ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 850i (E31) 1990 GERMANY

BMW 850i (E31)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 850i (E31)


SCHABAK 1180 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.78m 全幅約1.86m エンジン 変速機: V型12気筒 5L 300HP 6段変速/4段自動変速
性能: 最高速250km/h(リミッター付)  データーベースでBMW 8シリーズのミニカー検索

BMW 850i (E31) ドイツ 1990年

 

 BMW 6シリーズ(E24)の後継車として、8シリーズ(E31)が1990年に登場しました。2+2座のハードトップクーペで、BMW M1のようなリトラクタブル ヘッドライトを採用した低いノーズのフロントは従来のBMWにはないスーパーカー的なデザインでした。当時のBMWでは最も高価(約1500万円)で、名実ともにBMWの旗艦でした。当初のエンジンはV型12気筒5L(300HP)だけで、4段自動変速で最高速度250km/h(スピードリミッター付)の性能でした。

 

 1993年にDOHC V型8気筒4L(286HP)エンジンを搭載する840Ciが追加され、1996年には4.4Lに排気量が拡大されました。(同時に名前にクーペのCが付くようになりました) さらにDOHC V型12気筒6L(640HP)エンジンを搭載するM8が開発されましたが、M8は販売されませんでした。そのエンジンをディチューンしたV型12気筒5.6L(380HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能な850CSiが1994年に追加されました。1996年に12気筒エンジン搭載車はなくなり、1999年まで生産されました。大きめの車体ながらシートは2+2と狭く荷物もあまり積めなかった8シリーズ(E31)は、高級車市場では販売が芳しくなかったようです。(デザインは今見てもかっこいいのですが) 

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックらしいシャープな造形で、実車がリアルに再現されています。ボンネット/ドア/トランクの開閉に加えて、最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックも付いています。(なおこのヘッドライト開閉ギミックは可動部がプラスチック製で壊れ易いので、取り扱いは要注意です) このヘッドライトやボンネット下のV型12気筒エンジンの細部も良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。(室内のインパネは現在の感覚ではやや物足りない感じですが) シャバックは850i カブリオレ(実車は販売されなかった)と、1/24でも850iをモデル化していて、当時物ミニカーはこのシャバック製しかないようです。当時物以外ではミニチャンプス、デルプラド、シュコー、ヘルパの1/87、パラゴンの1/64などがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 850i (E31) 1
BMW 850i (E31) 2

 以下は2002年に発売されたデルプラド製 カーコレクション シリーズの BMW 850i (1/43 No.43)の画像です。中国製でメーカーは表示されていませんが、たぶんユニバーサルホビーだと思います。プロポーションが良く細部もそこそこ良く仕上げてあって、安価な雑誌付きミニカーながら良い出来ばえです。無彩色ですが室内も良く仕上げてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 850i (E31) 3
BMW 850i (E31) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 850i (E31) 5
BMW 850i (E31) 6

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VOLKSWAGEN T4 VAN 1990 GERMANY

VOLKSWAGEN T4 VAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T4 VAN


SCHABAK 1065 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.71m 全幅約1.84m エンジン 変速機: 5気筒 2.5L 110HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速 160km/h  データーベースでフォルクスワーゲン T4のミニカー検索

フォルクスワーゲン T4 バン ドイツ 1990年

 

 フォルクスワーゲン トランスポーターの4代目 T4が1990年に登場しました。(北米ではユーロバン:EUROVAN 日本ではヴァナゴン:VANAGONと呼ばれました) この代から前輪駆動方式を採用して、形式がタイプ2からタイプ70に変わりました。エンジン搭載スペース分のノーズが伸びて、従来のシリーズとは雰囲気が変わりました。T4にはホイールベース/全長が異なる2タイプがあり、商用バン、ピックアップ、キャンパー、乗用車タイプのカラベル(CARAVELLE)がありました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L/、5気筒2.5L、4気筒1.9Lディーゼルエンジンでした。

 

 1996年に大幅なマイナーチェンジが行われ後期型になりました。5気筒2.5Lターボディーゼル、ゴルフ III に搭載されたV型6気筒2.8L(138HP)のVR6エンジンが追加されました。このVR6エンジンを搭載する乗用車タイプは8cmほどノーズ部分が長くなりました。このロングノーズ版はT4bと呼ぶこともあります。2003年に5代目 T5にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トランスポーター T5 2003)

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。ショートホイールベースのバンをモデル化しています。前述した同じシャバック製のT3同様に、このT4も非常に良く出来ていました。左右ドア、右側スライドドア、テールゲート、ボンネットの開閉ギミック付で、特に短いボンネットが開閉でき5気筒と思われるエンジンが再現されているのは秀逸です。バンのドア開閉は立て付けが良く、スライドドアはスライドさせる為のガイドが実車同様の構造になっていてスムーズに開閉します。シャバックはカラベルとピックアップもモデル化していました。シャバックは当時のフォルクスワーゲンの乗用車も多くモデル化しており、それらは実車の販促用プロモーションにも使われたと思われます。これ以外のT4のミニカーはプレミアムクラシックス、ヘルパの1/87、AWMの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネット開閉の画像とテールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN T4  VAN 1
VOLKSWAGEN T4 VAN 2

 以下は同じシャバック製のフォルクスワーゲン T4 ピックアップ (1/43 型番1070)の画像です。上記のバリエーションでボディ後半を大幅に変更してピックアップに仕立ててあります。経年変化でボンネット部分の塗装が一部剥がれていますが、これは塗装の下処理が良くなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T4 VAN 3
VOLKSWAGEN T4 PICKUP 1

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FORD ESCORT MK IV XR3 1990 GERMANY

FORD ESCORT MK IV XR3
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ESCORT MK IV XR3


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 282 1/43 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.06m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 105HP (ブラジル仕様)  5段変速
性能: 最高速182km/h(本国仕様1.6L XR3i)  データーベースでフォード エスコート MK IVのミニカー検索

フォード エスコート MK IV XR3 ドイツ 1990年

 

 フォード エスコートの4代目が1986年に登場しました。内容的には先代のマイナーチェンジ的なもので、外観的にはヘッドライトの角に丸みが付いてフロントグリル開口部がかなり小さくなっていました。内容的には内装変更、ABS追加、新設計の4気筒1.4Lエンジン追加、4気筒1.8Lディーゼルエンジンの追加、先代で評判の良くなかったサスペンションの設定変更などが行われました。1990年にエスコート MK Vにモデルチェンジしました。

 

 ミニカーはデアゴスティーニの国産名車コレクションの外国車として2016年に発売されたものでイクソ製です。エスコート MK IVの高性能版XR3をモデル化しています。ただしこのミニカーは元々はデアゴスティーニのミニカー付雑誌(ブラジル向け?)用として作られた物なので、正確にはブラジル仕様のXR3ということになります。リアにESCORT 1.8 XR3と表記されていますが、本国仕様ならESCORT XR3iとなるはずで、1.8LのXR3はブラジル仕様でした。(イギリス本国仕様は1.6L) イクソは型番CLC395Nで MK IV XR3、イクソの廉価版ブランドであるホワイトボックスの型番WB096で MK IV XR3iを発売しています。

 

 

 プロポーションが良く、実車と同じ黒ボディに赤ラインのカラーリングとリアのスポイラーなどはうまく作ってあり、良く出来ていました。黒一色の内装と安っぽく見えるホイールは値段を考えると仕方ないところです。(なおリアバンパー右端の汚れのような部分は塗装剥がれです) エスコート4代目は3代目と見た目があまり変わらない為か、量産ミニカーは最近までこのイクソ製しかありませんでしたが、2021年になってバンガーズとネオ(レジン製)がRS ターボをモデル化しました。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD ESCORT MK IV XR3 1
FORD ESCORT MK IV XR3 2

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MERCEDES-BENZ 600SEL (W140) 1991 GERMANY

MERCEDES-BENZ 600SEL (W140)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600SEL (W140)


SCHABAK 1260 1/43 122㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.22m 全幅約1.89m 全高約1.5m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6L 394HP 4段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W140/C140のミニカー検索

メルセデス ベンツ 600SEL (W140) ドイツ 1991年

 

 メルセデス ベンツ Sクラスの3代目 W140が1991年に登場しました。デザイン的には先代を踏襲していましたが、外形寸法が大きくなり印象がごつくなりました。セダン(W140)、リムジーン(V140)、クーペ(C140)が設定されていました。当初のエンジンはDOHC 6気筒3L、DOHC 8気筒4.2L/5L(320HP)、DOHC V型12気筒6Lの4タイプでした。この車は「最善か無か」という品質最優先の企業ポリシーで作られた最後のメルセデス ベンツと言われており、随所に過剰品質ともいえる設計がされていました。(電動で閉じるドアやトランク、ハイドロニューマチック式リアサスペンションなど)

 

 1994年のマイナーチェンジでヘッドライトやバンパーの意匠が変更され、DOHC 6気筒2.8Lエンジンが追加されました。その際に他のシリーズと同じくSが先頭に付くモデル名に変更されました。(600S→S600) 燃費規制などで世界的にコンパクト化が進んでいた時代でしたので、大きなボディに12気筒エンジンを積むW140は環境破壊車などと呼ばれ、北米市場で販売が芳しくなかったようです。その為かメルセデス ベンツとしては短いモデル寿命で、1998年にダウンサイジングされたSクラス 4代目 (W220)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。現在は復活したシュコーの一部門で航空機モデルを担当しています。このミニカーはフロントの造形などW140の雰囲気がうまく再現され、レベルの高い出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付きで、室内やエンジン部などの細部もとても良く出来ています。シャバックはクーペ(C140)もモデル化しています。これ以外のW140のミニカーはミニチャンプスの600SEL/600SEC、ノレブのS600(1/18)、ヘルパの600SEL/600SEC、ビテスのS600L プルマンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内はV型12気筒エンジンだけではなくラジエータなどの補器類もかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 1
MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 2

 以下は1992年に発売されたヘルパ製の当時物 メルセデス ベンツ 600SEL(W140) (1/43 型番70027)の画像です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。可動部はありませんが、プロポーションが良くフロントグリル/室内など細部の仕上げもリアルでかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 3
MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ヘッドライトのワイパーまで再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 5
MERCEDES-BENZ S600SEL (W140) 6

 以下は1998年に発売されたビテス製のメルセデス ベンツ S600L プルマン リムジーン(V140) 1997 (1/43 型番V98050)の画像です。全長約6.3mのロングホイールベース版のリムジーンを1/43でモデル化しているので、ミニカーも全長約147㎜と大きなサイズとなっていて見応えがあります。これも上述した2台同様にレベルの高い出来ばえで、リムジンの豪華な室内などの細部もリアルに再現してあります。ロングホイールベース版のプルマン リムジーンはほとんどモデル化されていないので、車種的に貴重なミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ S600L PULLMAN (W140) 1
MERCEDES-BENZ S600L PULLMAN (W140) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。これもヘッドライトのワイパーが再現されています。リアのアンテナは当時実用化されていた自動車電話のアンテナだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ S600L PULLMAN (W140) 3
MERCEDES-BENZ S600L PULLMAN (W140) 4

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MERCEDES-BENZ 190E (W201) 2.5-16 EVO.II STREET 1991 GERMANY

MERCEDES-BENZ 190E (W201) 2.5-16 EVO.II STREET
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MERCEDES-BENZ 190E (W201) 2.5-16 EVO.II STREET


MINICHAMPS 430G03100 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.54m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.5L 235HP 5段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 190E (W201)のミニカー検索

メルセデス ベンツ 190E (W201) 2.5-16 EVO.II ストリート仕様 ドイツ 1991年

 

 メルセデス ベンツ 190E(W201)のレース仕様車 190E 2.3-16は、1988年にDTMレギュレーション変更に合わせて排気量を2.5L(200HP)にボアアップし190E 2.5-16になりました。190E 2.5-16 EVO.(エボリューション)は、ツーリングカーレース用ベースマシンとして開発された車で、1989年に登場したEVO.Iと1990年途中から登場したEVO.IIがありました。どちらもホモロゲーションを取得するため500台が生産されました。太いタイヤをカバーするオーバーフェンダー、フロントスポイラー、リアスポイラーなどのエアロパーツを装着しています。

 

 市販仕様のエンジンは、EVO.Iは231HP、EVO.IIは235HP 実際のレース仕様では350HP以上にチューンされていました。1992年のDTMではEVO.IIがメルセデス ベンツに初のマニファクチャーズチャンピオンのタイトルをもたらしています。BMWなどに対抗してメルセデス ベンツのイメージにスポーティさを加えるべく始めたDTM参戦は大成功しました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、1992年に発売されたストリート仕様のモデル化です。幅広タイヤをカバーする派手なエアロパーツがややオーバー気味に再現されていますが、この種の車はこのぐらい派手なほうが楽しいです。ミニカーでは杓子定規で正確にスケールダウンするよりも、多少オーバーな演出をした方が良いと個人的には思っています。これはEVO.IIですが、EVO.Iもモデル化されています。またミニチャンプスはレース仕様など80車種以上もモデル化しています。これ以外の190E レース仕様のミニカーは、オートアートの1/18、ソリドの1/18、TRUE SCALEの1/43と1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 190E 2.5-16 EVO.II STREET (W201) 1
MERCEDES-BENZ 190E 2.5-16 EVO.II STREET (W201) 2

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