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メルセデス ベンツ CLK (C209) ドイツ 2002年
メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。先代のスタイルを継承していますが、楕円形4灯式ヘッドライトがよりスマートな形状になりました。ボディ形式はセダンとワゴン(Tモデル)で、当初のエンジンは4気筒2L、V型6気筒2.4L/3.2L、V型8気筒5L(306HP)、5気筒2.7Lディーゼルなどがありました。高性能版のE55 AMGはスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(467HP)エンジンを搭載していました。
W211をベースとしたクーペ CLKの2代目C209が2002年に登場しました。こちらも先代を踏襲したスタイルですが、2つのヘッドライトが連なった形状となりました。2003年に電動ソフトトップを持つカブリオレ A209が追加されました。エンジンはセダンのW211と同様です。Eクラスは2009年に4代目のW212にモデルチェンジしました。なおW212のクーペ/カブリオレ C207/A207はCLKクラスではなくEクラスに統合されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ Eクラス (W212))
ここでメモとして、メルセデス ベンツの各クラスのクーペの名前についてまとめておきます。(2018年時点)
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スマート シティ カブリオレ (W450) ドイツ 2002年
2000年にスマート シティ クーペにオープン仕様のカブリオレが追加されました。ソフトトップは電動で開閉しますが、フルオープンにするにはルーフ左右のガイドレールを手動で取り外してトランクに収納する必要がありました。(実車画像→ ソフトトップ開閉操作の動画) そのカブリオレをベースにしてルーフ/ウィンドウ/ドアを取り去ったコンセプトカー クロスブレード(CROSSBLADE)が2001年に公開され、コンセプトカーとほぼ同じものが2000台限定生産されました。こんな小さな車だからこそ、開放感のあるオープン仕様が必要なのかもしれません。(実車画像→ スマート クロスブレード 2002)
2002年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの形状変更など外観が少し変更されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR) (4気筒1.3/1.5Lエンジン) が追加されました。(実車画像→ スマート フォーフォー(FORFOUR)) この車は三菱 コルトの姉妹車でした。この車の登場でシティ クーペはフォーツー(FORTWO)に名前が変わりました。なお初代のフォーフォーは販売不振で2006年に生産中止となりました。
2007年にフォーツーの2代目が登場しました。外観は初代と似ていましたが、ボディは一回り大きくなり、エンジンは三菱製の3気筒1L(71HP)エンジンを搭載していました。(実車画像→ スマート フォーツー 2代目) この頃にガソリン価格が高騰しユーザーの低燃費車志向が高まったことで、2007年にスマートは黒字転換しました。初期のスマートは排気量が660cc以下だったので、車幅を軽規格内に収めてスマートK/フォーツーKの名前で日本国内でも2001年まで発売されました。 2014年にルノーと共同開発したフォーツーの3代目とフォーフォーの2代目が登場しました。この車はルノー トゥインゴ 3代目の姉妹車でした。(実車画像→ スマート フォーツー 3代目、スマート フォーフォー 2代目、ルノー トゥインゴ)
ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ IIで、2003年にランボルギーニ ミウラとのセット物として発売されました。ヘッドライトが変更されたマイナーチェンジ版をモデル化しています。メーカーは不詳ですが、プロポーションが良く細部もリアルで良くできていました。ただオープンカーで内装が良く見えるので、着色していない黒一色の内装はやや興ざめでした。同時期のミニチャンプス製のスマートとよく似た造形でしたので、ミニチャンプスと同じ型を使っていたのかもしれません。(なおミニチャンプスは内装がカラフルに仕上げてありました) スマート カブリオレのミニカーは京商(1/18)の初代、ミニチャンプスの初代と2代目、ブッシュ(BUSCH 1/87)の初代、2代目、3代目があります。なおブッシュはスマートの3世代を200種類以上もモデル化しています。スマートは見た目がかわいいので、ミニカーにすると万人受けするのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マイバッハ 62 ドイツ 2002年
戦前の高級車メーカー マイバッハ社は、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツ社の傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ マイバッハ 1997) モデル名は全長を意味していて、57は全長5.7m 62は全長6.2mでした。当時のメルセデス ベンのビジネスライクなデザインに対して、マイバッハは高級ながら遊び心が感じられるデザインでした。ベンツのSクラスをベースにしていましたが、使われている技術や材質は最上級のものでした。装備や仕様はオーダーメイドで決められ、当然ながら値段も最上級でした。エンジンはV型12気筒5.5L ツインターボ(550HP)、5段自動変速で後輪を駆動する後輪駆動車でした。
2005年にV型12気筒6L(612HP)ツインターボ エンジンを搭載し専用内外装を持った57S/62Sが追加されました。2009年にはエンジンを640HPにパワーアップし戦前の名車ツェッペリンの名前を付けた限定車が設定されました。マイバッハは約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。後継車としてはメルセデス ベンツ Sクラスのストレッチリムジーンが、メルセデス-マイバッハ S600という名前で2014年に登場しました。
ミニカーは2003年に発売されたオートアート製です。元々はダイムラー クライスラーのプロモーション用ディーラー特注品として作られたようで、57と62の2モデルがあります。この62のミニカーは巨大な実車ゆえに、ミニカーも全長145㎜と迫力があるサイズです。プロポーションが良く、カラーリングも綺麗で、フロントグリルや室内などの細部もリアルに作りこんであり非常に良く出来ています。 オートアートの1/43では定番となっている前輪がステアするギミックが付いています。オートアートは1/43以外にも1/18で57/62をモデル化しています。これ以外のミニカーはヘルパ(1/87)の57、ホットホイール(1/64)の62、スパークのランドレー、WHITE BOXの62などがあります。 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン フェートン ドイツ 2002年
フォルクスワーゲンの最上級車 フェートンが2002年に登場しました。グループ傘下の高級車アウディ A8のノウハウと技術を生かして設計されました。デザイン的にはそれまでの最上級車パサートのスタイルを引き継ぎさらに高級感を盛り込んでいます。当初のエンジンはV型6気筒3.2L(241HP)、V型8気筒4.2L(335HP)、W型12気筒6LとV型10気筒5L(312HP)ターボディーゼルがあり、フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムを採用していました。(6気筒車は前輪駆動のみ) W型12気筒エンジンは同社の狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせたもので、このフェートンが最初の搭載車でした。(後にアウディ A8やベントレーにも展開されました)
2003年にロングホイールベース仕様が追加され、2004年にV型6気筒3L(225HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでフロントのデザインが変更されました。フェートンは当時の同社のフェルディナント ピエヒ会長の高級車志向に沿って開発され、メルセデス ベンツを差し置いてシュレーダ首相の公用車に採用されました。ただフォルクスワーゲンは高級車ではブランド力がなく、グループ内のアウディと競合することもあって販売は芳しくなかったようです。2016年に生産中止となり、総生産台数は約8.4万台でした。
ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、実車と同時に発売されたディーラー特注品です。(ディーラー特注品はメーカーロゴ付の紙箱に収められた値段が高い代物ですが、後から販売される通常品と色が違うだけの同じものです) ミニチェンプスの最盛期に作られた物ですから、正確なプロポーションで実車がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。前述したシュレーダ首相公用車仕様もミニチャンプス製で、これを流用しています。これ以外のフェートンのミニカーはオートアートの1/18、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ RS6 (C5) ドイツ 2002年
1994年にアウディ 80 アバントをベースにして、5気筒2.2L(315HP)ターボエンジンを搭載した限定生産の高性能版RS2が登場しました。RS2はポルシェが開発に協力し、ポルシェの工場で最終組立てが行われていました。クワトロシステム4WDの6段変速で最高速262㎞/hの性能でした。(実車画像→アウディ RS2 1994)
RS2の後継車としてRS4の初代が1999年に登場しました。A4(B5)のスポーツ仕様のS4 アバントをアウディの子会社クワトロがチューニングし、V型6気筒ターボ2.7L(380HP)エンジンを搭載していました。(セダンはなくアバントのみ) クワトロシステム4WDの6段変速で最高速250㎞/hの性能でした。(実車画像→アウディ RS4 1999)
1997年にA6 2代目(C5)が登場し、その高性能版S6が1999年に追加されました。S6のワゴン仕様のアバントにもクワトロがチューニングする特別仕様のRS6が2002年に追加されました。当初はアバントだけでしたが、すぐにセダン(北米向け)も追加されました。V型8気筒4.2L(300HP)エンジンはターボチャージャーで450HPにパワーアップされ、4WDクワトロシステムの5段自動変速で最高速250㎞/hの性能でした。ハイパワーに対応した太いタイヤを収める為のオーバーフェンダーがRS6の外観上の特徴でした。2007年にA6(C6)をベースにしたRS6 2代目(V型10気筒ターボ5L(580HP)エンジン搭載)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ RS6 2007)
ミニカーは2015年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションのアウディ RS6 (C5)で、メーカーはイクソです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。室内のメーターが再現されているなど、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ただしドアミラーの取り付け角度が変なのが少々気になります。(修正しようとしたら根本から折れてしまってうまく治せませんでした) これ以外のRS6のミニカーは同じ型で内装などの仕上げレベルを上げたイクソのカタログモデル、ミニチャンプスのセダン/アバントなどがあります。RS2のミニカーはネオ(レジン製)が、RS4のミニカーはミニチャンプスやヤトミンの1/72があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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