ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN S-CARGO 1989 JAPAN

NISSAN S-CARGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN S-CARGO


DIAPET SV06 1/32 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 73HP 3段自動変速
性能: 最高速 不明  データーベースで日産 エスカルゴのミニカー検索

日産 エスカルゴ 日本 1989年

 

 1980年代のバブル景気の下で各自動車会社から個性的なスタイリングの車が登場したことがありました。昔の車に似せたレトロなデザイン(日産 パオなど)から、前衛的なデザイン(トヨタ WILL)まで色々ありましたが、それらはまとめてパイクカー(PIKE CAR '尖ったクルマ')と呼ばれていました。エスカルゴは1989年に登場した商用車のパイクカーでした。フロントの顔つきを含めて車体全体をカタツムリの形に似せた高い車高のボディが特徴で、4人乗りで簡易的なリアシートを畳むと広い荷室になりました。このエスカルゴ(S-CARGO)という名前はフランス語のESCARGOT(エスカルゴ:カタツムリの意)と英語のCARGO(カーゴ:貨物の意)を組み合わせたものでした。

 

 パルサー初代(前輪駆動車)の商用バンをベースにして、後輪サスペンションをトーションバーを使ったトレーリングアーム式に変更することで荷室の床を低くし、高い車高と合わせて広い荷室を実現していました。荷室側面に丸い窓のあるタイプと、キャンバストップで屋根を開放できるタイプがありました。広い車体側面に会社のロゴが大きく表示でき、変わった外観で人目を引くので宣伝用の商用車として需要があったようです。限定生産された乗用車のパイクカーとは異なり予約された分は全て販売され、1990年までに約1万台が販売されました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の13番工場製で、キャンバストップ仕様をモデル化しています。縮尺が1/32と中途半端なのが今一つですが、フロントの愛嬌のある顔つきや変わった形のボディなど実車がリアルに再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良く出来ていました。室内は簡単ですが特徴であったセンターメータとインパネから生える自動変速シフトレバーが再現されています。サイドウィンドー付ドアと大きなリアゲートが開くギミック付きです。ダイヤペットは金属(アンチモニー)製の置物的なインゴット シリーズでもエスカルゴ(1/40)をモデル化していました。これ以外のエスカルゴのミニカーはスパーク(レジン製)が2019年に発売しています。 以下はフロントの拡大画像とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN S-CARGO 1
NISSAN S-CARGO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1545

NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 1989 JAPAN

NISSAN SKYLINE GT-R (R32)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32)


EBBRO 43003 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.6L ターボ 280HP 5段変速
性能: 最高速180km/h (国内仕様) 4WD データーベースで日産 スカイライン R32のミニカー検索

日産 スカイライン GT-R R32型 日本 1989年

 

 1989年に日産 スカイライン 8代目(R32)が登場しました。やや大人しいデザインであった先代から角形ヘッドライト/スラントノーズは継承しつつ、ボディをスリム化してシャープなデザインとなりました。また全モデルに丸形4灯式テールライトが採用されました。先代同様にシャーシはローレル(C33型)と共用し、4ドアセダンと2ドアクーペの構成でワゴンはなくなりました。エンジンは4気筒1.8L(91HP)、6気筒2L(125-155HP)/2Lターボ(215HP)が搭載されました。1991年のマイナーチェンジで、フロントグリルやバンパーの意匠が小変更され、DOHC 6気筒2.5L(180HP)エンジンが追加されました。

 

 1989年にDOHC 6気筒2.6Lターボ(280HP)エンジンを搭載し、4輪の駆動力を電子制御する4輪駆動システム(アテーサE-TS)を採用したGT-Rが16年ぶりに復活しました。1990年にはグループAのホモロゲーション用モデルとしてGT-R ニスモが発売されました。R32 GT-RはR31 スカイライン GTS-Rの後継としてレースに参戦し、国内のレースを席巻しました。ボディのスリム化で室内が狭くなりファミリーユースのユーザーが減ったことで販売台数は先代より減ったようです。ただその反面スリムな外観はマニアには評判が高く、現在でも大柄になった後継のR33よりも人気があるようです。1993年にスカイライン 9代目(R33)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたエブロ製のGT-Rです。エブロらしいセンスの良い造形で、実車の雰囲気がよく再現されています。ヘッドライトやテールライトなどの細部はリアルですが、室内の造形は現在の感覚ではやや物足りない気もします。スカイライン R32の当時物ミニカーとしてはすべてがGT-Rですが、ダイヤペット、トミカ、ロッソ(ROSSO)などがありました。当時物以外では 京商の1/18と1/43と1/64、トミカ、トミカ リミッテド、オートアートの1/18、国産名車コレクション、ごく最近のレジン製(hpiレーシング、イグニションモデル、MARK43)など非常にたくさんあります。なおインターアライドのブランド ハイストーリー(HI-STORY レジン製)だけがGT-Rではない4ドアのGTSをモデル化しています。このように他のレジン製ブランドとは一味違った車種展開をするハイストーリーはレジン製でも好ましいブランドです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 1
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 2

 以下は1992年に発売されたロッソ(ROSSO)製の日産 スカイライン GT-R (R32) 1990 (1/43 型番01002)の画像です。ロッソはプラモデルメーカーのフジミ模型の関係者が1990年に設立したプラモデルメーカーで、非常にレベルの高いモデルを発売していましたが、2年ほどで消滅しました。ロッソは1/43サイズのプラモデル完成品も数種類発売していて、これがその1台です。当時の価格は5000円と高価でしたが、ミニカーというよりもスケールモデル的なリアルな仕上がりで非常に良く出来ています。ボンネット/ドアが開閉し室内も良く再現されていて、さらに床下部分のエンジン/変速機/サスペンションなどのメカ部分まで立体的に再現されています。ボディは未塗装なのですが、質感が高くプラスチック製の安っぽい感じはしません。ただプラスチック製なので経年変化で少し変形しているようで、ドア周りに少し隙間ができています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 3
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 5
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 6

 以下は2001年に発売されたデルプラド製 世界の名車シリーズの日産 スカイライン GT-R (R32) 1989 (1/43 No.29)の画像です。同時期に発売されていたオートストラーダ(AUTOSTRADA)製のGT-R (R32)と同じ物で中国製です。この当時の安価な雑誌付きミニカーとしては、値段以上の良い出来ばえでした。デルプラドは世界のレーシングカー シリーズでレース仕様のR32 GT-Rもモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 7
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 8

 以下は1990年に発売されたダイヤペットの当時物 日産 スカイライン GT-R (R32) 1989 (1/40 型番SV16)の画像です。ダイヤペットの協力工場の11番工場製で、フロントグリルや灯火類は結構リアルにできているのですが、全体的なプロポーションがやや寸詰まりなので、今一つの出来ばえです。ただ当時のダイヤペットのミニカーとしてはこれでも上出来の部類でした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 13
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 14

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 15
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 16

 以下は2000年にダイヤペット 35周年記念として限定3000台で発売された「スカイライン GT-R (R32/R33) 2台セット」のなかの1台 日産 スカイライン GT-R (R32) 1989 (1/40 型番無し)の画像です。これは上の型番SV16をベースにしていますが、ボンネットとトランクの開閉ギミックが省かれホイールが変更されています。またリアのエンブレムの追加など細部の仕上げも少しだけレベルアップしています。この2台セットの片割れのR33 GT-Rはスカイライン R33 GT-Rの欄で紹介しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 17
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 18

 以下は2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 スカイライン GT-R (R32) 1989 (1/43 No.121)の画像です。メーカーはノレブで、全体的にややスリムな感じがしますが、フロントグリルや灯火類などの細部をリアルに仕上げてあり、安価な雑誌付きミニカーながら良く出来ています。同じ物の色違い(黒)が日産名車コレクションのNo.10でも発売されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 23
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 24

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 25
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 26

 以下は2022年に発売されたのアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の日産 スカイライン GT-R R32 1989 (1/43 No.5)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。プロポーションが正確で、灯火類、ホイール、エンブレム、室内のインパネ周りの造形などの細部がリアルに仕上げてあります。ただしフロントの雰囲気には違和感があります。上述したこれ以外のGT-R R32のミニカーのヘッドライトは横長でスリムなイメージなのですが、このプレミアムコレクションのGT-R R32のヘッドライトはあまりそのような感じがしません。実車の画像と見比べてみても、明らかに雰囲気が異なります。車の見た目として重要なフロントのイメージが実車と少し違っているので、このミニカーに私はあまり良い評価はできません。(ただこれは私の個人的な見解ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 19
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 21
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 22

 以下は実車のフロントの写真とミニカーのフロントの画像を比較してみた画像です。下が実車で上がミニカーです。
NISSAN SKYLINE GT-R (R32) 23

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1452

NISSAN FAIRLADY Z 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 1989 JAPAN

NISSAN FAIRLADY Z 300ZX T-BAR ROOF (Z32)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 300ZX T-BAR ROOF (Z32)


KATO431 72-001 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.79m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 ターボ 3L 280HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速265km/h (輸出仕様)  データーベースでフェアレディ Z Z32型のミニカー検索

日産 フェアレディ Z 300ZX Tバールーフ Z32型 日本 1989年

 

 1989年にフェアレディ Z 4代目(Z32型)が登場しました。先代までのロングノーズ/ショートデッキのスタイルから脱却し、キャビンが前進したワイド/ロー(低く幅広い)のスタイルに変わりました。流行りのリトラクタブル方式ではないボディラインに沿って埋め込まれた薄いヘッドライトも独創的でした。先代同様に2シーターと4シーターの2by2(Tバールーフ仕様のみ)があり、1992年にはフルオープンのコンバーチブル(2シーターのみ)も設定されました。エンジンは当時国内では最強であったDOHC V型6気筒3L(230HP)ターボとそのツインターボ仕様(280HP)が搭載されました。なお海外ではフェアレディという名前は付けず日産 300ZXです。

 

 米国仕様の3Lツインターボエンジンは300HPでしたが、国内では運輸省の指導で280HPに自主規制されました。この国産車のエンジン最大出力自主規制は2004年頃まで続いたのですが、そのきっかけを作ったのがこのZ32でした。1993年のマイナーチェンジで、リアスポイラーが大型のウイングタイプに変更されました。1998年のマイナーチェンジでも、フロントバンパーやリアスポイラーが小変更されました。2000年に生産中止となり、2002年のフェアレディ Z 5代目(Z33)の登場まで一時的にフェアレディ Zの後継車が消えました。

 

 

 ミニカーは鉄道模型で有名な株式会社カトーが、1993年頃に発売したものでプラスチック製です。300ZX 2シーター Tバールーフ仕様をモデル化しています。(同時期にカトーはトヨタ スープラもモデル化しています) プラモデルの完成品のようなミニカーで塗装されていないのでボディの質感はいまひとつです。その質感とヘッドライトの造形がいまひとつなのを除外すれば、リアルな造形で実車の雰囲気がうまく再現されているので、Z32の1/43ミニカーとしては2020年現在でも第一級の出来ばえです。底板はダイキャスト製ですので適度の重さがあり、通常のプラスチック製のような安っぽい感じはしません。ドアとボンネットが開閉しますが、閉じた状態では隙間が無く非常に緻密な仕上がりです。(これは塗装していないプラスチック製の長所です) また室内やエンジンもリアルに再現されていて、老舗鉄道模型メーカーの優れた技術力が発揮されています。

 なおプラスチック製ミニカーは長期保存で変形する心配がありますが、これは約25年以上経った現在でも全く変形していません。理由は耐久性のあるプラスチック(ABS樹脂)を使っているからです。カトー以外の当時物ミニカーとしては、ダイヤペットの1/40、トミカの1/59、ディテールカーのクーペとコンバーチブルなどがありました。当時物以外では、京商の1/43と1/18、国産/日産名車コレクション、レジン製ではWIT'Sやイグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 1
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 2

 以下は1994年に発売されたディテールカー製の日産 300ZX コンバーチブル (1/43 型番161)の画像です。1992年に追加されたフルオープンのコンバーチブルをモデル化しています。これもプロポーションが良くレベルの高い出来ばえです。オープンカーなのでリアルに再現された室内が良くわかります。ドア開閉ギミック付きです。Z32のコンバーチブルのミニカーはこれしかないようなので車種的に貴重です。(2022年に国産名車コレクション 1/24がコンバーチブルをモデル化しましたが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300ZX CONBERTIBLE (Z32) 1
NISSAN FAIRLADY 300ZX CONBERTIBLE (Z32) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300ZX CONBERTIBLE (Z32) 3
NISSAN FAIRLADY 300ZX CONBERTIBLE (Z32) 4

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の日産 フェアレディ 300ZX (1/43 No.25)の画像です。メーカーはノレブで、ノレブらしいそつのない造形で実車の雰囲気がうまく再現され良く出来ています。安価な雑誌付きミニカーなので室内の仕上げは簡素ですが、灯火類などの細部は良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 3
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 3
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 4

 以下は2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 フェアレディ 300Z (Z32) 1980 (1/43 No.168)の画像です。メーカーはイクソで上記の日産名車コレクション製と同じ物でカラーリングが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 5
NISSAN FAIRLADY 300ZX T-BAR ROOF (Z32) 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1461

NISSAN INFINITI Q45 (G50) 1989 JAPAN

NISSAN INFINITI Q45 (G50)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN INFINITI Q45 (G50)


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 32 1/43 118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.09m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.5L 280HP 4段自動変速
性能: 最高速241km/h (北米仕様)  データーベースで日産 インフィニティのミニカー検索

日産 インフィニティ Q45 G50型 日本 1989年

 

 1989年に日産はアメリカの高級車市場向けにインフィニティ ブランドを立上げ、その最上級車としてインフィニティ Q45 (G50型)が登場しました。同時にその日本仕様が国内では日産 インフィニティ Q45として販売されました。外観のデザインは「ジャパン オリジナル」というキャッチフレーズで独自性を打ち出し、高級車に付き物の大きなフロントグリルをなくし、グリルレスのノーズにインフィニティのロゴが取り付けられているなど個性的でした。内装も漆塗りのインパネがオプション設定されるなど和風の技術が使われていました。エンジンは当時の国産最強のDOHC V型8気筒4.5L(280HP 北米300HP)を搭載し、足回りも全輪マルチリンクの油圧式アクティブサスペンションを装備するなどスポーティでした。

 

 北米仕様のインフィニティ Q45は4輪操舵システムを装備したツーリング仕様のQ45tがあるなど、国内仕様よりパーソナルな性格の車となっていました。1993年のマイナーチェンジで、評判の良くなかったグリルレスのノーズに一般的なフロントグリルが取り付けられ、当初のキャッチフレーズは継続できませんでした。1996年に 北米ではQ45 2代目(FY33)にモデルチェンジし、国内では1997年にシーマ(FY33)に統合されてインフィニティ Q45は生産中止となりました。なお1990年にはインフィニティ Q45 (G50型)をベースにしたプレジデント 3代目(JG50型)が登場しましたが、プレジデントには最初からフロントグリルが付いていました。(実車画像→ 日産 プレジデント 1990)

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。安価な雑誌付きミニカーですが、ノレブらしいそつのない造形でプロポーションが良く、特徴的なフロント周りがうまく再現されています。室内などの細部もそこそこ良く再現されています。なおノーズのインフィニティのロゴが大きめなのは良いのですが、ワイパーは大き過ぎて異様です。これと同じ物の色違いが国産名車コレクションでも発売されました。これ以外のインフィニティ Q45のミニカーはダイヤペットの1/40、ハイストーリー(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN INFINITI Q45 (G50) 1
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 2

 以下は2011年に発売された国産名車コレクションのアシェット 日産 インフィニティ Q45 (1/43 No.147)の画像です。上記の日産名車コレクションとカラーリングが違うだけで同じ物です。このインフィニティ Q45もそうなのですが、日産名車コレクションと国産名車コレクションは約20車種ほど同じ車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 3
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 4

 以下は1991年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 インフィニティ Q45 (1/40 型番SV18)の画像です。縮尺が1/40なので、上述した日産名車コレクション製より一回り大きいサイズ(全長128㎜)です。ダイヤペットの協力会社の11番工場製で、ピラーが太いなどボディ全体に厚みがある頑丈な造形が11番工場の作風です。この作風はスケールモデル的な造形からは外れているのですが、実車の雰囲気はこの作風でもそれなりに再現できていて、当時のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。最近の中国製のミニカーはどのメーカーも同じような画一的な出来ばえですが、ダイヤペットのミニカーには製造した工場毎に個性がありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 5
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 7
NISSAN INFINITI Q45 (G50) 8

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1548

TOYOTA MR2 (SW20) 1989 JAPAN

TOYOTA MR2 (SW20)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MR2 (SW20)


EBBRO 43266 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.17m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 225HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速225km/h (輸出仕様)  データーベースでトヨタ MR*のミニカー検索

トヨタ MR2 SW20型 日本 1989年

 

 1989年にトヨタ MR2 2代目が登場しました。初代の角ばったデザインから、フェラーリのような曲線的なデザインに変わりました。初代はカローラをベースにしていましたが、2代目はセリカをベースにし、エンジンもセリカと同じDOHC 4気筒2L(3S-G)ターボ/ノンターボを搭載していました。1991年のマイナーチェンジでII型となり、フロントチンスポイラーを大型化し、サスペンションが改良されLSD(リミテッド スリップ デフ)が追加されました。1993年のマイナーチェンジでIII型となりリアデザインを変更、サイドシル下部がボディ同色となりました。エンジンがパワーアップ(ターボは225HP→245HP)され、ボディ剛性が補強されました。ただ販売台数の低下により、この型から受注生産車となりました。

 

 その後1996年にIV型、1997年にV型と改良され性能は向上しました。1999年に後継車MR-Sが登場し、生産中止となりました。バブル時代に企画されたミドシップ スポーツカーでしたが、ハイパワーエンジンに対してシャーシが未成熟で完成度がいま一つだったようです。(この車の外観デザインは個人的にかなり好きでしたが)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエブロ製です。MR2 2代目初期型をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。スムーズに動作するリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミック付きです。これ以外のMR2 2代目のミニカーはMテックがII型をモデル化しています。またそのMテックのものをベースにして、トサ(TOSA)コレクションがI型からV型まで全てをモデル化しています。トサ コレクションは「面白部品倉庫」(トヨタ系)のブランドですから、ここまで徹底してモデル化したのでしょうが、マイナーチェンジを全て再現したミニカーは珍しいです。最近のものではハイストーリーの(レジン製)のG-リミッテド TRD仕様、YODEL(REAL-X)の1/72などがあり、レジンスペシャリスト(レジン製)が、前期型と少量生産されたMR2のスパイダー(オープン仕様)をモデル化しています。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA MR2 (SW20) 1
TOYOTA MR2 (SW20) 2

 以下は1995年に発売されたOORKEY(ドアキー)製の当時物 トヨタ MR2 (1/43 型番523)の画像です。輸出仕様(左ハンドル)のTバールーフ仕様をモデル化しています。DOORKEYはオランダのAHC MODEL社(又はAR-GEE社)のブランドで、1990年代に登場したDOORKEYブランドのミニカーは50種類ほどありました。これは梱包箱がトヨタのロゴが大きく表示された専用箱でしたので、トヨタの拡販用ノベルティとしても使われたようです。プロポーションは悪くなく細部の造形もまずまずの出来ばえですが、SUVのように車高が高くなっているので、その点が今一つです。ただMR2 輸出仕様ののモデル化という点では貴重なミニカーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MR2 (SW20) 3
TOYOTA MR2 (SW20) 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1667

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1...196  197  198  199  200  201  202  203  204  205  206  ...297 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.