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トヨタ セリカ T230型 日本 2000年
1999年にトヨタ セリカ 7代目が登場しました。4代目からほとんど同じモチーフのデザインはアメリカのデザインスタジオ CALTYのデザインで、7代目は当時としては先進的だったつり目のヘッドライトとテールライトに繋がるキャラクターラインが特徴でした。先代よりホイールベースが延ばされましたが、フロントのオーバーハングが短くなり全長は少し短くなりました。WRC仕様の4WD GT FOURの設定がなくなったので、シャーシは前輪駆動専用設計に変わり、ロングホイールベース化で高速安定性が向上し、リアサスペンションにバイザッハアクスル(旋回時に4輪操舵的に機能する構造)を採用して操縦性を向上させていました。
エンジンは新設計されたDOHC 4気筒1.8L(145HP/190HP)で、190HPの高性能版は連続可変バルブタイミングリフト機構(VVTL-i)を採用していました。2000年にカローラ シリーズが9代目にモデルチェンジした際に、スポーツ仕様のレビン/トレノが廃止され、セリカ 7代目はその後継車としての役割も与えられていました。そんなわけでスポーツ志向が薄められた7代目でしたが、この種のスペシャリティカーの需要が低迷したことで、2006年にセリカは生産中止となりました。この当時トヨタのスポーティカー(スープラ、MR-Sなど)は次々と生産中止になっていきました。
ミニカーは2000年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。セリカ 7代目の輸出仕様(左ハンドル)をモデル化しています。ミニチャンプスらしいリアルな造形で、特徴的なつり目のヘッドライトを持つフロント周りの雰囲気など実車がうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。これ以外のセリカ 7代目のミニカーは、トミカ、Mテック、ハイスピード、エブロのレース仕様、REAL-Xの1/72、ハイストーリー(レジン製)、オートアートの1/18などがあります。 以下はミニチャンプスのフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ WILL (ウイル) Vi 日本 2000年
トヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクト「WiLL(ウィル)プロジェクト」は、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業はトヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していましたが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場した WILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL Viはヴィッツのプラットフォームをベースにした4ドアセダンで、童話シンデレラの「かぼちゃの馬車」をイメージしたクリフカットのリアウィンドーを持つボディが特徴でした。ボディの雰囲気に合わせた淡いボディカラーが設定され、室内も同じような雰囲気で統一され、細身のタイヤを履いていました。キャンバストップ仕様もありました。ヴィッツと同じDOHC 4気筒1.3Lエンジン(87HP)エンジンを搭載する前輪/4輪駆動車でした。2001年まで販売され、ヴィッツよりかなり高価な上に良くも悪くも独創的な車だったので、総生産台数は約1.5万台とあまり売れませんでした。変わった車で日産のパイクカーのような存在でした。
ミニカーは2000年に発売されたトミカの当時物です。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから借用しました。画像で見る限りですが、実車の雰囲気はうまく再現されていると思います。ボンネットが開くギミック付きです。実車にあまり人気がなかったようで、WILL Viのミニカーは2022年現在でもこのトミカの物しかありません。実車のキャラクター自体がトミカ的ですので、トミカ製のミニカーしかないのはいかにもといった感じがします。
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トヨタ カローラ フィールダー E120型 日本 2000年
2000年にトヨタ カローラ 9代目(E120)が登場しました。(姉妹車スプリンター シリーズは先代(E110)で終了) 9代目は4ドアセダンのみでサイズが大きくなり、前進したキャビンと短いテールエンドを持つ欧州風のデザインとなりました。世界共通で同じプラットフォームを使用したカローラはこれが最後の世代となりました。エンジンは新開発のDOHC 4気筒1.3L/1.5L/1.8L(136HP)と4気筒2.2Lディーゼルが搭載され、自動変速機が電子制御化され4WD車はMT仕様がなくなりました。カローラとしては初の横滑り防止システム(VSC)とトラクションコントロールシステム(TRC)が採用され、後輪サスペンションが改良されて走行安定性が向上しました。(実車画像→ トヨタ カローラ 2000年)
この世代でセダンの高性能版GTとスポーツ仕様のレビンが廃止され、その後継車としてカローラ ランクス/アレックス(E120)にDOHC 4気筒1.8L(190HP)エンジンを搭載した高性能版が2001年に設定されました。また派生車種としてステーションワゴンのカローラ フィールダー 初代(E120)が登場しました。2002年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。2004年のマイナーチェンジでヘッドライトが4灯式に変わり、フロント周りの意匠がフィールダーと同じになり、ディーゼルエンジンが廃止されました。2006年に国内専用車となったカローラ 10代目 アクシオ(E140)にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ カローラ アクシオ 2006)
ミニカーは2001年に発売されたMテック製の当時物です。ステーションワゴンのカローラ フィールダーをモデル化しています。Mテックはエポック社が1996年に立ち上げた1/43国産車ミニカーのブランドで、乗用車/商用車をモデル化していました。このカローラ フィールダーは特徴のあるフロント周辺やサイドビューなどがうまく再現されていて、当時の国産ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ドアの開閉ギミック付きで、室内もそこそこ再現されています。カローラ フィールダー 初代のミニカーはこのMテック製しかないようです。カローラ 9代目のミニカーはミニチャンプスが欧州仕様の3/5ドアハッチバック(国内のランクス/アレックス)を、京商Jコレクションがランクスをモデル化していますが、セダンは2022年現在でもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ マーク II 2.5 グランデ G (X110型) 日本 2000年
2000年にトヨタ マーク II 9代目(X110)が登場しました。兄弟車のチェイサー/クレスタは廃止され後継車としてヴェロッサが登場しました。シャーシはクラウン (S170)と共通化され、ハードトップがなくなりセダンだけとなりました。2代前のマーク II(X80)から続いていた低い車高のスタイリッシュなデザインから一転して高い車高のボリュームのあるデザインに変わりました。(室内の居住性は向上しましたが、かっこよくなくなりました) エンジンは先代を継承したDOHC 6気筒2L/2.5L(ツインターボ)がありました。(実車画像→ トヨタ ヴェロッサ 2000)
スポーツ系のツアラーは廃止され、グランデiR-V/iR-Sという呼称になりました。2002年のマイナーチェンジで前後の意匠が小変更され、スポーツ系のグランデiR-V/iR-Sは単にiR-V/iR-Sとなりました。1997年に登場したステーションワゴンのマーク II クオリス(名前はマーク IIだがカムリ 6代目の姉妹車)の後継車として、2002年にマーク II (X110)をベースにしたマーク II グラシアが登場しました。2004年に後継車のマーク X 初代(X120)が登場し、コロナ マーク IIから36年間続いたマーク IIという名前が消えました。なおワゴンのマーク II グラシアは2007年まで生産されました。(実車画像→ トヨタ マーク X (X120) 2004)
ミニカーは2002年に発売された京商 Jコレクションの当時物です。上級グレードのグランデ Gをモデル化しています。京商 Jコレクションは比較的安価ながら出来の良い高い国産車ミニカーを製作していました。このマーク II (X110)もプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。リアルな灯火類や彩色された室内など細部も良く仕上げてあります。これ以外のマーク II (X110)のミニカーはCAM(レジン製)、MARK43(レジン製)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ エスティマ 日本 2000年
2000年にトヨタ エスティマ 2代目が登場しました。失敗作とされた初代の問題点がすべて改善されました。まずエンジン/駆動系は、カムリをベースにした横置き前輪駆動方式に変更されました。パワー不足だったエンジンはDOHC V型6気筒3L(220HP)とDOHC 4気筒2.4L(160HP)の2タイプとなりました。初代で評判の良かった卵型の丸みのあるボディデザインは継承され、リアのピラーをブラックアウトし屋根が浮いて見えるような処理がされました。両側スライドドアが採用され、床下のエンジンが無くなった分だけ室内が広くなりました。先代で設定された5ナンバー規格のエミーナ/ルシーダはなくなりました。
2001年にはプリウスに次ぐ2番目のハイブリッドカーとして、後輪を電気モーターで駆動するハイブリッド4WD仕様が追加されました。また4人乗りに改造し木目調カウンター、AV機器、冷蔵庫等を装備した特装車の「エスティマ モバイルオフィス」が発売されました。初代同様に安くはない価格でしたが、それに見合った性能や装備となったことが評価され、2000年の新車販売台数で3位となるほど大ヒットし、その後上級ミニバンの代表的な車になっていきました。タクシーとしても使用されました。2006年にエスティマ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ エスティマ 2006)
ミニカーは2001年頃に発売されたMテック製の当時物です。Mテックはエポック社が1996年に立ち上げた1/43国産車ミニカーのブランドで、乗用車/商用車をモデル化していました。このエスティマ 2代目は当時のミニカーとしてはプロポーションが良く、全体的な雰囲気がうまく再現されています。ただヘッドライトが少し大きすぎてフロントグリル形状もやや違っているのが今一つです。ドア開閉ギミック付きでドアを開くとセンターコンソール部分が大きく張り出した特徴的な室内がそこそこ再現されています。これ以外のエスティマ 2代目のミニカーはトミカの当時物、REAL-Xの1/72、京商 Jコレクション、その京商 Jコレクションの型を流用した国産名車コレクション、ハイスピードのプレビア(エスティマの輸出仕様)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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