Sorry Japanese Only
オペル インシグニア リムジン ドイツ 2009年
オペル ベクトラの3代目ベクトラ Cが2002年に登場しました。上級車のオメガが2003年に廃止されることが予定されていて、ボディを大きくしてオメガのユーザーを引き受けることになりました。その為、デザインもやや大人しくなりました。ボディタイプは4ドアセダン、ワゴン、5ドアハッチバック(GTSと称す)がありました。エンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L/2.2L、6気筒2.8L/3.2L、4気筒2L/V型6気筒3Lターボ ディーゼルなどがありました。2003年に派生車種としてワゴンをロングホイール化したシグナムが登場しました。2006年に吊り目ヘッドライトでフロントを新しくした後期型に変わりました。(実車画像→ オペル ベクトラ C)
ベクトラ C/シグナムの後継車としてインシグニアが2008年に登場しました。(オペルは良く名前が変わります) このクラスの高級車に共通するデザインでしたが、大きなV字型のフロントグリルが特徴でした。(ヴォクスホール版のインシグニアもほぼ同じデザインでした) ボディタイプはセダン、5ドアハッチバック、ワゴン(スポーツ ツアラー)がありました。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2Lターボ、V型6気筒2.8L、4気筒2Lターボ ディーゼルなどがありました。2009年にV型6気筒2.8Lターボ(320HP)エンジンを搭載して4WD化した高性能版のOPCが追加されました。2013年のマイナーチェンジでヘッドライト形状などフロントが変わりました。2009年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
ミニカーはシュコー製の当時物です。画像はシュコーのWEBサイトから拝借しました。販促用プロモーションモデルのモデル化権利がミニチャンプスからシュコーに変わったようで、インシグニアのミニカーはシュコーが独占していました。(その頃からミニチャンプスはすっかり影が薄くなりました) なお2003年のコンセプトカーはノレブがモデル化しています。ベクトラ Cのミニカーはシュコーの前期/後期型、ミニチャンプスのDTM仕様、リーツェなどたくさんあります。→ データーベースでオペル ベクトラのミニカー検索
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1368
メルセデス ベンツ SLS AMG クーペ (C197) ドイツ 2010年
メルセデス ベンツ SLR マクラーレンの後継車として、メルセデス ベンツ SLS AMG (C197)が2009年に登場しました。メルセデス ベンツのチューニングを行ってきたAMGが独自開発した初めての車でした。デザインは1950年代の有名なスポーツカー 300SLをモチーフにしていて、ガルウィング式ドアを採用していました。SLR マクラーレンはカーボンモノコック構造などコストの高い設計で価格は約7300万円でしたが、 SLS AMGはアルミ製スペースフレーム構造を採用するなどして価格は約3000万円と大幅ににコストダウンされました。エンジンはDOHC V型8気筒6.2L(571HP)を搭載し、7段DCT自動変速機仕様で、0-100km/h加速は3.8秒とSLR マクラーレンと同等の性能でした。
2010年にSLS AMGをベースにした電気自動車SLS AMG E-CELLが開発され、2013年に市販されました。リチウムイオン電池を採用し4輪に直結したモーターで、SLS AMGと同等の性能があったそうです。2011年にガルウィング式ドアを通常の横開き式に変更し電動ソフトトップを装備したロードスターが追加されました。2010年にFIA GT3レース用のレーシング仕様のSLS AMG GT3が開発されました。2013年に631HPにパワーアップしボディを軽量化した高性能版のブラックシリーズが限定生産されました。2014年に生産中止となり、総生産台数は約2700台でした。後継車はメルセデス AMG GT (C190)でした。(実車画像→ メルセデス AMG GT (C190))
ミニカーは2011年に発売されたシュコー製です。シュコーらしいうまい造形で実車のデザインが良く再現され、とても良く出来ています。フロントグリル/ヘッドライト周りがリアルに再現され、室内/インパネなどの細部もリアルに仕上げてあります。シュコー以外ではソリド、イクソ、ヘルパの1/87、ミニチャンプスのノーマルとレース仕様が50種類以上、エブロのレース仕様、ノレブの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1968
メルセデス ベンツ Sクラス リムジン (W222) ドイツ 2013年
メルセデス ベンツ Sクラスの6代目 W222が2013年に登場しました。先代のW221のデザインを継承していましたが、フロントグリルが大きくなり、柔らかいルーフラインなど古典的な重厚さや優雅さを取り入れたデザインとなっていました。ボディは大きさが批判された3代目W140と同じくらいのサイズになっていました。灯火類はヘッドライトやメーター照明を含めすべてLED化されました。走行制御/操縦アシスト/衝突防止などに最新の技術が使われていて、路面の凹凸をステレオカメラで検出しそれに応じてサスペンションを制御して車体の水平を保つ機能までついていました。エンジンはDOHC V型6気筒3Lターボ/3.5L(306HP) + モーターのハイブリッド、DOHC V型8気筒4.7L(455HP)ターボ、DOHC V型8気筒5.5L(585HP)ターボ AMG仕様、DOHC V型12気筒6L(530HP)ターボ、DOHC 4気筒2.2L(204HP)ターボディーゼル + モーターのハイブリッド、V型6気筒3L(258HP)ターボディーゼルなどがありました。
2014年にV型12気筒6L(630HP)ターボ AMG仕様とV型6気筒3Lターボ + モーターにプラグインハイブリッド仕様が追加されました。2015年に最上級仕様として、メルセデス マイバッハ Sクラスが設定されました。先代のマイバッハはメルセデス ベンツから独立したブランドでしたが、2代目はメルセデス ベンツのサブブランドとなりました。
ミニカーは2016年に発売されたシュコー製です。W222のロングホイールベース版をモデル化しています。モデル名は単にSクラスとされているので、エンジン等の諸元はS500 ロングのデータを記載しました。シュコーらしい巧みな造形でプロポーションは抜群で、ダイキャスト製なのでしっかりとした重量感があります。フロントグリル/ヘッドライト、ガラスルーフと室内の造形など細部も非常に良くできています。(特にワイパーの形状はこのサイズとしてはかなりリアルです) 1/43のダイキャスト製ミニカーとして定価6300円は少し高かったですが、値段相応以上の仕上げがされています。ディーラー用特注品など色違いが数種類あります。これ以外のW222のミニカーはノレブの1/18、ヘルパの1/87、WELLYの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1889
BMW i8 (電気自動車) ドイツ 2013年
BMWのiシリーズは電気自動車のシリーズで、小型ハッチバックのi3が2013年に登場しました。(実車画像→BMW i3) 未来的な感じのするユニークなデザインで、ボディはカーボンファイバープラスチック製です。床下に配置した容量22kWh~42kWhのリチウムイオン電池で、後輪を125 kW(168HP)の電動モーターで駆動します。最高速度は150㎞/hで航続距離は130㎞~246㎞で、レンジエクステンダー(発電)用ガソリンエンジンを搭載する仕様もありました。2018年末までに約13万台が販売されたそうですので、市販電気自動車としては成功している部類だと思います。
i3と同時期の2013年にプラグインハイブリッド方式のスポーツカーi8も登場しました。i8はスーパーカーのような未来的なデザインで、クーペとロードスターの2タイプ、ボディはカーボンファイバープラスチック製です。容量7.1kWhのリチウムイオン電池はアルミ合金製のバックボーンフレーム内に配置されています。ミドシップ搭載した3気筒1.5L(231HP)ターボエンジンで後輪を、フロントに配置した98kW(131HP)の電動モーターで前輪を駆動します。(スポーツ走行時は4輪駆動) 6段自動変速で0-100㎞加速は4.4秒、最高速は250㎞/hと高性能でした。またアクセルを踏むと6気筒エンジンの電子的なエンジン音がスピーカーから流れる仕掛けがあるそうです。なおモーターだけで走行するEVモードでの航続距離は24㎞とのこと。
ミニカーは2015年に発売されたジャディ(JADI MODELCRAFT)製で、BMWの特注品です。ジャディは2007年頃から国内で販売されるようになった中国メーカーのブランドで、1/18、1/24、1/43のダイキャスト製ミニカーを手掛けています。 同じ系列でパラゴン モデル(PARAGON MODELS)というブランドもあるようです。ジャディのミニカーは初めて購入しましたが、数年前のミニチャンプス並みの出来ばえで、フロントグリルやテールライトなどの細部がリアルで良く出来ています。特に複雑な形状のテールライト周りが良く再現されています。ただBMWの特注品ということもあって、定価6400円と少し高いです。これ以外のBMW i8のミニカーはトミカ、ミニチャンプスのロードスターなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1980
フォルクスワーゲン ゴルフ VII GTI ドイツ 2013年
フォルクスワーゲン ゴルフの7代目が2012年に登場しました。サイズは少し大きくなりましたが、デザインはヘッドライトとバンパー下のインテークの意匠以外はほとんど先代と同じにみえます。ただ中身は新設計されたモジュール構造のシャーシが採用され、サスペンションやエンジンも変わっていました。ボディ形式は3/5ドアハッチバックとワゴンのバリアントで、派生車としてミニバンのSV(従来のプラス)がありました。
エンジンはDOHC 4気筒ターボ1.4L/1.6L/1.8L(北米向け)、高性能版GTI用のDOHC 4気筒ターボ2L(220HP)、さらに高性能な4WD仕様のR用のDOHC 4気筒ターボ2L(300HP)、4気筒1.6L/2L ターボディーゼル、高性能版GTD用の4気筒2L(184HP)ターボディーゼルなどがありました。高張力鋼板を多用し衝突安全性や車体剛性を向上し、レーザーで前方を監視する自動ブレーキなどの新技術も採用していました。2013年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤー、2013年の日本 カー オブ ザ イヤー(輸入車初)を受賞しました。2014年に電気自動車のe-ゴルフ(モーター 115HP 航続距離 190km)、2015年にプラグインハイブリッド仕様のゴルフ GTEが登場しました。2019年にゴルフ 8代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約50万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン ゴルフ VIII)
ミニカーは2013年に発売されたヘルパ製で、ゴルフ VII GTIをモデル化しています。ヘルパは主に1/87のプラスチック製ミニカーを作っていましたが、2013年頃から1/43のダイキャスト製でフォルクスワーゲン グループのプロモーションモデルも手掛けるようになりました。このゴルフ VIIもその1台でこれ以外にも標準の3ドア/5ドアもモデル化しています。先代のゴルフ VIのミニカーではシュコーがほとんどを担当していたのですが、ゴルフ VIIではシュコーは外されたようです。 出来ばえは先代のシュコーのものと遜色なく、プロポーションが良く室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ています。シュコーでもヘルパでも製造するのは同じような中国の製造工場なのでたいして変わらない出来ばえになるのでしょう。これ以外のゴルフ VIIのミニカーはリーツェの1/87、ノレブの1/18、京商の1/64、スパーク(レジン製)のRとバリアントなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1372
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.