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BMW X5 4.4i (E53) ドイツ 2000年
BMW初のSUVとして、X5が2000年に登場しました。BMWはレンジローバーを有するイギリスのローバーグループを1994年に買収しており、X5の開発はローバーと共同で行われました。(2000年にはランドローバーをフォードに売却していますが) その為BMW X5とレンジローバー(2代目)はエンジンなどを共用していました。前後のトルク配分を固定したフルタイム4WDシステムや乗用車的な4輪独立サスペンションの採用は、この車が悪路よりも舗装路を目的としていることを示していました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(231HP)、DOHC V型8気筒4.4L、6気筒3L(193HP)ディーゼルなどでした。
2002年にDOHC V型8気筒4.6L(347HP)エンジンが追加されました。2003年に4.4Lエンジンの出力がアップし6段自動変速が追加され、2004年には4.6Lは4.8Lに変更されました。専用のスポーツサスペンション(エアサス)、アルミホイールを装備する「スポーツ パッケージ」のオプション設定がありました。X5は2006年まで生産され、X5 2代目(E70)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW X5 (E70))
ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。微妙なデザインのフロント周りがあまりうまく再現されていませんが、それ以外はミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形です。ボンネットが開閉するギミック付ですが、ボンネットのチリ合わせはあまり良くありません。ミニチャンプスの開閉ギミックは総じて出来が今一つで、これもチリ合わせが良くないのでフロント周りの造形に難があるのです。また標準装備と思われるルーフレールを何故か再現していません。ただこのX5はずっしりと重く、この重量感はダイキャスト製ミニカーならではの物です。(私はこのダイキャスト製の重量感が好きなのです) これ以外のX5のミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ、アンソン、京商の1/18、ヘルパ、スパークのダカールラリー仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A2 ドイツ 2000年
メルセデスベンツ Aクラスに対抗するアウディの小型車 A2が1999年に登場しました。居住性重視でデザインされたボディはあまり格好良くはありませんでした。(同時期のアウディに共通するフロントグリルになっているのはさすがですが) ボディは5ドアハッチバックのみで、アウディ得意のアルミニウム製ボディが採用され車重約1000kgと軽量でした。エンジンを横置きする前輪駆動車で、当初はDOHC 4気筒1.4L(75HP)エンジンと、4気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンが搭載されました。
2001年に追加された3気筒1.2L(61HP)ターボディーゼルエンジンを搭載した低燃費仕様車は、標準より135㎏軽量化し低燃費用専用タイヤやアイドリングストップ システムを採用し、欧州の市販5ドア車初の3Lカー(燃費100km/3L)となっていました。2002年にDOHC 4気筒1.6L(110HP)エンジンを搭載する高性能版が追加されました。A2は先進技術を採用した意欲的な車でしたが、時代に先行しすぎたのとアウディのブランドイメージにそぐわなかったのか、売れ行きは低調でした。約17万台が生産され2005年に生産中止となりました。(後継車はありませんでした)
ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。特徴的なボディスタイルがうまく再現されていて、ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえでした。リアウィンドー上の小さなスポイラーや室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。これ以外のA2のミニカーはシュコーの1/24、リーツェの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ R8 #8 ルマン 優勝 ドイツ 2000年
1990年代のスポーツカーレース(特にルマン)は、BMW、メルセデス ベンツ、ポルシェ、トヨタ、日産などが参戦し人気がありました。この流れでォルクスワーゲン グループのアウディも参戦を検討し、1999年にフォルクスワーゲンが開発したV型8気筒3.6Lターボエンジンを搭載したアウディ R8R(LMPクラス オープン仕様)とアウディ R8C(LMGTPクラス クーペ仕様)が開発されました。初戦のセブリングではR8Rが3位と5位となり、ルマンではR8Rが3位と4位となりR8Cはリタイアしました。(このルマンではBMW V12が優勝、トヨタ GT-ONEが2位でした)
2000年はR8Rを改良したR8で参戦しルマンでは1-2-3フィニッシュで優勝しました。その後R8は2001年、2002年、2004年、2005年のルマンで優勝しました。(2003年はベントレー スピード8が優勝) R8がこのように連勝できたのはメルセデスやBMWなどの強豪が参戦しなくなったことがありますが、R8が耐久レースには付き物のトラブルに強い構造であったこともあります。R8はパワートレイン/リアサスペンションがモジュール構造となっていたので、トラブル時には修理ではなくモジュール交換で素早く対応できたからでした。
2006年にはV型12気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(650HP)エンジンを搭載したR10 TDIが登場しました。(TDIとはTurbocharged Direct Injection 直噴ターボの略) R10 TDIは2006年にディーゼルエンジン搭載車として初めてのルマン優勝を達成し、2007年、2008年のルマンも連覇しました。2009年にはV型10気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(600HP)エンジンを搭載し、ノーズの形状を変更したR15 TDIが登場しました。2009年ルマンではディーゼルエンジン搭載のプジョー 908 HDIが優勝しR15 TDIは3位でしたが、2010年ルマンではR15 TDIがプジョー 908 HDIを制して優勝しました。2011年にはレギュレーション変更で、エンジンがV型6気筒3.7L ターボ ディーゼルに小型化されルーフの付いたクーペ仕様のR18 DTIが登場しルマンで優勝しました。R18 TDIは軽量化されR18 ウルトラとなり、2012年には前輪を電気モーター、後輪をディーゼルエンジンで駆動するハイブリッド方式4輪駆動システムを採用したR18 e-tron クワトロが登場しました。R18 e-tron クワトロは2012年、2013年、2014年のルマンで優勝しました。2016年に車名はR18に変更されフロントノーズがハイノーズ化され外観が変更されました。なお2015年から2017年のルマンはポルシェ 919 ハイブリッドが3連覇しました。2018年にフォルクスワーゲングループのディーゼルエンジン排ガス不正問題が起こり、その影響でアウディはレース活動から撤退しました。2022年時点でのアウディのルマンでの優勝回数は13回でこれはポルシェの18回に次ぐ2位です。(実車画像→ ポルシェ 919 ハイブリッド)
ミニカーは2019年に発売されたアシェット製のルマン レースカー コレクションです。メーカーはスパーク(ダイキャスト製)で、2000年ルマンで優勝したR8 #8をモデル化してます。ルマン レースカーコレクションは定価2540円と安価な雑誌付きミニカーでしたが、いずれも値段以上によく出来ていました。(スパークはレジン製で同じ車をモデル化していることがほとんどなので、型設計などを省略できることで安く作れるのでしょう) このアウディ R8も実車画像と見較べてみると、プロポーションが良くカラーリングも含めて実車が正確に再現されていることが分かります。灯火類、ホイール、コクピット左右のバックミラー、リアフェンダー上の小さなエアダクト、ロゴステッカーなどの細部もリアルに再現されています。オープンカーなのでそこそこ再現されたコクピットを見ることも出来ます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 911 (996) ターボ ドイツ 2000年
ポルシェ 911の5代目 996型で採用された涙目型ヘッドライトは従来の911ユーザーには評判がよくありませんでした。そこで2000年に追加された996 ターボではヘッドライトの形状が変更されました。さらに2002年のマイナーチェンジで後期型となり、全モデルがターボと同じデザインのヘッドライトに変更され、内装もグローブボックスが追加されるなど変更されました。エンジンが3.6Lに拡大され、可変吸気バルブのヴァリオカムも連続可変に進化しました。
1999年にGTカーレースに参戦するユーザ向けに、3.6L(360HP)エンジンを搭載した2WDのGT3が限定生産されました。(GT3は後期型ではカタログモデル化されました) 2002年にターボをベースにして、エンジンを462HPにパワーアップし、2WD化でボディを軽量化したGT2が追加されました。GT2は最高速315km/hと市販型の996として最強のモデルとなりました。2004年に911は6代目 997型にモデルチェンジしました。
ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。前述した同じビテス製の966 カレラ 4と同様に、これもレベルの高い出来ばえになっていました。室内のインパネ、ホイールの赤いブレーキキャリパー、床下部分の構造など細部まで良く作りこんでありました。ただリアフェンダーの吸気ダクトが少し小さめにみえるのが今一つです。このミニカーは3000台の限定生産品ということで、ディスプレイケースの裏にシリアルナンバーを記したラベルが貼ってありました。(この頃のビテスにはこのような限定生産品が多かったです) 996 後期型のミニカーは非常にたくさんあります。ミニチャンプスではカレラ4、ターボ、タルガ、カブリオレ、GT2、GT3などほぼ全モデル、オートアート、ソリドのGT2、マイスト、レジン製ではスパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ SL 500 (R230) ドイツ 2001年
メルセデス ベンツ SLクラスの5代目(R230)が2001年に登場しました。Cクラス 2代目で採用された2灯が連なった形状のヘッドライトを使っていました。先代と同じ2シーターロードスターで、SLK (R170)と同じ電動格納式ハードトップを採用していました。当初のエンジンはV型8気筒5L(306HP)で、2002年にスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(476HP)エンジンを搭載しサスペンションを強化した高性能版SL55 AMGが追加されました。2003年にV型6気筒3.7L(245HP)エンジン搭載のSL 350とツインターボV型12気筒5.5L(500HP)エンジン搭載のSL 600、2004年にツインターボV型12気筒6L(612HP)エンジン搭載のSL65 AMGが追加されました。
2006年のマイナーチェンジで、V型6気筒3.5LとV型8気筒5.4Lの新型エンジンが追加され、7段自動変速が採用されました。2008年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが吊り目の角形2灯式に変更され、SL55 AMGがV型8気筒6.2L(525HP)エンジン搭載のSL63 AMGに変わりました。(実車画像→ メルセデス ベンツ SL (R230) 2008) 同年にカーボン材のボンネットやルーフを固定したクローズドボディで軽量化し、エンジンを670HPまでパワーアップしたSL65 AMG ブラック シリーズが追加されてました。2011年に SLクラスの6代目(R231)にモデルチェンジしました。(実車画像→ メルセデス ベンツ SL (R231))
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスのメルセデス ベンツはほとんどが良い出来ばえですが、このSL 500も実車のかっこいいデザインがうまく再現されていて、とても良い出来ばえに仕上がっています。特にこのミニカーには電動ハードトップの格納動作を再現する凝ったギミックが付いていました。このギミックはハードトップが実車同様にトランク内に格納されている緻密な作りですが、付属する操作説明書の出来が悪いので扱い方がわかりにくく、気を付けて扱わないと華奢な可動部を壊す恐れがあります。なおこのギミックはノレブがプジョー 206 CCのミニカーで採用したものと同様の構造で、ノレブが特許使用権を持っているようです。ミニチャンプスはヘッドライトが変更された後期型、SL65 AMG ブラック シリーズなどもモデル化しています。それ以外のR230のミニカーはノレブやシュコー、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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