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ドライエ 235 コーチ フランス 1952年
戦前のドライエ 135Mを後継する高級車 ドライエ 235が1951年に登場しました。戦前の高級車メーカーはシャーシだけを提供しそれにコーチビルダーがボディを架装していました。235も当初はこの方式を踏襲し、シャプロン、フィゴーニ、ソーチックなどが特注のボディを架装していました。(実車画像→ シャプロンのクーペ、ソーチックのロードスター) エンジンは135M用の6気筒3.6L(152HP)を搭載し、最高速170km/hの性能でした。ただコーチビルダーの架装するボディは重かったので、燃費が悪くブレーキの効きも悪かったようです。
コーチビルダーが架装する特注ボディは高価で、販売は芳しくありませんでした。そこでシャプロン製ボディが標準仕様ボディとして設定されましたが、それでも6気筒エンジンを搭載したシトロエンの最上級車15CV シックスの5台分の値段だったそうです。戦後のフランスではこの種の高級車に高い課税がされたこともあって、1954年にドライエは販売不振となりオチキス社に吸収されて消滅しました。
ミニカーは2013年に発売されたイクソ製のCLCシリーズです。この235 コーチ (2ドアセダン)のボディは標準化されたシャプロン製ボディだったようです。ミニカーは実車緒元の画像参照先の実車を忠実にモデル化していました。カラーリングやモール類、室内などが良く再現されていてかなり良い出来ばえでした。ただ実車の全長から逆算すると、1/43よりも一回り大きめにできているようです。(資料の実車全長が間違っているのかもしれませんが) このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「Voitures Francaises d'Autrefois(往年のフランス車)」のNo.3として作られたもので、このイクソのカタログモデルは内装などの仕上げレベルが変更されていました。2024年現在でも ドライエ 235の量産ミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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