。全体的な造形は上記の2台と同等レベルの良い出来ばえですが、ホイールが安っぽいです。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 7
MATRA SIMCA BAGHEERA 8

 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 9
MATRA SIMCA BAGHEERA 10

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのマトラ シムカ バゲーラ (1/43 No.72)の画像です。1976年の意匠変更後のII型をモデル化していますので、フロントグリル、独立したバンパー、ロゴ付のリアエンドパネルなどが上述の3台とは異なっています。開閉ギミックはありませんが全体的な出来ばえは上述したものと同等レベルで、世界の名車シリーズのなかでは良い出来ばえでした。スペインのミニカー付雑誌でこれと同じようなミニカーがあるので、メーカーはアルタヤ(イクソ系)だと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 11
MATRA SIMCA BAGHEERA 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 13
MATRA SIMCA BAGHEERA 14

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CITROEN CX 1974 FRANCE

CITROEN CX
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX


SOLIDO 29 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.66m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 4気筒 2.2L 115HP 5段変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでシトロエン CXのミニカー検索

シトロエン CX フランス 1974年

 

 シトロエン DSの後継車として1974年に登場したのがCXでした。名前は空気抵抗係数を示す記号CXに因んだ物で、その名の通り空力に優れた滑らかなボディにDS譲りのハイドロニューマチックシステムを継承していました。CXは一見ハッチバックに見えますが、後席背後はハッチではなく独立したトランクでした。またリアウインドーが凹面ガラスになっているのもCXの特徴で、空気抵抗を軽減する効果があったそうです。当初のエンジンは4気筒2L(102HP)/2.2L(115HP)で、DSとは異なり横置きされており、5段変速で最高速186km/h(2.2L)の性能でした。1975年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1975年にホイールベースを延長した高級仕様セダンのプレステージ、ホイールベースを延長したワゴンのブレークと7人乗りのファミリアーレが追加され、1979年にはセダンにリムジーンが追加されました。エンジンは1978年に2.5Lディーゼル、1983年に2.5L、1984年に2.5Lターボ(168HP)が追加されました。(全て4気筒エンジン) 1985年のマイナーチェンジで後期型となり、金属製の前後バンパーが樹脂製に代わり、フロントのデザインや内装が変更されました。1989年に後継車のXMにモデルチェンジしました。総生産台数は約110万台でした。なおシトロエンは経営不振で1974年にプジョーに吸収合併されたので、CXはシトロエン独自設計の最後のモデルでした。   

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリド製の当時物です。ソリド最盛期のミニカーなので非常に良い出来ばえで、CXの特徴的なフロント周りの雰囲気や滑らかなボディをうまく再現しています。ソリドはブレークもモデル化していて、別ブランドのベレムでもセダンとブレークを数種類モデル化していました。これ以外の当時物ミニカーとしては、スペイン ディンキー、そのスペイン ディンキーと同じ型を使っているオートピレン、ノレブ、マッチボックス、ガマ、ポリスティル(ポリトーイ)の1/25などがありました。当時物以外ではイクソ、ノレブの1/43と1/18、ミニチャンプス、レジン製ではネオ、マトリックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN CX 1
CITROEN CX 2

 以下は1978年に発売された同じソリド製の当時物 シトロエン CX ブレーク (1/43 型番65)の画像です。CXのブレークは全長が長いので、ずいぶんかっこいいです。テールゲート開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX BREAK 1
CITROEN CX BREAK 2

 以下は1978年に発売されたスペイン ディンキー製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。縮尺は1/43となっていますが、実際には少し小さめ(全長104㎜)にできています。サイズが小さいのが今一つですが、上記ソリドとほぼ同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 3
CITROEN CX 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 5
CITROEN CX 6

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。上記のスペイン ディンキーはオートピレンが製造していたので、同じ型を使ったオートピレン版です。ほとんど同じ物ですが、ホイールが変更されていて、室内もほんの少しだけ違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 7
CITROEN CX 8

 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番845)の画像です。当時のノレブの廉価版ミニカー JET CARシリーズの1台です。ヘッドライトの処理など安っぽい作りですが、プロポーションは悪くないです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 11
CITROEN CX 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 13
CITROEN CX 14

 以下は1977年頃に発売されたポリスティル(ポリトーイ)の当時物 シトロエン CX (1/25 型番S38)の画像です。ポリトーイの大スケールミニカー Sシリーズの1台で、縮尺1/25で全長約180㎜の大きなサイズです。ボンネット/ドア/トランク開閉ギミック付で、特にドアはドアハンドルをスライドさせてドアロックを外すといった凝った仕掛けになっていました。このドアは凝っていますが、エンジンルーム内のエンジンや室内の造形は1/25サイズとしては物足りないレベルです。ただ当時の大スケールミニカーはこれが標準的なレベルでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 15
CITROEN CX 16

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 17
CITROEN CX 18

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のシトロエン CX プレステージ (1/43 型番400111400)の画像です。ロングホイールベースで全長約4.9mのプレステージをモデル化していますので、全長が116㎜と上記のソリド製などより大きいです。灯火類やクロームモールなどの細部がリアルに再現されたミニチャンプスらしい良い出来ばえです。室内の造形や色使いもリアルで高級な感じがうまく再現されています。ただワイパーが少し目立ち過ぎることが今一つです。ミニチャンプスはブレークもモデル化してます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 1
CITROEN CX PRESTIGE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 3
CITROEN CX PRESTIGE 4

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RENAULT 4 FOURGONNETTE 1975 FRANCE

RENAULT 4 FOURGONNETTE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4 FOURGONNETTE


SOLIDO 42C 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 34HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでルノー 4 バンのミニカー検索

ルノー 4 フルゴネット フランス 1975年

 

 前述したルノー ジュバカトルの商用車仕様ドーフィノワーズ(DAUPHINOISE)の後継車として、ルノー 4 フルゴネットが1961年に登場しました。フランス語で小型トラックはカミオネット(CAMIONETTE)と総称され、その中で屋根の付いたものをフルゴネットと呼びます。フルゴネットは小型乗用車ベースで後部にボックス型の荷室を接続した商用車で、荷室が独立していないバンやパネルバンとは厳密には別物です。荷室は室内で運転席とつながっているので、ピックアップトラックに箱型の荷室を積んだ物とも異なります。(ただ日本では一般的に全てバンと呼びますが) なおフランス語で大型トラックの総称はカミオン(CAMION)で、屋根のついた物はフルゴンとなります。

 

 ルノー 4 フルゴネットはセダンよりリアサスペンションが強化されていて、最大積載量は300kgでした。1975年にホイールベースを120㎜延長し全長を3.65mから3.85mとして、最大積載量を400kgに増やしたロングホイールベース仕様が追加されました。このロングホイールベース仕様はF6、標準仕様はF4と呼びました。フルゴネット以外の商用車としてピックアップ仕様もありました。外観やエンジンなどがセダンに準じて改良され、1990年代まで生産されました。

 

 

 ミニカーはソリド製の当時物で1976年に発売されました。1975年に採用された黒いフロントグリルを持つロングホイールベース仕様のF6をモデル化しています。シンプルな作りですが、プロポーションが良くソリドらしい良い出来ばえでした。リアドアが開閉するギミックが付いています。これは「SOLIDO」のロゴが付いたものですが、郵便車/消防車などのバリエーションがありました。これ以外にも4 フルゴネットのミニカーは様々な仕様/カラーリングでたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 4 FOURGONNETTE 1
RENAULT 4 FOURGONNETTE 2

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RENAULT 30 TS 1975 FRANCE

RENAULT 30 TS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 30 TS


SOLIDO 30 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 131HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでルノー 20/30のミニカー検索

ルノー 30 TS フランス 1975年

 

 第2次大戦後はフレガートコロラールを除いて2Lクラス以下の小型車しか製造していなかったルノーから、1975年に久しぶりに登場した中型車がルノー 30でした。ルノー 16と同じようなハッチバック スタイルをこのクラスの車に採用したことが当時としては一風変わっていました。私も当時はこのスタイルに違和感を覚えたものでした。V型6気筒2.7L(131HP)エンジンを前輪にオーバーハングして縦置き搭載する前輪駆動方式はルノー 12と同じで、4段変速で最高速185km/hの性能でした。このエンジンはプジョー、ボルボと共同開発したいわゆるPRVエンジンで、プジョー 604ボルボ 240/260シリーズにも搭載されました。

 

 ルノー 30の登場から半年ほど遅れてルノー 20が登場しました。ルノー 20はルノー 30に4気筒エンジンを搭載した廉価版でルノー 16の後継車といった位置づけでした。4気筒1.6L(96HP)エンジンを搭載し最高速160km/hの性能でした。ルノー 30と外観上で差別化する為ヘッドライトが角形2灯式となっていました。後に4気筒2L(109HP)エンジンや、ルノーの乗用車では初のディーゼルエンジン 4気筒2.1L(64HP)が追加されました。ルノー 20/30は1984年まで生産され、総生産台数は20が約62万台で30が15万台でした。後継車はルノー 25でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリドの当時物です。中級グレードのTLをモデル化しています。(ルノー 30のグレードは下からL、TL、GTLでした) ソリドらしい肉厚の薄いシャープな造形で、メタリック塗装が良く似合っていて、実車の雰囲気が良く再現されていました。前ドアが開くギミック付で、ソリドのギミックは閉じた状態の立て付けが良いのが特長でした。(開閉部の隙間が小さいので開くように見えません) ルノー 20/30のミニカーはこのソリドの別ブランドのべレムの30、ノレブの20/30の当時物とそれをリファインした再販品と新規の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 30 1
RENAULT 30 2

 以下は1975年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 30 TL (1/43 型番856)の画像です。造形的には上記ソリドと同等で実車のプロポーションがうまく再現され、ソリドと同じ前ドア開閉ギミック付です。ソリドに比べるとギミックの立て付け、ホイール/灯火類の仕上げ、塗装の艶などが見劣りします。その為当時のノレブはソリドより格下の2流品扱いでした。(2000年以降から立場が逆転していきましたが) また当時のノレブはプラスチック製からメタル(ダイキャスト)製への転換期で、プラスチック製の型を流用したメタル製が併売されていました。このルノー 30もプラスチック製とメタル製の2タイプがありました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 30 3
RENAULT 30 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 30 5
RENAULT 30 6

 以下は1977年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 20 TL (1/43 型番862)の画像です。ヘッドライトが角形2灯式に変更されて安っぽいフリーーホイールが使われていますが、それ以外は上記のルノー 30と同じです。このルノー 20もプラスチック製とメタル製の2タイプが併売されていました。これはメタル製で、以下にプラスチック製のルノー 20も載せていますが、メタル製は塗装されているので塗装の艶がある分プラスチック製より見ばえが良かったです。当時の価格はプラスチック製が600円、メタル製が1000円で結構な価格差がありました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 1
RENAULT 20 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 3
RENAULT 20 4

 以下は1976年に発売されたノレブ製のルノー 20 (1/43 型番228)の画像です。こちらはプラスチック製で、ボディは塗装されていません。またテールライトの塗装処理も省かれています。プラスチック製とメタル製は金型を流用して成型ができるようで、塗装処理以外は全く同じに見えます。(金型をそのままで流用できるわけではないでしょうが) なおこの頃になるとプラスチックの種類が変更されたようで、ノレブ初期物に付き物であった経年変化によるボディやウィンドーの変形はあまり発生しなくなりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 5
RENAULT 20 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 20 7
RENAULT 20 8

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