ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 1981 JAPAN

MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP


DIAPET 1603 (G10) 1/40 118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 2ローター 573X2cc 130HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマツダ コスモのミニカー検索

マツダ コスモ 2ドア ハードトップ 日本 1981年

 

 3代目コスモは4代目ルーチェと同じシャーシの姉妹車となって、1981年に登場しました。ボディは4ドアセダンと4ドアハードトップで、コスモには2ドアハードトップがありました。大型角形ヘッドライトのルーチェに対してコスモのハードトップは角形4灯式のリトラタクブル ヘッドライトが特徴でした。(当時はリトラタクブル ヘッドライトが流行していて、その流れに乗ったものでした) 未来的で斬新なデザインのボディは、当時世界最高水準の空力特性でした。

 

 外観だけではなく、メータナセル両端にスイッチを並べたサテライトスイッチやデジタルメーターなどインテリアも未来的でした。エンジンは4気筒1.8(ルーチェ)/2Lレシプロ、4気筒2.2Lディーゼル、12A 6PI型ロータリー(130HP)などで、4段AT/5段MTで最高速180km/h(12A)の性能でした。1982年に追加された12A型ロータリーターボは160HPで、当時の国産車では一番高性能な車となりました。さらに1983年のマイナーチェンジでは、13B型スーパーインジェクション(165HP)が追加されました。

 

 

 高性能ながらも個性的すぎるデザインが敬遠されたことで、マイナーチェンジでリトラタクブル ヘッドライトを普通の角形に変えたりしましたが、ルーチェ/コスモの売れ行きは芳しくありませんでした。1986年にルーチェはフルモデルチェンジされて5代目ルーチェとなり姉妹車のコスモと分離されました。コスモは1990年に4代目のユーノス コスモにモデルチェンジしました。

 ミニカーは1982年に発売されたダイヤペットの当時物です。コスモの2ドア ハードトップのモデル化で、ボディ下部とタイヤが大きめでプロポーションがよくないですが、特徴的なフロントはある程度?再現されてます。室内では特徴であったサテライトスイッチがそこそこそれらしく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ルーチェ/コスモの当時物ミニカーはこれしかありませんでした。最近の物ではトミカ リミッテドでコスモとルーチェの4ドア ハードトップ、NEO(レジン製)が輸出仕様のMAZDA 929の2ドアハードトップをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。エンジンの中央から突き出しているピンは、ボディを下に押し付けることでボンネット先端を押し上げてボンネットを開きやすくする為の物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 1
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 2

 以下はトミカ リミッテドのルーチェ 4ドア ハードトップ(1/64 型番LV-N01a 1/64)の画像です。縮尺が1/64と小さいながらも特徴的なフロントの造形がそれなりに再現されていてよく出来ています。(ヘッドライト/テールライトの取付部が抜けているのがいまいちですが) 室内の特徴的なサテライトスイッチもその形状がそこそこうまく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 2000 3
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 2000 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 2000 4
MAZDA COSMO 2-DOOR HARDTOP 2000 4

ルーチェのミニカーの検索 → データーベースでマツダ ルーチェのミニカー検索"

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MAZDA 626 (CAPELLA CB) 1981 JAPAN

MAZDA 626 (CAPELLA CB)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA 626 (CAPELLA CB)


NEO 44010 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.31m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 2L 110HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでマツダ カペラのミニカー検索

マツダ 626 (カペラ CB型) 日本 1981年

 

 マツダ カペラの2代目はカペラ ロータリー APとして1974年に登場しました。この2代目は初代のフェイスリフト的なモデルで、フロントグリルの造形などが異なるだけなので、これを2代目としない見解もあります。(実車画像→ マツダ カペラ ロータリー AP)

 カペラ 3代目は1978年に登場しました。先代のスポーティーカーからグランド ファミリアを後継するファミリーカーに変わり、角型ヘッドライトを持つシンプルなデザインになりました。セダンとハードトップクーペがあり、当時の車としては空力性能が優れていました。ロータリーエンジンが搭載されなくなり、当初は4気筒1.6L/1.8L(94HP)エンジンを搭載し、3段AT/4段MTで最高速165km/h(1.8L)の性能でした。

 

 1979年に2L(110HP)エンジンが追加されました。1980年のマイナーチェンジで、ヘッドライトがスラントしたグリルと一体化された変形角型ヘッドライトに変更されました。カペラは626という名前で欧米に輸出され、ヨーロッパでは特にドイツで人気が高くマツダ車の評判を高めた車でした。1982年にカペラ 4代目(GC型)にモデルチェンジしました。

 

 

 カペラ 2代目のミニカーはありません。カペラ 3代目のミニカーは最近までなかったのですが、2013年にネオ(NEO レジン製)がマイナーチェンジ後の輸出仕様 626をモデル化しました。ネオは2007年頃に登場したドイツのブランドで、他社があまり手掛けていないレアな車種をモデル化しています。ネオの初期物はあまり良い出来ばえではなかったですが、この626を見ると最近はかなりレベルが上がったようです。プロポーションが良く、レジン製ながらウィンドーも3次元的に成型されていますし、細いモールをうまく再現したフロントグリルや室内の造形などの細部もリアルで、非常に良い出来ばえです。(底板も簡単ですがシャーシ類をモールドしてあります) レジン製であることと値段が高いこと以外は、あまり文句をつけるところがありません。ここまでできるなら、ダイキャスト製にしてもう少し安くしてほしいところですが、車種的に数が出る見込みが薄いので難しいのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA 626 (CAPELLA CB) 1
MAZDA 626 (CAPELLA CB) 2

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HONDA CITY 1981 JAPAN

HONDA CITY
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY


DIAPET 1608 (G14) 1/40 85mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.38m 全幅約1.57m エンジン 変速機: CVCC 4気筒 1.2L 67HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでホンダ シティのミニカー検索

ホンダ シティ 日本 1981年

 

 ホンダ シビックと軽自動車 ライフの間を埋める小型車として開発されたのがシティで1981年に登場しました。居住性を高める為に車高を高くし、その高い車高を「トールボーイ」と称して売り物にしたユニークな車でした。外人が「ホンダ、ホンダ」と連呼するコミカルなムカデ ダンスのテレビCM(YouTube動画)が人気を呼び、高性能で経済的な車として大ヒットしました。折り畳んで荷室に収納できる50ccバイクのモトコンポも同時に発売されました。1982年にはさらに背の高いハイルーフ仕様のマンハッタンルーフが追加され、オープン仕様のカブリオレが1984年に追加されました。(実車画像→ ホンダ シティ マンハッタンルーフ)

 

 ボディは2ドアハッチバックのみで、4気筒1.2L(67HP) CVCCエンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、3段AT/5段MTで最高速140km/hの性能でした。ホンダ初の電子制御式燃料噴射「PGM-FI」を採用したターボ エンジン(100HP)を搭載したシティ ターボが1982年に追加されました。この車は最高速170km/hと高性能で、ボーイズレーサーとして走り屋の若者に支持されました。さらに1983年にはターボにインタークーラーを付加して110HPまでパワーアップしたターボ II (愛称 ブルドッグ)が追加され、この車は最高速180km/hとさらに高性能でした。またターボ IIによるワンメイクレースも行われました。なお同じボディの商用車としてシティ プロもありました。1986年にシティ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ シティ 1986)

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットは通常仕様、ターボ、ターボ ピュア(1/35 透明ボディ仕様)、ターボ II、カブリオレの5タイプをモデル化していました。ダイヤペットの協力工場の中でもリアルな造形を行う12番工場製で、プロポーションが良くヘッドライトのベゼルなど細かいところまでよく再現されていて、どのモデルもとても良い出来ばえでした。実車同様に収納できるモトコンポが付属しています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。実車と同じようにモトコンポをリアに積載しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CITY 1
HONDA CITY 2

以下は室内の画像とモトコンポの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY 3
HONDA MOTOCOMP

 シティは人気のあった車でしたのでミニカーはたくさんありました。当時物ではトミカ ダンディが通常仕様のR、ターボ、ターボ IIをモデル化しており、こちらもモトコンポがついていました。さらにトミカでも通常仕様、ターボ、ターボ IIがモデル化されています。各社からこんなに何種類もモデル化されていることで、当時のシティの人気がよくわかると思います。当時物以外ではエブロから通常仕様(モトコンポ付)とターボのレース仕様が数種類、京商のサークルKサンクス(1/64)、トミカ リミッテドのターボ II、国産名車コレクションの1/43と1/24、オートアートのターボ II(1/18 モトコンポ付)、ハイストーリー(レジン製)のターボ IIとカブリオレなどがあります。 以下は1983年に発売されたダイヤペット製のホンダ シティ ターボ (1/40 型番G24)の画像です。上記の標準仕様との違いはボンネットに追加されたパワーバルジと、ボディ側面に表示されたTURGOのロゴです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY TURBO 1
HONDA CITY TURBO 2

 以下は1984年に発売されたダイヤペット製のホンダ シティ ターボ II (1/40 型番G40)の画像です。ターボ IIはボンネットのパワーバルジが大きくなりフロントグリルが変更され太いタイヤをカバーする為に前後のフェンダーが張り出していましたが、上記の型を大幅に変更してそれらを忠実に再現しています。ドアミラーが追加され、実車に即したTURBO IIのロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY TURBO II 1
HONDA CITY TURBO II 2

 以下は1982年に発売されたトミカ ダンディ製のホンダ シティ R (1/43 型番D23)の画像です。キャビンが小さめでテールゲートのピラーなどがやたらに太いので、プロポーション的には今ひとつの出来ばえです。これも実車同様にモトコンポをリアに積載しています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY R 1
HONDA CITY R 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアゲートを開いてモトコンポを下した状態の画像です。モトコンポはハンドルが折りたためます。(実物の折りたたみ方法とは違っていますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY R 3
HONDA CITY R 4

 以下は1984年に発売されたトミカ ダンディ製のホンダ シティ ターボ II (1/43 型番DJ10)の画像です。ボンエットに追加されたパワーバルジ、オーバーフェンダーなどがそれなりに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY TURBO II 3
HONDA CITY TURBO II 4

 以下は2008年に発売された国産名車コレクション(ノレブ製)のホンダ シティ (1/43 No.63)の画像です。メーカーはノレブで、このシリーズに共通するノレブらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されています。灯火類、フェンダーミラー、室内などの細部も良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY 3
HONDA CITY 4

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ISUZU PIAZZA 1981 JAPAN

ISUZU PIAZZA
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ISUZU PIAZZA


JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV) No.127 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.39m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC4気筒 2L 135HP 5段変速 4段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースでイスズ ピアッツァ/インパルスのミニカー検索

イスズ ピアッツァ 日本 1981年

 

 イタル デザインのG.ジウジアーロがデザインし1979年のジュネーブ ショーに出品されたアッソ ディ フィオーリ(Asso di Fiori トランプのクラブのエースの意)をベースとして、117 クーペの後継車 ピアッツァが1981年に登場しました。(実車画像→ アッソ ディ フィオーリ 1979) 車体サイズは少し大きくなりましたが、サテライト式コクピット(メーターパネル左右の張り出した部分にライトやワイパーなどの操作スイッチが配置されている)のインテリアも含めてショーカーのデザインがほぼそのまま量産化されていたので、ピアッツァは非常に魅力的な車でした。

 

 エンジンは117 クーペから引き継いだSOHC 4気筒2L/電子制御式DOHC 4気筒2L(135HP)で、5段変速/4段自動変速で最高速180km/h以上の性能でした。1984年にSOHCターボ(180HP)エンジンが追加され、1985年にドイツのチューナー イルムシャーが足回りをチューニングしたイルムシャー仕様、1988年にはロータスと技術提携したハンドリング バイ ロータスが設定されました。GM車を販売するヤナセでもピアッツァ ネロの名前で国内販売されました。欧米に輸出され北米市場ではインパルス(IMPULSE)という名前で発売されました。1991年の生産中止までに約11万台が生産されました。ジェミニ 3代目の派生車である北米市場向けのジオ ストームをベースにしてピアッツァ 2代目が1991年に登場しました。この車はイスズが開発した最後の乗用車でしたが、国内ではほとんど売れませんでした。(実車画像→ ピアッツァ 2代目 1991)

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ノレブは2008年ごろにルミノ ブランドでアッソ ディ フィオーリやピアッツァ ネロも含めてピアッツァを数種類モデル化しており、これはその型を使っています。プロポーションが良くシャープな造形で、実車の雰囲気が良く再現されかなり良い出来ばえです。灯火類やホイール、サテライト式コクピットを再現したメーターパネルなど細部もリアルに出来ています。これ以外のピアッツァのミニカーはダイヤペットの当時物がありました。当時物以外では、国産名車コレクション 1/24と国産名車プレミアムコレクションがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ISUZU PIAZZA 1
ISUZU PIAZZA 2

 以下は1982年に発売されたダイヤペット製の当時物 イスズ ピアッツア (1/40 型番G4)の画像です。ダイヤペットの協力工場の中でもセンスの良い12番工場(製造委託先)製で、全体的にシャープな造形で実車の雰囲気をうまく再現しています。当時のダイヤペット製ミニカーとしては出色の良い出来ばえでした。前述したイスズ 117 クーペもダイヤペット初期の傑作のひとつでしたが、このような魅力的なデザインの車の場合ミニカーの型を作る職人さんも気合が入るのでしょう。 ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU PIAZZA 3
ISUZU PIAZZA 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU PIAZZA 3
ISUZU PIAZZA 4

 以下は同じダイヤペット製のイスズ インパルス (1/40 型番G70)の画像です。輸出仕様のインパルスなので、上記の型番G4を左ハンドルに変えて、さらにホイールも変えてあります。これは元々イスズの海外向け販促品として製作されたものでしたが、一般向けにもダイヤペット20年記念モデルとして1985年に発売されました。その為ボンネットには20年記念のロゴシールが貼ってあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU PIAZZA 5
ISUZU PIAZZA 6

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SUZUKI JIMNY (SJ410) 1981 JAPAN

SUZUKI JIMNY (SJ410)
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SUZUKI JIMNY (SJ410)


JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 309 1/43 78㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.35m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4サイクル 4気筒 970cc 50HP 4段変速 パートタイム4WD 
性能: 最高速110m/h  データーベースでスズキ ジムニーのミニカー検索

スズキ ジムニー SJ410型 日本 1981年

 

 1981年にジムニーはモデルチェンジして2代目(SJ30)となりました。頑丈なラダーフレーム構造と全輪リジッドアクスル(固定車軸式)のサスペンションといった本格派4WDの基本構造は踏襲していました。ボディも基本的なデザインは同じですが、フロント周りの造形がやや乗用車的になりました。外観だけではなく後席が対面式から普通の前向きに変わり、サスペンションのリーフスプリングが少し柔らかくなるなど、操作性や居住性にも乗用車的な味付けがされました。3気筒539㏄エンジンは28HPにパワーアップされましたが、まだ先代と同じ2サイクルでした。これは悪路走行時に低速トルクが必要だった為、あえて4サイクルとはしなかったそうです。2サイクル特有の排気白煙と騒音は燃料制御と消音装置で軽減されていました。2サイクルエンジンを搭載したジムニー 2代目(SJ30)は1987年まで生産されました。(2サイクルエンジンを搭載する最後の国産4輪自動車でした) 

 

 1981年に4サイクル4気筒970㏄(50HP)エンジンを搭載するSJ410が輸出されるようになりました。輸出仕様にはジムニーではなくサムライ(SAMURAI)という名前が使われました。1982年にSJ410の国内版のジムニー 1000 SJ40が発売されました。これには国内初のピックアップ仕様がありました。1984年にカルタスの4気筒1.3L(70HP)エンジンを搭載したジムニー 1300 JA51が発売されました。この車には普通乗用車(5ナンバー)がありました。1993年にはJA51の後継車として4気筒1.3L(70HP)エンジンを搭載したジムニー シエラ JB31が発売され、1995年にJB31はJB32に変わりました。

 

 

 1986年に4サイクルエンジンを搭載したJA71に変更されました。エンジンは電子制御燃料噴射の3気筒543㏄ターボ(42HP)で、1987年にはインタークーラー仕様(52HP)が追加されました。パワーアップしたエンジンと5段変速機の採用で高速走行性能が向上しました。1990年に軽自動車規格の変更に対応して3気筒657㏄(55HP)インタークーラー付ターボエンジンを搭載したJA11に変更されました。JA11は1992年に3段自動変速機とパワーステアリングが追加され、エンジンも1995年には64HPとなりました。1995年に2代目としては最後の大幅なマイナーチェンジが行われJA12/JA22となりました。商用車(4ナンバー)中心の車種構成が乗用車(5ナンバー)中心に変わり、サスペンションにコイルスプリングを採用しオンロードでの安定性が向上しました。エンジンはJA12が3気筒657㏄ターボ(64HP)、JA22がDOHC 3気筒657㏄ターボ(64HP)を搭載していました。1998年にジムニー 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スズキ ジムニー JB23 1998)

 ミニカーは2017年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。ミニカーの台座にはSUZUKI SJ410と表示されているので輸出仕様のSJ410のモデル化で、ジムニーという名前は付けないのが正しいようです。右ハンドルなのでイギリスなどの右ハンドル国向けでしょう。特別に凝った作りではありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていて雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。灯火類や内装も良く仕上げてあります。この型を流用したほぼ同じ物がFIRST43でも発売されました。これ以外のジムニー 2代目のミニカーはマッチボックスのサムライ 1/36、リーツェ(RIETZE)のSJ410 1/87、アオシマのコールドキャスト製、アオシマ DISMのレジン製、AHC(DOORKEY)のサムライなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 

SUZUKI JIMNY (SJ30) 1
SUZUKI JIMNY (SJ30) 2

 以下は1993年に発売されたドアキー(DOORKEY)製のスズキ サムライ 1992 (1/43 型番NR458)の画像です。ドアキーはオランダのメーカー AHC MODEL社(又はAR-GEE社)のミニカーのブランドです。1990年代に登場したドアキー(DOORKEY)のミニカーは50種類ほどあり、日本車もトヨタや日産など10種類ほどがモデル化されていました。これは輸出仕様のサムライ SJ413 ソフトトップ仕様をモデル化しているようです。実車の雰囲気がうまく再現されていて、1990年代のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付で、ソフトトップを外すこともできます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUZUKI SAMURAI (SJ30) 1
SUZUKI SAMURAI (SJ30) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUZUKI SAMURAI (SJ30) 3
SUZUKI SAMURAI (SJ30) 4

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