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マツダ コスモ 2ドア ハードトップ 日本 1981年
3代目コスモは4代目ルーチェと同じシャーシの姉妹車となって、1981年に登場しました。ボディは4ドアセダンと4ドアハードトップで、コスモには2ドアハードトップがありました。大型角形ヘッドライトのルーチェに対してコスモのハードトップは角形4灯式のリトラタクブル ヘッドライトが特徴でした。(当時はリトラタクブル ヘッドライトが流行していて、その流れに乗ったものでした) 未来的で斬新なデザインのボディは、当時世界最高水準の空力特性でした。
外観だけではなく、メータナセル両端にスイッチを並べたサテライトスイッチやデジタルメーターなどインテリアも未来的でした。エンジンは4気筒1.8(ルーチェ)/2Lレシプロ、4気筒2.2Lディーゼル、12A 6PI型ロータリー(130HP)などで、4段AT/5段MTで最高速180km/h(12A)の性能でした。1982年に追加された12A型ロータリーターボは160HPで、当時の国産車では一番高性能な車となりました。さらに1983年のマイナーチェンジでは、13B型スーパーインジェクション(165HP)が追加されました。
高性能ながらも個性的すぎるデザインが敬遠されたことで、マイナーチェンジでリトラタクブル ヘッドライトを普通の角形に変えたりしましたが、ルーチェ/コスモの売れ行きは芳しくありませんでした。1986年にルーチェはフルモデルチェンジされて5代目ルーチェとなり姉妹車のコスモと分離されました。コスモは1990年に4代目のユーノス コスモにモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたダイヤペットの当時物です。コスモの2ドア ハードトップのモデル化で、ボディ下部とタイヤが大きめでプロポーションがよくないですが、特徴的なフロントはある程度?再現されてます。室内では特徴であったサテライトスイッチがそこそこそれらしく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ルーチェ/コスモの当時物ミニカーはこれしかありませんでした。最近の物ではトミカ リミッテドでコスモとルーチェの4ドア ハードトップ、NEO(レジン製)が輸出仕様のMAZDA 929の2ドアハードトップをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。エンジンの中央から突き出しているピンは、ボディを下に押し付けることでボンネット先端を押し上げてボンネットを開きやすくする為の物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ 626 (カペラ CB型) 日本 1981年
マツダ カペラの2代目はカペラ ロータリー APとして1974年に登場しました。この2代目は初代のフェイスリフト的なモデルで、フロントグリルの造形などが異なるだけなので、これを2代目としない見解もあります。(実車画像→ マツダ カペラ ロータリー AP)
カペラ 3代目は1978年に登場しました。先代のスポーティーカーからグランド ファミリアを後継するファミリーカーに変わり、角型ヘッドライトを持つシンプルなデザインになりました。セダンとハードトップクーペがあり、当時の車としては空力性能が優れていました。ロータリーエンジンが搭載されなくなり、当初は4気筒1.6L/1.8L(94HP)エンジンを搭載し、3段AT/4段MTで最高速165km/h(1.8L)の性能でした。
1979年に2L(110HP)エンジンが追加されました。1980年のマイナーチェンジで、ヘッドライトがスラントしたグリルと一体化された変形角型ヘッドライトに変更されました。カペラは626という名前で欧米に輸出され、ヨーロッパでは特にドイツで人気が高くマツダ車の評判を高めた車でした。1982年にカペラ 4代目(GC型)にモデルチェンジしました。
カペラ 2代目のミニカーはありません。カペラ 3代目のミニカーは最近までなかったのですが、2013年にネオ(NEO レジン製)がマイナーチェンジ後の輸出仕様 626をモデル化しました。ネオは2007年頃に登場したドイツのブランドで、他社があまり手掛けていないレアな車種をモデル化しています。ネオの初期物はあまり良い出来ばえではなかったですが、この626を見ると最近はかなりレベルが上がったようです。プロポーションが良く、レジン製ながらウィンドーも3次元的に成型されていますし、細いモールをうまく再現したフロントグリルや室内の造形などの細部もリアルで、非常に良い出来ばえです。(底板も簡単ですがシャーシ類をモールドしてあります) レジン製であることと値段が高いこと以外は、あまり文句をつけるところがありません。ここまでできるなら、ダイキャスト製にしてもう少し安くしてほしいところですが、車種的に数が出る見込みが薄いので難しいのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シティ 日本 1981年
ホンダ シビックと軽自動車 ライフの間を埋める小型車として開発されたのがシティで1981年に登場しました。居住性を高める為に車高を高くし、その高い車高を「トールボーイ」と称して売り物にしたユニークな車でした。外人が「ホンダ、ホンダ」と連呼するコミカルなムカデ ダンスのテレビCM(YouTube動画)が人気を呼び、高性能で経済的な車として大ヒットしました。折り畳んで荷室に収納できる50ccバイクのモトコンポも同時に発売されました。1982年にはさらに背の高いハイルーフ仕様のマンハッタンルーフが追加され、オープン仕様のカブリオレが1984年に追加されました。(実車画像→ ホンダ シティ マンハッタンルーフ)
ボディは2ドアハッチバックのみで、4気筒1.2L(67HP) CVCCエンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、3段AT/5段MTで最高速140km/hの性能でした。ホンダ初の電子制御式燃料噴射「PGM-FI」を採用したターボ エンジン(100HP)を搭載したシティ ターボが1982年に追加されました。この車は最高速170km/hと高性能で、ボーイズレーサーとして走り屋の若者に支持されました。さらに1983年にはターボにインタークーラーを付加して110HPまでパワーアップしたターボ II (愛称 ブルドッグ)が追加され、この車は最高速180km/hとさらに高性能でした。またターボ IIによるワンメイクレースも行われました。なお同じボディの商用車としてシティ プロもありました。1986年にシティ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ シティ 1986)
ミニカーは1982年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットは通常仕様、ターボ、ターボ ピュア(1/35 透明ボディ仕様)、ターボ II、カブリオレの5タイプをモデル化していました。ダイヤペットの協力工場の中でもリアルな造形を行う12番工場製で、プロポーションが良くヘッドライトのベゼルなど細かいところまでよく再現されていて、どのモデルもとても良い出来ばえでした。実車同様に収納できるモトコンポが付属しています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。実車と同じようにモトコンポをリアに積載しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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イスズ ピアッツァ 日本 1981年
イタル デザインのG.ジウジアーロがデザインし1979年のジュネーブ ショーに出品されたアッソ ディ フィオーリ(Asso di Fiori トランプのクラブのエースの意)をベースとして、117 クーペの後継車 ピアッツァが1981年に登場しました。(実車画像→ アッソ ディ フィオーリ 1979) 車体サイズは少し大きくなりましたが、サテライト式コクピット(メーターパネル左右の張り出した部分にライトやワイパーなどの操作スイッチが配置されている)のインテリアも含めてショーカーのデザインがほぼそのまま量産化されていたので、ピアッツァは非常に魅力的な車でした。
エンジンは117 クーペから引き継いだSOHC 4気筒2L/電子制御式DOHC 4気筒2L(135HP)で、5段変速/4段自動変速で最高速180km/h以上の性能でした。1984年にSOHCターボ(180HP)エンジンが追加され、1985年にドイツのチューナー イルムシャーが足回りをチューニングしたイルムシャー仕様、1988年にはロータスと技術提携したハンドリング バイ ロータスが設定されました。GM車を販売するヤナセでもピアッツァ ネロの名前で国内販売されました。欧米に輸出され北米市場ではインパルス(IMPULSE)という名前で発売されました。1991年の生産中止までに約11万台が生産されました。ジェミニ 3代目の派生車である北米市場向けのジオ ストームをベースにしてピアッツァ 2代目が1991年に登場しました。この車はイスズが開発した最後の乗用車でしたが、国内ではほとんど売れませんでした。(実車画像→ ピアッツァ 2代目 1991)
ミニカーは2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ノレブは2008年ごろにルミノ ブランドでアッソ ディ フィオーリやピアッツァ ネロも含めてピアッツァを数種類モデル化しており、これはその型を使っています。プロポーションが良くシャープな造形で、実車の雰囲気が良く再現されかなり良い出来ばえです。灯火類やホイール、サテライト式コクピットを再現したメーターパネルなど細部もリアルに出来ています。これ以外のピアッツァのミニカーはダイヤペットの当時物がありました。当時物以外では、国産名車コレクション 1/24と国産名車プレミアムコレクションがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スズキ ジムニー SJ410型 日本 1981年
1981年にジムニーはモデルチェンジして2代目(SJ30)となりました。頑丈なラダーフレーム構造と全輪リジッドアクスル(固定車軸式)のサスペンションといった本格派4WDの基本構造は踏襲していました。ボディも基本的なデザインは同じですが、フロント周りの造形がやや乗用車的になりました。外観だけではなく後席が対面式から普通の前向きに変わり、サスペンションのリーフスプリングが少し柔らかくなるなど、操作性や居住性にも乗用車的な味付けがされました。3気筒539㏄エンジンは28HPにパワーアップされましたが、まだ先代と同じ2サイクルでした。これは悪路走行時に低速トルクが必要だった為、あえて4サイクルとはしなかったそうです。2サイクル特有の排気白煙と騒音は燃料制御と消音装置で軽減されていました。2サイクルエンジンを搭載したジムニー 2代目(SJ30)は1987年まで生産されました。(2サイクルエンジンを搭載する最後の国産4輪自動車でした)
1981年に4サイクル4気筒970㏄(50HP)エンジンを搭載するSJ410が輸出されるようになりました。輸出仕様にはジムニーではなくサムライ(SAMURAI)という名前が使われました。1982年にSJ410の国内版のジムニー 1000 SJ40が発売されました。これには国内初のピックアップ仕様がありました。1984年にカルタスの4気筒1.3L(70HP)エンジンを搭載したジムニー 1300 JA51が発売されました。この車には普通乗用車(5ナンバー)がありました。1993年にはJA51の後継車として4気筒1.3L(70HP)エンジンを搭載したジムニー シエラ JB31が発売され、1995年にJB31はJB32に変わりました。
1986年に4サイクルエンジンを搭載したJA71に変更されました。エンジンは電子制御燃料噴射の3気筒543㏄ターボ(42HP)で、1987年にはインタークーラー仕様(52HP)が追加されました。パワーアップしたエンジンと5段変速機の採用で高速走行性能が向上しました。1990年に軽自動車規格の変更に対応して3気筒657㏄(55HP)インタークーラー付ターボエンジンを搭載したJA11に変更されました。JA11は1992年に3段自動変速機とパワーステアリングが追加され、エンジンも1995年には64HPとなりました。1995年に2代目としては最後の大幅なマイナーチェンジが行われJA12/JA22となりました。商用車(4ナンバー)中心の車種構成が乗用車(5ナンバー)中心に変わり、サスペンションにコイルスプリングを採用しオンロードでの安定性が向上しました。エンジンはJA12が3気筒657㏄ターボ(64HP)、JA22がDOHC 3気筒657㏄ターボ(64HP)を搭載していました。1998年にジムニー 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スズキ ジムニー JB23 1998)
ミニカーは2017年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。ミニカーの台座にはSUZUKI SJ410と表示されているので輸出仕様のSJ410のモデル化で、ジムニーという名前は付けないのが正しいようです。右ハンドルなのでイギリスなどの右ハンドル国向けでしょう。特別に凝った作りではありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていて雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。灯火類や内装も良く仕上げてあります。この型を流用したほぼ同じ物がFIRST43でも発売されました。これ以外のジムニー 2代目のミニカーはマッチボックスのサムライ 1/36、リーツェ(RIETZE)のSJ410 1/87、アオシマのコールドキャスト製、アオシマ DISMのレジン製、AHC(DOORKEY)のサムライなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)