ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LAND ROVER RANGE ROVER 1970 UK

LAND ROVER RANGE ROVER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER


DINK(UK) 192 1/42 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 128HP 4段変速
性能: 最高速155km/h  データーベースでレンジローバー 初代のミニカー検索

ランドローバー レンジローバー イギリス 1970年

 

 ランドローバーで培ったオフロードカー技術に、ローバー P5/P6の高級車の味付けを行った全く新しい概念の高級車レンジローバーが1970年に登場しました。発売されるとすぐに高い評価を得て、「4WDのロールスロイス」としてイギリス上流階級のステータスシンボルとなりました。虚飾を廃したシンプルな外観のボディに、V型8気筒3.5L(128HP)エンジンを搭載し、4段変速機と2段のトランスファーによるフルタイム4WD車でした。室内は大人5人が快適にくつろげ、最高速155km/hの高速巡航から悪路走行までエレガントにこなしました。当初は2ドアだけでしたが、1982年に4ドアが追加されました。

 

 1986年に4気筒2.4L(106hp)ターボディーゼルエンジンが追加され、ガソリンエンジンは1988年に3.9Lに拡大され、最終型では4.2Lになりました。1982年に3段自動変速機が設定され、1983年に5段変速機が追加されました。フルタイム4WDシステムでは1988年にABSを採用するにあたり、当初のベベルギア式センターデフがビスカスカップリング式に変更されました。1992年には4WD車として初の車高調整機能付きのエアサスペンションが採用されました。1995年に2代目が登場した後も、1996年まで生産されました。初代の生産台数は約32万台でした。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。左ハンドルなので輸出仕様をモデル化しています。メタル製のフロントグリルなどディンキーのやや骨太な作風がこのレンジローバーにはよく合っていて、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きで、テールゲートは実車同様の2分割で開閉します。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲートの開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAND ROVER RANGE ROVER 1
LAND ROVER RANGE ROVER 2

 ディンキー以外の当時物ミニカーとしてはコーギー、ポリトーイ、マッチボックス、Bブラーゴ(マートイ)などがありました。当時物以外ではソリド(べレム)、イクソ、バンガーズ、ヘルパの1/87、トミカ、ノレブ、ALMOST REALなどがあります。以下は1975年に発売されたBブラーゴ製の当時物 ランドローバー レンジローバー(1/24 型番0104)の画像です。なお発売された当時はBブラーゴではなくマートイ(MARTOYS)というブランド名でした。マートイ ブランドは数種類が発売された後にBブラーゴ ブランドに変わりました。Bブラーゴは1/24の大スケールミニカーの先駆者でしたが、このレンジローバーは当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえとなっていました。ボンネット/ドア/リアゲートが開閉するギミック付きで、室内やエンジン/床下部分のドライブトレーンのメカ部分などもそこそこリアルに再現してありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 3
LAND ROVER RANGE ROVER 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 5
LAND ROVER RANGE ROVER 6

 以下は1995年に発売されたソリド製の当時物 ランドローバー レンジローバー(1/43 型番1817)の画像です。これはソリドのYESTERDAY シリーズという比較的廉価(定価2000円)なミニカーでしたが、ソリドらしいシャープな造形で室内などの細部が良く再現されていて良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 7
LAND ROVER RANGE ROVER 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 9
LAND ROVER RANGE ROVER 10

 以下は1972年に発売されたコーギー製の当時物 ランドローバー レンジローバー 交通事故処理車(1/43 No.461)の画像です。交通事故を処理するポリス仕様で、警官フィギュア、通行規制の立て看板、円錐コーンが付属しています。サイドウィンドーの黒いシャッターを下ろすと赤十字のロゴが表示されます。テールゲートが開閉し室内に立て看板や円錐コーンを収納していますので、それらを使って以下のようなちょっとした情景ジオラマができるというコーギ流の楽しい仕様となっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 11
LAND ROVER RANGE ROVER 12

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 13
LAND ROVER RANGE ROVER 14

 以下は俯瞰図とフィギュアと付属品の画像です。室内には付属品が収納されていて、付属品を取り出して交通事故処理のジオラマができます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 13
LAND ROVER RANGE ROVER 14

 以下は2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのランドローバー レンジローバー (1/43 No.229)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルの型番CLC244の仕上げを簡略化したものです。左ハンドルなので輸出仕様をモデル化しています。最近のミニカーなのでドアミラーが付いています。国産名車コレクションの標準的な良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 15
LAND ROVER RANGE ROVER 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 17
LAND ROVER RANGE ROVER 18

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TRIUMPH STAG 1970 UK

TRIUMPH STAG
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH STAG


DINKY(MATCHBOX) DY28 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.6m エンジン 変速機: V型8気筒 3L 145HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでトライアンフ スタッグのミニカー検索

トライアンフ スタッグ イギリス 1970年

 

 トライアンフ スタッグの開発はトライアンフ 2000を使ったミケロッティのスタイリング実験車として始まりました。このデザインが気に入ったトライアンフ社は、前述した1969年に登場した2000 MK IIにこのデザインを採用しました。さらにその翌年にはメルセデス ベンツ SLクラスに匹敵するオープンの高級4座スポーツカーとしてスタッグが登場しました。完全なオープンカーではなくアメリカの安全基準に対応するために、強固なロールバーを備えていました。なお脱着式のハードトップも設定されていました。

 

 シャーシやサスペンションは2000を踏襲していましたが、ホイールベースは短縮され、トライアンフが新規開発したV型8気筒3L(145HP)エンジンが搭載されていました。4段変速(3段AT)で、最高速190km/hと高性能でした。グループ内にはローバーのV型8気筒エンジンもあったのですが、トライアンフは自社製エンジンをあえて使ったようです。ただこのエンジンは当初からトラブルが多く発生し評判を落としました。また当時の英国病(労使紛争の多さと経済不振による開発力低下)による品質低下もあってスタッグはあまり良い評価はされませんでした。1978年に生産中止となり、8年間で25000台ほどしか生産されませんでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー製で1991年頃に発売されました。灯火類を塗装だけで表現したフロントグリルの出来がいまひとつで、特徴的なロールバーが少し目立ちすぎですが、全体的には当時のミニカーとしては合格点以上の良い出来ばえでした。これ以外のスタッグの当時物ミニカーはないですが、当時物以外ではバンガーズ、オックスフォード、ノレブなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH STAG 1
TRIUMPH STAG 2

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VAUXHALL SRV CONCEPT 1970 UK

VAUXHALL SRV CONCEPT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VAUXHALL SRV CONCEPT


AUTOPILEN 337 1/43 115㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.08m 全幅約1.94m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ツインターボ (モックアップ 
性能: 最高速 不詳  データーベースでヴォクスホールのミニカー検索

ヴォクスホール SRV コンセプト イギリス 1970年

 

 ヴォクスホール SRVは1970年 ロンドン モーターショーで公開されたコンセプトカーでした。SRVとはStyling Research Vehicleの略で、純粋なスタイリング実験車で、ヴォクスホールのブランドイメージを高めることを目指したものでした。GMのデザイナーによるデザインで、当時としては独創的なアイデアが盛り込まれていました。外観は当時のルマン用レースカーを思わせるショートノーズ/ロングテールで、低い車高(約1m)ながら4人乗りの広い室内を実現しています。2ドアのように見えますが、実際は4ドアでリアドアは前開きでドアハンドルを無くして目立たないようにしていました。このリアドアを隠すデザインは最近では一般の車にも採用されるようになりました。

 

 ノーズ先端の中央部はスポイラーになっていて、角度を可変して空力特性を変えられます。ヘッドライトはフロントウインド下の黒いルーバー部分の中に隠されていました。メーターの付いたインパネは運転席正面にはなく運転席ドアに組み込まれていて運転時に引き出すようになっていました。それ以外にも電動の車高調整機能を持つリアサスペンションなど未来的なアイデアが提案されていました。エンジンはミドシップ横置き搭載ですが、エンジンや変速機はモックアップなので走行はできませんでした。SRVが生産されることはありませんでしたが、提案されたアイデアのいくつかはその後実用化されています。

 

 

 ミニカーは1974年頃に発売されたオートピレン製の当時物です。オートピレンのミニカーは当初はコーギーやディンキーのコピーでしたが、単なるコピーから徐々に脱却してオリジナルを開発するまでになりました。このヴォクスホール SRVはオートピレンのオリジナルで、当時のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。プロポーションが良くドア/リアパネルが開閉し、室内やエンジンなどもそこそこリアルに再現してあります。また当時は安っぽいプラスチック製ホイールのミニカーが多かったのですが、オートピレンのメタル製ホイールはリアルで見ばえが良いです。なおヴォクスホール SRVのミニカーはこれしかないようです。以下はフロント/リアの拡大画像とリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VAUXHALL SRV CONCEPT 1
VAUXHALL SRV CONCEPT 2

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FORD CAPRI MK I 3000GXL 1970 UK

FORD CAPRI MK I 3000GXL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK I 3000GXL


DINKY(UK) 2162 1/25 175mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.28m 全幅約1.65m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 128HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでフォード カプリのミニカー検索

フォード カプリ MK I 3000GXL イギリス 1970年

 

 1967年にヨーロッパ フォードが設立され、ドイツ フォードとイギリス フォードはモデルの共通化を進めていきました。その最初の取り組みは1968年に登場したイギリス フォードのエスコートで、1969年からドイツでも生産されました。(エスコートを左ハンドル化しただけでしたが) その後イギリスとドイツの製造工場で生産することを意図して開発され、同じボディに両フォードが独自のエンジンを搭載したフォード カプリが1969年に登場しました。

 

 イギリス フォードでカプリという名前はコンサル クラシックのクーペ版に使われていましたが、この車は失敗作でした。1969年に登場したカプリはアメリカで大成功したマスタングのコンセプトをヨーロッパに適用したものでした。ロングノーズ ショートデッキのスポーティなスタイル、エンジンと内外装の豊富なオプション設定などマスタングと同じコンセプトが当たり、この車はアメリカ同様に大成功しました。イギリス版のエンジンは4気筒1.3L(52/64HP)、1.6L(64/82HP)、V型4気筒2L(92HP)、V型6気筒3L(128HP)など豊富なバリエーションがありました。3Lエンジン搭載車は4段変速(3段AT)で、最高速183km/hと高性能でした。 1974年にカプリ IIにモデルチェンジしました。(参照ページ→ ドイツ フォードのカプリ)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。1972年のマイナーチェンジで追加されたV型6気筒3Lエンジンを搭載し4灯式ヘッドライトを持つトップモデルの3000GXLをモデル化しています。ディンキーとしては初めての1/25の大スケールミニカーで、当時の定価5200円は同じディンキーの1/43サイズの3倍ほどの値段で高価でした。(ディンキー(英)は1970年代後半には1/35の中途半端なサイズで、出来の悪い安価な大スケールミニカーを作るようになりましたが) この1/25のカプリはサイズが大きくなったので、ワイパー、ドアミラー、室内インパネ、リアライトなどの造形がリアルになりましたが、それ以外は1/43をそのまま大きくしたような出来ばえでした。当時としては良く仕上げてあったのですが、これより先に発売されていたポリトーイの1/25の大スケールミニカーの初期物(オシ スカラベオなど)に比べるとやや物足りない出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CAPRI 1
FORD CAPRI 2

 以下は俯瞰/床下部分の画像です。床下部分の造形は1/25のミニカーとしては物足りない感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 4

 カプリ MK Iのミニカーは非常にたくさんあります。上記以外のカプリ MK I イギリス版(右ハンドル)のミニカーは同じディンキー(英)の当時物、コーギーの当時物、マッチボックスの当時物、デルプラド製の世界の名車シリーズ、バンガーズなどがあります。以下は1969年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォード カプリ MKI (1/42 型番165)の画像です。これは1/42サイズで上記の1/25よりも先に発売されました。メタリック紫のやや玩具的なボディカラーが今一つなのですが、ディンキーらしいややごつい造形ながら実車の雰囲気はうまく再現されていました。大型のラインストーンのヘッドライトやメッキパーツを使ったドア窓枠は当時としては豪華で凝った作りでした。さらにホイールは細い鋼線(ピアノ線)を車軸に使った初期のフリーホイールながら、ホイールがセンタロック風に仕上げられスポーティな雰囲気になっているなど、全体的にはかなり良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 5
FORD CAPRI 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 7
FORD CAPRI 8

 以下は1970年に発売されたコーギー製の当時物 フォード カプリ 3000GT ロジャー クラーク (1/43 型番303)の画像です。フォードのワークスチームのドライバーであったロジャー クラークの名前を冠したラリー仕様車をモデル化しています。ただこの車が実在したのかどうかは不明で、コーギーの創作かもしれません。これも大型のラインストーンをヘッドライトに使っていますが、当時の流行りでした。安っぽい外観のフリーホイールが付いているので見た目の印象が良くないですが、それを除けばプロポーションが良くこれも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 3000GT 1
FORD CAPRI 3000GT 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 3000GT 3
FORD CAPRI 3000GT 4

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FORD CORTINA MK III GXL 1970 UK

FORD CORTINA MK III GXL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CORTINA MK III GXL


CORGI 313 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2L 98HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでフォード コルチナのミニカー検索

フォード コルチナ (コーティナ) MK III GXL イギリス 1970年

 

 イギリス フォードのフォード コルチナ MK IIは1970年にモデルチェンジしてMK IIIとなりました。当時の流行だったコークボトルラインが採用され、小さなアメリカ車的なデザインとなりました。英独フォードの車種統一政策に従い、コルチナ MK IIIはドイツ フォードのタウナス TCと共通の設計となり、車体デザインや搭載エンジンに違いがあるものの両国でほぼ同じモデルが生産されました。2/4ドアセダンと5ドアエステートがありました。(実車画像→ フォード タウナス TC 1974)

 

 コルチナ MK IIIの標準グレードは4気筒1.5L(57HP)/1.6L(68HP)エンジン、上級グレード車には4気筒1.6L(86HP)/2.0L(98HP)エンジンが搭載され、4段変速(3段AT)で、最高速166km/h(2L)の性能でした。同時期にカプリが登場したことでコルチナにはロータスやツインカムといった高性能版の設定がなくなりました。1973年のマイナーチェンジで上級グレードには角形ヘッドライトが採用されて、ドイツ フォードのタウナス TCとのデザインの共通化が進展しました。MK IIIはMK II同様に好評でベストセラーカーとして成功しました。1976年にコルチナはMK IVに、タウナスはMK III(TC2)にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード コルチナ MK IV 1976) (実車画像→ フォード タウナス TC2 1976)

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギーの当時物です。コルチナ MK IIIの2ドアセダンの上級グレード GXLをモデル化しています。上級グレードをモデル化しているので丸形4灯式ヘッドライトとなっていますが、標準は丸形2灯式ヘッドライトでした。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。見た目が良くないスピードホイールが使われているのが残念ですが、それ以外はラインストーンのヘッドライトなどコーギーらしい味のある秀作ミニカーでした。さらにコーギーお得意のおまけとして、グラハム ヒル(Graham Hill 1968年 F1チャンピオン)の良くできたフィギュアが付いていました。ドア開閉ギミック付きです。これ以外のコルチナ MK IIIのミニカーはオックスフォードの1/76、コーギー系列のバンガーズなどがあります。 以下はフロント(フィギュア配置)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CORTINA MK III GXL 1
FORD CORTINA MK III GXL 2

 以下は1972年頃に発売されたドイツのガマ製の当時物 フォード タウナス TC クーペ 1970 (1/43 型番995)の画像です。コルチナ MK IIIの兄弟車であったドイツ フォードのタウナス TC 2ドアクーペをモデル化しています。この2ドアクーペはタウナス TCだけに設定されたモデルで、コルチナ MK IIIには設定されませんでした。上級グレードをモデル化しているので角型ヘッドライトとなっています。(標準は丸形2灯式ヘッドライトでしたが、1973年のマイナーチェンジで全て角型ヘッドライトになりました) これもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。ヘッドライトに青い透明プラスチックを使うのは当時のガマの特徴で、当時のガマに共通使用されていたフリーホイールは上記コーギーのフリーホイールより多少ましな外観でした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNAS COUPE 1
FORD TAUNAS COUPE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNAS COUPE 3
FORD TAUNAS COUPE 4

フォード タウナスのミニカー→ データーベースでフォード タウナスのミニカー検索

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