ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW M5 (E34) 1988 GERMANY

BMW M5 (E34)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M5 (E34)


SCHABAK 1158 1/43 111㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.72m 全幅約1.75m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.5L 315HP 5段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでBMW M5のミニカー検索

BMW M5 (E34) ドイツ 1988年

 

 BMW 5シリーズ(E34)と同時に登場した高性能版のBMW M5(E34)はレースを目的としたものではなく、スポーティなドライブを目的としたスペシャルティーカーという位置付けでした。これはBMW M3 (E36) 2代目と同じ位置付けでした。したがって外観的にもホイールが違っているぐらいで、ノーマルの5シリーズ(E34)とほとんど同じでした。当初はセダンのみで、DOHC 6気筒3.5L(315HP)エンジンが搭載されました。

 

 1992年のマイナーチェンジで、エンジンを3.8L(340HP)にパワーアップし、ツーリング(ワゴン)が追加されました。1994年に6段変速と18インチタイヤが採用され、足回りが強化されました。BMW M5の最高速度はリミッターで250km/hに制限されていました。これはサルーンの最高速度を250km/hにとどめるという、メルセデス ベンツとの紳士協定によるものでした。この自主規制は当時のタイヤ性能を考慮したもので、2013年頃までそのままだったようです。(ただし手動で解除は可能で、現在も協定が継続中かどうかは不明) なおポルシェはこの紳士協定には参加していなかったようです。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。上述したBMW 535i(E34)のバリエーションです。トランクにM5のデカールが貼ってあるぐらいしか、ノーマルとの違いがありません。(ホイールもそのままです) 実車はフロントグリルにもM5のロゴが付いているのですが、このロゴは再現されていません。ノーマルは良く出来ていたので、ホイールを変更してフロントグリルのロゴを再現して欲しかったところです。これ以外のM5(E34)のミニカーはデルプラド製の世界の名車シリーズ、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW M5 (E34) 1
BMW M5 (E34) 2

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズの BMW M5 (E34) (1/43 No.36)の画像です。フロントグリルの出来がいまひとつですが、安価な雑誌付きミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえです。これもリアのM5ロゴは付いていますが、フロントグリルのロゴは付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M5 (E34) 3
BMW M5 (E34) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M5 (E34) 5
BMW M5 (E34) 6

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VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 1988 GERMANY

VOLKSWAGEN PASSAT (B3)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PASSAT (B3)


SCHABAK 1015 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.71m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 90HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでフォルクスワーゲン パサートのミニカー検索

フォルクスワーゲン パサート (B3) ドイツ 1988年

 

 1988年にフォルクスワーゲン パサート 3代目が登場しました。フロントグリルのない変わった顔つきは当時のフォード シエラやトーラスに似ていました。先代のようなハッチバックの設定がなくなり、セダンとバリアント(ワゴン)だけになりました。エンジンは前輪駆動車では一般的な横置き搭載に変わり、4気筒1.6L/1.8L(75-90HP)、1.9Lディーゼル、4気筒2L(北米向け)などがあり、5段/4段自動変速で最高速180km/h(1.8L)の性能でした。

 

 ゴルフ GTIと同じDOHCエンジンを搭載するGT、フルタイム4WDのシンクロといったモデルもありました。1991年にはVR6と称する新設計の狭角V型6気筒2.8L(174HP)エンジンを搭載する上級仕様が追加され、最高速は224km/hの性能でした。1993年の大幅なマイナーチェンジでフロントグリルを復活させて見た目を一新し、4代目のパサート B4となりました。(実車画像→ フォルクスワーゲン パサート B4 1993)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたシャバック製の当時物です。この当時のシャバック製ミニカーは、肉厚の薄いシャープな造形でいずれもかなりレベルの高い出来ばえでした。このパサートも実車の雰囲気がうまく再現され、とても良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付きで、エンジンや室内などの細部も結構リアルに再現されたいます。ただこのレベルになるとドアミラーが付いていないのがやや残念でした。シャバックはワゴンのバリアントもモデル化していました。これ以外のパサート B3のミニカーはガマの当時物があり、当時物以外ではヘルパの1/87などがあります。パサート B4のミニカーはシャバック、ガマ、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 1
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 2

 以下は1988年に発売された同じシャバック製のフォルクスワーゲン パサート B3 バリアント (1/43 型番1016)の画像です。上記のバリエーションで、ボンネット/ドア/テールゲートの開閉ギミック付で、これも良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) VARIANT 1
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) VARIANT 2

 以下は1989年に発売されたガマ製のフォルクスワーゲン パサート B3 (1/43 型番1177)の画像です。上記のシャバック製と較べるとややずんぐりした出来ばえです。ドア/トランクの開閉ギミック付で、こちらはシャバックが省略しているドアミラーがややオーバーサイズながら付いています。ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおウィンドーが青色に着色されているのは当時のガマの特徴でした。このミニカーは現在のスケールモデル的な観点で評価すると今一つの出来ばえとなります。しかしスケールモデル的な評価をしなければ、ガマ流のデフォルメ(作風)がされたパサート B3のミニカーとして楽しむことができます。昔のミニカーはこんな具合にミニカー メーカー毎に個性があって、それがミニカーを集める楽しみでもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 3
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 5
VOLKSWAGEN PASSAT (B3) 6

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AUDI V8 1988 GERMANY

AUDI V8
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI V8


SCHABAK 1024 1/43 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.81m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.6L 250HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速236km/h  データーベースでアウディ V8のミニカー検索

アウディ V8 ドイツ 1988年

 

 アウディ 100 (C3)の上級車として、新設計した総アルミ製のDOHC V型8気筒3.6L(250HP)エンジンを搭載するアウディ V8が1988年に登場しました。ボディは100のフロントに手を加えてグリルを独立させた押し出しの強いデザインになっていました。電子制御クラッチ付きセンターデフによるフルタイム4WDシステムが標準になっていて、このクラスの4WD車は初めてで、4WD技術に賭けるアウディの熱意が感じられました。5段変速とアウディ初の4段自動変速機(フォルクスワーゲン製)が採用され最高速236km/hと高性能でした。

 

 1990年のマイナーチェンジで、100 4代目(C4)がベースとなり、ロングホイールベース版も追加されました。1992年のマイナーチェンジで4.2L(280HP)エンジンが追加されました。1990年からDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に出場し、1991年と1992年に連続してシリーズ優勝しています。1994年にモデルチェンジして車名をA8に変更しました。このA8からアウディの車名にAが付けられるようになりました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。プロポーションが良く、ドアミラーが付くようになりかなり良い出来になっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、ボンネット内のV型8気筒エンジンもそこそこリアルに再現されていました。ただ背後が透けて見えるヘッドライト部分はやや興ざめでした。(背面を銀塗装すれば良いのですが) シャバックはDTMレース仕様もモデル化していました。これ以外のV8の当時物ミニカーはミニチャンプスがありました。当時物以外ではヘルパの1/87、ミニチャンプスのレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI V8 1
AUDI V8 2

 以下は1993年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物 アウディ V8 クワトロ ストリート (1/43 型番1000C)の画像です。ミニチャンプスとしては初期のもので、ミニチャンプスらしいそつのない造形で良く出来ていました。室内のインパネ/メーターが紙のシールで結構リアルに再現されています。ミニチャンプスはV8のレース仕様を約30種類ほどモデル化していて、これはそのストリート仕様でレース仕様がベースになっている為か、車高が下げられているように見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI V8 3
AUDI V8 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI V8 5
AUDI V8 6

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OPEL VECTORA A 1988 GERMANY

OPEL VECTORA A
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTORA A


GAMA 1161 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2L 115HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速198km/h  データーベースでオペル ベクトラのミニカー検索

オペル ベクトラ A ドイツ 1988年

 

 1988年にオペル アスコナの後継車ベクトラ Aが登場しました。カデット Eと同じ空力を考慮した丸みのあるデザインを採用しさらに洗練されていました。(アウディ 80と同じ空気抵抗係数Cd値0.29でした) 前輪駆動車でボディ形式は4ドアセダンと5ドアハッチバックがありました。エンジンは4気筒1.4L/1.6L/1.8L/2L、DOHC 4気筒2L、4気筒1.7Lディーゼル(非過給/ターボ 日本のイスズ製)がありました。

 

 ベクトラ Aにはオペル初のフルタイム4WDシステム(プラネタリーギヤ+ビスカスカップリング方式)を搭載した4X4が設定されました。DOHCエンジン搭載車は後輪リアサスペンションがセミトレ式に変更されていて、1992年にはターボ仕様が追加されました。1992年のマイナーチェンジで、フロントグリルやリアの意匠が変更され、V型6気筒2.5L(170HP)エンジンが追加されました。イギリスではボクスホール キャバリアとして販売されました。1995年にベクトラ Bにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたガマ製の当時物です。フロントグリルやボディ全体の造形が実車の雰囲気をうまく再現していてとても良く出来ていました。ガマはこの頃からそれまでの特徴であった薄い青に着色されたウインドーが未着色になり、ドアミラーが再現され、フロント周りの造形などがよりリアルになっていました。ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ガマはバリエーションでハッチバックもモデル化していました。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、ガマ以外の当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外では、バンガーズのセダンがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL VECTOR A 1
OPEL VECTOR A 2

 以下は1989年に発売されたガマ製の当時物 オペル ベクトラ A ハッチバック (1/43 型番1162)の画像です。上記のバリエーションで、これも良く出来ていました。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTOR A HATCHBACK 1
OPEL VECTOR A HATCHBACK 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTOR A HATCHBACK 3
OPEL VECTOR A HATCHBACK 4

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TRABANT P601 1988 GDR

TRABANT P601
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TRABANT P601


VITESSE 640 1/43 82mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.56m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 2サイクル空冷2気筒 595cc 23HP 4段変速
性能: 最高速100km/h  データーベースでトラバントのミニカー検索

トラバント P601 東ドイツ (現ドイツ) 1988年

 

 第2次大戦後ドイツは1989年まで東西に分かれていましたが、その東ドイツの国営企業(VEB)のザクセンリンク(Sachsenring GmbH)社が生産していた大衆車がトラバントでした。ザクセンリンク社は戦前のアウトウニオン社の旧工場を引き継いでおり、その為この車は戦前に発表された前輪駆動のDKW F1をベースにしていました。2サイクル空冷2気筒500ccエンジンを横置きに搭載した前輪駆動の4人乗り小型車で、最初のモデルP50は1958年に登場しました。(実車画像→ トラバント P50)

 

 1962年にエンジン排気量595ccのP60に、1964年にフロントグリルを設けてデザインを一新したP601に発展しました。P601の車体の一部はFRP製で600kgと軽量で、2サイクル空冷2気筒595P㏄(23HP)エンジンを搭載しノンシンクロの4段変速で最高速は100km/h(公称で実際は80㎞/hほど)でした。登場した当初は並みの車でしたが、ほとんど仕様変更されないことで時代遅れとなった1991年まで生産されました。総生産台数は約300万台でトラビ(TRABI)の愛称で親しまれました。東西の冷戦終結後に東ドイツの大衆車として知られることになり、その古くさい外観や仕様が東ドイツの共産主義体制を象徴するものとして有名になりました。

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたビテス製の当時物です。1990年に東西ドイツが統一されましたが、それを記念してモデル化されたものでした。プロポーションが良く、安っぽいホイールに簡素な内外装仕上げと、実車同様のそれらしい感じでモデル化されていました。このような時代背景の下で製作されたこのミニカーは、作られた時代の空気を反映している当時物ミニカーの代表といえるでしょう。これ以外のトラバントのミニカーは、ブレキナのP50 1/87、ヘルパのP601 1/87、IST MODELSのP601 1/43、イクソのP601 1/43などたくさんモデル化されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRABANT P601 1
TRABANT P601 2

 以下は梱包箱の画像です。梱包箱には1989年11月9日のベルリンの壁崩壊時に壁に集まった市民を撮影した写真が背景としてついていました。立て看板に書かれた「Öffnung Der Berliner Mauer 9 Nov. 1989」とは「ベルリンの壁の開通1989年11月9日」という意味です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRABANT P601 3

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