Sorry Japanese Only
ポルシェ カイエン ターボ (955型) ドイツ 2002年
ポルシェ初のSUV カイエンが2002年に登場しました。イギリスのレンジローバーに代表される高級SUV市場に参入したいフォルクスワーゲンがポルシェと共同開発した車で、フォルクスワーゲン トゥアレグとシャーシを共有する姉妹車でした。ただしエンジン、サスペンション、内装などはトゥアレグとは別物だったそうです。当初はポルシェとして初のV型8気筒エンジンを搭載したS(4.5L 340HP)とターボ(4.5L 450HP)だけでしたが、2003年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒3.2L VR6(240HP)エンジンを搭載したV6、2009年に6気筒3L(240HP)ディーゼルエンジンを搭載したディーゼルが追加されました。
2006年に520HPにパワーアップされたターボ Sが追加されました。2008年に基本モデルのVR6エンジンは3.6L(290HP)に排気量が拡大され、V型8気筒エンジンは4.8Lに拡大されたS(385HP)、サスペンションを強化したGTS(405HP)、ターボ(500HP)、ターボ S(550HP)のモデル構成となりました。2010年に姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグと共にカイエン 2代目(958型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ カイエン 2代目)
ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、室内などの細部もリアルに再現され、良く出来ていました。これはターボをモデル化していますが、ミニチャンプスはバリエーションでV6やSなど数種類をモデル化していて、姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグも数種類モデル化しています。ミニチャンプス以外のカイエン 初代のミニカーは、オートアートの1/18、ノレブの1/43と1/18、ヘルパの1/87、シュコー、マイストの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1536
メルセデス ベンツ SLR マクラーレン (C199) ドイツ 2003年
F1レースで連携していたメルセデス ベンツとマクラーレンが共同開発したスーパーカー SLR マクラーレンが2003年に登場しました。SLRという名前は戦前の1950年代のレーシングカー 300 SLRにちなんだものでした。全長約4.66mX全幅約1.91mX車高1.26mと幅広く低いロングノーズのデザインで、300 SLRと同時期の300SLと同じガルウイングドアを採用し、フロントはF1 マシンのノーズに似せた造形になっていました。ボディはカーボン材によるモノコック構造で軽量化と高剛性を両立させ、エンジンはAMGがこの車専用に開発したスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(626HP)で、5段自動変速機仕様で、0-100km/h加速は3.8秒と極めて高性能でした。
またリアウィングを立てることで空気抵抗を生むエアブレーキが採用されているのも、300 SLRのルマン仕様と同じで、ずいぶん300 SLRにこだわっていました。2006年に650HPにパワーアップした高性能版の722エディションが150台限定販売されました。この722という数字は1955年ミッレ ミリアでS.モスが300 SLRで優勝した際の車番で、ここでも300 SLRにこだわっていました。2007年にオープン仕様のロードスターが追加されました。2009年に生産中止となり、総生産台数は約2200台でした。実質的な後継車は2010年に登場したSLS AMG(C197)で、この車は300SLをモチーフにした車となっていました。
ミニカーは2005年に発売されたミニチャンプス製です。ロングノーズで幅広いSLR マクラーレンのボディがうまく再現されていて、とても良く出来ています。特徴的なフロント回りとヘッドライト、タービン形状のホイール、赤で統一された室内などの細部もリアルに仕上げられています。ミニチャンプスはロードスターもモデル化しています。これ以外のSLR マクラーレンのミニカーはオートアートの1/43、イクソの1/43、シュコーの1/24、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1631
スマート ロードスター クーペ ドイツ 2003年
スマートをベースにした軽量スポーツカーが企画され、ロードスター仕様のコンセプトカーが1999年に公開されました。2003年にコンセプトカーとほぼ同じ外観の量産型のロードスターが登場しました。スマートのトリディオンセーフティセル(鋼鉄製の枠)構造は踏襲していましたが、車高が低く本格的なスポーツカーに仕上がっていました。ロードスターとロードスター クーペの2タイプがあり、前者はロードスターという名前ですが、実際は電動開閉ソフトトップを持つタルガトップのオープンカーでした。後者はリアに荷室を持つクーペで、ガラス製のリアゲートがありました。ルーフは2分割で脱着でき、こちらもタルガトップのオープンカーになりました。
スマート シティ クーペではエンジンの上に載っていたキャビン部分を、前方に移動し低い車高を得ていますので、その分ホイールベースが延長されていました。全長は軽自動車並みでしたが、ホイールベースは同時期のマツダ ロードスターよりも長く、リアエンジンながら直進安定性は優れていたようです。エンジンは82HPにパワーアップされており、軽量なので結構高性能だったようです。さらに101HPにチューンされ、強化されたサスペンション/タイヤを持つ高性能なブラバス仕様もありました。このクラスの車としては値段が高かったので、あまり売れなかったようで、2006年に販売中止となりました。総生産台数は約4.3万台でした。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ロードスター クーペをモデル化しています。ミニチャンプス絶頂期のミニカーでしたから、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現され、とても良い出来ばえでした。ライト類や室内などの細部もリアルに仕上げられていました。ミニチャンプスはクーぺではないロードスターもモデル化していました。これ以外のスマート ロードスターのミニカーは、京商(1/18)、ブッシュ(BUSCH 1/87)、ジク(1/64?)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1800
フォルクスワーゲン トゥアレグ V10 TDi ドイツ 2003年
フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV トゥアレグが2002年に登場しました。ポルシェとの共同開発でポルシェ カイエンとプラットフォームをを共用する姉妹車でした。デザイン的にはこのクラスのSUVの標準的なスタイルで目立つ特徴はありません。エンジンは5気筒2.5L TDI/V型6気筒3L TDI/V型10気筒5L TDI(313HP)ディーゼルとV型6気筒3.2L/V型8気筒4.2L(310HP)ガソリンがありました。4WDシステムが標準搭載で、車高を手動で設定できる4輪エアサスペンション(オプション)など悪路走破性に優れていました。
2005年にW型12気筒6L(450HP)エンジンを搭載するW12 スポーツが世界限定500台で発売され、その後限定は外されました。2006年にはグループ内のアウディから姉妹車のアウディ Q7が登場しました。2006年のマイナーチェンジで、フロントグリルとヘッドライトの意匠が変更され、V型6気筒3.2LがV型6気筒3.6L FSI(直噴式)に、V型8気筒4.2LがV型8気筒4.2L FSIに変更されました。2010年に姉妹車のポルシェ カイエンとともにトゥアレグ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トゥアレグ 2010)
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、実車が良く再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。ミニチャンプスはマイナーチェンジ版やパリ-ダカール ラリー仕様など10数種類をモデル化しています。これ以外のトゥアレグのミニカーはシュコーの1/87、ヴィーキングの1/87、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1639
フォルクスワーゲン ゴルフ V ドイツ 2003年
フォルクスワーゲン ゴルフの5代目が2003年に登場しました。基本的なスタイルに変更はありませんでしたが、フロントグリルに呼応して窪ませたボンネットとエッジの効いたヘッドライトでより精悍になっていました。先代同様にアウディ A3をベースにしており、ボディが大きくなり居住性や操縦性を向上させていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、2007年にワゴンのバリアントが追加されました。当初のエンジンは直噴式の4気筒1.4L(90HP)/1.6L、4気筒1.9L(104HP)ターボディーゼルがあり、6段変速が採用されました。
ゴルフ Vにはターボとスーパーチャージャーを併用してパワーアップした小排気量の1.4LエンジンとDSGと称する高効率のデュアルクラッチ式自動変速機の組み合わせで、高性能ながら低燃費を達成する新しい手法(ダウンサイジング)が採用されました。高性能版ではブラックアウトした精悍なフロントグリルを持ちDOHC 4気筒2L(200HP)ターボエンジンを搭載したGTIが2004年に登場しました。2006年にDOHC 6気筒3.2L(250HP)エンジン搭載で4WD化され専用サスペンションを持つレース仕様のR32も登場しました。派生車として車高を1.61mまで拡大したミニバン的なゴルフ プラス、ゴルフ プラスの最低地上高を高くしたSUV風のクロス ゴルフ、電動格納式ハードトップを持つクーペ/カブリオレのイオスなどがありました。2008年にゴルフ 6代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン イオス 2006)
ミニカーは2005年に発売されたシュコー製です。3ドアのモデル化で、プロポーション、塗装、細部の仕上げに至るまで非常に良くできています。新しいということもありますが、前述したミニチャンプス製のゴルフ IVに比べてもレベルが高いように思います。ゴルフ IVの1/43のモデル化のライセンスはミニチャンプスがほぼ独占していましたが、ゴルフ Vはシュコー、ノレブ、オートアート、ヴィーキングなどが、3/5ドア、GTI、バリアントなどをモデル化していました。特に精悍な顔つきになったGTIは人気が高いようです。ミニチャンプスはゴルフ V R32とゴルフ プラスをモデル化していましたが、ミニチャンプスの天下が終わりに近づいたことが感じられました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)