ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MASERATI QUATTROPORTE V PRESIDENZIALE 2003 ITALY

MASERATI QUATTROPORTE V PRESIDENZIALE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI QUATTROPORTE V PRESIDENZIALE


IXO MOC046 1/43 117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.05m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.2L 400HP 
 6段変速/6段半自動変速
性能: 最高速275km/h  データーベースでマセラティ クワトロポルテのミニカー検索

マセラティ クワトロポルテ V 大統領車 イタリア 2003年

 

 マセラティの最上級車クワトロポルテの3代目クワトロポルテ IIIが1979年にデ トマソ傘下で登場しました。デ トマソの4ドアセダン ドーヴィルをベースにした車で、デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが1976年に発表されたコンセプトカー メディチ IIのイメージを具体化したものでした。エンジンはDOHC V型8気筒4.1L(255HP)/4.9L(280HP)、4輪独立サスペンション、最高速232km/h(4ドアセダン最速)の性能でした。1986年にはエンジンを4.9L(300HP)に一本化し名前をロイヤルに変更しました。全長を5.56mに伸ばしたリムジンも設定され、約4000台が1990年まで生産されました。(実車画像→ マセラティ メディチ II) (実車画像→ マセラティ クワトロポルテ III)

 

 4代目 クワトロポルテ IVはフィアット傘下の1994年に登場しました。ビトルボの4ドアをベースにしているので、先代よりサイズが小さくなりました。エンジンはギブリ II用のツインターボ DOHC V型6気筒2L(イタリア国内向 287HP)/2.8L(284HP)を搭載し、最高速260km/h(2L)と性能は先代を上回りました。ラ サール製のアナログ時計をコンソールに配した豪華な内装は独特の雰囲気で有名でした。1997年にはシャマル用のツインターボ DOHC V型8気筒3.2L(336HP)エンジンが追加され、さらに1998年にフェラーリの技術によりサスペンションなどがリファインされたエヴォルツィオーネにマイナーチェンジされました。2001年までに約2400台が生産されました。(実車画像→ マセラティ クワトロポルテ IV) (実車画像→ ラ サール製 アナログ時計)

 

 

 2003年に5代目のクワトロポルテ Vが登場しました。デザインはピニンファリーナ(日本人デザイナー奥山清行氏)によるもので、イタリア車らしいスポーティな4ドアセダンになりました。エンジンはフェラーリ F430用をベースとしたDOHC V型8気筒4.2L(400HP)で、変速機をリアアクスル部分に置くトランスアクスル方式で前後輪重量配分を最適化し優れた操縦性を得ていました。スポーツ仕様のGT/GT S、豪華なエグゼクティブ GTなどが追加されました。2008年のマイナーチェンジでフロントノーズ/グリルや内装の意匠が変更されました。スポーツ仕様として4.7L(430HP)エンジン搭載のS、4.7L(440HP)のGT Sが追加されました。豪華な内装と最新の電子機器を備え、フェラーリの技術でエンジンだけではなく性能/信頼性が向上した5代目は市場から高く評価され、2012年までに約25000台が生産されました。2013年に6代目が登場しました。(実車画像→ マセラティ クワトロポルテ VI)

 ミニカーは2005年に発売されたイクソ製で、クワトロポルテ V 大統領専用車をモデル化しています。全体的には良い出来ばえで室内もリアルに再現されているのですが、ヘッドライトの形状が実車と微妙に違うように見えます。イクソは通常仕様やエグゼクティブ GTなどもモデル化しています。イクソ以外のクワトロポルテ Vのミニカーはモンドモータース、ミニチャンプスのマイナーチェンジ版、京商の1/64などがあります。クワトロポルテ IIIはミニチャンプス、KESS MODEL(レジン製)、NEO(レジン製)がモデル化しています。クワトロポルテ IVはシュコー ジュニア、NEO(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI QUATRROPORTE V PRESIDENZIALE 1
MASERATI QUATRROPORTE V PRESIDENZIALE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1328

BENTLEY ARNAGE T 2003 UK

BENTLEY ARNAGE T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY ARNAGE T


MINICHAMPS 436139070 1/43 127㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.93m エンジン 変速機: V型8気筒 6.8L ツインターボ 458HP 4段自動変速
性能: 最高速270km/h  データーベースでベントレー アルナージのミニカー検索

ベントレー アルナージ T イギリス 2003年

 

 1980年にロールス ロイス シルバー シャドウがシルバー スピリットにモデルチェンジしたのに合わせて、ベントレー T2は後継車のミュルザンヌにモデルチェンジしました。ミュルザンヌにはその後、装備を簡略化したエイト(後にブルックランズに改名)、ターボでパワーアップしたターボ R、ターボではないSなどが設定されました。ミュルザンヌをベースにしたクーペタイプのコンチネンタル Rが1991年に追加され、そのコンバーチブル仕様のアズールが1995年に追加されました。(実車画像→ ベントレー アズール)

 

 1998年にロールス ロイス/ベントレー社の売却に関してフォルクスワーゲンとBMWが争った結果、ロールス ロイスはBMW傘下、ベントレーはフォルクスワーゲン傘下となりました。したがってその時点で従来のロールス ロイスのスポーティ版がベントレーといった姉妹車関係が消滅することになりました。その1998年にロールス ロイス シルバー セラフが登場しましたが、これに合わせてベントレーもミュルザンヌ ターボ Rがアルナージにモデルチェンジしました。

 

 

 ロールス ロイス シルバー セラフとベントレー アルナージはまだ姉妹車でしたので、外観はよく似ていました。当初のエンジンはBMW製DOHC V型8気筒4.4L ツインターボ (354HP)で、これはグリーンレーベルと呼ばれ、2000年には無くなりました。1999年にターボ R用だったロールス ロイス製 V型8気筒6.8L ターボ (405HP)エンジンを搭載したレッドレーベルと呼ばれるモデルが追加され、レッドレーベルは2002年にツインターボ化したアルナージ Rとなり、さらに458HPにパワーアップしたアルナージ Tも登場しました。2005年にはオープンカー仕様のアズールが追加されました。

 ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。高性能版のアルナージ Tをモデル化しています。ミニチャンプス絶頂期のモデルですから、プロポーションだけではなく全体的にレベルが高い造形です。灯火類や室内の細部もリアルに仕上げられていて、かなり良く出来ています。このミニカーは前ドアのサイドウィンドーが開いた状態になっていますが、この当時のミニチャンプスのミニカーはサイドウィンドーが開いているものが多かったです。その理由は室内の内装仕上げに手をかけているので、それが良く見えるようにサイドウィンドーにひと手間かけて開いた状態にしていたのです。(このベントレーもインパネのメーター類が立体的に仕上げてあります) ミニチャンプスのミニカーは2011年頃から内装の仕上げが簡素化されるようになり、その頃からサイドウィンドーは閉じた状態の物が多くなっていきました。 なおこのベントレーの型を流用して少し仕上げを変えればロールス ロイス シルバー セラフも作れそうですが、モデル化ライセンスの関係なのか? ミニチャンプスはシルバー セラフを作っていません。これ以外のベントレー アルナージのミニカーはフランクリンミントの1/24や京商の1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLEY ARNAGE T 1
BENTLEY ARNAGE T 2

 1980年代以降のベントレーはコンチネンタル、ミュルザンヌ、アズールやレースカーのスピード 8などをミニチャンプスや京商などがモデル化していています。ベントレーのミニカーの検索 → データーベースでベントレー(1980年以降)のミニカー検索"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1337

BENTLEY CONTINENTAL GT 2003 UK

BENTLEY CONTINENTAL GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY CONTINENTAL GT


MINICHAMPS 436139021 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.82m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC W型12気筒 ツインターボ 6L 560HP 6段自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速320km/h  データーベースでベントレー コンチネンタルのミニカー検索

ベントレー コンチネンタル GT イギリス 2003年

 

 前述したベントレー ミュルザンヌのクーペ仕様のコンチネンタル Rの後継車がコンチネンタル GTで2003年に登場しました。フォルクスワーゲンがベントレーを買収したことで、ベントレーはロールス ロイスの姉妹車ではなくなったので、大きな丸型4灯ヘッドライトを持つ独自の迫力ある顔つきに変わりました。2+2のシートを持つ4シータークーペで、内装は従来通りの本革などを使った豪華なものでした。フォルクスワーゲン製のW型12気筒6L ツインターボ(560HP)エンジンを搭載したフルタイム4WDで、マニュアルモード付き6段自動変速で最高速320km/hと高性能でした。

 

 2005年に4ドア版の派生車フライング スパーが登場しました。フライングスパーの名前は1950年代のS1 コンチネンタル フライング スパー以来の復活となりました。2006年に電動ソフトトップを装備したオープンカーのGTCが追加されました。2007年にエンジンを610HPにパワーアップしたGTスピード、2009年にそのオープン仕様GTCスピードが追加されました。2009年にはさらに630HPにパワーアップしボディを軽量化したスーパースポーツ、2010年にそのオープン仕様が追加されました。2011年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ベントレー コンチネンタル GT 2011)

 

 

 ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいリアルな造形で、実車の迫力ある顔つきがうまく再現された素晴らしい出来ばえです。また全開になったサイドウインドーから見える室内は内装が彩色されインパネのメーターなどがリアルに再現されています。ミニチャンプスはベントレー フライングスパー、GTC、スーパースポーツなど 1/43、1/18、1/64で約30種類もモデル化していました。これが発売された当時はミニチャンプスの絶頂期で、年間500車種以上の新製品が発売されていて、ほとんどがレベルの高い出来ばえでした。その約20年後の2022年の新製品は約230車種で、1/43サイズは再生産品(マキシチャンプス)が多く、1/18サイズが多くなり、値段もかなり高価になりました。これ以外のベントレー コンチネンタル GT 初代のミニカーはトミカの1/61、京商の1/64でスーパースポーツやレース仕様のGT3、国産名車コレクション、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLEY CONTINENTAL GT 1
BENTLEY CONTINENTAL GT 2

 以下は2016年に発売された国産名車コレクション製のベントレー コンチネンタル (1/43 No.270)の画像です。メーカーはイクソで、プロポーションが良く安価な雑誌付きミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえです。ただ室内の仕上げは簡素で、上記のミニチャンプス製とは比べ物になりません。(値段を考えると当たり前で、値段が3倍以上するミニチャンプスと比較してはいけません) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY CONTINENTAL GT 3
BENTLEY CONTINENTAL GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY CONTINENTAL GT 5
BENTLEY CONTINENTAL GT 6

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1338

BENTLEY SPEED 8 #7 LE MANS WINNER 2003 UK

BENTLEY SPEED 8 #7 LE MANS WINNER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY SPEED 8 #7 LE MANS WINNER


LE MANS COLLECTION 12 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.64m 全幅約1.99m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒4L ツインターボ 615HP 6段自動変速
性能: 最高速350km/h  データーベースでベントレー スピード 8のミニカー検索

ベントレー スピード 8 #7 ルマン 優勝 イギリス 2003年

 

 ベントレーは1920年代にベントレー 3Lなどでルマンで5勝していますが、1931年にロールス ロイス社に買収されたことでレース活動から撤退しました。1998年にベントレーはフォルクスワーゲン傘下となったことでレース活動に復帰し、2001年から2003年までにルマン優勝を目指す「ルマン参戦3ヶ年計画」が立案されました。この計画に沿って開発されたプロトタイプレーシングカーがベントレー スピード 8です。基本的な構造は同じフォルクスワーゲン グループのアウディのルマンカー アウディ R8をベースにしていました。エンジンもアウディ R8と同じDOHC V型8気筒3.6Lツインターボ(600HP)を搭載していました。

 

 2001年にベントレーは71年ぶりにEXP スピード 8でルマンに復帰しました。最終結果は3位で表彰台に上りました。2002年ルマンではエンジンを4Lに拡大したスピード 8で参戦し、1-3位を独占したアウディ R8に次ぐ4位となりました。2003年ルマンはアウディがワークス チームで参戦しなかったので、スピード 8が実質的にフォルクスワーゲン グループのワークスとなり、1-2位でフィニッシュし通算6度目の優勝を遂げ、ベントレーの「ルマン参戦3ヶ年計画」は計画通りに達成されました。(これは簡単なことではありません 凄いです)

 

 

 ミニカーは2019年に発売されたアシェットのルマン24時間レースカーコレクションで、メーカーはスパークです。スパークのミニカーはレジン製がメインですが、これはダイキャスト製です。2003年ルマンで優勝した7号車をモデル化しています。雑誌付きの安価なミニカーながらもエッチィング材のワイパーやホイールなどがリアルで、細かいところまでデカールがきちんと貼られているなどかなり良い出来ばえです。これ以外のスピード 8のミニカーはイクソの2001/2003年型、オートアートの1/18の2002年型、ミニチャンプスの2002/2003年型、スパーク(レジン製)の2003年型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLEY SPEED 8 #7 LE MANS WINNER 1
BENTLEY SPEED 8 #7 LE MANS WINNER 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1969

LOTUS EXIGE S1 2003 UK

LOTUS EXIGE S1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS EXIGE S1


IXO MOC061 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 179HP ミッドシップ搭載 6段変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでロータス エキシージのミニカー検索

ロータス エキシージ S1 イギリス 2003年

 

 2000年にロータス エリーゼをベースにしたワンメイクレース用マシンとしてスポーツ エリーゼが開発されました。(実車画像→ ロータス スポーツ エリーゼ) スポーツ エリーゼはレースカーでしたので市販化されない予定でしたが、熱烈なファンの要望で市販車仕様のエキシージが2000年に登場しました。スポーツ エリーゼとの外観上の違いは、ロードスターからクーペに変更され、フロントのデザインが派手になっています。またカウルはカーボン樹脂で軽量化されていました。メカ的にはタイヤ外形が大きくなり、フロント/リアのトレッドが拡大され、ブレーキ/サスペンションが強化されていました。エンジンはローバー製 DOHC 4気筒1.8Lを179HPにパワーアップしていました。

 

 2004年にエリーゼがシリーズ 2(S2)に変わったので、エキシージもシリーズ 2となりました。シリーズ 2のエキシージはエリーゼの外観を変更しただけで、メカ的にはエリーゼと同じで、エリーゼ同様にエンジンがトヨタ製のDOHC 4気筒1.8L(192HP)ンに変わりました。2006年にスーパーチャージャーを追加して220HPにパワーアップした高性能版のエキシージ Sが追加されました。エキシージ Sの最高速は256㎞/hで当時最速クラスの市販車でした。 2012年にシリーズ 3(S2)に変わり、エンジンはスーパーチャージャーを追加したトヨタ製のDOHC V型6気筒3.5L(350HP)に変わりました。またエンジンが大きくなったので全長/全幅が少し拡大されました。

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたイクソ製です。特徴的なフロントの造形がうまく再現されているなど実車の雰囲気が良く再現されていました。前後グリル/灯火類/室内などの細部もリアルに再現され、とても良い出来ばえでした。これ以外のエキシージのミニカーはトミカ、トミカ リミッテド、オートアートの1/18、ソリド、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS EXIGE 1
LOTUS EXIGE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1526

 

ページ  « 前へ 1...332  333  334  335  336  337  338  339  340  341  342  ...371 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.