ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 1955 USA

FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA


FRANKLIN MINT UK08 1/43 全長126㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 4.5L 162HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード フェアレーンのミニカー検索

フォード フェアレーン クラウン ビクトリア アメリカ 1955年

 

 1951年にフォードの上級グレードとして2ドアハードトップのビクトリアが追加されました。(フォードはハードトップ仕様をビクトリアと呼んでいました) 1952年のモデルチェンジではフォードの最上級モデルとしてクレストライン(CRESTLINE)が登場しました。クレストラインは次の1955年のモデルチェンジでフェアレーンに名前が変わりました。フェアレーンには2/4ドアセダン、2ドアハードトップのビクトリア、コンバーチブルがあり、ステンレス製トリム(フェアレーン ストライプ)を境目にして塗り分けられたツートンカラーで下級グレードと差別化していました。

 

 フェアレーン 2ドアクーペで最上級グレートのクラウン ビクトリアのデザインは1953年に発表されたコンセプトカー X100のイメージを取り入れたもので、ハードトップのルーフ前半は透明プラスチックかスチールが選択できました。透明プラスチックのルーフは既にこの時代に実用化されていました。(実車画像→ コンセプトカー X-100 1953) フェアレーンのエンジンは6気筒3.7L(120HP)とV型8気筒4.5L/4.8L(200HP)が搭載されました。1956年に4ドアのビクトリア ハードトップが追加され、新型のV型8気筒5.1L(228HP)エンジンも追加されました。1957年にフェアレーン2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フェアレーン 1957)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。フランクリン ミントがモデル化していた1/43のアメリカ車はいずれもボンネット/ドアが開閉するギミック付きで細部まで細かく再現されていました。これはコンチネンタル キットと呼ぶスペアタイヤをリアに搭載するオプションを装備したフェアレーン クラウン ビクトリアをモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリル、ボディ各部のトリム、スペアタイヤ、室内などの細部が良く再現されていました。実車に忠実なツートンカラーと透明ルーフもきれいに出来ていました。なお当方が保有するこれはWEBオークションで入手したもので、フロントスクリーンが欠品していましたが、画像では良く見ないとわからないです。これ以外のフェアレーン初代のミニカーはジクの当時物、同じフランクリンミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、マッチボックス、ヤトミン、ビテス、ホワイトボックス(イクソ)などがあります。 以下はフロント(マスコット拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 1
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 2

 以下は2007年に発売されたヤトミン製のフォード フェアレーン クラウン ビクトリア 1955 (1/43 型番94202)の画像です。上記フランクリン ミント製と同じコンチネンタル キットを装備したクラウン ビクトリアをモデル化しています。1950-1970年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化したヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズの一つでした。このシリーズは定価1500円ほどの廉価版ミニカーでしたのであまり細かいところまでは再現されていませんが、実車の全体的な雰囲気はうまく再現していました。なおこれも透明プラスチック製ルーフ装着仕様をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 3
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 5
FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 6

 以下は1992年頃に発売されたビテス製のフォード フェアレーン サンライナー コンバーチブル 1956 (1/43 型番460)の画像です。1956年式のサンライナー コンバーチブルをモデル化しています。(サンライナーはコンバーチブル仕様のグレード名です) このビテス製もプロポーションが良く、トリムを境にツートンカラーがきれいに塗り分けられていました。またフロントグリルや室内などの細部も当時のミニカーとしては良く仕上げてありました。ステアリングホイールのコラムシフトとウインカー?のレバーまで再現されています。なお1966年式をモデル化しているので、フロントグリルの補助灯の形状が上記1955年式と異なっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FAIRLANE 1
FORD FAIRLANE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FAIRLANE 3
FORD FAIRLANE 4

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CHRYSLER C-300 1955 USA

CHRYSLER C-300
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER C-300


NEW RAY 48064 1/50? 全長112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 300HP 3段自動変速
性能: 最高速206km/h  データーベースでクライスラー 300シリーズのミニカー検索

クライスラー C-300 アメリカ 1955年

 

 クライスラー ブランドの1950年代のラインアップは下位からウインザー、サラトガ、ニューヨーカー、インペリアルがありました。1955年に登場したC-300は高性能エンジンを搭載した特別仕様車で、1960年代のマッスルカーの元祖のような車でした。 デザインは同時期の高級車ニューヨーカーとほとんど同じで見た目は派手ではないですが、V型8気筒5.4L(300HP)の高性能ヘミエンジンを搭載し最高速206km/hと高性能でした。NASCAR(アメリカで人気のあるストックカーレース)で勝利して宣伝効果を上げるために開発された車で、実際にシボレーやフォードを圧倒していたそうです。レース仕様の車でしたから、販売台数は約1700台と少量でした。

 

 上述したクライスラーのヘミ エンジンとは半球型(Hemisphere)シリンダーヘッドを持つ当時最強の高性能エンジンで、C-300という名前はそのエンジン出力300HPに由来していました。C-300はシリーズ化され、1966年に300B、その後1965年まで毎年末尾のアルファベットが更新され300Lまで続きました。(ただし300Iはない) 最後の300LはV型8気筒6.8L(360HP)エンジンを搭載していました。(実車画像→ クライスラー 300L 1965) 2005年にV型8気筒5.7L/6.1L(425HP)ヘミエンジンを搭載した4ドアセダンの300Cが登場して300という名前が復活し、2011年から2023年まで300C 2代目が販売されました。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたニューレイ(NEW RAY)製です。C-300 初代をモデル化しています。1950-1960年代のアメリカ車を1/43で20種類ほどモデル化していたニューレイの「CITY CRUISER COLLECTION」というシリーズの1台でした。このシリーズは1/43と箱に表示していましたが、実際には1/50ぐらいで1/43より少し小振りにできていました。定価1500円ほどの安価なミニカーでしたので、細部の造形は値段相応で簡素でしたが、実車の雰囲気はそれなりに再現されていました。このC-300もフロントグリルの造形は結構リアルで、全体的にはまずまずの良い出来ばえでした。これ以外の300シリーズのミニカーはフランクリン ミントの300Cと300D 1/24、ダンバリーミントの300Cと300D 1/24、マイストの300B 1/18、M2マシーンの300C 1/64、ニューレイの300E、ヤトミンの300F 1/18、ネオ(レジン製)の300Fなど結構モデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER 300E 1959 1
CHRYSLER 300E 1959 2

 以下は2000年頃に発売された同じニューレイ(NEW RAY)製のクライスラー 300E カブリオレ 1959 (1/43 型番48074)の画像です。この300EはV型8気筒6.8L(380HP)エンジン(ヘミではなくライオンハートと呼ばれるタイプ)を搭載していました。これもニューレイの「CITY CRUISER COLLECTION」シリーズの1台で、1/50ぐらいの大きさです。実車は4灯式ヘッドライトのはずなのですが、それを大型2灯式ヘッドライトのように見える造形でモデル化していたので、少しユーモラスな感じの顔つきになっていました。(よく見ると4灯式になっていますが) その顔つきは今一つですが、逆スラントしたフロントグリルや大きなテールフィン、ボディサイドの300のエンブレム(赤/白/青の丸いエンブレム)など実車の雰囲気はそれなりにうまく再現されていました。(実車画像→ クライスラー 300E 1959) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER C-300 1
CHRYSLER C-300 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER C-300 3
CHRYSLER C-300 4

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CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 1955 USA

CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN


BROOKLIN BRK 97 1/43 全長133mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 4.4L 175HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでダッジ コロネットのミニカー検索

クライスラー ダッジ コロネット 4ドア セダン アメリカ 1955年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1950年代のダッジのラインナップにはエントリーレベルのコロネットとその上級車のロイヤルとカスタム ロイヤルがありました。 コロネットの初代は1949年に登場した大型車(フルサイズカー)で、当時はダッジの最高級車でした。その後1954年に上級車としてロイヤルが登場し、1955年にその上級車のカスタム ロイヤルが登場し、コロネット 3代目(1955年登場)ではダッジの一番下のモデルになりました。

 

 1955年式ダッジには2/4ドアセダン、2ドアハードトップ、2/4ドアワゴンがあり、カスタム ロイヤルにはスポーティな2ドアコンバーチブルがありました。エンジンは6気筒3.8LとV型8気筒4.4L/5.3L/5.7L/5.9Lがあり、6気筒エンジンはコロネットだけの設定でした。ダッジは1957年のモデルチェンジで4灯式ヘッドライトを採用したデザインに変更されました。1960年のモデルチェンジでコロネットはダート、ロイヤルはマタドール、カスタム ロイヤルはポラーラに名前が変更され、1962年にダートはダウンサイジングされて中型車(インターミディエイト)となりました。

 

 

 ミニカーは独特の味わいがあるホワイトメタル製クラシックカーを作っているイギリスのブルックリン製で2003年頃に発売されました。ホワイトメタル製ミニカー特有のレトロな作風ですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。ボディだけではなくバンパーやクロームモール類もすべて金属製ですのでずっしりと重く存在感があります。金属ボディに厚い塗装、本物の金属クロームメッキは、1950-1960年代のアメリカ車のイメージを再現するには最適の素材でした。このミニカーが醸し出す実車の雰囲気には、細部をリアルに仕上げてある現在のスケールモデル的なミニカーにはない別物の魅力があると思います。コロネット 3代目の量産ミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 1
CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 2

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PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE 1955 USA

PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE


SIGNATURE 32346 1/32 全長165mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.52m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型8気筒 5.8L 275HP 2段自動変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでパッカードのミニカー検索

パッカード カリビアン コンバーチブル アメリカ 1955年

 

 1950年代になると、次々と新型車を登場させて幅広い車種展開をするBIG3(GM、フォード、クライスラー)の資本力にパッカードは対抗できず次第に凋落していきました。1953年にはパッカードのボディ製造をおこなっていた関連会社がクライスラーに買収され、パッカードは自社でボディを製造することになりました。しかしあわてて作った生産ラインで不慣れな工員が作業したので、品質が低下し不具合が多発しました。この問題は徐々に改善されましたが、パッカードに対する信頼は大きく損なわれました。

 

 1950年代には大衆車のGM シボレーやクライスラー プリムスがV型8気筒エンジンを搭載するようになり、パッカードも遅ればせながら新型V型8気筒6.1Lエンジン(310HP)を1954年に投入しました。しかしこの新型エンジンはあまり評判が良くなかったそうで、販売不振を改善出来ませんでした。そこで1954年に同じように落ち目になっていたスチュードベーカーと合併しました。しかし落ち目どうしの合併では結局再起することはできず、1958年にパッカード ブランドの自動車製造は終わりました。

 

 

 ミニカーは2008年頃に発売されたシグネチャー製のクラシックカーシリーズの1台です。パッカード最後の最上級車であったカリビアン 1955年式をモデル化しています。シグネチャーのこのシリーズは1/32と中途半端な縮尺でしたが、そのサイズを生かしてボンネット/ドア/トランク開閉と前輪操舵などのギミック付きで、室内やエンジンもそこそこ再現してありました。このカリビアンもプロポーションが良く実車に即したカラーリングで、良く出来ていました。ボンネット/ドアが開閉し前輪操舵ができるギミック付きで、エンジンルーム内や室内などの細部もそこそこ再現してありました。これ以外のカリビアンのミニカーは、ヤトミンの1/18、フランクリン ミントの1/43と1/24などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD CARIBBEAN 1
PACKARD CARIBBEAN 2

 以下は俯瞰画像と床下/前輪操舵ギミックの画像です。なお前輪操舵はステアリングホイールと連動していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 4

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のパッカード カリビアン コンバーチブル 1955 (1/43 型番UX55)の画像です。上記のシグネチャー製のカリビアンと同じカラーリングで良く似た出来ばえですが、こちらは1/43サイズ(全長128㎜)です。これも実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きで、室内やエンジンルーム内の細部まで良く再現されていました。1/43サイズながら細部の仕上げは上記のシグネチャー製より優れていたので、フランクリン ミントの1/43の出来ばえが素晴らしかったことが良く分かります。フランクリン ミントの1/43は当時の1/43では最上級レベルの出来ばえでしたが、その分高価(当時の定価約1万円)でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 5
PACKARD CARIBBEAN 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。1/43サイズながらエンジンルーム内の造形はシグネチャーの1/32よりもリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 7
PACKARD CARIBBEAN 8

 以下は俯瞰画像と床下の画像です。床下の造形は排気管が塗装されているなど上記の1/32のシグネチャー製よりリアルな出来ばえです。ただし前輪の操舵は出来ませんが。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 9

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GM OLDSMOBILE 98 STARFIRE CONVERTIBLE 1956 USA

GM OLDSMOBILE 98 STARFIRE CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE 98 STARFIRE CONVERTIBLE


FRANKLIN MINT UO23 1/43 全長127mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.3L 200HP 4段自動変速
性能: 最高速175km/h?  データーベースでGM オールズモービルのミニカー検索

GM オールズモービル 98 スターファイアー コンバーチブル アメリカ 1956年

 

 オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。オールズモービルの98シリーズはオールズモービルの最上級モデルで初代は1941年に登場しました。(実車画像→ オールズモービル 98 初代 1941) 1954年に98シリーズ 4代目が登場し、その最上級仕様のコンバーチブルにつけられた名前がスターファイアーでした。(スターファイアーとは当時のジェット戦闘機の名前にちなんだものです) 1958年には98のシリーズ名が消えて単にスターファイアーとなりました。

 

 1961年にスターファイアーの2代目が登場し、この世代ではハードトップクーペも追加され1966年まで生産されました。(実車画像→ オールズモービル スターファイアー 2代目 1961)その後スターファイアーの名前は一時的に消滅し、1975年にスターファイアーの3代目はサブコンパクトカーとして登場しました。この車はシボレー モンザの姉妹車で1980年まで生産されました。(実車画像→ オールズモービル スターファイアー 3代目 1975)

 

 

 ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製の1950年代シリーズの1台で、スターファイアー 初代をモデル化しています。ややレトロな造形ながらもドア/ボンネットが開閉しエンジン/サスペンションや内装もリアルに再現されているなど、このシリーズに共通する凝った作りで良く出来ていました。なおこのミニカーはウインドー枠が少し太いですが、これは簡単に壊れないよう考慮されているのであって、技術的に細く作れなかった訳ではありません。この辺の事情は昔の国産のダイヤペットなども同じで、当時のミニカーは購入者(主に子供)が多少乱暴に扱っても簡単には壊れないことという制約下で設計されていたのです。このような背景を考慮しないで昔のミニカーをリアルではなかったとするのは正しい評価ではありません。(もちろん作りが稚拙だったものもありましたが) これ以外の同時期のオールズモービルのミニカーはウエリー(WELLY)の1/18、ダンバリー ミントの1/24、ニューレイ、ヤトミンのシグネチャーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM OLDSMOBILE 98 STARFIRE CONVERTIBLE 1
GM OLDSMOBILE 98 STARFIRE CONVERTIBLE 2

 以下は2000年頃に発売されたニューレイ(NEW RAY)製のGM オールズモービル スーパー 88 コンバーチブル 1956 (1/43? 型番48746)の画像です。1950-1960年代のアメリカ車をモデル化したニューレイの「シティ クルーザー コレクション」というシリーズの1台で、98シリーズより下のグレードの88シリーズでほぼ同じデザインのコンバーチブルをモデル化しています。このシリーズは定価1500円程の廉価版ミニカーでしたので細部の仕上げは今一つでしたが、実車の雰囲気はそれなりにうまく再現されていました。なおミニカーの箱には1/43と表示されていたのですが、実際には1/43より少し小さいサイズとなっていました。(全長が112㎜ですから、実際の縮尺は1/48ぐらいになります このシリーズはほとんどが1/43より小さいサイズになっていました) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 CONVERTIBLE 1
GM OLDSMOBILE SUPER 88 CONVERTIBLE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 CONVERTIBLE 3
GM OLDSMOBILE SUPER 88 CONVERTIBLE 4

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